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しおりを挟む目を開けると、華美な装飾だらけの部屋にいた。
やや汗臭い部屋の地面に寝転がっている。
(お姫様の部屋?高そうな内装や家具ばかり。
ここは病院?でも床に寝ているのはなぜ?
体がなんだが変だわ。痛くはないけど動きにくいわ。
息もなんだかしにくい…。喉に何か乗っている。医療器具かしら?もしかしたらかなりの重症で喉に管をつけたのかしら?)
手は動いたので喉元を触って確かめる。
「これ、私のお肉じゃない!!」
「え!?誰の声?私!?」
自分の重たい腕を上げて両手を目視する。
見慣れた張りのない手ではなく、全体に肉のついた色白でちぎりパンの巨大版が目の前にある。
「これは、一体どういうこと?何か姿が見えるもの…。」
何とか体を起こし、部屋を見渡す。壁に大きく立派な姿見の鏡がある。
重たい体で歩いて近づくと
そこには肥満体でニキビづらの悪趣味なドレスを着た女の子映っている。
鏡に映った女の子は私と同じ動きをしている。驚愕の表情でこちらを見ている。
ほっぺたをつねったり髪の毛を引っ張ると自分と同じように痛い顔をしている。
「こ、これは、つまり、私…別人になっているどういうこと?この子は誰?頭が混乱する!私の記憶…、これは何?
この子の記憶?思い出すのよ、私!工藤皐月!そしてリリア!え?リリア?そう、この世界で私はリリア•アルバ。貴族の娘。
そうよ、リリアの情報も思い出せるわ!落ち着け、冷静に…。」
情報を整理するわ。
ーーーーーーーー
ケントがリリアを侮辱してしばらく関わるなと言い出て行ってから3日が経っていた。
デリスはしばらく仕事をしなくて良いと捉え、3日リリアの様子を全く見に行かなかった。
デリスが三日も食事を食べさせていないことに気づき部屋を訪れると…。
リリアは鏡を見て何かぶつぶつつぶやいている。
「私はリリア。いえ、クドウサツキよ。歳は…。」
「お嬢様、どうなさいました!?」
(やばい!呼ばれなくて暇してた間に死んでなかったのはセーフだけど、
おかしくなってる!)
「あなたは…デリスさんね。私はリリアで合っていますね?」
「ははははい!え?デリス、、、さん?敬語?」
「私はケントさんと言う兄に辛辣な言葉を浴びせられ寝込んでしまい、この部屋に三日間飲まず食わずで閉じこもっていたという経緯で合っていますか?」
「合っております。」
「成人に満たない少女が三日間自室から姿を見せないのは異常事態ではありませんか?
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「あ、あの、その。」
「誠意はありますか?反省はないのでしょうか?」
「えっと、その、申し訳ありません、、、。」
するとリリアはニッコリ笑い
「ちょっと意地悪な対応でごめんなさい。
でも今後あなたがこの仕事を続けられるのなら責任は付きものだと認識して欲しかったの。
プロ意識を持って技術を磨けば一流になるわ。」
「は、はあ。」
(この人あのだめリリア?別人じゃん。)
「なんだ、騒がしいな。またしょうもない事でもしているのかお前は。」
「ケント様、申し訳ありません!」
「デリス、あなたは関係ないわ。もう大丈夫。
後で夕食の相談があるから後々呼び出すわ。もう下がってください。」
「え、えっと、あの…はい。失礼します…」頭を下げてそそくさとリリアの部屋を後にする。
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