88 / 304
第1章 暗い闇と蒼い薔薇
愛しの孫娘 4
レティシアが生まれた時は、屋敷中が明るく幸せに満ちていた。
小さな手で、自分の指を握ってきた日のことを今でも覚えている。
同時に、彼は大きな責任を感じた。
息子のアイザックはエリザベートに似た栗色の髪と目をしている。
そして、彼はエリザベート以外の妻を娶る気はなかった。
子供はアイザックだけでいい。
だから、まさか自分の血が残ることになるとは思わなかったのだ。
レティシアは、本当に愛らしい子だった。
アイザックもフランチェスカも、そして彼も大事に大事に彼女を育てた。
話し合いの末、可哀想だが、外には出さないようにしていたため、その分、愛情をそそぐことにしたのだ。
何不自由のない生活。
周囲からの愛情。
その中でレティシアは育った。
外の世界を知らないままで。
(間違いだったのだろうね。守りたいあまりに……)
何不自由のない生活自体が、不自由で不自然だと気づかずにいた。
レティシアが笑っていれば、それで安心できていたからだ。
が、それは大人たちの都合であり、彼女の意思を無視するものとなる。
何度か、レティシアは外に出たいというようなことを言った。
にもかかわらず、それを彼も含めて家族は、いつも諦めさせていた。
レティシアを不用意に傷つけさせたくないとの気持ちがあったからだが、そういうことも、きちんと彼女には話していなかったのだ。
間違いは、そこから始まっている。
7歳の誕生日を迎える少し前だった。
レティシアが屋敷を抜け出したことがある。
知っているのは彼だけだった。
すでに何回か、周囲の目をかいくぐって外に出ていたらしい。
レティシアの気配が屋敷内のどこにもないことで、彼は、彼らしくもなく焦ったのだ。
魔力の顕現していない彼女は、魔力感知に引っかからない。
子供の足では遠くまでは行けないだろうと、転移を繰り返し、レティシアを探し回った。
見つけた時、レティシアは大きな犬にのしかかられていた。
そして、彼は初めて冷静さを失い。
瞬時に犬を殺した。
バラバラになった「犬のようなもの」に、レティシアは呆然としていた。
頭から血を浴び、真っ赤に染まった両手を眺めていた姿。
彼は、すぐにレティシアを屋敷に連れ戻り、体を清めている。
が、だからといって、なにもかもを拭い去れるわけではない。
少しずつ正気に戻ったレティシアは泣き出した。
彼女は犬と遊んでいただけだったのだ。
襲われていたのではなく、じゃれつかれていたのだと気づいても、もう手遅れだった。
犬は死んでいる。
生き返らせることはできない。
レティシアは、彼を責め、そして気づくことになる。
外に出ることによって、わかることもあったのだろう。
黒い髪と目を持つ者がいない。
屋敷内にも外にも、黒い髪の者すらいないのだ。
彼と、彼女自身以外には。
『お祖父さまと一緒なんて嫌! こんな髪も目も大嫌い! 気持ち悪い!』
彼女はそう叫び、以来、彼と会おうとはしなくなった。
繰り返し話しかけようとはしたのだが、すべて拒絶されている。
もう少し大人になれば聞いてもらえるのではないか。
そんな期待も3年、5年と過ぎる内に消えていった。
レティシアは、その後、変わる一方だったのだ。
誰のことも信じず、周囲に当たり散らし、ひどい癇癪持ちになった。
きっと「血」と向き合うことができなかったに違いない。
あの日のことに責任は感じている。
が、外を知らずに生きる中でレティシアは少しずつ歪んでもいたのだろう。
幼いから理解できないなどとは思わず、ちゃんと話しておけばよかったのだ。
(私の力は……間違えてばかりだね、レティ……)
戦争の際もそうだった。
肝心な妻は救えなかった。
愛する孫娘を「壊して」しまった。
守るための力のはずが、誰のことも守れていない。
望んで手にしたのではないから、よけいに疎ましく感じる。
この力がなければ戦争には勝てなかったかもしれないし、最悪な未来が待っていたのかもしれない。
だとしても、もっとより良い未来だってあったかもしれないのだ。
選択肢も可能性も星の数ほど。
なのに、彼には常に選択肢も可能性も限られている。
力があるせいで、むしろ己の行動を縛らざるを得なかった。
この力は間違えてばかりだから。
(けれどね、レティ……私は今のお前が大好きなのだよ……困ったものだね)
かつて孫娘だった子は、もういない。
その魂は消えてしまっている。
レティシアの心に入った際の、あの暗闇。
あれは器が空であることを示していた。
わかっても、彼は「そうか」と思い、納得してしまっている。
でなければ、彼は、あの暗闇に彼女を置き去りにしていただろう。
衝撃を受けなかったのではない。
受けた上で納得したのだ。
本来の孫娘の魂は消えてしまった。
体は孫娘であっても魂は別人のもの。
それでも、愛おしく感じている。
そんな思いを、彼は自覚していた。
だから、大きな痛手には成り得なかったのだ。
今の彼にとっての孫娘は「彼女」になっている。
『私は……おじいち……お祖父さまみたいな黒い髪と目が好き』
あの時に気づくべきだったのかもしれない。
以前のレティシアとは別の魂がそこにあると。
けれど、あの時にはもう、彼は彼女の魂を受け入れていた。
あとは、孫娘が日に日に愛おしくなっていくばかり。
ヘンテコな言葉を使い、思いがけない行動をとるレティシア。
よく食べ、よく眠り、よく笑う姿。
すべてが彼にとっては愛おしかった。
魂が別人だと言われても、手放せないほどに。
あの夜、彼女がレティシア・ローエルハイドとして生きていくとの決断をしたことに、彼は安堵したのだ。
可愛くて愛おしくてならない孫娘を、失わずにすんだと思えた。
初めて「守れた」気がした。
彼は自分の本質が、愚かで冷酷なものからできていると知っている。
かつてのレティシアを、自分は見捨てたのだ。
代わりに、今、愛している孫娘を助けた。
そして、彼にとって大事なのは、今の彼女だけだった。
早くレティシアの元に行きたい、と思う。
抱きしめて、安心させてやりたかった。
しかし、無暗に動くことの危険は学んでいる。
同じ間違いはすべきでない。
彼は、とても怒っている。
苛立ってもいる。
それでも、冷静だった。
感情で走っても、彼女を救えないとわかっているからだ。
彼が苛立っているのは、居場所がわからないからではない。
グレイとサリーも一緒に消えたことは、ジークから聞いている。
即座にグレイへと魔力の分配を行った。
が、それがとどかない。
つまり、魔力疎外されている場所に連れて行かれたということ。
とはいえ、そんな場所は各地にいくつもある。
把握されていないところだってあった。
昔、暴走する魔力持ちは忌避され、隔離されていたのだが、地主などの権力者の家族であった場合、ことさらに隠されていたからだ。
そんな場所を探し回るのは時間の無駄だった。
レティシアからの呼びかけに応じるのが、最も近道だと理性は告げている。
だからこそ、苛立っていた。
(これでは、お前が怖い思いをするのを待っているようで、気にいらないね)
レティシアが身の危険を感じれば、魔術が発動する。
そんな事態になることそのものが許せずにいた。
何不自由のない生活ではなく、自由な生活をさせてやりたかった。
ただ、自由には弊害もあって痛みを伴うこともある。
いつも笑っていられるとは限らない。
それを、笑えるようにしてやることこそが自分の役割なのだ。
空を見上げていた彼の心に、ざわりと波が立つ。
かすかな恐怖の欠片が落ちてきた。
レティシアが身の危険を感じている。
彼は、その恐怖の先を追った。
細い糸を手繰り、すぐに場所を特定する。
レティシアがいるのはアンバス侯爵領、エッテルハイムの城だ。
地下にいる。
姿が見えなくても、声が聞こえなくても、わかった。
(ああ……レティが呼んでいる……怖がっている……)
風が、轟と唸りを上げる。
彼の怒りに比例して、空は荒れていた。
さっきまであった濁り色の雲すら消されている。
空は真っ黒に塗り潰されていた。
強い横殴りの雨が地面を打っている。
「行くよ、ジーク」
肩にいるジークに短く声をかけた。
