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皇宮にて
俺だってレオ様のこと
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「あ、あのレオンハルト殿下?ほ、本当にそいつがレオンハルト殿下の婚約者なのですか?」
「ん?”そいつ”?」
「あ、いえ、その方が。」
「うん、そうだよ。だから、その口の利き方はないんじゃないかな?皇族である”私の”婚約者だ。まだ、婚約者だが、いずれは結婚し、この国の皇妃、つまりは皇母となるのだ。きちんとした態度で接するように。平民ならまだしも、貴族は礼儀をわきまえなくてはな。平民の方がわきまえてるぞ。なぁ、クリア伯爵家次男、ボイール・クリア。」
「!?」
ボイール・クリア?それって、この間、レオ様の婚約者だとか言ってた人?どうして、レオ様が知っているんだろう?
「な、なんですか?わ、私が何をしたと?」
「何をした?それはお前が一番よく分かっていると思うんだが?」
「さ、さぁ、私にはなんのことだか分かりません。」
「………あくまでシラをきるつもりか?まあいい、私が言いたいのは、お前が知り合いの学生に命じて、アカネを傷つけたことだ。」
「!?!?」
「何故私が知っているか分かるか?アカネは、私にとって何より大切なものなんだ。そんなアカネを傷つけておいて、のうのうと生活できると思っていたのか?」
レオ様、どんどん黒いオーラが出てでる。
俺の事でそんなに怒ってくれるなんて、嬉しい。
「お前は、アカネを傷つけた主犯として、実行犯とともに廃嫡し、罰を受けてもらう。前科ももちろんつく。」
「な、なぜですか?!わ、私が何をしたというのですか!た、ただ、そいつがレオ様に近づく身の程知らずだと思ったから、だから、自分の立場を解らせてやろうと思って注意しただけです!」
……………注意って、注意だったけどさ、レオ様の愛称勝手に呼んで、レオ様の婚約者だって勝手に言うのはどうかと思うけど。
それが分からないのはダメだと思う。
だって、”俺の”レオ様だもん。
「ふーん、お前が罪を認めようが何しようが、もう決定したことだ。諦めろ。」
「な、何を根拠にそんなことを言って!」
「お前も貴族の端くれならわかるだろう?皇族に仕える暗部の存在を。」
「ひっ、あ、暗部?じゃ、じゃぁもう、全て。」
「そう、だから言い逃れはできないし、そんなことを許すつもりもない。」
ボイール・クリア…さん?なんか急に怯えだしたぞ。どうしたんだろう?
暗部っていうと、リアンの旦那さん、ユーキさんとレーガさんがいるところだよね。気さくな人達だったから、怖くはないと思うんだけど…。
「くそっ、ど、どうして僕がこんな目に遭わなくちゃ、うううう。」
「連れて行け。」
いつの間にか居た騎士さん?が、ボイール・クリアを連れて行った。泣いて化粧とか剥がれて、顔が大変になっていたけど大丈夫かな?
色々考えていたら、レオ様に抱きしめられた。
「レオ様?」
「ごめんね?アカネ、怖い思いさせて。」
「大丈夫だよ。これからはレオ様がちゃんと守ってくれるんでしょ?」
「あぁ、もう二度とアカネを危険な目に遭わせないから。」
安心する声で喋りかけてくれるレオ様の声は、とても暖かい。でも、それだけじゃダメだと思う。
俺だって、レオ様を守りたいんだ。守られてるだけじゃ嫌なんだ。
リアンに色々教えてもらおうかな?レオ様を守れるように頑張ろう。
「ん?”そいつ”?」
「あ、いえ、その方が。」
「うん、そうだよ。だから、その口の利き方はないんじゃないかな?皇族である”私の”婚約者だ。まだ、婚約者だが、いずれは結婚し、この国の皇妃、つまりは皇母となるのだ。きちんとした態度で接するように。平民ならまだしも、貴族は礼儀をわきまえなくてはな。平民の方がわきまえてるぞ。なぁ、クリア伯爵家次男、ボイール・クリア。」
「!?」
ボイール・クリア?それって、この間、レオ様の婚約者だとか言ってた人?どうして、レオ様が知っているんだろう?
「な、なんですか?わ、私が何をしたと?」
「何をした?それはお前が一番よく分かっていると思うんだが?」
「さ、さぁ、私にはなんのことだか分かりません。」
「………あくまでシラをきるつもりか?まあいい、私が言いたいのは、お前が知り合いの学生に命じて、アカネを傷つけたことだ。」
「!?!?」
「何故私が知っているか分かるか?アカネは、私にとって何より大切なものなんだ。そんなアカネを傷つけておいて、のうのうと生活できると思っていたのか?」
レオ様、どんどん黒いオーラが出てでる。
俺の事でそんなに怒ってくれるなんて、嬉しい。
「お前は、アカネを傷つけた主犯として、実行犯とともに廃嫡し、罰を受けてもらう。前科ももちろんつく。」
「な、なぜですか?!わ、私が何をしたというのですか!た、ただ、そいつがレオ様に近づく身の程知らずだと思ったから、だから、自分の立場を解らせてやろうと思って注意しただけです!」
……………注意って、注意だったけどさ、レオ様の愛称勝手に呼んで、レオ様の婚約者だって勝手に言うのはどうかと思うけど。
それが分からないのはダメだと思う。
だって、”俺の”レオ様だもん。
「ふーん、お前が罪を認めようが何しようが、もう決定したことだ。諦めろ。」
「な、何を根拠にそんなことを言って!」
「お前も貴族の端くれならわかるだろう?皇族に仕える暗部の存在を。」
「ひっ、あ、暗部?じゃ、じゃぁもう、全て。」
「そう、だから言い逃れはできないし、そんなことを許すつもりもない。」
ボイール・クリア…さん?なんか急に怯えだしたぞ。どうしたんだろう?
暗部っていうと、リアンの旦那さん、ユーキさんとレーガさんがいるところだよね。気さくな人達だったから、怖くはないと思うんだけど…。
「くそっ、ど、どうして僕がこんな目に遭わなくちゃ、うううう。」
「連れて行け。」
いつの間にか居た騎士さん?が、ボイール・クリアを連れて行った。泣いて化粧とか剥がれて、顔が大変になっていたけど大丈夫かな?
色々考えていたら、レオ様に抱きしめられた。
「レオ様?」
「ごめんね?アカネ、怖い思いさせて。」
「大丈夫だよ。これからはレオ様がちゃんと守ってくれるんでしょ?」
「あぁ、もう二度とアカネを危険な目に遭わせないから。」
安心する声で喋りかけてくれるレオ様の声は、とても暖かい。でも、それだけじゃダメだと思う。
俺だって、レオ様を守りたいんだ。守られてるだけじゃ嫌なんだ。
リアンに色々教えてもらおうかな?レオ様を守れるように頑張ろう。
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