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第1章 暗い闇と蒼い薔薇
副魔術師長の黒い声 2
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レティシアの顔色が明らかに変わった。
思った通りだ。
愛情というのは時として、その人物の弱点となる。
相手を大事に想っていればいるほど、想い自体に縛られるのだ。
(まったく、世話の焼ける)
王太子は、この娘に情を移しかけていた。
王宮にはいない性質の女だからだろう。
新鮮さから興味をいだくのは、わからなくもない。
けれど、必要以上にほだされてもらっては困る。
(そんなふうに育てた覚えはないのですがね)
この娘は、彼の王位を盤石にするための道具に過ぎないのだ。
王太子には、改めて理解させなければならない。
が、それはどうにでもなる、とサイラスは思った。
王太子は「育ての親」である自分の言葉に素直で従順。
彼は自分で考えていると思っているのだろうが、実際は違う。
(私の示した道を、あなたはただ歩いていけばいいのですよ)
道を造り、邪魔なものは排除し、必要なものだけを残してきた。
見せたい物だけを見せ、サイラスがやらせたいことだけをやらせてきたのだ。
理想の人形。
サイラスにとって、王太子は思い通りに動かせる駒でしかない。
これからも、そのままの「殿下」でいてもらわなくては。
そのために、彼女を1度、壊す必要がある。
「なぜ、そんな噂が流れるようになったか、理由がわかりますか?」
押し黙ったままのレティシアの瞳を覗き込む。
黒い瞳の中で、不安がゆらゆら揺れているのが見えた。
大事な、愛すべき家族のことだ。
彼女の心が揺らがないわけがない。
「夜会でのあなたの行動が、噂に火をつけ、そして真実味を与えたのです」
「私が……?」
サイラスは、笑みを深くする。
彼女を追い詰めていると確信していた。
「あなたは大公様としかダンスをされなかった。殿下のお誘いすら断って。その上、大公様も、あなたに男性を近づけさせなかった。お2人は、周りからどのように見えたでしょう? まるで“ご夫妻”のような仲睦まじさでしたよ」
「で、でも……」
「新しい靴だったにもかかわらず、あなたはダンスがとてもお上手でしたね」
レティシアの目から、力がなくなっていく。
自分の行動を悔やみ、罪悪感をいだいているのだろう。
愛情とは、人をこれほどに弱くするものなのだ。
冷静さを欠き、まともに考えられなくなる。
よく考えてみればわかることでも、感情が邪魔をして正しい結果を導き出せなくなってしまう。
そして、感情が理性を失わせるという悪循環。
大きな落とし穴に落ちていることにすら気づかない。
「……私とお祖父さまは……そんなんじゃ、ない……」
「あなたがいくらそう言おうと、もはや意味はありませんね。1度、広まった噂は簡単には消せません。今もあちらこちらで、まことしやかに囁かれているでしょうし、むしろ広がるほうが早いと思いますよ?」
すでに彼女は落とし穴に、体半分、落ちているようなものだ。
あとは、すがりついている手を踏みつけて、完全に落とすだけだった。
「宰相と夫人が火消しをするのに、ご苦労されておられるとご存知ですか?」
え?というようにレティシアが顔を上げた。
サイラスが、ひと言なにかを言うたびに、うつむいていたのだ。
「当然でしょう。お2人は王宮にいらっしゃるのですからね」
みるみるレティシアの表情が悲壮なものに変わっていく。
もうあとひと押し。
それで、この娘は壊れる。
「大公様は、この国の英雄でした。ですが、このような噂が流れては……周りの目も変わることでしょう。そうですね、正妃選びの儀を辞退させたのも大公様だと思われているかもしれません」
「そんな……あれは、私が……」
小さな声で否定しようとするレティシアの言葉を、サイラスは無視した。
遮って、言葉をかぶせる。
「自分の血をより濃くするため、見境なく孫娘を後添えにしようとしている男。そんな印象を持っている者も少なくないでしょう。きっと、もう誰も彼を英雄とは呼びませんよ」
彼女の瞳から光が消えていた。
王太子に対して見せていた怒りも、その種火すら残ってはいないようだ。
そんなレティシアに、少しだけ近づく。
イスに座っている彼女の前で、腰を曲げ、顔を近づけた。
「不名誉な噂を完全に拭い去る方法は、ただひとつ。あなたが、殿下の正妃となることです、レティシア姫」
これを是とするか非とするか。
どちらでもよかった。
是とするなら、一連の策が早く終わるだけだ。
非としても、次の段階に進む手は考えてある。
いずれにせよ逃げ場はない。
体を起こし、レティシアの反応を、しばし見守った。
動かない様子に、小さく息をつく。
(殿下がしびれを切らせて戻ってくるとも限りませんしね。これ以上、待つ必要もないでしょう)
レティシアに入れあげかけている王太子に、横槍をいれられるのは面倒だ。