次の瞬間、彼は、彼の愛しい孫娘のところへと、飛ぶ。
小さな手で、自分の指を握ってきた日のことを今でも覚えている。
同時に、彼は大きな責任を感じた。
息子のアイザックはエリザベートに似た栗色の髪と目をしている。
そして、彼はエリザベート以外の妻を娶る気はなかった。
子供はアイザックだけでいい。
だから、まさか自分の血が残ることになるとは思わなかったのだ。
レティシアは、本当に愛らしい子だった。
アイザックもフランチェスカも、そして彼も大事に大事に彼女を育てた。
話し合いの末、可哀想だが、外には出さないようにしていたため、その分、愛情をそそぐことにしたのだ。
何不自由のない生活。
周囲からの愛情。
その中でレティシアは育った。
外の世界を知らないままで。
(間違いだったのだろうね。守りたいあまりに……)
何不自由のない生活自体が、不自由で不自然だと気づかずにいた。
レティシアが笑っていれば、それで安心できていたからだ。
が、それは大人たちの都合であり、彼女の意思を無視するものとなる。
何度か、レティシアは外に出たいというようなことを言った。
にもかかわらず、それを彼も含めて家族は、いつも諦めさせていた。
レティシアを不用意に傷つけさせたくないとの気持ちがあったからだが、そういうことも、きちんと彼女には話していなかったのだ。
間違いは、そこから始まっている。
7歳の誕生日を迎える少し前だった。
レティシアが屋敷を抜け出したことがある。
知っているのは彼だけだった。
すでに何回か、周囲の目をかいくぐって外に出ていたらしい。
レティシアの気配が屋敷内のどこにもないことで、彼は、彼らしくもなく焦ったのだ。
魔力の顕現していない彼女は、魔力感知に引っかからない。
子供の足では遠くまでは行けないだろうと、転移を繰り返し、レティシアを探し回った。
見つけた時、レティシアは大きな犬にのしかかられていた。
そして、彼は初めて冷静さを失い。
瞬時に犬を殺した。
バラバラになった「犬のようなもの」に、レティシアは呆然としていた。
頭から血を浴び、真っ赤に染まった両手を眺めていた姿。
彼は、すぐにレティシアを屋敷に連れ戻り、体を清めている。
が、だからといって、なにもかもを拭い去れるわけではない。
少しずつ正気に戻ったレティシアは泣き出した。
彼女は犬と遊んでいただけだったのだ。
襲われていたのではなく、じゃれつかれていたのだと気づいても、もう手遅れだった。
犬は死んでいる。
生き返らせることはできない。
レティシアは、彼を責め、そして気づくことになる。
外に出ることによって、わかることもあったのだろう。
黒い髪と目を持つ者がいない。
屋敷内にも外にも、黒い髪の者すらいないのだ。
彼と、彼女自身以外には。
『お祖父さまと一緒なんて嫌! こんな髪も目も大嫌い! 気持ち悪い!』
彼女はそう叫び、以来、彼と会おうとはしなくなった。
繰り返し話しかけようとはしたのだが、すべて拒絶されている。
もう少し大人になれば聞いてもらえるのではないか。
そんな期待も3年、5年と過ぎる内に消えていった。
レティシアは、その後、変わる一方だったのだ。
誰のことも信じず、周囲に当たり散らし、ひどい癇癪持ちになった。
きっと「血」と向き合うことができなかったに違いない。
あの日のことに責任は感じている。
が、外を知らずに生きる中でレティシアは少しずつ歪んでもいたのだろう。
幼いから理解できないなどとは思わず、ちゃんと話しておけばよかったのだ。
(私の力は……間違えてばかりだね、レティ……)
戦争の際もそうだった。
肝心な妻は救えなかった。
愛する孫娘を「壊して」しまった。
守るための力のはずが、誰のことも守れていない。
望んで手にしたのではないから、よけいに疎ましく感じる。
この力がなければ戦争には勝てなかったかもしれないし、最悪な未来が待っていたのかもしれない。
だとしても、もっとより良い未来だってあったかもしれないのだ。
選択肢も可能性も星の数ほど。
なのに、彼には常に選択肢も可能性も限られている。
