転生したら最弱キャラでした

霜月龍太郎(旧 ツン影)

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4 t h ストーリー 先代ジョーカーと月影

月影と先代ジョーカー、夜桜茜

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 「お兄ちゃん、朝ですよ。お兄ちゃん、朝ですよ」
 こころの声が静かなこの屋上で響いた。
「おはよう、こころ」
「朝ごはんはボランティアの方からもらった非常食です!!早く食べて茜さんを助けましょう」
「そうだね」
 俺は体を起こしてこころから渡された非常食を食べ始めた。
「お兄ちゃん。レイナちゃんって私たちの時代のレイナお姉ちゃんと同じ人なのかな?」
「わからない。けど、俺たちが元の時代に戻ったらその答えはわかるよ」
「どうして?」
「レイナちゃんと会う約束をしたから神殿に来てくれる、はず」
「そっか~。早く会いたいな~、未来のレイナちゃん」
 こころは食べ終えてできたゴミを袋にまとめた。
「それじゃあ私たちは茜さんを助けに行こっか」
「そうだね」
 俺はゴミを袋に入れ、ボランティアの方々が昨日作ってくれていたゴミ箱に捨てた。

 「あぁ、もう朝なのね」
 牢獄に朝日が入り、私は体を起こした。すると外から笑い声が聞こえてきた。
「こんな所に子どもが来るなんて危ないわね」
 私は蛍を使って外にいる子どもを遠ざけようとした。
「こんな所に蛍がいるなんて、珍しいな~」
 蛍は遠ざけるよう説得していた。
「蛍が喋った~!!すげ~!!」
 私は自分の声で注意することにした。蛍も説得できないと思って帰ってきた。
「中に誰かいるんですか?」
「はい。ここは子供が来ていいようなところじゃないから早く離れた方がいいわ」
「そっか。それじゃあ、お姉さんも早く離れないといけないね」
 男の子はそう言って柵の外から現れたって、えぇ!?
「どうして中にいるの!?危ないから逃げなさい!!」
「お姉さんも危ないから早く逃げようよ」
 すると男の子は柵の鍵を開けて私の手錠も外した。
「どうして君は中にいるの?」
 すると男の子は笑顔で答えた。
「僕、影分身できるんだ。だから外にも僕がいるよ」
「そ、そうなのね」
「それよりも早く逃げよう!!」
 男の子は私の手を掴んで走り出した。
 数分経って私たちは外に出てきた。
「あとはこの場所を離れるだけだね」

 俺とこころが茜さんがいる牢獄に向かう途中、牢獄にいるはずの茜さんを見つけた。
「お兄ちゃん、茜さん、脱獄してるよ!?」
「そうだな。あれ?あの男の子、誰なんだろう」
「あの男の子、うん。間違いない」
 するとこころは俺の手を引っ張って木々に隠れた。
「こころ?あの男の子の事、わかったの?」
 するとこころはにこりと微笑んで言った。
「あれは幼い頃のお兄ちゃんだよ。多分かくれんぼをしていてお兄ちゃん、迷子になったんだと思うよ」
「そんなドジをしてたんだ」
 俺たちは静かに茜さんたちの後ろをついていった。

 花畑に出てきた俺たちは茜さんと幼い頃の俺が話しているところを見かけた。
「お姉さんはなんであんなところにいたの?」
「私は恥ずかしいことにあそこにいたやつに負けて捕まっていたの。助けてくれてありがとうね」
 茜さんは幼い頃の俺の頭を撫でていた。
「お姉さん、くすぐったいよ~」
「ごめんなさい。嫌な思いした?」
「うううん。嫌な思いはしてないよ」
「よかった。あ、自己紹介がまだだったわね。私は夜桜茜。君は?」
「月影!!僕は月影!!よろしくね、茜お姉さん!!」
「よろしくね、月影君」
 二人は笑っていた。傍から見ていた俺たちからは親子のように見えた。花で冠を作ったりして二人は遊んでいた。
「お兄ちゃん、笑ってるね」
「そうだな」

