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最終章 黒い羽と青のそら
初めての戸惑い 2
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なんだか、おかしな気分だ。
街に来るのなら、祖父か、グレイやサリーたちだと思っていた。
それが、なぜかユージーンと歩くことになっている。
しかも、一応は「デート」をしているのだ。
(ユージーンが恋人……うーん……なんか、やっぱり想像が……)
あの夜会の日は、ちょっぴり、そう、ほんのちょっぴり、カッコ良かったような気がしなくもないけれど。
「なんだ?」
見下ろしてくるユージーンを、じいっと見つめる。
レティシアとしては、かなり無自覚な上目遣い。
(見た目は、美形……てゆーか、美男……眉目秀麗ではあるよね)
精悍さがなくはないが、どちらかというと、甘めな容姿だ。
外見に関して言えば、女性受けがいいのも、納得できる。
(無表情なのが、いけないんだよなー。もっと笑えばいいのにさ)
ユージーンは、王族教育を受けているからか、無表情であることが多かった。
声を上げて笑ったところは、まだ1度しか見たことがない。
けれど、笑った顔は、悪くはなかったのだ。
近寄りがたい雰囲気が、かなり崩れる。
もっとも「ウチのみんな」は、ユージーンの世間知らずぶりを知っているので、今はもう、遠慮もなにもなくなっているが、それはともかく。
(王族としては、そんなことじゃいけないのかもしれないけど。私的には、そっちのほうが、好感度は高いんだよねー)
無礼だなんだと、誰彼なく居丈高に言う王子様よりは、いい。
口調は、たいして直っていないが、あまり気にならなくなっている。
悪気がないと、わかっているからだ。
唐突に、ユージーンが、ぷいっとする。
「……店は、そこだぞ」
「え? 着いた?」
「お前が、人の顔をジロジロ見ている間にな」
「う……」
うっかり、ユージーンの顔を、見過ぎていた。
こうしていると、ユージーンは「ただのユージーン」だからだ。
ちっとも王子様っぽくはない。
街の人が気づかないのも、以前とは雰囲気が違うせいだろう。
「え、えーと……それじゃ、見てみよっか」
「俺は、自分で服を選んだことがない」
「えっ? そーなの?」
「侍従が用意してくれていたのでな」
女性だけではなく、服も、自分で選べなかったらしい。
王宮は、たしかに至れり尽くせりなのだろうが、ひどく窮屈だと感じる。
「私も、こだわりがないんだよなー。だから、あんまり自信はないよ?」
「かまわん。お前が、似合うと思うものでよい」
「いや、それじゃ、私、侍従と変わらないじゃん」
「それもそうだ……では、どうすればよいのだ?」
なにからなにまで、レティシアが選ぶのでは、買い物に来た甲斐がなかった。
自分で選ぶ、という経験が必要なのだ。
「私が、これはどうかなっていうのを、いくつか選ぶでしょ。その中からユージーンが、これが良さそうだっていうのを、選んでみたらどうかな?」
「わかった」
うむ、とユージーンが鷹揚にうなずく。
レティシアは、それを見て、小さく笑った。
持つ雰囲気が変わっても、仕草は、いつも通り。
その、ちょっとした、ちぐはぐさが、面白かったのだ。
「ユージーンは、黒とか臙脂が、似合うと思うんだよね」
キラッキラの金髪なので、濃い色を着ると、ピリッとして見える。
気がする。
レティシアも、ファッションには疎いので、自分感覚でしかなかった。
「レティシア……」
「なに? 濃い色は、好きじゃないの?」
「いや……そうではなく……このような時に、聞くべきではないと思うが……」
ユージーンらしくもなく、言葉を濁している。
レティシアは、きょとんと、首をかしげた。
「いいよ? 聞きたいことって?」
いつだって、ユージーンは「それはなんだ、どういう意味だ、なぜそうなる」を繰り返してきている。
今さらなことを気にかけているのが、不思議だった。
「えんじ……というのは、どういう意味か?」
「ああ! そっか! ごめん。それは、意味わかんないよね」
初めて街に出る際につけたカツラから、レティシアは、様々な色名を思い出している。
そのため、アジアンテイストな色名が、口から出てしまったのだ。
「黒みがかってて、深くて艶やかな赤色って感じの色のことだよ」
「それを、えんじ、というのか」
「私が、そう呼んでるってだけでね。ほかの人には、わからないと思う」
店の人に「臙脂色の服を出せ」などと言わないよう、あらかじめ、釘をさす。
レティシアは、レティシア語の普及に、生涯を費やす気はないのだ。