力があるせいで、むしろ己の行動を縛らざるを得なかった。
この力は間違えてばかりだから。
(けれどね、レティ……私は今のお前が大好きなのだよ……困ったものだね)
かつて孫娘だった子は、もういない。
その魂は消えてしまっている。
レティシアの心に入った際の、あの暗闇。
あれは器が空であることを示していた。
わかっても、彼は「そうか」と思い、納得してしまっている。
でなければ、彼は、あの暗闇に彼女を置き去りにしていただろう。
衝撃を受けなかったのではない。
受けた上で納得したのだ。
本来の孫娘の魂は消えてしまった。
体は孫娘であっても魂は別人のもの。
それでも、愛おしく感じている。
そんな思いを、彼は自覚していた。
だから、大きな痛手には成り得なかったのだ。
今の彼にとっての孫娘は「彼女」になっている。
『私は……おじいち……お祖父さまみたいな黒い髪と目が好き』
あの時に気づくべきだったのかもしれない。
以前のレティシアとは別の魂がそこにあると。
けれど、あの時にはもう、彼は彼女の魂を受け入れていた。
あとは、孫娘が日に日に愛おしくなっていくばかり。
ヘンテコな言葉を使い、思いがけない行動をとるレティシア。
よく食べ、よく眠り、よく笑う姿。
すべてが彼にとっては愛おしかった。
魂が別人だと言われても、手放せないほどに。
あの夜、彼女がレティシア・ローエルハイドとして生きていくとの決断をしたことに、彼は安堵したのだ。
可愛くて愛おしくてならない孫娘を、失わずにすんだと思えた。
初めて「守れた」気がした。
彼は自分の本質が、愚かで冷酷なものからできていると知っている。
かつてのレティシアを、自分は見捨てたのだ。
代わりに、今、愛している孫娘を助けた。
そして、彼にとって大事なのは、今の彼女だけだった。
早くレティシアの元に行きたい、と思う。
抱きしめて、安心させてやりたかった。
しかし、無暗に動くことの危険は学んでいる。
同じ間違いはすべきでない。
彼は、とても怒っている。
苛立ってもいる。
それでも、冷静だった。
感情で走っても、彼女を救えないとわかっているからだ。
彼が苛立っているのは、居場所がわからないからではない。
グレイとサリーも一緒に消えたことは、ジークから聞いている。
即座にグレイへと魔力の分配を行った。
が、それがとどかない。
つまり、魔力疎外されている場所に連れて行かれたということ。
とはいえ、そんな場所は各地にいくつもある。
把握されていないところだってあった。
昔、暴走する魔力持ちは忌避され、隔離されていたのだが、地主などの権力者の家族であった場合、ことさらに隠されていたからだ。
そんな場所を探し回るのは時間の無駄だった。
レティシアからの呼びかけに応じるのが、最も近道だと理性は告げている。
だからこそ、苛立っていた。
(これでは、お前が怖い思いをするのを待っているようで、気にいらないね)
レティシアが身の危険を感じれば、魔術が発動する。
そんな事態になることそのものが許せずにいた。
何不自由のない生活ではなく、自由な生活をさせてやりたかった。
ただ、自由には弊害もあって痛みを伴うこともある。
いつも笑っていられるとは限らない。
それを、笑えるようにしてやることこそが自分の役割なのだ。
空を見上げていた彼の心に、ざわりと波が立つ。
かすかな恐怖の欠片が落ちてきた。
レティシアが身の危険を感じている。
彼は、その恐怖の先を追った。
細い糸を手繰り、すぐに場所を特定する。
レティシアがいるのはアンバス侯爵領、エッテルハイムの城だ。
地下にいる。
姿が見えなくても、声が聞こえなくても、わかった。
(ああ……レティが呼んでいる……怖がっている……)
風が、轟と唸りを上げる。
彼の怒りに比例して、空は荒れていた。
さっきまであった濁り色の雲すら消されている。
空は真っ黒に塗り潰されていた。
強い横殴りの雨が地面を打っている。
「行くよ、ジーク」
肩にいるジークに短く声をかけた。
次の瞬間、彼は、彼の愛しい孫娘のところへと、飛ぶ。
あなたにおすすめの小説
初恋の還る路
みん
恋愛
