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第2章 黒い風と金のいと
副魔術師長の憂い 1
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本当にもう。
なにがなんだか、わからない。
ユージーンは、執務室の中をウロウロと歩き回っていた。
報告書に目を通す気にもなれずにいる。
それどころではないのだ。
最初にレティシアの夢を見た日から5日が経っている。
見ないようにと、眠る前には頭を空にする努力もしていた。
一昨日は、ワインをしこたま飲み、倒れ伏すようにして眠っている。
なのに。
連日、レティシアの夢を見てしまうのだ。
ワインを飲んだ日も変わらなかったので、効果がないと、飲むのはやめた。
翌日、気持ちが悪く、サイラスに治癒を頼むはめになったからだ。
そんなことが続いたら、飲んだ説明をしきれなくなる。
「……俺は、それほど、あれに会いたいのか」
レティシアには会いたい。
が、夢で会っても意味がないのはわかっていた。
にもかかわらず、眠るとレティシアの夢を見る。
しかも、内容が夜毎に変わるのだ。
あげく、過激になっていた。
あんなことや、こんなこと、そんなことまで。
最初は、視線を向けるのも覚束なかったが、2日目にはいきなり抱きしめ、3日目には即座に押し倒している。
ワインを飲んだ4日目は、最悪だった。
現実のレティシアのごとく、夢の中でもそっけなくされたのだ。
が、ユージーンは抑えが効かず、彼女に無理を強いている。
最終的な合意は取れたものの、寝起きの気分は、未だかつてないほど悪かった。
(俺は……あのようなことは望んでおらん……おそらく……)
レティシアには、何度もすげなくされている。
とはいえ、エッテルハイムの城でも、結局、力づくで既成事実を作ることはできなかった。
レティシアの涙目に怯んだ。
彼女の泣き顔なんて見たくはない。
今も、そう思ってはいる。
さりとて、夢の中のユージーンは、とても強引だった。
レティシアに恋をしていなかった頃なら、あるいは行動に移せたかもしれない。
正妃となることを承諾させるためなら、なんだってしたかもしれない、と思う。
が、今のユージーンは、レティシアが好きなのだ。
無理強いをして泣かせたり、嫌われたりするのは本意ではなかった。
それでも、夢は見る。
いくら否定しても、無意識にまでは確信が持てない。
頭の隅で「無理強いしてでも」と考えている自分が絶対にいない、とは言い切れずにいた。
なにしろ、ユージーンは、レティシアに恋をしている。
執着、いや粘着していることに、自覚もあった。
そういう気持ちが、夢を見せているのかもしれないのだ。
(夢を止める魔術はあるのだろうか……サイラスに……)
頼もうかと考えかけて、やめた。
夢の内容をサイラスには話せない。
自分が彼女の心を諦めていない、と伝えるようなものだ。
今まで隠し続けておいて、今さら言い出せるはずがなかった。
嘘の内容をでっちあげるのも、気が引ける。
サイラスに隠し事をしたことすら初めてだったし、嘘となると、いよいよ罪悪感が増すに決まっている。
レティシアが絡むことで、サイラスを頼ることはできない。
(俺は、自分のことを、どすけべではない、と思ってきた。だが……あのような夢を見るのでは、レティシアに、好色だと悪態をつかれるのも道理だ……)
ユージーンが、落ち着かない気分でうろつき回っているのは、夢の内容に関してだけが理由ではなかった。
だんだんに、夢に溺れているのが、わかる。
そのうち、現実と夢との境が、わからなくなりそうな気がした。
(非常にまずい……早くなんとかせねば……)
さりとて、夢の魅力に抗うのは、とても難しい。
現実がままならないので、なおさらに拒めないのだ。
起きれば夢だったとわかるが、夢の中では気づけなかった。
ふれた感触や体温が、ひどく鮮明で、ユージーンを夢の中に閉じ込める。
レティシアの声もはっきり聞こえるし、反応だって。
(思い出すのが、いかん!)
