67 / 304
第1章 暗い闇と蒼い薔薇
話相手はウサちゃん 3
しおりを挟む
昨日は、ひどい目に合った。
散々だった。
レティシアを見つけられたのは、上々の滑り出しだったのかもしれないが。
昨夜は小さな穴に身を潜めて過ごしている。
彼女の言った「他の動物に食べられる」は、ユージーンも危惧していたことだからだ。
今のユージーンは、魔力を持たず魔術も使えない。
覚えのあった剣の腕も、ふるうための腕がない。
はっきり言って、最弱状態なのだ。
彼女の腕から逃れることさえできかねたのだから。
(あの娘……俺をなんだと……いや、ウサギではあるが……それにしても……)
あんなふうに、何度も頬をすりつけられてはかなわない。
レティシアの心を諦めると決断したユージーンからすれば地獄だ。
つい、うっかり、そのことを忘れそうになる。
レティシアが頬ずりをしたのは、あくまでもウサギ。
自分に対してではない。
いくら言い聞かせても、相手は好きな女性。
冷静さを保つことなどできなかった。
(散々やめろと言ったのだが……少しも通じんとは……この体は不自由だ)
怒鳴ってみても、鼻がピスピスいうばかり。
まったく伝わらないどころか、勝手な解釈までされる始末だ。
ユージーンはニンジンが大嫌いなのに。
(まさか……本気で持って来る気ではなかろうな……俺が反論できぬのをいいことに……)
非常に嫌な予感がする。
もちろんユージーンも、ちゃんと料理されたものであれば食べなくもない。
しかし、彼女は「野菜」と言った。
その上、今、自分はウサギだ。
しかも、彼女が差し出すものを拒否できる自信もない。
(……おのれ……もし俺に人参を食わすようなことがあれば……正妃にしたあと、俺の嫌いなものを何から何まで覚えさせてやる……)
彼女が、あれを約束だと思っているかはともかく。
ユージーンは昨日と同じ場所に来ていた。
レティシアの座った石の周りを、ウロウロと歩き回っている。
いつ来るのか、というより来るのかどうかさえわからないのだが、ここで待つしか出来ることがない。
大公はもとより執事も元魔術騎士だという。
もし一緒に来るようなことがあれば、身を隠すつもりでいた。
(これで、どうやって連れ出せというのだ……あまり時間はないのだぞ)
数日間が、2日なのか3日なのか、はたまた5日なのか、判然としない。
薬が切れることはないにしても、魔力が戻ったら一巻の終わりだ。
他の動物に食べられる以前、大公に黒焦げにされるだろう。
自分の果たすべき役割はわかっていた。
それに、これはすべて己のためなのだ。
レティシアを正妃とし、王位を継ぐためにユージーンはここにいる。
さりとて、彼女を領域内から連れ出す名案は浮かんで来ない。
(しかし、連れ出さねば既成事実も作れん……サイラスは準備をして俺を待っているのだろうしな)
せっかくのお膳立てを、また台無しにすることになる。
そして、彼女を手にいれる機会も永遠に失うのだ。
きゅっと胸が痛む。
すでに、それはユージーンにとって馴染みのある痛みとなっていた。
彼女を失うと思うたび、感じてきた感覚だからだ。
「あ! ウサちゃんっ!」
びくっとして、声のほうを見る。
執事を伴っていたら一目散で逃げるつもりでいた。
が、彼女は1人のようだ。
ユージーンには、それが信じられない。
ここから連れ出そうとしているにもかかわらず、あまりにも無防備過ぎるのではないかと眉をひそめる。
もっとも今のユージーンはウサギなので、ひそめる眉はないのだけれど。
「この辺りに巣があるのかな? ほら、おいで、おいで~」
むむぅと、なにやら釈然としない気分にはなるが、しかたがない。
しゃがみこんだ彼女の足元に、ゆっくりと近づいた。
また抱き上げられてはかなわないと、距離を取るつもりだったのに。
サッと距離を詰めてきたレティシアに、あっさり抱き上げられる。
(なぜ、そうやってすぐに……わざわざ抱き上げずとも話はできるだろう!)
