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前編
思い違いはしないよう 4
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ティモシーは、漏れ聞こえてくる会話に立ち尽くしていた。
自分が誤解をしていたと知ったからだ。
(……サマンサは……努力していたのか……)
だが、公爵との会話から、それらが意味をなさなかったということも知った。
そういう体質なのだろう。
マクシミリアンならば「最悪」と評したかもしれない。
ある意味では絶望的なのだ。
なにをしても、サマンサの体型は変わらない。
外見にこだわりの強い貴族社会に受け入れられることはないと結論づけられる。
サマンサが認められる日は来ないのだ。
どれほどダンスが上手くても礼儀作法を心得ていても、彼女は嘲笑され続ける。
努力することすらも無意味ならば、そこには絶望しかない。
サマンサは、どれほど苦しんできたのか。
初めて、ティモシーは、その事実を知ったのだ。
サマンサからも、彼女の家族からも、聞いたことがない。
別邸に足しげく通っていたが、サマンサは常に明るかった。
不満や愚痴、弱音、なにひとつ、口にはしなかった。
(……彼女は……努力をして……だが、努力しても……)
自分がいだいていた腹立ちは、理不尽なものだったと気づく。
サマンサは自分に恥をかかせても平気なのだと思ってきた。
だから、腹が立ったし、サマンサの食べる姿に嫌気がさしていた。
けれど、違う。
『彼に恥をかかせないようにすることしか考えていなかったのよ。誰かの陰口に腹を立てたり、感情を露わにしたりせず、平然としていなくちゃって』
サマンサは、ティモシーに恥をかかせないために、必死だった。
食べなければ倒れてしまうので、食べていたに過ぎない。
それも、ティモシーのためだ。
(なのに、僕はなにも知らず、彼女を1人にしていた。僕のために、サマンサは、嘲笑されるとわかっていながら……倒れないように……)
サマンサの体型を気にしていないと言えば嘘になる。
ティモシーは貴族であり、外見を売りにしているラウズワースで育った。
だが、マクシミリアンほど割り切れていない。
女性的な魅力はともかく、サマンサといるのは居心地が良かった。
穏やかで、ホッとできる時間だったのだ。
ティモシーは、サマンサが1人になっていることに気づく。
彼女に対する腹立ちは消えていた。
どうにかサマンサを説得したくて、テラス席に近づいた。
足音に気づいたのか、サマンサが、ティモシーのほうに顔を向ける。
「サマンサ……」
サマンサは、ハッとした表情を浮かべたあと、顔をそむけた。
そんな態度を取られたのは初めてだったので、ティモシーは少なくないショックを受ける。
喜ぶとは思わないまでも、拒絶されるとは考えていなかったのだ。
話くらいは聞いてくれるだろうと、楽観していた。
「きみが公爵の……特別な客人になったというのは本当だったのか」
サマンサは顔をそむけたまま、黙っている。
ティモシーは回り込み、彼女の足元に跪いた。
だが、今度は逆の方向に顔をそむけられる。
話したくもないという仕草に、焦燥感が募った。
サマンサには、女性的な魅力を感じていなかったはずだ。
なのに、こうして見ると、彼女は、けして醜くはない。
ダンスをしていた時の、楽しげに輝いている姿が思い出される。
サマンサの美しさを引き出せなかったのは、自分のせいだろう。
現に、公爵はサマンサを引き立たせている。
「どうして話してくれなかった? きみが……努力していたと……」
サマンサが眉をひそめた。
公爵との会話を、ティモシーが盗み聞きしていたと気づいたに違いない。
だが、ティモシーは、その不躾さにも思い至れずにいる。
サマンサとの親しい関係が、まだ続いていると錯覚しているのだ。
「話してくれれば……」