 しばらくして遊び疲れたのか二人は近くのベンチに座った。
「お姉さん、僕、夢があるんだ」
 すると幼い月影はベンチの上に立って言った。
「僕、この世界を平和な日常をすごせるそんな世界にしたいんだ。だからいっぱい頑張って強くなってこの世界で悪いことをする人たちを悪いことしないよう止めてあげて、力の無いも笑える世界を作るんだ」
 それを聞いた茜さんは笑っていた。
「お姉、さん?僕、面白いこと言った?」
「ごめんね。私も君と同じような夢を持っていたから。それに私が師匠さんに言ったことと同じようなことを言っていたからつい」
「お師匠さん?」
「うん」
 すると茜さんは幼い頃の俺の唇に唇を優しく合わせた。
  お兄ちゃん!!お兄ちゃんが茜さんとキキキ、キスしてます!!
  俺に言われても覚えてね~よ!!
 見ていた俺とこころは顔を真っ赤にしていた。
「お姉さん?なんでチュウしたの?」
「それはね、」
 茜さんは立ち上がって人差し指を幼い頃の俺の唇に当てて言った。
「内緒……だよ」
 幼い頃の俺は頬を赤く染めていた。
「お兄ちゃん?」
「ちょっと待て、俺は覚えてないし、あれは完全に俺のせいじゃないだろ?」
 俺たちがのんびり言い合っていると幼い頃の俺はバイバイと手を振って帰っていった。
 なんか疲れた、そんなことを俺は思っていた。

 俺たちは花畑から出た森で茜さんと合流した。
「やっぱり、見てたんだ。あの子とのこと」
「まぁ、そうですね」
 俺は真剣な顔をして茜さんに言った。
「茜さん、自己紹介がまだでしたね。俺は月影。信じられないと思いますが、未来から来たジョーカーです」
「……そう」
 茜さんは胸に手を当ててホッと息をこぼした。
「あれ?驚かないんですか?」
「うん。驚かないわよ。だって、月影君とさっきの男の子の月影君の目、同じだもん」
「こころ、俺ってそんなに成長してないのか?」
「お兄ちゃん、そういう意味で茜さんは言ったんじゃないと思うよ」
「私の言い方が悪かった?嫌な思いしたなら謝るわ。ごめんなさい」
「お兄ちゃん、最低だね」
 なんで俺はこころに罵倒されてるの?
「こ、こころ?」
「お兄ちゃんは茜さんのを奪った挙句、何も悪いことをされてないのに謝罪させるなんて」
「こころさん?」
 こころはぷいッとあさっての方向を向いた。
「茜さん、ごめんなさい」
「大丈夫よ」
 こころはしばらく機嫌が悪いままだった。
「ジョーカーの継承、ちゃんとできててよかったわ」
「え?いつしたんですか?」
 俺がそう問うと茜さんは頬を少し赤めて言った。
  その……君と……キス……した時よ……
 それを聞いた俺は茜さんの顔から視線をそらし、顔を赤く染めた。
「月影君?どうかしたの?」
「な、なんでもないです!!」
(やめて!!意識しちゃって顔が直視できない!!)
 すると横から不吉なオーラを感じた。
「お兄ちゃん?」
 こころは笑顔だった。それはそれはとても可愛らしく、子猫を見ているのかと疑うぐらいの可愛らしい笑顔でした。不吉なオーラが無ければね。
「お兄ちゃん。浮気はダメだよ?」
(こころ。俺とレイナは別にそんな関係じゃないんだよ。俺とレイナは旅仲間なだけであって恋人とかそんな関係じゃないんだよ?)
「お兄ちゃん、思ってることはちゃんと声に出して言わないとメッだよ」
(こころ、怖い)
「う、浮気して、すみません」
「月影君?な、なんで土下座してるの?」
「茜さん、女性に涙という武器があるように男には土下座という最強の武器があるんです!!」
「そ、そうなんだ……」
(恥ずかしい!!茜さんは顔も整っているし、性格も良い。しかも、幼少期の俺とキスしてるんだぞ!!意識してしまうだろ、普通!!そんな女性の前で妹に土下座しているという謎is何?こんな屈辱があるか(泣))
「お兄ちゃん、もういいよ。次浮気したら……」
 こころは僕の耳元で囁いた。
  レイナお姉ちゃんに言いつけて、お兄ちゃんのことをゲス野郎って呼ぶね
(怖いです、こころさん。俺浮気したつもりないのに。怖いです。妹にゲス野郎って呼ばれるって誰得の拷問なんですか!?)
「月影君には恋人がいたんだね」
「いないですよ、いないですよ。だから、本来は浮気じゃないんですよ!!」
「月影君も大変ね」
 すると茜さんはこころに近づいた。
「茜、さん?」
「怖がらなくていいわよ。こころちゃんはとってもお兄ちゃん思いなのね。私は月影君の恋人になろうとは思わないけど、どうしてその、恋人のいない月影君が女性にその、意識したら浮気になるのかしら?」
 するとこころは茜さんの耳元で囁いた。俺には何を話しているかは聞こえなかった。
「そう、だったのね」
「だから、わ、私は、応援するの。れ、レイナお姉ちゃんを」
「うん。私も応援するわ」
「二人の話についていけないんですけど……」
「女の子だけの秘密、だよ。お兄ちゃん」
「ごめんね、月影君」
 二人は顔を見合わせて笑っていた。
「それよりもジョーカーの継承をしたって言ってましたけど大丈夫なんですか?」
「あ~、力の事ね。大丈夫よ。力は徐々に消えていく感じだから……」
 茜さんは真面目な顔をして言った。
「月影君に全ての力が渡るまでにディアボロスを倒すわ」
 茜さんは本気だった。けど、僕は知っている。茜さんがディアボロスに負けることを。
「死なないで、くださいね」
 僕は弱々しい声で茜さんに言った。
「死ぬつもりは無いわ、それに……」
 茜さんは後ろで手を組んで飛びっきりの笑顔で言った。
後輩月影君の前でみっともない姿は見せないわよ」
 木々の葉っぱの隙間から入ってきた日光は茜さんを照らすスポットライトになっていた。とても美しく、そして可愛い。だけど、俺には悲しく見えた。
 茜さんは地獄閻魔の日に、魔法の反動で力尽きる。それを知っているから悲しく思えた。恐らくこころも同じように思ってるだろう。
 俺はこころの方を見た。こころは泣いていた。
「こころちゃん!?大丈夫!?」
 茜さんはこころを優しく抱きしめて慰めていた。