ウサギは話などできない。
だが、ウサギのナリはしていても、中身は違う。
まるで自分が小さくなって、いや、実際に小さいのだけれど、子供のように抱き上げられている気分になるのが嫌だった。
正直に言えば、嫌というより恥ずかしいのだ。
王太子人生22年の中で、抱き上げられた記憶は、ほとんどない。
3歳より前の記憶はうすぼんやりしていたし、サイラスが抱き上げてくれたのも最初の内だけだった。
体調が戻ってからは、いつもそれなりに距離があったように思う。
いくら子供でも、王太子と側近という間柄なので、当然のことだ。
今だってサイラスは、けしてイスに座ろうとはしない。
「いやぁ、会えてよかったよー! 今日も、ふっさふさだねー」
(だから、よせと言っている! 俺に頬ずりをするな!)
ぴすぴすぴす。
いくら鼻を鳴らしたところで、レティシアにユージーンの意思が伝わるはずはなかった。
彼女は、完全にユージーンをウサギだと思っている。
誰かが変化した姿かもしれないなどと疑ってもいないのだ。
供も連れず、森を歩き回るなんて危険だとは思わないのだろうか、と連れ出そうとしている本人ですら思ってしまう。
「今日は、いいもの持ってきたんだー」
ぎくり。
ユージーンは、レティシアの腕の中で、そうっと顔をそむけた。
嫌な予感ほど、よく当たる。
レティシアが嬉しそうにポケットから橙色のものを取り出した。
「じゃーん! ウサちゃんには、やっぱりコレだよねー」
(ぐ……ぐ、ぐ……やはり持ってきおったか、この……)
口元に差し出されたのは、目にも鮮やかな橙色のニンジン。
ユージーンの最も嫌いな野菜ナンバーワン。
王太子として好き嫌いは許されないが、大人になればそれなりの偏食も隠せるようになっていた。
好き嫌いではなく、「上手い」「不味い」との言い換えで。
「ん? 今日はあんまりお腹減ってない?」
ちょっぴりがっかりしたような声に、覚悟を決める。
体が、ふるっと震えた。
料理されたものではないにしろ、彼女が自分のために用意したものであるのには違いない。
しかも、そんなふうにがっかりした声を出されたのでは、拒否もできなかった。
(食べればいいのだろう、食べれば! 今回だけだ! 俺は人参なんぞ、二度と食べぬからな! 覚えていろ!)
ぴすぴすと鼻を鳴らしたあと、ガジっと人参に食いつく。
涙を流せる目があったら、泣いていたかもしれない。
なんという不味さだろう。
生まれてこのかた、こんなに不味いものは食べたことがない。
やたらに土くさいし、固いし、変に甘いし。
「採れたてだからね。美味しいでしょー?」
(ものすごく不味い! こんなものをお前は食べているのかっ?!)
採れたてだかなんだか知らないが、不味いこと、この上もなかった。
驚きの不味さだ。
それでも、必死に齧り、飲み込んでいく。
本当は、変化中には食事の必要なんてない。
必要もないのに、ユージーンは大嫌いな野菜を食べていた。
彼女を喜ばせるためだけに。
「もっと持ってくればよかったかも」
(……ふざけるな。これ以上、食わされてたまるか……)
ぴす…と、不満から鼻を鳴らした時だ。
体が、ふわりと持ち上げられた。
なんだ?と思う間にも、彼女の顔が間近にあることに気づく。
うちゅ。
かちーん、とユージーンの体が固まった。
あろうことか、レティシアが唇をくっつけてきたのだ。
(な……っ……なに、なにをするかっ?!)
こと口づけに関して言えば、ユージーンはする側であって、される側ではない。
だいたい貴族令嬢なるものは自ら口づけなどしない。
(ゆ、許しも得ず、このような……っ……ちょ……おい……っ……?!)
