剣と魔法と愛と

御夢

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皇宮にて

俺、どうすればいいの?

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   早い事で、あの婚約発表パーティからもう1週間です。あの後、学園に行くと色んな人が俺に気を使うようになりました。ちょっと悲しい。

   まぁ、元々リアン以外、誰とも親しくはなかったしね。別にいいけど、居心地は悪いかな?視線が集まって、なんか嫌。

   「はぁ。」

   「どうしましたか?アカネ様。」

   「いや、なんか疲れるなーって。色んな人に見られていい気はしないよね。」

   「そうですね、みんなこちらの顔色を伺って来ますし。……………あ、そうだ!ちょっと街まで息抜きに出かけません?」

   「街に?………行ってみたい!最近出かけてなかったから、色んなもの見て回りたい!」

   「ふふ、じゃ、早速許可を取りに行きましょう。」

    「?」

   許可?なんで?誰の?

   「もちろんレオンハルト殿下のですよ。あの人過保護すぎてギチギチに護衛を固めると思いますが、許可ならくれると思います。まあ、あとは、アカネ様の可愛いおねだりで1発だと思いますけど。」

   え、か、可愛いおねだり?俺、そんなことできないんだけど。んー、街に行きたいし、頑張ってみようかな?出来ないけど。











   「渋っておられましたけど、きょかがおりてよかったです。」

   「うん。あー、久々の街は楽しいなー。」

   レオ様、許可、くれました!良かったー。
   ということで、街に来てます!

   久しぶりだったけど、とってもたのしー。
   息抜きって大切だし。この後、レオ様とも合流するんだ。………う、嬉しぃ。

   あ、レオ様に内緒でプレゼント買ったんだ。リアンと2人で。喜んでくれるといいな。

   ちょっとドキドキしながら待っていると、レオ様がみえた。き、今日もかっこいい。

   「アカネ様、行きましょう。」

   「うん。」

   「プレゼント、喜んでくれるといいですね?」

    「一生懸命選んだ自信作だものね。」

   ふふ、レオ様が驚いてる顔が見たいなー。

   そう思いながら、レオ様のところに行こうとすると、俺の足元に真っ黒い魔法陣が現れた。

   「?なにこれ。」

   「!?あ、アカネ様!!!!」

   あ、目の前が真っ白になる。レオ様がなにか叫んでる。全てがゆっくり見える。どうすればいいの?

   レオ様!!!!














   「あ、ここ、どこ?」

   暗い場所だ。怖い。

   「アカネ様、大丈夫ですか?」

   「え、リアン?どうして。」

   「アカネ様を危険な目に遭わせるわけには行かないので。」

   リアンが一緒で安心するけど、でも、俺のせいでリアンを巻き込んでしまった。どうしよう。

   俺、どうすればいいの?レオ様!



   たすけて
   

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