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第1章 暗い闇と蒼い薔薇
王子様の魂胆 4
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ユージーンにとって、女性と体の関係を持つことは「責任」を果たすための行為でしかない。
王位を継げば、それで終わりではないからだ。
この国ができてから500年余り。
常にガルベリーの直系男子が王位を継いでいる。
男子にこだわるのには理由があった。
国を興したガルベリー1世との血の繋がりを断ち切らないためだ。
男子は男親の血を必ず引き継ぐ。
けれど、女子は必ずしもそうとは限らない。
直系の女子はガルベリーの血を継いでいるが、問題なのは、そのあと。
つまり孫の代になると、ガルベリー以外の男の血が混じってくる。
そして、場合によっては、ただの1滴も王族の血を持たない子が生まれる可能性すらあった。
その子が王位を継ぐことになれば、王族の血筋はそこで断たれることになる。
それは絶対に避けなければならない。
王宮内でも一部の者にしか知られていない直系の血筋にのみ与えられる力。
その力なくしては国を守れないという厳然たる事実。
血筋が途絶えるのは、すなわち国が滅びることにも繋がりかねないのだ。
直系男子が王位を継ぐ。
それは、誰にでも簡単に分かり易く血筋を知らしめる方法でもあった。
結果、王位を継ぐ者の責任として、なにより重視すべきは男子をもうけること、ということになる。
ユージーンは、はっきりとそのことを自覚していた。
(国王といっても種馬と変わらんな。子作りなんぞ、ただの労働に過ぎん)
女性と関係を持つたび、そう思わずにいられない。
正妃を娶るまではと、今は子を作ることを避けている。
いわば予行演習中だった。
初めて女性をあてがわれたのは14歳の時。
サイラスが選び、連れてきたのは16歳の女性。
それまでに、性的なことについても学んでいて、いよいよ実践となったのだ。
手慣れた相手かと思いきや、彼女は男性を知らなかった。
サイラス曰く「男性を知らない女性を知っておく」必要があるとのこと。
でなければ、うっかり他の男性の子を育てさせられないとも限らない。
仕草や態度だけではわからない感覚を、身につけるように言われている。
それから8年間、つきあったのは年の数だけ。
1年間、同じ女性と関係を続けることをサイラスに提案されていた。
最初の1人については、今も覚えている。
別れを切り出した際に泣かれ、その頃はまだユージーンも少しは情にほだされるところがあった。
婚姻関係を結ぶ相手でないのはわかっているが、愛妾にすることならできるのではないかと、サイラスに問うたほどだ。
それをサイラスはどう思ったのか。
好きにしていいとの返事に、ユージーンは喜んだのだけれど。
結局、彼女を愛妾にはしなかった。
それを公にする前に、彼女の異変に気づいたからだ。
ベッドで抱き合っている最中に気づいた。
なにかが違う、いつもとは違う。
体中の感覚が、そう警鐘を鳴らした。
ひどく気持ち悪くなり、ユージーンは行為を中断して、彼女を問い詰めた。
(男が複数の女に手を出すことを責めるのなら、女もそうであるべきだ。他の相手を求めるのは、なにも男ばかりではないのだからな)
ユージーンに捨てられると思い他の男と関係を持った、と彼女は言った。
己の恥ずべき行為は棚に上げ、あたかもユージーンのせいであるかのように。
そのことがあって以降、ユージーンは女性に希望を持たなくなっている。
1年で、すっぱり関係を経つことに躊躇がなくなった。
サイラスが選んでくるのはいずれも男性を知らない女性ばかり。
理屈はわかっているのだが、面倒なことになると知ったので、途中から「関係は1年限り」と言い含めるようになっている。
それでも、なにがしかの期待をされることは少なくなかったけれど。
(正妃を迎えれば、こんな面倒も終わりにできるのだが)
そもそもユージーンは、人にふれたり、ふれられたりするのを好まない。
最初の彼女に裏切られた際の気持ち悪さを知ってから、なおのこと好まなくなった。
責任を果たすための労働、と思わなければ、とても続けられなかっただろう。
そう思っていてすら、時折、ひどく嫌になるくらいなのだから。
サイラスに宥められ、渋々、続けているようなものだ。
(俺には好色な者の気持ちはわからん。なにを好きこのんで、こんなことに熱をあげるのか。子作りが目的でもなかろうに)
「殿下……」
そろそろ別れを告げるべき相手が隣にいる。
先日の、正妃選びの儀が滞りなくすんでいれば、ここには来ていない。
別れも、自らの口で告げてはいなかっただろう。
伸ばされた腕を、スルリとかわす。
予行演習は、もう必要がなくなったのだ。
ユージーンは夜着を手に取り、ベッドを出た。
バサッと身にまとってから、ベッドにいる女性へと言葉をかける。
「お前とはこれが最後だ。もう会うことはない」
ハッと息をのむ気配がした。
正妃が決まらなかったことに安堵でもしていたに違いない。
彼との別れが先延ばしになったと思って。
「……殿下……っ……」
声にも振り返らず、部屋を出る。
彼女の期待に応える気持ちは、いっさいなかった。
貞淑であったのは、わかっている。
だが、行為自体がわずらわしいのに、続ける気になどなれるわけがない。
背後で彼女の泣き声が聞こえた。
それもユージーンの心を動かす要因とはなり得ない。
情にほだされるのは、とっくにやめている。
扉を閉め、声を遮った。
誰もいない廊下を歩く。
近衛騎士の姿はなかった。
サイラス以下、魔術師たちが付近を守っている。
警備兵がいなくても問題はない。
安全は担保されているのだ。
自室に向かい、歩きながら、ふと、思い出す。
ローエルハイドの孫娘。
16歳にしては幼い顔立ちをしていた。
あどけないふうを装って、自分を足蹴にした女だ。
(名前は……レティシアといったか……レティシア・ローエルハイド)
前代未聞の正妃選びの儀の辞退。
とても承諾しかねる強気の要求。
実に彼女は忌々しい。
さりとて、諦めるわけにもいかないのだから、厄介極まる。
無意識に、彼女の言葉を頭の中で反芻していた。
(愛し愛される婚姻だと? 馬鹿馬鹿しい。あれの父親……公爵には側室も愛妾もおらぬから、そんな考えにもなるのだろうが。王族にそんなものあるはずがなかろう)
なんだかんだ引き延ばしはしたが、父とて、結局は側室を娶っている。
子供までできているのだから、側室との間に「夫婦のいとなみ」があったのは明白だ。
ふん…と、軽く鼻を鳴らす。
(少しくらいの妥協ならしてやるつもりだったが……もうやめだ。俺は妥協などしない。あの娘には素直に嫁がなかったことを後悔させてやる)
そのための手はずはサイラスが整えているはずだ。
じわじわと追い詰め、いずれは捕まえてやる。
「夜会か……2人きりで話といってもな。なにを話せと?」
夜の相手はもとより、ユージーンは女性に困った試しがない。
会話など、さして必要ともしてこなかった。
相手が勝手にペラペラと話してくるからだ。
短い相づちを打つ程度で、半分も話を聞いていないのが常だった。
外交的な会話ならともかく、女性を口説くための会話には興味もない。
だからといって、そこまでサイラスに頼るのもどうかと思う。
いくら育ての親だとはいえ、ユージーンにも自尊心というものがあった。
「……なにかあの娘自身のこと……だろうな」
今までの女性との会話を思い出そうとしてみたが、ほとんど思い出せない。
ベッドの中で女性が話していたことさえ、ろくすっぽ覚えていなかった。
(だいたい、あの娘が、どんなことに興味を持っているのかも知らん)
彼女のことは魔術師たちから報告を受けているので知ってはいる。
けれど、それはどんな暮らしぶりかを知っているだけだった。
しかも、今となっては、あまりアテにもできない。
報告とはまるで違う性格。
なにが彼女の気持ちや性格を変えたのかはわからないが、変わったことはたしかなのだ。
外出を好まず、内向的ではあるのに感情の起伏が激しく、癇癪持ち。
気にいらないことがあるとすぐに怒りだし、周囲に八つ当たりする。
鼻もちならない我儘娘だと、報告にはあった。
それでも良いことが、ただひとつ。
誰にも愛情を求めていないらしい、との報告。
どんなに両親が愛情を注いでも彼女は眉ひとつ動かさず拒絶していたという。
ならば割り切った関係でいられる、はずだった。
(しかたあるまい。気は進まんが、多少の機嫌は取ってやるとしよう)
妥協はしないとしても、布石は必要だ。
そのために、彼女に対する予備知識を手にいれることにする。
ユージーンは、再度、報告書を読み直すことにした。
王位を継げば、それで終わりではないからだ。
この国ができてから500年余り。
常にガルベリーの直系男子が王位を継いでいる。
男子にこだわるのには理由があった。
国を興したガルベリー1世との血の繋がりを断ち切らないためだ。
男子は男親の血を必ず引き継ぐ。
けれど、女子は必ずしもそうとは限らない。
直系の女子はガルベリーの血を継いでいるが、問題なのは、そのあと。
つまり孫の代になると、ガルベリー以外の男の血が混じってくる。
そして、場合によっては、ただの1滴も王族の血を持たない子が生まれる可能性すらあった。
その子が王位を継ぐことになれば、王族の血筋はそこで断たれることになる。
それは絶対に避けなければならない。
王宮内でも一部の者にしか知られていない直系の血筋にのみ与えられる力。
その力なくしては国を守れないという厳然たる事実。
血筋が途絶えるのは、すなわち国が滅びることにも繋がりかねないのだ。
直系男子が王位を継ぐ。
それは、誰にでも簡単に分かり易く血筋を知らしめる方法でもあった。
結果、王位を継ぐ者の責任として、なにより重視すべきは男子をもうけること、ということになる。
ユージーンは、はっきりとそのことを自覚していた。
(国王といっても種馬と変わらんな。子作りなんぞ、ただの労働に過ぎん)
女性と関係を持つたび、そう思わずにいられない。
正妃を娶るまではと、今は子を作ることを避けている。
いわば予行演習中だった。
初めて女性をあてがわれたのは14歳の時。
サイラスが選び、連れてきたのは16歳の女性。
それまでに、性的なことについても学んでいて、いよいよ実践となったのだ。
手慣れた相手かと思いきや、彼女は男性を知らなかった。
サイラス曰く「男性を知らない女性を知っておく」必要があるとのこと。
でなければ、うっかり他の男性の子を育てさせられないとも限らない。
仕草や態度だけではわからない感覚を、身につけるように言われている。
それから8年間、つきあったのは年の数だけ。
1年間、同じ女性と関係を続けることをサイラスに提案されていた。
最初の1人については、今も覚えている。
別れを切り出した際に泣かれ、その頃はまだユージーンも少しは情にほだされるところがあった。
婚姻関係を結ぶ相手でないのはわかっているが、愛妾にすることならできるのではないかと、サイラスに問うたほどだ。
それをサイラスはどう思ったのか。
好きにしていいとの返事に、ユージーンは喜んだのだけれど。
結局、彼女を愛妾にはしなかった。
それを公にする前に、彼女の異変に気づいたからだ。
ベッドで抱き合っている最中に気づいた。
なにかが違う、いつもとは違う。
体中の感覚が、そう警鐘を鳴らした。
ひどく気持ち悪くなり、ユージーンは行為を中断して、彼女を問い詰めた。
(男が複数の女に手を出すことを責めるのなら、女もそうであるべきだ。他の相手を求めるのは、なにも男ばかりではないのだからな)
ユージーンに捨てられると思い他の男と関係を持った、と彼女は言った。
己の恥ずべき行為は棚に上げ、あたかもユージーンのせいであるかのように。
そのことがあって以降、ユージーンは女性に希望を持たなくなっている。
1年で、すっぱり関係を経つことに躊躇がなくなった。
サイラスが選んでくるのはいずれも男性を知らない女性ばかり。
理屈はわかっているのだが、面倒なことになると知ったので、途中から「関係は1年限り」と言い含めるようになっている。
それでも、なにがしかの期待をされることは少なくなかったけれど。
(正妃を迎えれば、こんな面倒も終わりにできるのだが)
そもそもユージーンは、人にふれたり、ふれられたりするのを好まない。
最初の彼女に裏切られた際の気持ち悪さを知ってから、なおのこと好まなくなった。
責任を果たすための労働、と思わなければ、とても続けられなかっただろう。
そう思っていてすら、時折、ひどく嫌になるくらいなのだから。
サイラスに宥められ、渋々、続けているようなものだ。
(俺には好色な者の気持ちはわからん。なにを好きこのんで、こんなことに熱をあげるのか。子作りが目的でもなかろうに)
「殿下……」
そろそろ別れを告げるべき相手が隣にいる。
先日の、正妃選びの儀が滞りなくすんでいれば、ここには来ていない。
別れも、自らの口で告げてはいなかっただろう。
伸ばされた腕を、スルリとかわす。
予行演習は、もう必要がなくなったのだ。
ユージーンは夜着を手に取り、ベッドを出た。
バサッと身にまとってから、ベッドにいる女性へと言葉をかける。
「お前とはこれが最後だ。もう会うことはない」
ハッと息をのむ気配がした。
正妃が決まらなかったことに安堵でもしていたに違いない。
彼との別れが先延ばしになったと思って。
「……殿下……っ……」
声にも振り返らず、部屋を出る。
彼女の期待に応える気持ちは、いっさいなかった。
貞淑であったのは、わかっている。
だが、行為自体がわずらわしいのに、続ける気になどなれるわけがない。
背後で彼女の泣き声が聞こえた。
それもユージーンの心を動かす要因とはなり得ない。
情にほだされるのは、とっくにやめている。
扉を閉め、声を遮った。
誰もいない廊下を歩く。
近衛騎士の姿はなかった。
サイラス以下、魔術師たちが付近を守っている。
警備兵がいなくても問題はない。
安全は担保されているのだ。
自室に向かい、歩きながら、ふと、思い出す。
ローエルハイドの孫娘。
16歳にしては幼い顔立ちをしていた。
あどけないふうを装って、自分を足蹴にした女だ。
(名前は……レティシアといったか……レティシア・ローエルハイド)
前代未聞の正妃選びの儀の辞退。
とても承諾しかねる強気の要求。
実に彼女は忌々しい。
さりとて、諦めるわけにもいかないのだから、厄介極まる。
無意識に、彼女の言葉を頭の中で反芻していた。
(愛し愛される婚姻だと? 馬鹿馬鹿しい。あれの父親……公爵には側室も愛妾もおらぬから、そんな考えにもなるのだろうが。王族にそんなものあるはずがなかろう)
なんだかんだ引き延ばしはしたが、父とて、結局は側室を娶っている。
子供までできているのだから、側室との間に「夫婦のいとなみ」があったのは明白だ。
ふん…と、軽く鼻を鳴らす。
(少しくらいの妥協ならしてやるつもりだったが……もうやめだ。俺は妥協などしない。あの娘には素直に嫁がなかったことを後悔させてやる)
そのための手はずはサイラスが整えているはずだ。
じわじわと追い詰め、いずれは捕まえてやる。
「夜会か……2人きりで話といってもな。なにを話せと?」
夜の相手はもとより、ユージーンは女性に困った試しがない。
会話など、さして必要ともしてこなかった。
相手が勝手にペラペラと話してくるからだ。
短い相づちを打つ程度で、半分も話を聞いていないのが常だった。
外交的な会話ならともかく、女性を口説くための会話には興味もない。
だからといって、そこまでサイラスに頼るのもどうかと思う。
いくら育ての親だとはいえ、ユージーンにも自尊心というものがあった。
「……なにかあの娘自身のこと……だろうな」
今までの女性との会話を思い出そうとしてみたが、ほとんど思い出せない。
ベッドの中で女性が話していたことさえ、ろくすっぽ覚えていなかった。
(だいたい、あの娘が、どんなことに興味を持っているのかも知らん)
彼女のことは魔術師たちから報告を受けているので知ってはいる。
けれど、それはどんな暮らしぶりかを知っているだけだった。
しかも、今となっては、あまりアテにもできない。
報告とはまるで違う性格。
なにが彼女の気持ちや性格を変えたのかはわからないが、変わったことはたしかなのだ。
外出を好まず、内向的ではあるのに感情の起伏が激しく、癇癪持ち。
気にいらないことがあるとすぐに怒りだし、周囲に八つ当たりする。
鼻もちならない我儘娘だと、報告にはあった。
それでも良いことが、ただひとつ。
誰にも愛情を求めていないらしい、との報告。
どんなに両親が愛情を注いでも彼女は眉ひとつ動かさず拒絶していたという。
ならば割り切った関係でいられる、はずだった。
(しかたあるまい。気は進まんが、多少の機嫌は取ってやるとしよう)
妥協はしないとしても、布石は必要だ。
そのために、彼女に対する予備知識を手にいれることにする。
ユージーンは、再度、報告書を読み直すことにした。
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