せっかくの下準備を台無しにされる可能性もある。
この家の使用人に、弟の従者を友人として近づかせ、彼女のことを聞き出させたことも、今ここで話している内容だって、王太子は知らない。
その他にも、彼の知らないことは多々あるのだ。
「それでは、レティシア姫。よくよくお考えくださいますよう」
言い残して部屋を出る。
見送りなど期待はしていなかった。
階段を1人で降りるサイラスに、視線が集まっている。
突き刺さってくるかのような視線も気にならない。
彼らを「敵」だと認識すらしていないからだ。
どうでもいい者たちの目など、どうでもよかった。
「みなさん、レティシア姫は、お1人で考えたいことがおありだそうです。しばらく、お邪魔はしないほうがよろしいかと」
軽く会釈してから、屋敷を出る。
誰も挨拶せず、やはり見送りにも出て来なかった。
が、すでにサイラスの頭の中に彼らはいない。
(さてさて……これから殿下のお守りをしなければなりませんね)
馬車に乗りこむと、ハッとしたように王太子がサイラスに顔を向ける。
今までになく不安そうな顔つきに、やれやれと思った。
「お待たせいたしました」
「いや……彼女は、まだ怒っていたか……?」
サイラスを労いもしないことに、少しだけ不愉快になる。
王太子の中で、彼女の存在が大きくなり過ぎていると感じた。
ここで楔を打っておかなければ厄介なことになりそうだ。
「レティシア姫は、もう怒ってはおられませんでした」
「そうか」
馬車の走る音に紛れてはいたが、王太子の声に安堵が混じっているのは聞き取れた。
手間はかかるがしかたがない。
したくもない努力をするのも自分のためだ。
目指す嶺に到達するには、王太子の即位が絶対条件なのだから。
「殿下」
正面に座っている王太子の手を取る。
微笑みを浮かべ、優しい口調で語りかけた。
「そうご心配なさらずとも、レティシア姫を正妃に迎える準備は私が整えております。殿下は、あの娘を正妃に迎える日のことだけを考えておられればよろしいのですよ」
王太子の緑の瞳が、わずかにきらめく。
本当に世話が焼ける、と思った。
とはいえ、自分の言葉に対する従順さが失われていないのは良いことだ。
「殿下が望まれることは、私がなんでも叶えてごらんにいれましょう」
「そうだな。今までも、お前は俺の望みを叶えてくれた」
「殿下の望みが、私の望みですから」
王太子が、やっと王太子らしい笑みを浮かべる。
力強く、けれど、傲慢な笑みだった。
「俺は、あの娘を正妃とし、王位に就くぞ、サイラス」
そうしてもらわなければ自分が困るのだと思いつつ、サイラスは王太子に向かって、にっこりと微笑んだ。
思った通りだ。
愛情というのは時として、その人物の弱点となる。
相手を大事に想っていればいるほど、想い自体に縛られるのだ。
(まったく、世話の焼ける)
王太子は、この娘に情を移しかけていた。
王宮にはいない性質の女だからだろう。
新鮮さから興味をいだくのは、わからなくもない。
けれど、必要以上にほだされてもらっては困る。
(そんなふうに育てた覚えはないのですがね)
この娘は、彼の王位を盤石にするための道具に過ぎないのだ。
王太子には、改めて理解させなければならない。
が、それはどうにでもなる、とサイラスは思った。
王太子は「育ての親」である自分の言葉に素直で従順。
彼は自分で考えていると思っているのだろうが、実際は違う。
(私の示した道を、あなたはただ歩いていけばいいのですよ)
道を造り、邪魔なものは排除し、必要なものだけを残してきた。
見せたい物だけを見せ、サイラスがやらせたいことだけをやらせてきたのだ。
理想の人形。
サイラスにとって、王太子は思い通りに動かせる駒でしかない。
これからも、そのままの「殿下」でいてもらわなくては。
そのために、彼女を1度、壊す必要がある。
「なぜ、そんな噂が流れるようになったか、理由がわかりますか?」
押し黙ったままのレティシアの瞳を覗き込む。
黒い瞳の中で、不安がゆらゆら揺れているのが見えた。
大事な、愛すべき家族のことだ。
彼女の心が揺らがないわけがない。
「夜会でのあなたの行動が、噂に火をつけ、そして真実味を与えたのです」
「私が……?」
サイラスは、笑みを深くする。
彼女を追い詰めていると確信していた。
「あなたは大公様としかダンスをされなかった。殿下のお誘いすら断って。その上、大公様も、あなたに男性を近づけさせなかった。お2人は、周りからどのように見えたでしょう? まるで“ご夫妻”のような仲睦まじさでしたよ」
「で、でも……」
「新しい靴だったにもかかわらず、あなたはダンスがとてもお上手でしたね」
レティシアの目から、力がなくなっていく。
自分の行動を悔やみ、罪悪感をいだいているのだろう。
愛情とは、人をこれほどに弱くするものなのだ。
冷静さを欠き、まともに考えられなくなる。
よく考えてみればわかることでも、感情が邪魔をして正しい結果を導き出せなくなってしまう。
そして、感情が理性を失わせるという悪循環。
大きな落とし穴に落ちていることにすら気づかない。
「……私とお祖父さまは……そんなんじゃ、ない……」
「あなたがいくらそう言おうと、もはや意味はありませんね。1度、広まった噂は簡単には消せません。今もあちらこちらで、まことしやかに囁かれているでしょうし、むしろ広がるほうが早いと思いますよ?」
すでに彼女は落とし穴に、体半分、落ちているようなものだ。
あとは、すがりついている手を踏みつけて、完全に落とすだけだった。
「宰相と夫人が火消しをするのに、ご苦労されておられるとご存知ですか?」
え?というようにレティシアが顔を上げた。
サイラスが、ひと言なにかを言うたびに、うつむいていたのだ。
「当然でしょう。お2人は王宮にいらっしゃるのですからね」
みるみるレティシアの表情が悲壮なものに変わっていく。
もうあとひと押し。
それで、この娘は壊れる。
「大公様は、この国の英雄でした。ですが、このような噂が流れては……周りの目も変わることでしょう。そうですね、正妃選びの儀を辞退させたのも大公様だと思われているかもしれません」
「そんな……あれは、私が……」
小さな声で否定しようとするレティシアの言葉を、サイラスは無視した。
遮って、言葉をかぶせる。
「自分の血をより濃くするため、見境なく孫娘を後添えにしようとしている男。そんな印象を持っている者も少なくないでしょう。きっと、もう誰も彼を英雄とは呼びませんよ」
彼女の瞳から光が消えていた。
王太子に対して見せていた怒りも、その種火すら残ってはいないようだ。
そんなレティシアに、少しだけ近づく。
イスに座っている彼女の前で、腰を曲げ、顔を近づけた。
「不名誉な噂を完全に拭い去る方法は、ただひとつ。あなたが、殿下の正妃となることです、レティシア姫」
これを是とするか非とするか。
どちらでもよかった。
是とするなら、一連の策が早く終わるだけだ。
非としても、次の段階に進む手は考えてある。
いずれにせよ逃げ場はない。
体を起こし、レティシアの反応を、しばし見守った。
動かない様子に、小さく息をつく。
(殿下がしびれを切らせて戻ってくるとも限りませんしね。これ以上、待つ必要もないでしょう)
レティシアに入れあげかけている王太子に、横槍をいれられるのは面倒だ。
せっかくの下準備を台無しにされる可能性もある。
この家の使用人に、弟の従者を友人として近づかせ、彼女のことを聞き出させたことも、今ここで話している内容だって、王太子は知らない。
その他にも、彼の知らないことは多々あるのだ。
「それでは、レティシア姫。よくよくお考えくださいますよう」
言い残して部屋を出る。
見送りなど期待はしていなかった。
階段を1人で降りるサイラスに、視線が集まっている。
突き刺さってくるかのような視線も気にならない。
彼らを「敵」だと認識すらしていないからだ。
どうでもいい者たちの目など、どうでもよかった。
「みなさん、レティシア姫は、お1人で考えたいことがおありだそうです。しばらく、お邪魔はしないほうがよろしいかと」
軽く会釈してから、屋敷を出る。
誰も挨拶せず、やはり見送りにも出て来なかった。
が、すでにサイラスの頭の中に彼らはいない。
(さてさて……これから殿下のお守りをしなければなりませんね)
馬車に乗りこむと、ハッとしたように王太子がサイラスに顔を向ける。
今までになく不安そうな顔つきに、やれやれと思った。
「お待たせいたしました」
「いや……彼女は、まだ怒っていたか……?」
サイラスを労いもしないことに、少しだけ不愉快になる。
王太子の中で、彼女の存在が大きくなり過ぎていると感じた。
ここで楔を打っておかなければ厄介なことになりそうだ。
「レティシア姫は、もう怒ってはおられませんでした」
「そうか」
馬車の走る音に紛れてはいたが、王太子の声に安堵が混じっているのは聞き取れた。
手間はかかるがしかたがない。
したくもない努力をするのも自分のためだ。
目指す嶺に到達するには、王太子の即位が絶対条件なのだから。
「殿下」
正面に座っている王太子の手を取る。
微笑みを浮かべ、優しい口調で語りかけた。
「そうご心配なさらずとも、レティシア姫を正妃に迎える準備は私が整えております。殿下は、あの娘を正妃に迎える日のことだけを考えておられればよろしいのですよ」
王太子の緑の瞳が、わずかにきらめく。
本当に世話が焼ける、と思った。
とはいえ、自分の言葉に対する従順さが失われていないのは良いことだ。
「殿下が望まれることは、私がなんでも叶えてごらんにいれましょう」
「そうだな。今までも、お前は俺の望みを叶えてくれた」
「殿下の望みが、私の望みですから」
王太子が、やっと王太子らしい笑みを浮かべる。
力強く、けれど、傲慢な笑みだった。
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