「話す? なにを? あなたが私の話を聞いてくれたことなんてあったかしら」
「なにを言っている? 僕は、きみとずっと一緒にいたじゃないか」
「一緒にはいたわね。でも、私がなにを話していても、あなたは聞いていなかったでしょう? 私の言葉には、鳥の囀りほどの価値もなかったのよ」
サマンサの話は、いつも他愛のないものばかりだった。
聞き流していたとの自覚はある。
真剣に取り合っては来なかった。
だからといって、価値がないことにはならない。
「聞き流していたと言われれば否定はできない。だが、聞いていなかったわけではないよ、僕は、きみの話を聞くのが好きだった」
「同じ話を繰り返しても気づかないくらいに?」
「聞いているだけで……落ち着けたからだ」
「それなら音楽をもっとかければ良かったわ。私が話す必要はなかったのよ」
そっけない口調に、ティモシーは苦しくなる。
彼は、無自覚にサマンサに依存していたのだ。
自分が彼女の手を離すことはあっても、彼女から手を離されることなどないと、安心しきってもいた。
「サマンサ……」
「さわらないでっ!」
伸ばした手から逃げるように、サマンサが立ち上がる。
本気で、愕然とした。
跪いたまま、サマンサを見上げる。
伸ばした手は、行き場を失っていた。
「私にさわると、ゾッとするのじゃない?」
「どうして、そんな……」
「覚えがないと言うの? この十年を振り返ってみればいいわ」
どくっと、心臓が音を立てる。
サマンサの瞳には、嫌悪感しか漂っていない。
そのことに気づいたのだ。
彼女は、ティモシーにさわられるのを嫌がっている。
「夜会以外で、あなたから私にふれたことがある? 思い出せるものなら、いつだったのか、教えてちょうだい」
教えられないのは、わかっていた。
ティモシーからサマンサにふれようとしたことは1度もない。
振り返るまでもなく、覚えている。
自分が彼女に対して、どういう態度を取っていたか。
「サマンサ……僕が間違っていた」
ティモシーの知るサマンサは、いつだって彼を受け入れてくれていた。
暖かくて優しかった。
愛にあふれた瞳で見つめてくれていた。
なのに、今は、そのひと欠片も見つけられない。
すっかり変わってしまっている。
瞳にあるのは、冷たく、彼を拒絶する色だけだ。
「そうね。あなたは間違っていたわ」
打算とは関係なく、サマンサを取り戻したかった。
あの穏やかで暖かな日々が、自分にとって、どれほど大事なものだったかを思い知っている。
抑圧された生活の中、別邸で彼女と過ごす時間だけが安らぎだったのだ。
「きみと、もう1度……」
「それは有り得ないわ」
ぴしゃりと言われる。
家も母も、どうでも良かった。
ただただ、以前のように、サマンサに笑顔を向けられたいと思う。
愛を、その瞳に宿してほしかった。
「僕には、きみが必要だ、サマンサ」
「なぜ? ティンザーの養子になりたいから? そのためには、嫌でも私と婚姻するしかないものね」
「違う! そうではなく……っ……」
「子を成す気にもならない女性と、あなたが婚姻したがる理由を、私は、それしか思いつけないわ」
言い放たれて、ティモシーは言葉を失う。
自分がなにを言ったかを、覚えていた。
『ベッドをともにしたいとも思えないのに、子が成せるはずないだろう』
ティモシーの中にあった、打算にまみれた醜い心。
今さらになって悔やんでも、取り返しはつかない。
サマンサは、自分の心を知っていたのだ。
「そうじゃない……違う……僕は……」
「なにも違わないでしょう? あなたが私を女性として愛せないことを責めるつもりはないけれど、愛のない婚姻なんてする気はないわ」
サマンサを失いたくない。
切実に、ティモシーは、そう思っている。
けれど、彼女が手の届かないところに行ってしまったことにも気づいていた。
「私は、ティンザーなの」
パッと、サマンサが体を返す。
彼女の姿がホール内に消えても、ティモシーは、その場に跪いたままでいた。
なにを失ったのか、絶望に両手で顔を覆う。
安らぎの時間も、居心地のいい場所も、彼女の愛も。
ティモシーは、すべてを失ったのだ。
自分が誤解をしていたと知ったからだ。
(……サマンサは……努力していたのか……)
だが、公爵との会話から、それらが意味をなさなかったということも知った。
そういう体質なのだろう。
マクシミリアンならば「最悪」と評したかもしれない。
ある意味では絶望的なのだ。
なにをしても、サマンサの体型は変わらない。
外見にこだわりの強い貴族社会に受け入れられることはないと結論づけられる。
サマンサが認められる日は来ないのだ。
どれほどダンスが上手くても礼儀作法を心得ていても、彼女は嘲笑され続ける。
努力することすらも無意味ならば、そこには絶望しかない。
サマンサは、どれほど苦しんできたのか。
初めて、ティモシーは、その事実を知ったのだ。
サマンサからも、彼女の家族からも、聞いたことがない。
別邸に足しげく通っていたが、サマンサは常に明るかった。
不満や愚痴、弱音、なにひとつ、口にはしなかった。
(……彼女は……努力をして……だが、努力しても……)
自分がいだいていた腹立ちは、理不尽なものだったと気づく。
サマンサは自分に恥をかかせても平気なのだと思ってきた。
だから、腹が立ったし、サマンサの食べる姿に嫌気がさしていた。
けれど、違う。
『彼に恥をかかせないようにすることしか考えていなかったのよ。誰かの陰口に腹を立てたり、感情を露わにしたりせず、平然としていなくちゃって』
サマンサは、ティモシーに恥をかかせないために、必死だった。
食べなければ倒れてしまうので、食べていたに過ぎない。
それも、ティモシーのためだ。
(なのに、僕はなにも知らず、彼女を1人にしていた。僕のために、サマンサは、嘲笑されるとわかっていながら……倒れないように……)
サマンサの体型を気にしていないと言えば嘘になる。
ティモシーは貴族であり、外見を売りにしているラウズワースで育った。
だが、マクシミリアンほど割り切れていない。
女性的な魅力はともかく、サマンサといるのは居心地が良かった。
穏やかで、ホッとできる時間だったのだ。
ティモシーは、サマンサが1人になっていることに気づく。
彼女に対する腹立ちは消えていた。
どうにかサマンサを説得したくて、テラス席に近づいた。
足音に気づいたのか、サマンサが、ティモシーのほうに顔を向ける。
「サマンサ……」
サマンサは、ハッとした表情を浮かべたあと、顔をそむけた。
そんな態度を取られたのは初めてだったので、ティモシーは少なくないショックを受ける。
喜ぶとは思わないまでも、拒絶されるとは考えていなかったのだ。
話くらいは聞いてくれるだろうと、楽観していた。
「きみが公爵の……特別な客人になったというのは本当だったのか」
サマンサは顔をそむけたまま、黙っている。
ティモシーは回り込み、彼女の足元に跪いた。
だが、今度は逆の方向に顔をそむけられる。
話したくもないという仕草に、焦燥感が募った。
サマンサには、女性的な魅力を感じていなかったはずだ。
なのに、こうして見ると、彼女は、けして醜くはない。
ダンスをしていた時の、楽しげに輝いている姿が思い出される。
サマンサの美しさを引き出せなかったのは、自分のせいだろう。
現に、公爵はサマンサを引き立たせている。
「どうして話してくれなかった? きみが……努力していたと……」
サマンサが眉をひそめた。
公爵との会話を、ティモシーが盗み聞きしていたと気づいたに違いない。
だが、ティモシーは、その不躾さにも思い至れずにいる。
サマンサとの親しい関係が、まだ続いていると錯覚しているのだ。
「話してくれれば……」
「話す? なにを? あなたが私の話を聞いてくれたことなんてあったかしら」
「なにを言っている? 僕は、きみとずっと一緒にいたじゃないか」
「一緒にはいたわね。でも、私がなにを話していても、あなたは聞いていなかったでしょう? 私の言葉には、鳥の囀りほどの価値もなかったのよ」
サマンサの話は、いつも他愛のないものばかりだった。
聞き流していたとの自覚はある。
真剣に取り合っては来なかった。
だからといって、価値がないことにはならない。
「聞き流していたと言われれば否定はできない。だが、聞いていなかったわけではないよ、僕は、きみの話を聞くのが好きだった」
「同じ話を繰り返しても気づかないくらいに?」
「聞いているだけで……落ち着けたからだ」
「それなら音楽をもっとかければ良かったわ。私が話す必要はなかったのよ」
そっけない口調に、ティモシーは苦しくなる。
彼は、無自覚にサマンサに依存していたのだ。
自分が彼女の手を離すことはあっても、彼女から手を離されることなどないと、安心しきってもいた。
「サマンサ……」
「さわらないでっ!」
伸ばした手から逃げるように、サマンサが立ち上がる。
本気で、愕然とした。
跪いたまま、サマンサを見上げる。
伸ばした手は、行き場を失っていた。
「私にさわると、ゾッとするのじゃない?」
「どうして、そんな……」
「覚えがないと言うの? この十年を振り返ってみればいいわ」
どくっと、心臓が音を立てる。
サマンサの瞳には、嫌悪感しか漂っていない。
そのことに気づいたのだ。
彼女は、ティモシーにさわられるのを嫌がっている。
「夜会以外で、あなたから私にふれたことがある? 思い出せるものなら、いつだったのか、教えてちょうだい」
教えられないのは、わかっていた。
ティモシーからサマンサにふれようとしたことは1度もない。
振り返るまでもなく、覚えている。
自分が彼女に対して、どういう態度を取っていたか。
「サマンサ……僕が間違っていた」
ティモシーの知るサマンサは、いつだって彼を受け入れてくれていた。
暖かくて優しかった。
愛にあふれた瞳で見つめてくれていた。
なのに、今は、そのひと欠片も見つけられない。
すっかり変わってしまっている。
瞳にあるのは、冷たく、彼を拒絶する色だけだ。
「そうね。あなたは間違っていたわ」
打算とは関係なく、サマンサを取り戻したかった。
あの穏やかで暖かな日々が、自分にとって、どれほど大事なものだったかを思い知っている。
抑圧された生活の中、別邸で彼女と過ごす時間だけが安らぎだったのだ。
「きみと、もう1度……」
「それは有り得ないわ」
ぴしゃりと言われる。
家も母も、どうでも良かった。
ただただ、以前のように、サマンサに笑顔を向けられたいと思う。
愛を、その瞳に宿してほしかった。
「僕には、きみが必要だ、サマンサ」
「なぜ? ティンザーの養子になりたいから? そのためには、嫌でも私と婚姻するしかないものね」
「違う! そうではなく……っ……」
「子を成す気にもならない女性と、あなたが婚姻したがる理由を、私は、それしか思いつけないわ」
言い放たれて、ティモシーは言葉を失う。
自分がなにを言ったかを、覚えていた。
『ベッドをともにしたいとも思えないのに、子が成せるはずないだろう』
ティモシーの中にあった、打算にまみれた醜い心。
今さらになって悔やんでも、取り返しはつかない。
サマンサは、自分の心を知っていたのだ。
「そうじゃない……違う……僕は……」
「なにも違わないでしょう? あなたが私を女性として愛せないことを責めるつもりはないけれど、愛のない婚姻なんてする気はないわ」
サマンサを失いたくない。
切実に、ティモシーは、そう思っている。
けれど、彼女が手の届かないところに行ってしまったことにも気づいていた。
「私は、ティンザーなの」
パッと、サマンサが体を返す。
彼女の姿がホール内に消えても、ティモシーは、その場に跪いたままでいた。
なにを失ったのか、絶望に両手で顔を覆う。
安らぎの時間も、居心地のいい場所も、彼女の愛も。
ティモシーは、すべてを失ったのだ。
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