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モテるマコ
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そうなのだ。マコはモテていた。
男慣れしてなくて世間知らずで人を疑うことがないマコが誰かのモノになるのなんてあっという間だろう。
俺はマコの評判を聞くたび焦っていた。
ちょうど俺はマコと同じ部署だから仕事上絡みも多い。
マコが困っていたら率先してマコの相談係を引き受けた。
丁寧に優しく仕事を教えてやるとマコはちょっと顔を赤らめてオドオドしていた。
これは結構脈ありだな。
急激に距離を縮めると男慣れしていないマコは怖がるだろうから、しばらくこれでもかって言う位親切で紳士的な態度で接した。
大分俺に信頼を寄せるようになったマコは二人きりで飲みに誘っても警戒せずむしろ嬉しそうに応じてくれるようになった。
マコの中で俺は他の職場の男どもより特別な存在にはなっているはずだ。
あと一押しでマコを俺のモノにする。
そんな時、絶好のチャンスが回って来た。
別の部署の男がマコに無理やり迫っているとこに出くわしたんだ。
「あの、マコちゃん!おれ、君が入社してからずっと君を見ていたんだ!君は僕の理想の女性だ!結婚を前提に付き合ってくれ!そしておれたち二人の可愛い子供を作ろう!ね!おれと君となら絶対上手くいくから!」
と鼻息荒くマコに詰め寄ろうとしている。
気持ち悪い男だな。
まあ、男なんて考えていることほぼ一緒だろうけどこいつはバカだな。余計嫌われるぞ。
しかし、この状況上手く利用できそうだな…。
「お取込み中ごめんね。君他の部署の男の子だよね。うちの部の女の子に何か用?」スマートに登場する俺。
「ちょ、ちょっと。今おれがマコさんに大切な話をしているのに邪魔しないでくださいよ!迷惑です!」男はうっとうしそうに俺を見る。
「ん~。けど平井さん怖がっているよ。ねえ平井さん。」
マコは怖くて声が出ないのか青ざめた顔をして何とか頷いていた。
こんなきもい告白なんてまともに受けるなよ。本当に経験ないんだな。ここは頼れるカッコいい俺の演出だな。
「なあ、自分が好きなら相手も絶対好きで、受け入れてもらえるって認識おかしいぞ。
それにな、平井さんは俺の大切な女性なんだ。お前みたいな男に渡すつもりはない!次、今みたいに強引に平井さんに近づいたらただじゃおかないからな。」マコにも聞こえるようにかっこよく言ってやった。
「お前みたいなきもい男、いつだって潰してやるよ。」
最後は男の耳元でつぶやく。もう面倒だから近づくんじゃないぞ。
男は泣きそうな顔で俺とマコを見る。何か言いたいようだが、どう見ても俺の方が花形の部署で顔もカッコいい。この会社での立場は俺が上だ。
男は口をパクパクさせながら、無言で逃げて行った。
「ふう。気持ち悪い奴だったね。平井さん大丈夫?」
マコを見ると、まだ顔が青ざめていた。あんななまっちょろい告白でショック受けるなんてどこまでお花畑で生きて来たんだよ。まあ、これは更に好都合だな。
「平井さん、顔がすごく青いよ。とても怖かったんだね。もう大丈夫だよ。次あんなことがあったらすぐ俺に相談して。さっきも言ったように俺にとって平井さんはすごく大切な女性だから。平井さんが怖い思いをするのは俺も辛いんだ。男はみんなあんなんだと思わないでほしい。俺は違うから…。」
「た、田所さん…。ありがとうございます。ごめんなさい。巻き込んじゃって…。私あんな風に男の人に言い寄られたことなかったからびっくりして体が固まってしまいました。ああ怖かった…。」マコの目からポロポロと涙が流れていた。
あーあ、泣いちゃっているよ。ここは頼りがいのある男バージョンでと落とすか。
男慣れしてなくて世間知らずで人を疑うことがないマコが誰かのモノになるのなんてあっという間だろう。
俺はマコの評判を聞くたび焦っていた。
ちょうど俺はマコと同じ部署だから仕事上絡みも多い。
マコが困っていたら率先してマコの相談係を引き受けた。
丁寧に優しく仕事を教えてやるとマコはちょっと顔を赤らめてオドオドしていた。
これは結構脈ありだな。
急激に距離を縮めると男慣れしていないマコは怖がるだろうから、しばらくこれでもかって言う位親切で紳士的な態度で接した。
大分俺に信頼を寄せるようになったマコは二人きりで飲みに誘っても警戒せずむしろ嬉しそうに応じてくれるようになった。
マコの中で俺は他の職場の男どもより特別な存在にはなっているはずだ。
あと一押しでマコを俺のモノにする。
そんな時、絶好のチャンスが回って来た。
別の部署の男がマコに無理やり迫っているとこに出くわしたんだ。
「あの、マコちゃん!おれ、君が入社してからずっと君を見ていたんだ!君は僕の理想の女性だ!結婚を前提に付き合ってくれ!そしておれたち二人の可愛い子供を作ろう!ね!おれと君となら絶対上手くいくから!」
と鼻息荒くマコに詰め寄ろうとしている。
気持ち悪い男だな。
まあ、男なんて考えていることほぼ一緒だろうけどこいつはバカだな。余計嫌われるぞ。
しかし、この状況上手く利用できそうだな…。
「お取込み中ごめんね。君他の部署の男の子だよね。うちの部の女の子に何か用?」スマートに登場する俺。
「ちょ、ちょっと。今おれがマコさんに大切な話をしているのに邪魔しないでくださいよ!迷惑です!」男はうっとうしそうに俺を見る。
「ん~。けど平井さん怖がっているよ。ねえ平井さん。」
マコは怖くて声が出ないのか青ざめた顔をして何とか頷いていた。
こんなきもい告白なんてまともに受けるなよ。本当に経験ないんだな。ここは頼れるカッコいい俺の演出だな。
「なあ、自分が好きなら相手も絶対好きで、受け入れてもらえるって認識おかしいぞ。
それにな、平井さんは俺の大切な女性なんだ。お前みたいな男に渡すつもりはない!次、今みたいに強引に平井さんに近づいたらただじゃおかないからな。」マコにも聞こえるようにかっこよく言ってやった。
「お前みたいなきもい男、いつだって潰してやるよ。」
最後は男の耳元でつぶやく。もう面倒だから近づくんじゃないぞ。
男は泣きそうな顔で俺とマコを見る。何か言いたいようだが、どう見ても俺の方が花形の部署で顔もカッコいい。この会社での立場は俺が上だ。
男は口をパクパクさせながら、無言で逃げて行った。
「ふう。気持ち悪い奴だったね。平井さん大丈夫?」
マコを見ると、まだ顔が青ざめていた。あんななまっちょろい告白でショック受けるなんてどこまでお花畑で生きて来たんだよ。まあ、これは更に好都合だな。
「平井さん、顔がすごく青いよ。とても怖かったんだね。もう大丈夫だよ。次あんなことがあったらすぐ俺に相談して。さっきも言ったように俺にとって平井さんはすごく大切な女性だから。平井さんが怖い思いをするのは俺も辛いんだ。男はみんなあんなんだと思わないでほしい。俺は違うから…。」
「た、田所さん…。ありがとうございます。ごめんなさい。巻き込んじゃって…。私あんな風に男の人に言い寄られたことなかったからびっくりして体が固まってしまいました。ああ怖かった…。」マコの目からポロポロと涙が流れていた。
あーあ、泣いちゃっているよ。ここは頼りがいのある男バージョンでと落とすか。
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