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裁判 4
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裁判と言っても簡易的に設計した場である。
原告と被告とその弁護人の間に中立な裁判長を挟む設計だ。
裁判長は中立とは言え、今は悪人顔の司教が裁判長の席に踏ん反り返って座っている。
彼にとってはこの裁判でダンを処刑し、ついでにリリアをも共犯罪に仕立て上げるのが目的だ。
それが出来れば、アルバ家へ恩を売り、今までも贔屓にしていたビッツ家から薬草事業をいただければ出世は目に見えている。
今日は教会の幹部である大司教も見物に来ている。
さっさと決着をつけてビッツ家の連中と祝杯でもあげるか。
と企んでいた。
ケントは原告側の席にゲイブと座る。
父親が来たのは予想外だった。
しかも、リリアからの便りを父親の手に渡らないようにしたのを知っていた。
指の先が冷たくなっている感覚が自分でも分かった。
(どうしよう…。父上にバレてしまう…。手紙の事だけじゃない。探られたら困ることは沢山ある…。)
青白い顔のケントを見て執事のゲイブは声かけをする。
「ケント様。この裁判は我々の協力者が圧倒的に多いのです。このゲイブにお任せください。
天は我々の味方です。
この国は精霊と共に。
精霊の加護を受けし者は何人(なんびと)であろうと優遇されるのです。
それはリリア様ではありません。あなた様のことですよ。」
「そ、そうだな。
母上から受け継いだこの力もリリアさえ居なくなれば僕のものだ。
僕は精霊の主になって父上の領地をさらに豊かにするんだ。」
「そうです。リリア様の魔力をケント様に注いで抹消することが最終目的です。
ただそれだけの事ですよ。さあ、参りましょう!」
「ああ!そうだな!」ケントに力が戻った。
裁判が始まった。
裁判長の悪人顔司教が起訴状を読み上げる。
「えー、原告ケント・アルバによると、被告ダンという男は、原告の妹リリア・アルバにそそのかされ長らくアルバ家に支えていたデリスという若く未来のある女を所持していた刃物で殺害し人目のつかない場所に遺棄したため、被告ダンを殺人及び死体遺棄の罪で訴える。」
「えー、また被告ダンはこれまで人を殺める暗殺者という仕事を生業としており、罪を償えるような人格を持ち合わせるとは考えにくく、今後被害者をさらに出さないためにもこの場での処刑を求める。」
「まあ、更に被告ダンをそそのかしたとして共犯罪者としてリリア・アルバも罪に問う。
リリア・アルバもこの場で処刑もしくはアルバ家領地にて禁錮刑を求める。」
「では、被告ダンと共犯の罪を問われているリリア・アルバ前へ出よ。」
司教にしては冒頭で長文を喋ったのでもうぐったりしている。
というかやる気のない態度である。
早くダンを処刑にして決着をつける気満々だ。
原告と被告とその弁護人の間に中立な裁判長を挟む設計だ。
裁判長は中立とは言え、今は悪人顔の司教が裁判長の席に踏ん反り返って座っている。
彼にとってはこの裁判でダンを処刑し、ついでにリリアをも共犯罪に仕立て上げるのが目的だ。
それが出来れば、アルバ家へ恩を売り、今までも贔屓にしていたビッツ家から薬草事業をいただければ出世は目に見えている。
今日は教会の幹部である大司教も見物に来ている。
さっさと決着をつけてビッツ家の連中と祝杯でもあげるか。
と企んでいた。
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(どうしよう…。父上にバレてしまう…。手紙の事だけじゃない。探られたら困ることは沢山ある…。)
青白い顔のケントを見て執事のゲイブは声かけをする。
「ケント様。この裁判は我々の協力者が圧倒的に多いのです。このゲイブにお任せください。
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「そ、そうだな。
母上から受け継いだこの力もリリアさえ居なくなれば僕のものだ。
僕は精霊の主になって父上の領地をさらに豊かにするんだ。」
「そうです。リリア様の魔力をケント様に注いで抹消することが最終目的です。
ただそれだけの事ですよ。さあ、参りましょう!」
「ああ!そうだな!」ケントに力が戻った。
裁判が始まった。
裁判長の悪人顔司教が起訴状を読み上げる。
「えー、原告ケント・アルバによると、被告ダンという男は、原告の妹リリア・アルバにそそのかされ長らくアルバ家に支えていたデリスという若く未来のある女を所持していた刃物で殺害し人目のつかない場所に遺棄したため、被告ダンを殺人及び死体遺棄の罪で訴える。」
「えー、また被告ダンはこれまで人を殺める暗殺者という仕事を生業としており、罪を償えるような人格を持ち合わせるとは考えにくく、今後被害者をさらに出さないためにもこの場での処刑を求める。」
「まあ、更に被告ダンをそそのかしたとして共犯罪者としてリリア・アルバも罪に問う。
リリア・アルバもこの場で処刑もしくはアルバ家領地にて禁錮刑を求める。」
「では、被告ダンと共犯の罪を問われているリリア・アルバ前へ出よ。」
司教にしては冒頭で長文を喋ったのでもうぐったりしている。
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早くダンを処刑にして決着をつける気満々だ。
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