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何も考えられない
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目の前に半裸で絡み合う彼氏と後輩の瑠美ちゃん。
私は疲れすぎて瑠美ちゃんの幻覚が見える体質になったのかな?
今研修中で寝てしまっているのかな?じゃあ、この映像は夢かな?
驚きすぎて声が出ないし体も動かない。現実として捉えるまで時間がかかっている。
「あれ~マコ先輩?やだ!こんなところ見ないでくださいよ~。」
恥ずかしい状況なはずなのに、瑠美ちゃんは何故か勝ち誇った顔で私を眺めている。
「マコ、お前、今日は出張中で帰ってこないはずだろ?何で帰って来たんだよ?」
こんな状況で言う事はそれなの?
焦点が定まらなくてどこをしっかり見ていいのかわからない。けど、二人がいるソファ前のテーブルには私が注文していたワインや高価な食材が並べられ半分以上消費されているのだけは冷静に認識している。
ダメだ…。気持ち悪くて立っていられない。
私は無言で扉を閉め、また駅の方に戻っていった。
よし君は追いかけても来なかった。
追いかけてこられてもこんな仕打ち許すことはできない。
今の時間なら実家に帰れる。出張帰りだからプライベートや仕事でも必要なものはあらかた持ち合わせている。
今はまだお盆休暇中だしとりあえず実家に帰ろう。そしてお盆が明けたら実家から出勤しよう。
実家に帰るとお母さんが驚いて出迎えてくれた。
私の顔を見て色々察してくれたみたい。
何も言わず私の部屋に布団を用意してくれた。
「マコ、ゆっくり休んでね。」
久しぶりに会ったお母さんにありがとうとかお世話になりますとか色々話したいのに体に血が通っていないような感覚で喋る気力もなかった。
私は無言でうなずき眠くもないのにベッドでうずくまった。
もうなにも考えたくない。考えられない。
頭の中がずっとグニャグニャとおかしい感覚でで一晩ずっと苦しかった。
いつ寝たのかわからないけど、知らない間にトロトロと寝ていたようだ。
私の頬に何か風が当たっている。
ふがふがとどこかで聞いたことある音がする。ほわほわとくすぐったい感触…。
「あれ?ぽんちゃん?」
重い頭と重たい瞼を持ち上げると目の前にテンションの高い白いフレンチブルドックぽんちゃんが嬉しそうに私を見ていた。
私は疲れすぎて瑠美ちゃんの幻覚が見える体質になったのかな?
今研修中で寝てしまっているのかな?じゃあ、この映像は夢かな?
驚きすぎて声が出ないし体も動かない。現実として捉えるまで時間がかかっている。
「あれ~マコ先輩?やだ!こんなところ見ないでくださいよ~。」
恥ずかしい状況なはずなのに、瑠美ちゃんは何故か勝ち誇った顔で私を眺めている。
「マコ、お前、今日は出張中で帰ってこないはずだろ?何で帰って来たんだよ?」
こんな状況で言う事はそれなの?
焦点が定まらなくてどこをしっかり見ていいのかわからない。けど、二人がいるソファ前のテーブルには私が注文していたワインや高価な食材が並べられ半分以上消費されているのだけは冷静に認識している。
ダメだ…。気持ち悪くて立っていられない。
私は無言で扉を閉め、また駅の方に戻っていった。
よし君は追いかけても来なかった。
追いかけてこられてもこんな仕打ち許すことはできない。
今の時間なら実家に帰れる。出張帰りだからプライベートや仕事でも必要なものはあらかた持ち合わせている。
今はまだお盆休暇中だしとりあえず実家に帰ろう。そしてお盆が明けたら実家から出勤しよう。
実家に帰るとお母さんが驚いて出迎えてくれた。
私の顔を見て色々察してくれたみたい。
何も言わず私の部屋に布団を用意してくれた。
「マコ、ゆっくり休んでね。」
久しぶりに会ったお母さんにありがとうとかお世話になりますとか色々話したいのに体に血が通っていないような感覚で喋る気力もなかった。
私は無言でうなずき眠くもないのにベッドでうずくまった。
もうなにも考えたくない。考えられない。
頭の中がずっとグニャグニャとおかしい感覚でで一晩ずっと苦しかった。
いつ寝たのかわからないけど、知らない間にトロトロと寝ていたようだ。
私の頬に何か風が当たっている。
ふがふがとどこかで聞いたことある音がする。ほわほわとくすぐったい感触…。
「あれ?ぽんちゃん?」
重い頭と重たい瞼を持ち上げると目の前にテンションの高い白いフレンチブルドックぽんちゃんが嬉しそうに私を見ていた。
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