転生したら最弱キャラでした

霜月龍太郎(旧 ツン影)

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3 r d ストーリー 緑の街での修行

悪夢再び。ジョーカーVSディアボロス!!

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 僕らは爆発音がした方へ向かった。街では悲鳴をあげる人が多数いた。
「お主ら、何があった」
「ネイバー様。アイツが、例のが、現れました!!」
「なんじゃと!!」
「魔王って?」
「お主の天敵、ディアボロスじゃ」
 おいおい嘘だろ。このタイミングでディアボロスが来るなんて最悪の事態だ。今は夜中だから寝ている人が多い。起きたとしても寝ぼけてる人ばかりだろう。避難誘導はあまり早く進むとは思えない。だったら少しでも時間を稼ぐしかないか。
「ネイバー、街の人の避難誘導を頼む。レイナとこころはネイバーのサポートしつつ、被害が出ないよう街の人を守ってくれ」
「お兄ちゃんは?」
「僕はディアボロスを止める。恐らく今の僕じゃ全然倒せないと思う。だからそっちの避難が終わり次第こっちに加勢してくれ」
「わかったわ。でも無理はしないでね」
「そうじゃ。お主はこの世界の切り札、ジョーカーなのじゃから、絶対に死ぬなよ」
「わかってる。だから僕は加勢を要請してるんだよ」
「お兄ちゃん、絶対に無理しないでね」
「おう」
 僕は剣にファイヤーストーンをはめてディアボロスの方へ飛んだ。

 「ディアボロス!!」
 俺がそう叫ぶとディアボロスはこっちを見た。
「お前は俺の強さを知らないのか?やれやれ。まだ俺の攻撃を味わい足りない奴がいたとは」
 ディアボロスは紫の光線を俺に向けて放った。

 『フレイムシールド!!』

 俺は炎で盾を作り、光線を防いだ。
「うっ、なんてパワーだ」
 俺の魔法の盾は破壊された。
「クソっ!!」
 僕は身体を爆炎化させ、光線を避けた。
「ほう、身体を爆炎化させて物理攻撃を無効化させたつもりか。だが、魔法攻撃は無効化できまい」
「攻撃魔法を撃たせる時間を俺が与えるとでも思ってるのか!?」
 俺はディアボロスに斬撃を飛ばした。
「攻撃魔法を放つのに時間なんていらん」
 ディアボロスはさっきの光線をもう一度放った。俺の斬撃と光線がぶつかり、爆煙が広がった。
「クソっ!!全然攻撃を当てることができね~」
 俺は爆煙の中に入り、ディアボロスの気配を探した。
「お前、もしや」
 ディアボロスは俺の背後に現れた。
「しまった!!」
「食らうがいい」

 『破壊光線!!』

 超至近距離で俺は『破壊光線』を食らった。
「ぐはぁぁぁぁ!!」
 俺は街に叩き落とされた。
「痛てぇ~、畜生!!」
 俺は言葉に表すことができないほどのダメージを受けた。
「まだ息の根はあったか」
「こんな所で僕は死なないよ」
 あれ?
「俺がただただダメージを与えるために攻撃魔法を放ったとでも思ったのか」
「まさか!!」
「そうさ、お前の力は無効化させてもらったぜ、
 僕はもう一度ファイヤーストーンを剣にはめた。が、何も身体が変化しなかった。
「嘘だろ。僕の力が」
「ふはははははは!!どうだお前は無力と化した。どんな気持ちだ?手も足も出せず、攻撃を与えることもできず、お前はただただ攻撃を食らって、そして力を失った。どんな気持ちだ?なぁ、見せてくれよ。絶望するお前の顔を」
 ディアボロスは魔法弾を数十発僕に向かって放った。
 僕はエレキストーンを剣にはめ込み、黄色の鎧を身にまとった。
「まだ俺っちの力は失われてるわけじゃなさそうだぜ、魔王様」
「また何度でも力を失わせてやろう」
 ディアボロスは俺っちに魔法弾を大量に放った。
「お前の攻撃は全部避けてやるってばよ」
 俺っちは身体を電気化させて高速移動した。
(すげぇスピードだ。これならあいつに攻撃を与えられるかもしれね~)
「いくらスピードが速かろうが俺の前では無力」
「食らえディアボロス!!」