悲しいかなユージーンはウサギだった。
レティシアを止めるには力不足に過ぎる。
ちゅ、ちゅ、ちゅ。
(馬鹿者ッ! は、はしたないぞッ!……お、女がそのような……っ)
ちゅっ、ちゅっ、ちゅー。
(………………)
ぴたん、と耳が後ろに寝ていた。
もうなんでもいいか、という気分になってくる。
ユージーンはウサギだが、彼女は彼女なのだ。
初めて好きになった女性との口づけには違いない。
王太子としての自尊心も尊厳も、木っ端微塵にされていた。
散々だった。
レティシアを見つけられたのは、上々の滑り出しだったのかもしれないが。
昨夜は小さな穴に身を潜めて過ごしている。
彼女の言った「他の動物に食べられる」は、ユージーンも危惧していたことだからだ。
今のユージーンは、魔力を持たず魔術も使えない。
覚えのあった剣の腕も、ふるうための腕がない。
はっきり言って、最弱状態なのだ。
彼女の腕から逃れることさえできかねたのだから。
(あの娘……俺をなんだと……いや、ウサギではあるが……それにしても……)
あんなふうに、何度も頬をすりつけられてはかなわない。
レティシアの心を諦めると決断したユージーンからすれば地獄だ。
つい、うっかり、そのことを忘れそうになる。
レティシアが頬ずりをしたのは、あくまでもウサギ。
自分に対してではない。
いくら言い聞かせても、相手は好きな女性。
冷静さを保つことなどできなかった。
(散々やめろと言ったのだが……少しも通じんとは……この体は不自由だ)
怒鳴ってみても、鼻がピスピスいうばかり。
まったく伝わらないどころか、勝手な解釈までされる始末だ。
ユージーンはニンジンが大嫌いなのに。
(まさか……本気で持って来る気ではなかろうな……俺が反論できぬのをいいことに……)
非常に嫌な予感がする。
もちろんユージーンも、ちゃんと料理されたものであれば食べなくもない。
しかし、彼女は「野菜」と言った。
その上、今、自分はウサギだ。
しかも、彼女が差し出すものを拒否できる自信もない。
(……おのれ……もし俺に人参を食わすようなことがあれば……正妃にしたあと、俺の嫌いなものを何から何まで覚えさせてやる……)
彼女が、あれを約束だと思っているかはともかく。
ユージーンは昨日と同じ場所に来ていた。
レティシアの座った石の周りを、ウロウロと歩き回っている。
いつ来るのか、というより来るのかどうかさえわからないのだが、ここで待つしか出来ることがない。
大公はもとより執事も元魔術騎士だという。
もし一緒に来るようなことがあれば、身を隠すつもりでいた。
(これで、どうやって連れ出せというのだ……あまり時間はないのだぞ)
数日間が、2日なのか3日なのか、はたまた5日なのか、判然としない。
薬が切れることはないにしても、魔力が戻ったら一巻の終わりだ。
他の動物に食べられる以前、大公に黒焦げにされるだろう。
自分の果たすべき役割はわかっていた。
それに、これはすべて己のためなのだ。
レティシアを正妃とし、王位を継ぐためにユージーンはここにいる。
さりとて、彼女を領域内から連れ出す名案は浮かんで来ない。
(しかし、連れ出さねば既成事実も作れん……サイラスは準備をして俺を待っているのだろうしな)
せっかくのお膳立てを、また台無しにすることになる。
そして、彼女を手にいれる機会も永遠に失うのだ。
きゅっと胸が痛む。
すでに、それはユージーンにとって馴染みのある痛みとなっていた。
彼女を失うと思うたび、感じてきた感覚だからだ。
「あ! ウサちゃんっ!」
びくっとして、声のほうを見る。
執事を伴っていたら一目散で逃げるつもりでいた。
が、彼女は1人のようだ。
ユージーンには、それが信じられない。
ここから連れ出そうとしているにもかかわらず、あまりにも無防備過ぎるのではないかと眉をひそめる。
もっとも今のユージーンはウサギなので、ひそめる眉はないのだけれど。
「この辺りに巣があるのかな? ほら、おいで、おいで~」
むむぅと、なにやら釈然としない気分にはなるが、しかたがない。
しゃがみこんだ彼女の足元に、ゆっくりと近づいた。
また抱き上げられてはかなわないと、距離を取るつもりだったのに。
サッと距離を詰めてきたレティシアに、あっさり抱き上げられる。
(なぜ、そうやってすぐに……わざわざ抱き上げずとも話はできるだろう!)
ウサギは話などできない。
だが、ウサギのナリはしていても、中身は違う。
まるで自分が小さくなって、いや、実際に小さいのだけれど、子供のように抱き上げられている気分になるのが嫌だった。
正直に言えば、嫌というより恥ずかしいのだ。
王太子人生22年の中で、抱き上げられた記憶は、ほとんどない。
3歳より前の記憶はうすぼんやりしていたし、サイラスが抱き上げてくれたのも最初の内だけだった。
体調が戻ってからは、いつもそれなりに距離があったように思う。
いくら子供でも、王太子と側近という間柄なので、当然のことだ。
今だってサイラスは、けしてイスに座ろうとはしない。
「いやぁ、会えてよかったよー! 今日も、ふっさふさだねー」
(だから、よせと言っている! 俺に頬ずりをするな!)
ぴすぴすぴす。
いくら鼻を鳴らしたところで、レティシアにユージーンの意思が伝わるはずはなかった。
彼女は、完全にユージーンをウサギだと思っている。
誰かが変化した姿かもしれないなどと疑ってもいないのだ。
供も連れず、森を歩き回るなんて危険だとは思わないのだろうか、と連れ出そうとしている本人ですら思ってしまう。
「今日は、いいもの持ってきたんだー」
ぎくり。
ユージーンは、レティシアの腕の中で、そうっと顔をそむけた。
嫌な予感ほど、よく当たる。
レティシアが嬉しそうにポケットから橙色のものを取り出した。
「じゃーん! ウサちゃんには、やっぱりコレだよねー」
(ぐ……ぐ、ぐ……やはり持ってきおったか、この……)
口元に差し出されたのは、目にも鮮やかな橙色のニンジン。
ユージーンの最も嫌いな野菜ナンバーワン。
王太子として好き嫌いは許されないが、大人になればそれなりの偏食も隠せるようになっていた。
好き嫌いではなく、「上手い」「不味い」との言い換えで。
「ん? 今日はあんまりお腹減ってない?」
ちょっぴりがっかりしたような声に、覚悟を決める。
体が、ふるっと震えた。
料理されたものではないにしろ、彼女が自分のために用意したものであるのには違いない。
しかも、そんなふうにがっかりした声を出されたのでは、拒否もできなかった。
(食べればいいのだろう、食べれば! 今回だけだ! 俺は人参なんぞ、二度と食べぬからな! 覚えていろ!)
ぴすぴすと鼻を鳴らしたあと、ガジっと人参に食いつく。
涙を流せる目があったら、泣いていたかもしれない。
なんという不味さだろう。
生まれてこのかた、こんなに不味いものは食べたことがない。
やたらに土くさいし、固いし、変に甘いし。
「採れたてだからね。美味しいでしょー?」
(ものすごく不味い! こんなものをお前は食べているのかっ?!)
採れたてだかなんだか知らないが、不味いこと、この上もなかった。
驚きの不味さだ。
それでも、必死に齧り、飲み込んでいく。
本当は、変化中には食事の必要なんてない。
必要もないのに、ユージーンは大嫌いな野菜を食べていた。
彼女を喜ばせるためだけに。
「もっと持ってくればよかったかも」
(……ふざけるな。これ以上、食わされてたまるか……)
ぴす…と、不満から鼻を鳴らした時だ。
体が、ふわりと持ち上げられた。
なんだ?と思う間にも、彼女の顔が間近にあることに気づく。
うちゅ。
かちーん、とユージーンの体が固まった。
あろうことか、レティシアが唇をくっつけてきたのだ。
(な……っ……なに、なにをするかっ?!)
こと口づけに関して言えば、ユージーンはする側であって、される側ではない。
だいたい貴族令嬢なるものは自ら口づけなどしない。
(ゆ、許しも得ず、このような……っ……ちょ……おい……っ……?!)
悲しいかなユージーンはウサギだった。
レティシアを止めるには力不足に過ぎる。
ちゅ、ちゅ、ちゅ。
(馬鹿者ッ! は、はしたないぞッ!……お、女がそのような……っ)
ちゅっ、ちゅっ、ちゅー。
(………………)
ぴたん、と耳が後ろに寝ていた。
もうなんでもいいか、という気分になってくる。
ユージーンはウサギだが、彼女は彼女なのだ。
初めて好きになった女性との口づけには違いない。
王太子としての自尊心も尊厳も、木っ端微塵にされていた。
0
あなたにおすすめの小説
0歳児に戻った私。今度は少し口を出したいと思います。
アズやっこ
恋愛
❈ 追記 長編に変更します。
16歳の時、私は第一王子と婚姻した。
いとこの第一王子の事は好き。でもこの好きはお兄様を思う好きと同じ。だから第二王子の事も好き。
私の好きは家族愛として。
第一王子と婚約し婚姻し家族愛とはいえ愛はある。だから何とかなる、そう思った。
でも人の心は何とかならなかった。
この国はもう終わる…
兄弟の対立、公爵の裏切り、まるでボタンの掛け違い。
だから歪み取り返しのつかない事になった。
そして私は暗殺され…
次に目が覚めた時0歳児に戻っていた。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 作者独自の設定です。こういう設定だとご了承頂けると幸いです。
治療係ですが、公爵令息様がものすごく懐いて困る~私、男装しているだけで、女性です!~
百門一新
恋愛
男装姿で旅をしていたエリザは、長期滞在してしまった異国の王都で【赤い魔法使い(男)】と呼ばれることに。職業は完全に誤解なのだが、そのせいで女性恐怖症の公爵令息の治療係に……!?「待って。私、女なんですけども」しかも公爵令息の騎士様、なぜかものすごい懐いてきて…!?
男装の魔法使い(職業誤解)×女性が大の苦手のはずなのに、ロックオンして攻めに転じたらぐいぐいいく騎士様!?
※小説家になろう様、ベリーズカフェ様、カクヨム様にも掲載しています。
異世界転移した私と極光竜(オーロラドラゴン)の秘宝
饕餮
恋愛
その日、体調を崩して会社を早退した私は、病院から帰ってくると自宅マンションで父と兄に遭遇した。
話があるというので中へと通し、彼らの話を聞いていた時だった。建物が揺れ、室内が突然光ったのだ。
混乱しているうちに身体が浮かびあがり、気づいたときには森の中にいて……。
そこで出会った人たちに保護されたけれど、彼が大事にしていた髪飾りが飛んできて私の髪にくっつくとなぜかそれが溶けて髪の色が変わっちゃったからさあ大変!
どうなっちゃうの?!
異世界トリップしたヒロインと彼女を拾ったヒーローの恋愛と、彼女の父と兄との家族再生のお話。
★掲載しているファンアートは黒杉くろん様からいただいたもので、くろんさんの許可を得て掲載しています。
★サブタイトルの後ろに★がついているものは、いただいたファンアートをページの最後に載せています。
★カクヨム、ツギクルにも掲載しています。
【完結】恋につける薬は、なし
ちよのまつこ
恋愛
異世界の田舎の村に転移して五年、十八歳のエマは王都へ行くことに。
着いた王都は春の大祭前、庶民も参加できる城の催しでの出来事がきっかけで出会った青年貴族にエマはいきなり嫌悪を向けられ…
公爵令嬢は嫁き遅れていらっしゃる
夏菜しの
恋愛
十七歳の時、生涯初めての恋をした。
燃え上がるような想いに胸を焦がされ、彼だけを見つめて、彼だけを追った。
しかし意中の相手は、別の女を選びわたしに振り向く事は無かった。
あれから六回目の夜会シーズンが始まろうとしている。
気になる男性も居ないまま、気づけば、崖っぷち。
コンコン。
今日もお父様がお見合い写真を手にやってくる。
さてと、どうしようかしら?
※姉妹作品の『攻略対象ですがルートに入ってきませんでした』の別の話になります。
【完結】小公爵様、死亡フラグが立っています。
曽根原ツタ
恋愛
ロベリア・アヴリーヌは前世で日本人だった。恋愛小説『瑠璃色の妃』の世界に転生し、物語には登場しない公爵令嬢として二度目の人生を生きていた。
ロベリアには、小説のエピソードの中で気がかりな点があった。それは、主人公ナターシャの幼馴染で、尚且つ彼女に恋心を寄せる当て馬ポジションのユーリ・ローズブレイドについて。彼は、物語の途中でナターシャの双子の妹に刺殺されるという数奇な運命を迎える。その未来を知るのは──ロベリアただひとり。
お人好しの彼女は、虐げられ主人公も、殺害される当て馬も、ざまぁ予定の悪役も全員救うため、一念発起する。
「ユーリ様。あなたにはナターシャに──愛の告白をしていただきますわ!」
「…………は?」
弾丸令嬢のストーリー改変が始まる──。
-----------------
小説家になろう様でも更新しております。
(完結保証)
目が覚めたら異世界でした!~病弱だけど、心優しい人達に出会えました。なので現代の知識で恩返ししながら元気に頑張って生きていきます!〜
楠ノ木雫
恋愛
病院に入院中だった私、奥村菖は知らず知らずに異世界へ続く穴に落っこちていたらしく、目が覚めたら知らない屋敷のベッドにいた。倒れていた菖を保護してくれたのはこの国の公爵家。彼女達からは、地球には帰れないと言われてしまった。
病気を患っている私はこのままでは死んでしまうのではないだろうかと悟ってしまったその時、いきなり目の前に〝妖精〟が現れた。その妖精達が持っていたものは幻の薬草と呼ばれるもので、自分の病気が治る事が発覚。治療を始めてどんどん元気になった。
元気になり、この国の公爵家にも歓迎されて。だから、恩返しの為に現代の知識をフル活用して頑張って元気に生きたいと思います!
でも、あれ? この世界には私の知る食材はないはずなのに、どうして食事にこの四角くて白い〝コレ〟が出てきたの……!?
※他の投稿サイトにも掲載しています。
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる