22 / 64
ひそひそ話の裏側で 2
しおりを挟む
夢で見た通りだと思う。
タガートは、ジゼルを伴って夜会に来ているようだ。
もしブラッドがおらず、1人で乗り込んでいたら、婚約解消を言い渡されていたに違いない。
(気になるけど……見ちゃダメなのよね……)
絶対に見るなと、さっきブラッドに耳元で言われている。
タガートに視線を向けたくなるのを紛らわせるためにも、ドリエルダは、ずっとブラッドだけを見ていた。
いつもとは違い、少しだけ表情がある。
(もしかして、演技してる?)
思うと、ちょっぴり笑いたくなった。
ブラッドは、いつも無表情なのだ。
意図的にではなく、癖のようなものかもしれない。
日頃から彼は、言葉の不躾さほどには感情を露わにしないし、淡々としている。
(王族に向かって、手袋を投げるなんて、少し演技過剰な気もするけど)
不敬罪に問われでもしたら、どうするのか。
ほんの少しだけだが、ドリエルダも心配したのだ。
もちろん、ブラッドに目算があってのことだとは、わかっていた。
彼女が思いつくような事態を、ブラッドが予測していないはずがない。
「久しぶりだね、ドリー」
ドリエルダは、無理に笑みを浮かべて相手に挨拶を返す。
アドルーリット公爵家の子息だ。
前に「夢のせい」で、関わったことがあった。
このチャールズという、アドルーリットの次男を挟み、痴情のもつれで、死人が出るところだったのだ。
チャールズの金髪と青い眼は偽物らしい。
チャールズが弄ぼうとしていた令嬢が話していたのを覚えていた。
ドリエルダの介入で、結局、その令嬢とは1回限りの関係で終わっている。
痴話喧嘩にも、発展しなかった。
「ええと、ブラッドだったかな。ブラッド……」
チャールズが、わざとらしく考え込むようなフリをしている。
ブラッドから家名と爵位を引き出そうとしているのが、透けて見えていた。
チャールズは、いかにもな貴族で、気位が高い。
爵位を振りかざし、優位に立とうとしている。
「ただのブラッドでいい。俺は、家名を出すのを好まんのだ」
「ああ、そう……いいさ、ブラッド。そういうこともある」
すげなく返されて、チャールズが不快感を滲ませていた。
とはいえ、追求すれば、恥をかくのが己だということも承知している。
だから、あえて踏み込んでは来ない。
ブラッドは、チャールズの鼻柱の高さを見越して返答したのだろう。
(やっぱり頭がいいわ。嫌がるそぶりも見せないんだから……ブラッドの勝ちね)
チャールズは、不快が顔に出てしまっていた。
飄々としているブラッドのほうが、周りからは「立派」に見えるはずだ。
「ところで、きみは、ドリーと親しいようだね」
「やめろ」
「は……? 彼女との関係を否……」
「チップ」
きゅっと、チャールズが眉間に皺を寄せる。
不快の上に、不愉快が上乗せされた表情だ。
「それと同じだ」
「意味がわからないのだが?」
「チップと呼ばれるのは、不快であろう」
ブラッドの言葉に、ドリエルダは、ハッとなった。
気づかれていたと、気づいていた。
彼女は、その話をブラッドにしていない。
「彼女が、その愛称を嫌っていると知らんのか?」
「あ、いや……」
「俺ほどに、これの顔を見つめる者はおらぬようだ」
「それなら、そうと言ってくれれば……」
ハーフォーク伯爵家にいた頃、ドリーというのは愛称ではなく蔑称のようなものとして使われていた。
そのせいで、ドリエルダは、その愛称を嫌っている。
けれど、ブラッドが気づいていたとは思っていなかった。
「彼の面目を保ってやるため、あえて嫌とは言わず、我慢していたのか。お前は、優しいな、DD」
肩に回した腕で、ブラッドが、ドリエルダを、ぐいっと引き寄せる。
軽く頬に口づけられた。
やわらかな感触に、頬が、ふわっと熱くなる。
あの日「練習」はしたが、まだ慣れることができずにいた。
「きみは……彼女に夢中なようだが、噂を知らないのだろうね」
悔し紛れともとれるチャールズの言葉にも、ブラッドは平気な顔をしている。
そして、ドリエルダは、びっくりしてひっくり返りそうになった。
なんと、ブラッドが、あの無表情なブラッドが、うっすら笑んだのだ。
フ…と。
演技も忘れ、ドリエルダはブラッドを、まじまじと見つめる。
彼を「見初めた」時に思ったことは、大当たりだった。
笑みを浮かべたブラッドは、とても魅力的に見える。
そもそも年上ではあるが、いかにも余裕のある大人の男性といったふうだ。
「噂など埒もない。俺は、己の目と耳を信じる。自分ほど信じるに足る者はおらんからな。違うか、チップ?」
チャールズが言い返そうとしたのだろう、口を開いた。
が、なにか言う前に、鈴の音が鳴る。
主役の登場を意味する音だ。
チャールズは口を閉じ、2人から離れた。
今しがたまであったざわめきは消え、ホール内が静まり返っている。
奥に設置されている、玉座へと視線が集まっていた。
カーテンが開き、国王と王太子が入ってくる。
赤味のある金髪と紫の瞳が印象的な2人だ。
親子であるのが、ひと目でわかるくらい似ていた。
護衛騎士隊長の義父はともかく、ドリエルダは、自国の国王とはいえ、これほど間近で会ったことはない。
(王太子殿下は、お手振り以外では、初めてだわ)
ドリエルダと同じ16歳とは思えないくらい、大人びた雰囲気をまとっている。
口元に浮かべた微笑みと、ほっそりとした体格とが相まって、とても優しそうに見えた。
周りの令嬢たちも、ぽうっとなっている。
「今夜は、私のために、これほど多くの方々に、お集まりいただけたことを嬉しく思います。王太子としては、まだ学びの途中ではありますが、自らの意思で務めを果たせる歳となりました。未熟な私ですから、きっと、皆さまに教えを乞うこともあるでしょう。その時は、どうか力添えを、お願いいたします」
今夜の主役は王太子だ。
だからなのか、国王は、隣に立ち、うなずくだけだった。
ホールから大きな拍手がおくられる。
王太子が、にっこりと微笑んだ。
「あまり長話をするのは嫌われますからね。挨拶は、ここまでにいたしましょう。さあ、皆さま、本日の夜会を、ゆっくりと、お楽しみください」
本当に、16歳とは思えない。
非常にそつがなく、感じが良かった。
国王が席につく。
音楽が鳴り始めた。
王太子が、玉座のある高い位置から階段を降りてくる。
きっと、どの令嬢も、胸を高鳴らせているに違いない。
通常、夜会では地位の高い者からダンスを始める。
王族より上の者はいないので、必然的に王太子が、最初に踊ることになるのだ。
(誰が最初のパートナーに選ばれるかしら。たぶん決まってるんだろうけど)
行き当たりばったりにダンスの相手を決めるなんてことはないだろう。
相性が悪かったり、息が合わなかったりしたら最悪だ。
前持って、打ち合わせている令嬢がいるに違いない。
アドルーリットか、その次に格の高いと言われているラウズワースか。
いずれにせよ、公爵家の令嬢だろうと思う。
なぜなら、公爵家より格下の貴族は、王宮に入ることもままならないからだ。
ほかの貴族より、事前に打ち合わせている可能性は高い。
が、しかし、ドリエルダは忘れていた。
彼女も「公爵令嬢」だということを。
王太子がにこやかに微笑みながら、近づいて来る。
ような気がする。
思わず、ぎゅっと、ブラッドの腕にしがみついた。
その仕草も虚しく、王太子が目の前に立つ。
「シャートレー公爵令嬢、ドリエルダ姫。1曲、お願いできますでしょうか」
手を差し出され、ドリエルダは焦った。
こんな事態は想定していない。
ちらっと、ブラッドを見上げる。
ひどく気に入らないといった表情をしている、ように見えた。
とはいえ、王太子からの申し出を断ることはできない。
とくに、今夜の主役ともなれば。
「私でよければ……」
小さく答え、ドリエルダは王太子の手を取る。
タガートは、ジゼルを伴って夜会に来ているようだ。
もしブラッドがおらず、1人で乗り込んでいたら、婚約解消を言い渡されていたに違いない。
(気になるけど……見ちゃダメなのよね……)
絶対に見るなと、さっきブラッドに耳元で言われている。
タガートに視線を向けたくなるのを紛らわせるためにも、ドリエルダは、ずっとブラッドだけを見ていた。
いつもとは違い、少しだけ表情がある。
(もしかして、演技してる?)
思うと、ちょっぴり笑いたくなった。
ブラッドは、いつも無表情なのだ。
意図的にではなく、癖のようなものかもしれない。
日頃から彼は、言葉の不躾さほどには感情を露わにしないし、淡々としている。
(王族に向かって、手袋を投げるなんて、少し演技過剰な気もするけど)
不敬罪に問われでもしたら、どうするのか。
ほんの少しだけだが、ドリエルダも心配したのだ。
もちろん、ブラッドに目算があってのことだとは、わかっていた。
彼女が思いつくような事態を、ブラッドが予測していないはずがない。
「久しぶりだね、ドリー」
ドリエルダは、無理に笑みを浮かべて相手に挨拶を返す。
アドルーリット公爵家の子息だ。
前に「夢のせい」で、関わったことがあった。
このチャールズという、アドルーリットの次男を挟み、痴情のもつれで、死人が出るところだったのだ。
チャールズの金髪と青い眼は偽物らしい。
チャールズが弄ぼうとしていた令嬢が話していたのを覚えていた。
ドリエルダの介入で、結局、その令嬢とは1回限りの関係で終わっている。
痴話喧嘩にも、発展しなかった。
「ええと、ブラッドだったかな。ブラッド……」
チャールズが、わざとらしく考え込むようなフリをしている。
ブラッドから家名と爵位を引き出そうとしているのが、透けて見えていた。
チャールズは、いかにもな貴族で、気位が高い。
爵位を振りかざし、優位に立とうとしている。
「ただのブラッドでいい。俺は、家名を出すのを好まんのだ」
「ああ、そう……いいさ、ブラッド。そういうこともある」
すげなく返されて、チャールズが不快感を滲ませていた。
とはいえ、追求すれば、恥をかくのが己だということも承知している。
だから、あえて踏み込んでは来ない。
ブラッドは、チャールズの鼻柱の高さを見越して返答したのだろう。
(やっぱり頭がいいわ。嫌がるそぶりも見せないんだから……ブラッドの勝ちね)
チャールズは、不快が顔に出てしまっていた。
飄々としているブラッドのほうが、周りからは「立派」に見えるはずだ。
「ところで、きみは、ドリーと親しいようだね」
「やめろ」
「は……? 彼女との関係を否……」
「チップ」
きゅっと、チャールズが眉間に皺を寄せる。
不快の上に、不愉快が上乗せされた表情だ。
「それと同じだ」
「意味がわからないのだが?」
「チップと呼ばれるのは、不快であろう」
ブラッドの言葉に、ドリエルダは、ハッとなった。
気づかれていたと、気づいていた。
彼女は、その話をブラッドにしていない。
「彼女が、その愛称を嫌っていると知らんのか?」
「あ、いや……」
「俺ほどに、これの顔を見つめる者はおらぬようだ」
「それなら、そうと言ってくれれば……」
ハーフォーク伯爵家にいた頃、ドリーというのは愛称ではなく蔑称のようなものとして使われていた。
そのせいで、ドリエルダは、その愛称を嫌っている。
けれど、ブラッドが気づいていたとは思っていなかった。
「彼の面目を保ってやるため、あえて嫌とは言わず、我慢していたのか。お前は、優しいな、DD」
肩に回した腕で、ブラッドが、ドリエルダを、ぐいっと引き寄せる。
軽く頬に口づけられた。
やわらかな感触に、頬が、ふわっと熱くなる。
あの日「練習」はしたが、まだ慣れることができずにいた。
「きみは……彼女に夢中なようだが、噂を知らないのだろうね」
悔し紛れともとれるチャールズの言葉にも、ブラッドは平気な顔をしている。
そして、ドリエルダは、びっくりしてひっくり返りそうになった。
なんと、ブラッドが、あの無表情なブラッドが、うっすら笑んだのだ。
フ…と。
演技も忘れ、ドリエルダはブラッドを、まじまじと見つめる。
彼を「見初めた」時に思ったことは、大当たりだった。
笑みを浮かべたブラッドは、とても魅力的に見える。
そもそも年上ではあるが、いかにも余裕のある大人の男性といったふうだ。
「噂など埒もない。俺は、己の目と耳を信じる。自分ほど信じるに足る者はおらんからな。違うか、チップ?」
チャールズが言い返そうとしたのだろう、口を開いた。
が、なにか言う前に、鈴の音が鳴る。
主役の登場を意味する音だ。
チャールズは口を閉じ、2人から離れた。
今しがたまであったざわめきは消え、ホール内が静まり返っている。
奥に設置されている、玉座へと視線が集まっていた。
カーテンが開き、国王と王太子が入ってくる。
赤味のある金髪と紫の瞳が印象的な2人だ。
親子であるのが、ひと目でわかるくらい似ていた。
護衛騎士隊長の義父はともかく、ドリエルダは、自国の国王とはいえ、これほど間近で会ったことはない。
(王太子殿下は、お手振り以外では、初めてだわ)
ドリエルダと同じ16歳とは思えないくらい、大人びた雰囲気をまとっている。
口元に浮かべた微笑みと、ほっそりとした体格とが相まって、とても優しそうに見えた。
周りの令嬢たちも、ぽうっとなっている。
「今夜は、私のために、これほど多くの方々に、お集まりいただけたことを嬉しく思います。王太子としては、まだ学びの途中ではありますが、自らの意思で務めを果たせる歳となりました。未熟な私ですから、きっと、皆さまに教えを乞うこともあるでしょう。その時は、どうか力添えを、お願いいたします」
今夜の主役は王太子だ。
だからなのか、国王は、隣に立ち、うなずくだけだった。
ホールから大きな拍手がおくられる。
王太子が、にっこりと微笑んだ。
「あまり長話をするのは嫌われますからね。挨拶は、ここまでにいたしましょう。さあ、皆さま、本日の夜会を、ゆっくりと、お楽しみください」
本当に、16歳とは思えない。
非常にそつがなく、感じが良かった。
国王が席につく。
音楽が鳴り始めた。
王太子が、玉座のある高い位置から階段を降りてくる。
きっと、どの令嬢も、胸を高鳴らせているに違いない。
通常、夜会では地位の高い者からダンスを始める。
王族より上の者はいないので、必然的に王太子が、最初に踊ることになるのだ。
(誰が最初のパートナーに選ばれるかしら。たぶん決まってるんだろうけど)
行き当たりばったりにダンスの相手を決めるなんてことはないだろう。
相性が悪かったり、息が合わなかったりしたら最悪だ。
前持って、打ち合わせている令嬢がいるに違いない。
アドルーリットか、その次に格の高いと言われているラウズワースか。
いずれにせよ、公爵家の令嬢だろうと思う。
なぜなら、公爵家より格下の貴族は、王宮に入ることもままならないからだ。
ほかの貴族より、事前に打ち合わせている可能性は高い。
が、しかし、ドリエルダは忘れていた。
彼女も「公爵令嬢」だということを。
王太子がにこやかに微笑みながら、近づいて来る。
ような気がする。
思わず、ぎゅっと、ブラッドの腕にしがみついた。
その仕草も虚しく、王太子が目の前に立つ。
「シャートレー公爵令嬢、ドリエルダ姫。1曲、お願いできますでしょうか」
手を差し出され、ドリエルダは焦った。
こんな事態は想定していない。
ちらっと、ブラッドを見上げる。
ひどく気に入らないといった表情をしている、ように見えた。
とはいえ、王太子からの申し出を断ることはできない。
とくに、今夜の主役ともなれば。
「私でよければ……」
小さく答え、ドリエルダは王太子の手を取る。
0
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
【完結】冷徹執事は、つれない侍女を溺愛し続ける。
たまこ
恋愛
公爵の専属執事ハロルドは、美しい容姿に関わらず氷のように冷徹であり、多くの女性に思いを寄せられる。しかし、公爵の娘の侍女ソフィアだけは、ハロルドに見向きもしない。
ある日、ハロルドはソフィアの真っ直ぐすぎる内面に気付き、恋に落ちる。それからハロルドは、毎日ソフィアを口説き続けるが、ソフィアは靡いてくれないまま、五年の月日が経っていた。
※『王子妃候補をクビになった公爵令嬢は、拗らせた初恋の思い出だけで生きていく。』のスピンオフ作品ですが、こちらだけでも楽しめるようになっております。
姉妹のお相手はわたくしが見つけますわ ー いき遅れ3姉妹の場合
葉月ゆな
恋愛
「フェリシアが結婚して、フェリシアの子供が侯爵家を継げばいい」
女侯爵である姉が言い出した。
3姉妹が10代のころに両親がなくなり侯爵家の建て直しで、この国では行き遅れと呼ばれる部類に入っているシャルロッテ(長女)、フェリシア(次女)、ジャクリーン(三女)の美人三姉妹。
今日まで3人で頑張って侯爵家を建て直し、落ち着いたからそろそろ後継者をと、フェリシアが姉に結婚を薦めれば、そんな言葉が返ってきた。
姉は女侯爵で貿易で財を成している侯爵家の海軍を取り仕切る男装の麗人。
妹は商会を切り盛りする才女。
次女本人は、家内の采配しかできない凡人だと思っている。
しかしフェリシアは姉妹をけなされると、心の中で相手に対して毒舌を吐きながら撃退する手腕は、社交界では有名な存在だ(本人知らず)。
なのに自慢の姉妹は結婚に興味がないので、フェリシアは姉妹の相手を本気で探そうと、社交に力を入れ出す。
フェリシアは心の中で何か思っているときは「私」、人と喋るときは「わたくし」になるのでご注意を。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
【完結】完全無欠の悪女様~悪役ムーブでわがまま人生謳歌します~
藍上イオタ
恋愛
「完全無欠の悪女、デステージョに転生してる!?」
家族に搾取され過労で死んだ私が目を覚ますと、WEB漫画世界に転生していた。
「悪女上等よ! 悪の力で、バッドエンドを全力回避!」
前世と違い、地位もお金もあり美しい公爵令嬢となった私は、その力で大好きなヒロインをハッピーエンドに導きつつ、自分のバッドエンドを回避することを誓う。
婚約破棄を回避するためヒーローとの婚約を回避しつつ、断罪にそなえ富を蓄えようと企むデステージョだが……。
不仲だったはずの兄の様子がおかしくない?
ヒロインの様子もおかしくない?
敵の魔導師が従者になった!?
自称『完全無欠の悪女』がバッドエンドを回避して、ヒロインを幸せに導くことはできるのか――。
「小説化になろう」「カクヨム」でも連載しています。
完結まで毎日更新予定です。
【完】瓶底メガネの聖女様
らんか
恋愛
伯爵家の娘なのに、実母亡き後、後妻とその娘がやってきてから虐げられて育ったオリビア。
傷つけられ、生死の淵に立ったその時に、前世の記憶が蘇り、それと同時に魔力が発現した。
実家から事実上追い出された形で、家を出たオリビアは、偶然出会った人達の助けを借りて、今まで奪われ続けた、自分の大切なもの取り戻そうと奮闘する。
そんな自分にいつも寄り添ってくれるのは……。
「愛することはない」と言った冷徹公爵様、やり直しの人生は溺愛が重すぎます!~王宮が滅びるのは記憶を隠した旦那様と幸運な息子のせい?~
ソラ
恋愛
王宮の陰湿な包囲網、そして夫であるアリステア公爵の無関心。心身を削り取られたセラフィナは、孤独と絶望の中でその短い一生を終えた。
だが、彼女は知らなかった。
彼女の死を知ったアリステアが、復讐の鬼と化して王宮へ反乱を起こし、彼女を虐げた者たちを血の海に沈めたことを。そして彼もまた、非業の死を遂げたことを。
「……セラフィナ。二度と、君を離さない。この命、何度繰り返してでも」
気がつくと、そこは五年前――結婚三日目の朝。
セラフィナが「今度は期待せずに生きよう」と決意した矢先、飛び込んできたアリステアは泣きながら彼女を抱きしめた。
前世の冷淡さが嘘のように、甘く、重すぎるほどの愛を注いでくるアリステア。
さらに、前世には存在しなかった息子・ノエルまで現れ、セラフィナを苦しめるはずだった敵は、彼女が知らないうちに裏で次々と社会的に抹殺されていく。
アリステアは記憶がないふりをして、狂気的な執着を「優しさ」という仮面で隠し、今度こそ彼女を檻のような幸福の中に閉じ込めようと画策していた。
知っているのは、読者(あなた)だけ。
嘘から始まる、究極のやり直し溺愛ファンタジー!
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
【完結】旦那様、離縁後は侍女として雇って下さい!
ひかり芽衣
恋愛
男爵令嬢のマリーは、バツイチで気難しいと有名のタングール伯爵と結婚させられた。
数年後、マリーは結婚生活に不満を募らせていた。
子供達と離れたくないために我慢して結婚生活を続けていたマリーは、更に、男児が誕生せずに義母に嫌味を言われる日々。
そんなある日、ある出来事がきっかけでマリーは離縁することとなる。
離婚を迫られるマリーは、子供達と離れたくないと侍女として雇って貰うことを伯爵に頼むのだった……
侍女として働く中で見えてくる伯爵の本来の姿。そしてマリーの心は変化していく……
そんな矢先、伯爵の新たな婚約者が屋敷へやって来た。
そして、伯爵はマリーへ意外な提案をして……!?
※毎日投稿&完結を目指します
※毎朝6時投稿
※2023.6.22完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる