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第1章
第40話 ちょっと落ち着こう
しおりを挟む今まで気をつけていたのに、他のことに気を取られてストレージリングを使うところを見られるなんて、我ながら間抜けなミスをしてしまったと思う…
まぁ、見られたものは仕方ない…こういう時は、相手に質問をさせることで、相手に満足感を与えつつ、その上で下手な情報を出さないように注意しないといけない。
相手に質問させることで、下手に隠しながら話すよりも、情報量は確実に小さく出来るからね。
「…それで、キャナタさんが聞きたいことはなんですか?答えられるかは内容次第になりますが…」
「そう言われてしまうと…何を聞けばいいのか迷うな…」
キャナタさんは、腕組みをしたまま、眉間にしわを寄せて考え始めてしまう。
この間にナビさんと作戦かい…
「私も聞いていいですか?」
おう…シーホさんもそういや居たね…
この人は何か俺に話があるみたいで、わざわざ追いかけて来てくれたみたい。
内容は、まだ聞いてないから分からないけど、ただ、変な予感はしてるから注意しないとなんだよね…
「…はい…答えられることなら…」
「なら、まず。ボンさんは幾つなんですか?」
俺の歳か、この体になって忘れがちだが、もう64歳なんだよね…おじさん通り越して爺さんだよな…
ただ、こっちの世界的には15歳の体なんだけどね。
「えっと…15歳です。」
「え?うそ…年上だったの!?」
えぇー…海外だと日本人は幼く見られがちとは、聞いていたけど…こっちの世界でも同じなのか…?
俺からしたら、シーホさんが14歳以下なことの方が驚きだよ…絶対年上だと思ってた…
「それじゃ…マメさんとは兄妹なんですか?」
…ん?どう見ても似てないと思うんだが…
「違いますよ…?」
「え?…でも…違うんですか??」
今聞くことかね?と首をひねっていると、シーホさんはそのまま質問を続ける。
「あの…それじゃ、マメさんとはどういった関係なんですか?」
「…夫婦ですけど…」
「えぇー!!そんな、嘘ですよね!?」
「いや、嘘つく理由がないと思いますが?」
質問の意図がよく分からないが、シーホさんは、身を乗り出すように聞いてくる。
そんなに俺らが夫婦なのは意外だったのか?
「だって、まだ…えぇー…」
シーホさんは、乗り出していた体を椅子に戻し、何か微妙な顔をしてそう言った。
なんなんだ?俺が答えたのは、年齢と優子との関係だけ…
15で結婚してるのが変わっているのだろうか?
成人扱いなんだし、結婚していても問題ないと思ったんだが…
「ボン、俺も聞いていいか?」
「あ、はい。」
考えがまとまったのか、キャナタさんが話し始め…
「まだです!あの、他に奥さんはいるんですか!?」
「は?何を言って…」
キャナタさんが話し始めようとするのを遮り、シーホさんが質問してくる。
ただ、その質問はなんなんだ?
「シーホ、俺の質問が…」
「キャナタさんは後!大事な事なんです!あのあの、他に奥さんはいるんですか!?いないんですか!?」
「え?いや…いるわけないですが…どういうことですか?」
「よし!」
シーホさんは、何故かガッツポーズをしているが…もしかし…いやいやまさか、これは自意識過剰ってもんだろう…
「なぁ…もう俺が話しても…」
「ダメです!おじさんは黙って居てください!!」
「「おじ…」」
なんだろう、俺までダメージ受けたんだが…
なまじ美少女な分、その破壊力は凄い…
キャナタさんなんて、驚きすぎて震えて…いや、軽く泣いているみたいだな…
「ボンさん!」
「は、はい!」
「私も奥さんにしてください!」
…は?
「…は?」
ーーーー
作者です。
プロット段階だと、シーホの性格はもっとイケイケの予定でした。
随分変わった気がします。
少し短いですが、次回に続きます。
感想その他、お時間あれば是非。
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