頭を横に振って、夢の中の出来事を叩き出そうとしてみた。
が、すぐに別の場面が頭に浮かんでくる。
葛藤しながら、自分の心と闘っているが、かなり苦戦していた。
夢を見ているので、眠ってはいる。
なのに、少しも眠れた感じがしない。
体はだるくて重かった。
頭の働きも鈍くなっている。
自分のことなのに、自分で制御ができないのだ。
そのもどかしさから、苛々する。
「殿下」
ハッとして、声のほうに顔を向けた。
サイラスが、困ったような表情を浮かべている。
「何度か、お声をおかけしたのですが、お返事がございませんでしたので」
「ああ……少し考え事をしていたのでな。気づかなかったようだ」
扉が叩かれてはいたのだろうが、本当に気づかなかった。
歩き回るのをやめ、イスに腰をおろす。
自分の異変に、サイラスは気づいているに違いない。
気を遣って、問い質さないだけなのだ。
ユージーンは、片手で顔を覆う。
「近頃、よく眠れんのだ」
「そのようですね。お顔の色がすぐれない日が続いております」
レティシアに対する気持ちを悟られてもいいから、サイラスに相談してしまおうかと思った。
これでは、精神的にもたない。
悩みを打ち明けられるのも、相談できるのも、ユージーンには、サイラスしかいないのだ。
肯定の言葉しか吐かない連中に、何を相談できるだろう。
侍従たちが役立たずなのは知っている。
「前に、お前は、夢というのは不安や願望によって、己が見せているものだと教えてくれたな?」
「ほとんどは、そのようなものです」
「ほとんど……? では、違うものもあるのか?」
顔から手を離し、サイラスに視線を向けた。
サイラスが、少し考えるようなそぶりを見せたあと、答える。
「そうですね。ただ、なんと申しますか……あまり信頼性のない話ですから、本気にされませんよう」
「わかった。それでもかまわぬから、どのようなものか、教えてくれ」
「単なる言い伝えですよ」
「言い伝え?」
ユージーンも、そういう類のものは信じていない。
大公が審議の場で言っていた「占い枝」も、そのひとつだ。
ほかにも、子供用の弓を納屋に入れておくと妖精が遊ぶ代わりに礼として贈り物をしてくれるだとか。
迷信を信じるなんて、馬鹿げていると思っていた。
が、今はなんでもいいから、自分の夢に理屈をつけたかった。
「先々に起こることを、未知の力が予見して見せる、正夢というものです」
「正夢……」
「なんらかの力が働いて、この先にこういうことが起きる、と示すらしいのですが、根拠もなく、疑わしい限りですね。所詮は、言い伝えに過ぎません」
サイラスの言うように、根拠はない。
さりとて、もし自分の見ている夢が「正夢」なるものだとしたら、と考える。
(あれも……俺を好いている、ということになる……いや、この先、俺に情を移すことになる、と示しているのか……)
毎晩のように似た夢を見るのは、そのせいなのではないか。
そんなふうに思えた。
いくらレティシアに会いたいからといって、連日というのは奇妙だ。
レティシアに恋をしていると気づいたあとも、会えない日々はあったのだし。
「殿下」
「お前の言う通りだ。そのような言い伝えは、信じるに値せぬな」
「さようにございます、殿下。夢は夢。それが真になるなどありえません」
言われるほどに、正夢を信じたくなる。
もしかしたら、そういう不思議なこともあるのではないかと感じた。
自分とレティシアの想いが通じ合っているからこその、夢。
その思いに溺れかけた時だ。
ひとつの声が蘇る。
『本気で、そう思っているのか?』
なぜ、大公の言葉を思い出したのかは、わからない。
ただ、聞こえたのだ。
そして、ユージーンは、足元が揺らぐような錯覚に陥っていた。
なにがなんだか、わからない。
ユージーンは、執務室の中をウロウロと歩き回っていた。
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それどころではないのだ。
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見ないようにと、眠る前には頭を空にする努力もしていた。
一昨日は、ワインをしこたま飲み、倒れ伏すようにして眠っている。
なのに。
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が、夢で会っても意味がないのはわかっていた。
にもかかわらず、眠るとレティシアの夢を見る。
しかも、内容が夜毎に変わるのだ。
あげく、過激になっていた。
あんなことや、こんなこと、そんなことまで。
最初は、視線を向けるのも覚束なかったが、2日目にはいきなり抱きしめ、3日目には即座に押し倒している。
ワインを飲んだ4日目は、最悪だった。
現実のレティシアのごとく、夢の中でもそっけなくされたのだ。
が、ユージーンは抑えが効かず、彼女に無理を強いている。
最終的な合意は取れたものの、寝起きの気分は、未だかつてないほど悪かった。
(俺は……あのようなことは望んでおらん……おそらく……)
レティシアには、何度もすげなくされている。
とはいえ、エッテルハイムの城でも、結局、力づくで既成事実を作ることはできなかった。
レティシアの涙目に怯んだ。
彼女の泣き顔なんて見たくはない。
今も、そう思ってはいる。
さりとて、夢の中のユージーンは、とても強引だった。
レティシアに恋をしていなかった頃なら、あるいは行動に移せたかもしれない。
正妃となることを承諾させるためなら、なんだってしたかもしれない、と思う。
が、今のユージーンは、レティシアが好きなのだ。
無理強いをして泣かせたり、嫌われたりするのは本意ではなかった。
それでも、夢は見る。
いくら否定しても、無意識にまでは確信が持てない。
頭の隅で「無理強いしてでも」と考えている自分が絶対にいない、とは言い切れずにいた。
なにしろ、ユージーンは、レティシアに恋をしている。
執着、いや粘着していることに、自覚もあった。
そういう気持ちが、夢を見せているのかもしれないのだ。
(夢を止める魔術はあるのだろうか……サイラスに……)
頼もうかと考えかけて、やめた。
夢の内容をサイラスには話せない。
自分が彼女の心を諦めていない、と伝えるようなものだ。
今まで隠し続けておいて、今さら言い出せるはずがなかった。
嘘の内容をでっちあげるのも、気が引ける。
サイラスに隠し事をしたことすら初めてだったし、嘘となると、いよいよ罪悪感が増すに決まっている。
レティシアが絡むことで、サイラスを頼ることはできない。
(俺は、自分のことを、どすけべではない、と思ってきた。だが……あのような夢を見るのでは、レティシアに、好色だと悪態をつかれるのも道理だ……)
ユージーンが、落ち着かない気分でうろつき回っているのは、夢の内容に関してだけが理由ではなかった。
だんだんに、夢に溺れているのが、わかる。
そのうち、現実と夢との境が、わからなくなりそうな気がした。
(非常にまずい……早くなんとかせねば……)
さりとて、夢の魅力に抗うのは、とても難しい。
現実がままならないので、なおさらに拒めないのだ。
起きれば夢だったとわかるが、夢の中では気づけなかった。
ふれた感触や体温が、ひどく鮮明で、ユージーンを夢の中に閉じ込める。
レティシアの声もはっきり聞こえるし、反応だって。
(思い出すのが、いかん!)
頭を横に振って、夢の中の出来事を叩き出そうとしてみた。
が、すぐに別の場面が頭に浮かんでくる。
葛藤しながら、自分の心と闘っているが、かなり苦戦していた。
夢を見ているので、眠ってはいる。
なのに、少しも眠れた感じがしない。
体はだるくて重かった。
頭の働きも鈍くなっている。
自分のことなのに、自分で制御ができないのだ。
そのもどかしさから、苛々する。
「殿下」
ハッとして、声のほうに顔を向けた。
サイラスが、困ったような表情を浮かべている。
「何度か、お声をおかけしたのですが、お返事がございませんでしたので」
「ああ……少し考え事をしていたのでな。気づかなかったようだ」
扉が叩かれてはいたのだろうが、本当に気づかなかった。
歩き回るのをやめ、イスに腰をおろす。
自分の異変に、サイラスは気づいているに違いない。
気を遣って、問い質さないだけなのだ。
ユージーンは、片手で顔を覆う。
「近頃、よく眠れんのだ」
「そのようですね。お顔の色がすぐれない日が続いております」
レティシアに対する気持ちを悟られてもいいから、サイラスに相談してしまおうかと思った。
これでは、精神的にもたない。
悩みを打ち明けられるのも、相談できるのも、ユージーンには、サイラスしかいないのだ。
肯定の言葉しか吐かない連中に、何を相談できるだろう。
侍従たちが役立たずなのは知っている。
「前に、お前は、夢というのは不安や願望によって、己が見せているものだと教えてくれたな?」
「ほとんどは、そのようなものです」
「ほとんど……? では、違うものもあるのか?」
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「そうですね。ただ、なんと申しますか……あまり信頼性のない話ですから、本気にされませんよう」
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「単なる言い伝えですよ」
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サイラスの言うように、根拠はない。
さりとて、もし自分の見ている夢が「正夢」なるものだとしたら、と考える。
(あれも……俺を好いている、ということになる……いや、この先、俺に情を移すことになる、と示しているのか……)
毎晩のように似た夢を見るのは、そのせいなのではないか。
そんなふうに思えた。
いくらレティシアに会いたいからといって、連日というのは奇妙だ。
レティシアに恋をしていると気づいたあとも、会えない日々はあったのだし。
「殿下」
「お前の言う通りだ。そのような言い伝えは、信じるに値せぬな」
「さようにございます、殿下。夢は夢。それが真になるなどありえません」
言われるほどに、正夢を信じたくなる。
もしかしたら、そういう不思議なこともあるのではないかと感じた。
自分とレティシアの想いが通じ合っているからこその、夢。
その思いに溺れかけた時だ。
ひとつの声が蘇る。
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