 『イナズマ インパクト!!』

 俺っちはディアボロスの腹にスピードを乗せた電気の衝撃を与えた。
「こんな攻撃、効かん!!」
 ディアボロスは俺っちを掴んだ。俺っちはディアボロスに電撃を放ったが、全く効いてない。
「もう一度俺の攻撃をくらったらお前は死ぬのかな?どうなるかな~?希望が絶望に変わる瞬間を見せてくれよ、ジョーカー君」
 ディアボロスは俺っちを握ったまま、握ってる手で魔法弾を作り、俺っちに攻撃を与えた。
「ぐわぁぁぁぁぁ!!」
「死ね、ジョーカー!!」
 僕はディアボロスに投げられ、街に叩き落とされた。
「がはっ!!」
 なんとか意識は保ててるけど立てる気がしない。目も霞んできた。身体はとてつもない痛みにより感覚はほぼないと言える。
「お兄ちゃん!!」
 この声は、こころ?
「お兄ちゃん、大丈夫?生きてるよね?今回復魔法を」
「邪魔するな小娘!!」
 ディアボロスはこころに魔法弾を放った。
 僕は咄嗟にブリザードストーンを剣にはめ込み、氷の鎧を身にまとった。

 『アイスウォール!!』

 僕は氷の巨大の壁を作った。
「すまない。回復魔法を頼みたい」
「う、うん」
 こころは僕に回復魔法を発動させた。何とか全回復したが、勝てる気がしない。あれで弱体化させてあるって全盛期がどれだけ強かったのかがよく分かる。
「お嬢ちゃん、街の方々は今どうなっている」
「お、お嬢ちゃん?って今はそれどころじゃないよね。街の人はみんな避難できてるよ。ネイバーのおじさんのトレーニング施設に通ってる人達が避難した人たちを守ってくれてるからレイナお姉ちゃんとネイバーのおじさんももうそろそろ加勢に来てくれるよ」
「そうですか。ありがとうございます」
「お兄ちゃん、なんか変だよ?けど、そんなお兄ちゃんも大好きだよ」
「兄弟仲良く油断してていいのかな!?」
 僕の作った氷の壁は破壊された。
「これでお前の守るものは何も無い」
 防御に特化しているだけあって、ディアボロスの攻撃はだいぶ防げてる。ただスピードが遅い。
「動きがさっきよりにぶっているのは疲れている証拠か、ジョーカー君」

 『破壊光線!!』

 ディアボロスは僕らに向かって『破壊光線』を放った。

 『アイスウォール!!』

 僕は氷の壁を作って、道を凍らしてこころの手を取り、滑って移動した。
「お兄ちゃん、そんな強引にされたら私、  キュンキュンする、から
「すまないお嬢ちゃん」
「隙だらけだぞ!!」
 ディアボロスは魔法弾を僕らに放った。

 『アイスシールド!!』

 僕は氷の盾を作り、魔法弾を凍らし、攻撃を防いだ。
「月影!!こころちゃん!!」
 僕らの前からレイナが走ってきた。
「ちょうど良かった。そこのお嬢さん(レイナ)、こちらのお嬢ちゃん(こころ)を守ってくれないか」
「お嬢さん?って月影の姿がまた新しくなってる。わかったわ。こころちゃんは私が守るから月影はあの魔王を倒してね」
「承知した」
 僕は氷で道を作り、その道を滑ってディアボロスの方へと向かった。
「やっと攻撃か?」
 ディアボロスは魔法弾を大量に放った。それに対して僕は『アイスシールド』て魔法弾を全て防いだ。
「食らうがいいディアボロス!!」

 『アイススラッシュ!!』

 僕は剣に冷気を集中させ、その剣でディアボロスを切った。切り込み口から徐々にディアボロスは凍っていった。
「ちっ。クソガキがぁ!!」
 ディアボロスは至近距離で『破壊光線』を僕に放った。『アイスシールド』でダメージは軽減したが、さっきより威力が増していた。
 僕は爆発の風圧によって吹っ飛んだ。
「そこか!!」

 『デススピアー!!』

 ディアボロスは魔法弾を槍の形にして僕に向かって投げた。

 『アイスシールド!!』

「無駄だ」
 ディアボロスが放った槍は僕の氷の盾を貫通した。
「やべっ」
 僕は咄嗟に『アイスシールド』を空中に作ってそれを足場にして蹴って避けた。が、槍は足をかすった。
「クソっ」
 氷の鎧が剥がれ落ち、元の姿に戻った。
「月影殿!!」
 僕はネイバーの上に落ちた。
「ごめん、ネイバー」
「月影殿は我が主。この命、主である月影殿に授けるつもりだ」
「そっか。ネイバー、この街は植物が多いんだよな」
「そうだ。それが何か力になるのか、月影殿」
「ネイバーから貰ったグリーンストーンの能力は回復と自然を操ることに特化してるんだ。だから街の原型を崩す可能性があるんだ。だからネイバーに許可を貰いたい。あいつを絶対にこの街から追い出すから街をいじることを許可してもらいたい」
 ネイバーは一息ついて言った。
「やつからこの街を守れるならなんでも差し上げよう!!だからこの街をやつから護ってくれ!!」
「あぁ、約束する」
 僕はアクアストーンを剣にはめ込み、青の鎧を身にまとった。
「ネイバー、レイナとこころを頼む」
「承知した、月影殿」
 僕は体を液状化してネイバーから飛び降りて、ディアボロスの方へ向かった。
「まだ俺とやるってか?お前もしつこいな」
 ディアボロスは魔法弾を大量に放った。それを僕は切ったり、避けたりして身を防いだ。
「今までの攻撃よりも強さが増している。こいつ、まだこんな力を」
 ディアボロスは背中から紫色の雲を出した。その雲はネイチャータウンの空全体にあっという間に広がった。そしてその雲は僕の上に集まってきた。
「死ね、ジョーカー!!」

 『ナイトメア サンダー!!』

 僕は雲から放たれた紫色の雷をもろに食らった。
「がはぁぁぁぁぁぁ!!」
 僕はそのまま落ちていった。もちろん、青色の鎧は解除され、元の姿に戻った。
 ドカン!!と大きな音を立てて僕は地に体を着けた。
「我が敵、ジョーカーよ。これで終わりだ」
 ディアボロスは僕に近ずいてきた。僕は最後の力を振り絞ってグリーンストーンを剣にはめ込み、緑の鎧を身にまとった。
(食らえ、ディアボロス!!)

 『プラント ウィップ!!』

 僕はこの街の植物を巨大な鞭にしてディアボロスを叩いた。
「ぐっ。クソガキが~!!」
 ディアボロスは『破壊光線』を放った。ディアボロスは遠くへ飛ばした。だが、僕は『破壊光線』をかすった。緑の鎧は解除され、地面に穴が空いた。僕はそのまま穴に落ちていった。
「月影殿!!」
 ネイバーは大急ぎで僕を背中に乗せて巨大な穴から助け出してくれた。僕はネイバーの上で気を失った。

 僕の倒す相手、ディアボロス。僕はこの日、ディアボロスに敗北した。街から追い出すのだけでも精一杯だった。死亡者はいなかったらしいが、多くの負傷者が出た。街は崩壊し、街の人々は絶望していた。
 ネイバーは街の復興に力を注いだ。賛同して街の人も手伝っていたが、心の傷は癒えぬまま。僕の回復をみんながが願い、次こそやつを倒してくれるだろうと希望を持つ人も沢山いた。街からディアボロスを追い出せるほどの力がある。みんな、実力は認めてくれた。けどみんなは知らない。









 パワーストーンの力が無くなり、僕が最弱キャラに戻ったことを。
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