女神によって異世界から2人の男女が召喚された。それによって、魔導師ミューの置き忘れた時間が動き出した。
初めて投稿します。メンタルが木綿豆腐以下なので、暖かい気持ちで読んでもらえるとうれしいです。
毎日更新できるように頑張ります。
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
この度、青帝陛下の運命の番に選ばれまして
四馬㋟
恋愛
蓬莱国(ほうらいこく)を治める青帝(せいてい)は人ならざるもの、人の形をした神獣――青龍である。ゆえに不老不死で、お世継ぎを作る必要もない。それなのに私は青帝の妻にされ、后となった。望まれない后だった私は、民の反乱に乗して後宮から逃げ出そうとしたものの、夫に捕まり、殺されてしまう。と思ったら時が遡り、夫に出会う前の、四年前の自分に戻っていた。今度は間違えない、と決意した矢先、再び番(つがい)として宮城に連れ戻されてしまう。けれど状況は以前と変わっていて……。
行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました
鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。
けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。
そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。
シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。
困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。
夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。
そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。
※他投稿サイトにも掲載中
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
私は幼い頃に死んだと思われていた侯爵令嬢でした
さこの
恋愛
幼い頃に誘拐されたマリアベル。保護してくれた男の人をお母さんと呼び、父でもあり兄でもあり家族として暮らしていた。
誘拐される以前の記憶は全くないが、ネックレスにマリアベルと名前が記されていた。
数年後にマリアベルの元に侯爵家の遣いがやってきて、自分は貴族の娘だと知る事になる。
お母さんと呼ぶ男の人と離れるのは嫌だが家に戻り家族と会う事になった。
片田舎で暮らしていたマリアベルは貴族の子女として学ぶ事になるが、不思議と読み書きは出来るし食事のマナーも悪くない。
お母さんと呼ばれていた男は何者だったのだろうか……? マリアベルは貴族社会に馴染めるのか……
っと言った感じのストーリーです。
【電子書籍化進行中】声を失った令嬢は、次期公爵の義理のお兄さまに恋をしました
八重
恋愛
※発売日少し前を目安に作品を引き下げます
修道院で生まれ育ったローゼマリーは、14歳の時火事に巻き込まれる。
その火事の唯一の生き残りとなった彼女は、領主であるヴィルフェルト公爵に拾われ、彼の養子になる。
彼には息子が一人おり、名をラルス・ヴィルフェルトといった。
ラルスは容姿端麗で文武両道の次期公爵として申し分なく、社交界でも評価されていた。
一方、怠惰なシスターが文字を教えなかったため、ローゼマリーは読み書きができなかった。
必死になんとか義理の父や兄に身振り手振りで伝えようとも、なかなか伝わらない。
なぜなら、彼女は火事で声を失ってしまっていたからだ──
そして次第に優しく文字を教えてくれたり、面倒を見てくれるラルスに恋をしてしまって……。
これは、義理の家族の役に立ちたくて頑張りながら、言えない「好き」を内に秘める、そんな物語。
※小説家になろうが先行公開です