『選ばれし乙女』ではありませんが、私で良いのでしょうか?私、地味で目立たない風属性ですよ?

ミミリン

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新しい魔法技術

このテスト事件を期にロディウス家の屋敷にある私のコテージは完全に隔離された。


庭師の方が定期的に草刈りをしてくれていたのがなくなり私の背の高さを超す雑草がうっそうと生い茂っている。


なので私は屋敷の門に出るために雑草をかき分けて歩かなくてはならない。


そして、今まで簡易馬車を使わせてもらっていたけど、それも打ち止めになったと執事から言われた。


さて、どうしようか…。

まずは、草をかき分けてからでないと屋敷を出られない問題だ。

そこで、私は特訓してある技術を習得した。



それは草刈り機を風魔法で担うのだ。


小さな円盤型の風魔法を生み出し、木のような太い雑草もばさりと切り落とすよう回転させながら飛ばすという方法をとる。


けど、もし私の様子を見るためにここに人が来れば、確実にその人を円盤は傷つけてしまうだろう。


なのでただ飛ばすだけはなく私の意のままにコントロールできるようさらに特訓した。


大きな円盤を作ると目立ってしまいまたピーター様に犯罪者扱いされかねないので自分の身長サイズから2センチほどの小さなサイズまで調整できるようになった。


広い土地を一気に刈れると効率も良さそうなので1度に20個程度の円盤を自由自在に動かすところまで精度を上げてみた。


精度と技術が上がるともっと大きな円盤も出せるようになった。


この技術をダーウィン様に見せると、またまた驚愕していた。



「セレナ、君は一体どこまで己を高めるつもりなんだい?」


なんだか、ため息をついているのは何故でしょうか?


「いや、えっと…草刈りが一気に出来れば領地のみなさんも喜ぶのではないかと考えて…
そしたらあれも、これもと欲張ってしまいました。」


「…そうか…。君らしいな。」


「あ、ありがとうございます。」褒められたのかしら?



「しかし、ロディウス家の長男にはあきれるな。
遂に婚約者の生活をここまで追いつめるとはな。
ろくでもない事をしよる。」


「まあ、そうですね。
あ、でも雑草が生い茂っているので『光風の花』を隠すにはもってこいの環境になりました。
そこは感謝です。」


「…君って人は…。
まあ、それに関しては私も協力させてほしい。
あと馬車の代わりと言っては何だが、知り合いに押し付けられた動物がいるんだ。
それを飼ってみるのも良いかもしれないな。」


という事で、私のコテージは今、雑草に似せたダーウィン様の植物が取り囲んでいる。


この植物は私が風魔法の円盤で刈っても数秒で再生する特殊な植物なのだ。


もともと戦争時、敵から拠点を隠すために使用した方法なのだそう。

不審な動きをする者は絶対通れないという羨ましい能力付きだ。

今は『光風の花』を隠すために一役買っている。

流石ダーウィン様だわ。


そして、馬ではないけど私は鹿のようなトナカイのような生き物を預けられた。


名前がないとの事なので『ベガス』とつけた。


ベガスは馬のように人を乗せることが出来るので、毎日私を乗せて学校まで連れていてくれる。

走ることが好きで、足場の悪い場所を難なく駆け上がるので私は以前より学校に着くのが早くなった。


さらに、私を乗せている最中に風魔法でベガスを浮かせたり追い風を起こすと、どこまででも連れて行けるほどの跳躍を見せてくれた。


それをダーウィン様に見せると、


「…もう…何も言わん。
行ける所まで行ってくれ、セレナ。」




と苦笑していた。


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