そもそも、貴族言葉を知らないので、それまで使ってきた、現代日本の言葉遣いをしているだけだったし。
「色に、お前独自の愛称をつけているのだな」
「う、うーん……そんな感じ……」
レティシアオリジナル、とは言えないが、この世界で、必然的にそうなるのは、いたしかたがない。
説明することもできないため、曖昧にうなずいておく。
「これとか……これなんか、どうかなぁ」
市場の一角にある店には、民服が並んでいた。
その中から、何着かを、上下セットで、ユージーンの体に当ててみる。
「いや、こっちのほうが、いいかも……」
最初は、濃い色がいいと思った。
が、アイボリーや白という優しい色も、存外、似合う。
気がする。
「ユージーンは、どっちがいいと思う?」
濃い色と淡い色。
交互に、体に合わせてみた。
ユージーンが、すぐに返事をしない。
迷っているのかと思い、顔を上げる。
「ちょっとっ! なに、ぼさっとしてるのっ? 自分で選ばないと、意味ないんだからね!」
「わ、わかっている」
ユージーンは、なにやら上の空っぽい様子だった。
レティシアに叱られ、慌てた様子で、服を見始める。
選んでもらうことに慣れているからだろう。
任せきりにする癖がついているに違いない。
レティシアは、自分とユージーンの距離が、ものすごーく近いことを、まったく意識していなかった。
「俺は……こちらが良いように思う」
ユージーンは、濃い色を指さしている。
ふむ、とレティシアはうなずく。
「じゃ、次に行こう」
「次? ここで買うのではないのか?」
「ほかの店に、もっと気にいる服があるかもしれないでしょ? ほかも見てから、1番、気に入ったものを買うんだよ」
「そういうものか」
貴族ならは、好きなものを、好きなだけ買うに違いない。
さりとて、レティシアは、庶民感覚を忘れずにいる。
そして、予算だってあるのだ。
あっちにしておけば良かった、なんて後悔はさせたくない。
「ほら! 次、行こう!」
パッと、ユージーンの手を握った。
一応は、デートだったはずなのだが、レティシアは、すっかり忘れている。
ただ、ちょっと楽しくはあった。
いちいち、ユージーンが、狼狽えているからだ。
きっと「買い物」に慣れていないせいだ、と思っている。
(ちゃんと、お勘定できるかも、見とどけないとね!)
すっかり、初めてのおつかい気分。
隣にいるユージーンが、しっかり手を握っていることにも気づかずにいる。
ユージーンを引っ張り、市場の服屋を覗いて回った。
そして、やはり。
ユージーンの、いつもの傲岸不遜ぶりがないことにも、気づいてはいない。
街に来るのなら、祖父か、グレイやサリーたちだと思っていた。
それが、なぜかユージーンと歩くことになっている。
しかも、一応は「デート」をしているのだ。
(ユージーンが恋人……うーん……なんか、やっぱり想像が……)
あの夜会の日は、ちょっぴり、そう、ほんのちょっぴり、カッコ良かったような気がしなくもないけれど。
「なんだ?」
見下ろしてくるユージーンを、じいっと見つめる。
レティシアとしては、かなり無自覚な上目遣い。
(見た目は、美形……てゆーか、美男……眉目秀麗ではあるよね)
精悍さがなくはないが、どちらかというと、甘めな容姿だ。
外見に関して言えば、女性受けがいいのも、納得できる。
(無表情なのが、いけないんだよなー。もっと笑えばいいのにさ)
ユージーンは、王族教育を受けているからか、無表情であることが多かった。
声を上げて笑ったところは、まだ1度しか見たことがない。
けれど、笑った顔は、悪くはなかったのだ。
近寄りがたい雰囲気が、かなり崩れる。
もっとも「ウチのみんな」は、ユージーンの世間知らずぶりを知っているので、今はもう、遠慮もなにもなくなっているが、それはともかく。
(王族としては、そんなことじゃいけないのかもしれないけど。私的には、そっちのほうが、好感度は高いんだよねー)
無礼だなんだと、誰彼なく居丈高に言う王子様よりは、いい。
口調は、たいして直っていないが、あまり気にならなくなっている。
悪気がないと、わかっているからだ。
唐突に、ユージーンが、ぷいっとする。
「……店は、そこだぞ」
「え? 着いた?」
「お前が、人の顔をジロジロ見ている間にな」
「う……」
うっかり、ユージーンの顔を、見過ぎていた。
こうしていると、ユージーンは「ただのユージーン」だからだ。
ちっとも王子様っぽくはない。
街の人が気づかないのも、以前とは雰囲気が違うせいだろう。
「え、えーと……それじゃ、見てみよっか」
「俺は、自分で服を選んだことがない」
「えっ? そーなの?」
「侍従が用意してくれていたのでな」
女性だけではなく、服も、自分で選べなかったらしい。
王宮は、たしかに至れり尽くせりなのだろうが、ひどく窮屈だと感じる。
「私も、こだわりがないんだよなー。だから、あんまり自信はないよ?」
「かまわん。お前が、似合うと思うものでよい」
「いや、それじゃ、私、侍従と変わらないじゃん」
「それもそうだ……では、どうすればよいのだ?」
なにからなにまで、レティシアが選ぶのでは、買い物に来た甲斐がなかった。
自分で選ぶ、という経験が必要なのだ。
「私が、これはどうかなっていうのを、いくつか選ぶでしょ。その中からユージーンが、これが良さそうだっていうのを、選んでみたらどうかな?」
「わかった」
うむ、とユージーンが鷹揚にうなずく。
レティシアは、それを見て、小さく笑った。
持つ雰囲気が変わっても、仕草は、いつも通り。
その、ちょっとした、ちぐはぐさが、面白かったのだ。
「ユージーンは、黒とか臙脂が、似合うと思うんだよね」
キラッキラの金髪なので、濃い色を着ると、ピリッとして見える。
気がする。
レティシアも、ファッションには疎いので、自分感覚でしかなかった。
「レティシア……」
「なに? 濃い色は、好きじゃないの?」
「いや……そうではなく……このような時に、聞くべきではないと思うが……」
ユージーンらしくもなく、言葉を濁している。
レティシアは、きょとんと、首をかしげた。
「いいよ? 聞きたいことって?」
いつだって、ユージーンは「それはなんだ、どういう意味だ、なぜそうなる」を繰り返してきている。
今さらなことを気にかけているのが、不思議だった。
「えんじ……というのは、どういう意味か?」
「ああ! そっか! ごめん。それは、意味わかんないよね」
初めて街に出る際につけたカツラから、レティシアは、様々な色名を思い出している。
そのため、アジアンテイストな色名が、口から出てしまったのだ。
「黒みがかってて、深くて艶やかな赤色って感じの色のことだよ」
「それを、えんじ、というのか」
「私が、そう呼んでるってだけでね。ほかの人には、わからないと思う」
店の人に「臙脂色の服を出せ」などと言わないよう、あらかじめ、釘をさす。
レティシアは、レティシア語の普及に、生涯を費やす気はないのだ。
そもそも、貴族言葉を知らないので、それまで使ってきた、現代日本の言葉遣いをしているだけだったし。
「色に、お前独自の愛称をつけているのだな」
「う、うーん……そんな感じ……」
レティシアオリジナル、とは言えないが、この世界で、必然的にそうなるのは、いたしかたがない。
説明することもできないため、曖昧にうなずいておく。
「これとか……これなんか、どうかなぁ」
市場の一角にある店には、民服が並んでいた。
その中から、何着かを、上下セットで、ユージーンの体に当ててみる。
「いや、こっちのほうが、いいかも……」
最初は、濃い色がいいと思った。
が、アイボリーや白という優しい色も、存外、似合う。
気がする。
「ユージーンは、どっちがいいと思う?」
濃い色と淡い色。
交互に、体に合わせてみた。
ユージーンが、すぐに返事をしない。
迷っているのかと思い、顔を上げる。
「ちょっとっ! なに、ぼさっとしてるのっ? 自分で選ばないと、意味ないんだからね!」
「わ、わかっている」
ユージーンは、なにやら上の空っぽい様子だった。
レティシアに叱られ、慌てた様子で、服を見始める。
選んでもらうことに慣れているからだろう。
任せきりにする癖がついているに違いない。
レティシアは、自分とユージーンの距離が、ものすごーく近いことを、まったく意識していなかった。
「俺は……こちらが良いように思う」
ユージーンは、濃い色を指さしている。
ふむ、とレティシアはうなずく。
「じゃ、次に行こう」
「次? ここで買うのではないのか?」
「ほかの店に、もっと気にいる服があるかもしれないでしょ? ほかも見てから、1番、気に入ったものを買うんだよ」
「そういうものか」
貴族ならは、好きなものを、好きなだけ買うに違いない。
さりとて、レティシアは、庶民感覚を忘れずにいる。
そして、予算だってあるのだ。
あっちにしておけば良かった、なんて後悔はさせたくない。
「ほら! 次、行こう!」
パッと、ユージーンの手を握った。
一応は、デートだったはずなのだが、レティシアは、すっかり忘れている。
ただ、ちょっと楽しくはあった。
いちいち、ユージーンが、狼狽えているからだ。
きっと「買い物」に慣れていないせいだ、と思っている。
(ちゃんと、お勘定できるかも、見とどけないとね!)
すっかり、初めてのおつかい気分。
隣にいるユージーンが、しっかり手を握っていることにも気づかずにいる。
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