 避難場所に戻ってきたらレイナちゃんが抱きついてきた。
「おかえりなさい、月影さん」
「ただいま、レイナちゃん」
 俺は優しくレイナちゃんの頭を撫でてあげた。
「月影さん。茜さんを助けに言ってたんですね」
「うん」

 夜空を見ながら俺は考えた。明日が地獄閻魔の日。この世界でいちばん最悪な日。俺は明日、役に立てるのかな?
「隣、いいかな?」
「どうぞ」
 茜さんは俺の隣に座って、俺にもたれかかってきた。
「茜さん!?」
「少しだけ、このままにさせてちょうだい」
「はい」
 そう言って返事を返したら、茜さんは俺の左手にそっと手を重ねた。
「……茜さん」
「ん?」
「なんで、俺にジョーカーの力をくれたんですか?」
「私が作ろうとしている世界を月影君も作ろうとしていたから、かしら」
「作ろうとしている世界?」
「力の弱い人も強い人もみんな平等に暮らせる平和な世界。師匠と月影君以外の人には笑われたのよ。そんな世界は作れない、弱肉強食の世界を平等になんてできね~よってね。
 だから、嬉しかったのよ。私と同じ世界を作ろうとしてくれる仲間をみつけれて。それに、本気で語ってくれてたこの子なら大丈夫って思ったの。だから、月影君に力を与えたのよ」
「そうだったんですね。記憶を失っていたからわからなくて、気になってたんです」
「記憶、失ってたんだ」
「はい。だから疑問だったんです。最弱キャラの俺がみんなが認める強い人、ジョーカーであることが。でも今日知れましたから、その疑問は解決しました」
「そっか。良かったわ」
「はい」
「……月影君、蛍で私を観察してたのよね?」
「観察ではなくただの尾行ですけどね」
「けど、おかげで私の傷は癒えたわ。ありがとうね」
「どういたしまして」
「……月影君はさ、今もさっき言ってた夢を実現しようとしてくれてるんだよね?」
「まぁ、実現しようとは思ってますけど俺には力が無いので難しかなって思ってます」
「そっか。やっぱり無理なのかしら」
「そんなことは無いですよ。少しずつですが夢は実現できます。だから俺、頑張ります、夢の世界を実現することを」
「ありがとう」
 茜さんはそう言って俺の手を強く握った。
「……月、綺麗ですね」
「……そうね」
 今晩は満月の夜だった。俺と茜さんは満月をしばらく二人で見ていた。

 あれから三十分程度が経った。俺たちのどちらも話すことなくただずっと満月を見ていた。
「……月影君」
「なんですか?茜さん」
  キス……、しよっか……
 その瞬間、俺は顔を真っ赤になり、体温が上昇した。それを見た茜さんは笑いながら言った。
「月影君、照れてる?」
「あ、当たり前じゃないですか!!茜さんみたいな綺麗な人とキスだなんて恥ずかしいです」
「そうなんだね」
 すると茜さんは俺の唇に柔らかい唇を接触させた。
「茜さん!?」
「君にあげるよ……私の最初と最後……」
 茜さんは立ち上がってテントのある方へ歩いて言った。
「もし良ければなのだけど……、私の……名前の夜桜。もらってくれないかしら」
「茜さん?どういう事ですか?」
 すると茜さんはモジモジしながら顔を真っ赤にして言った。
  その、月影君に……もう……忘れられたく……ないから……
「わかりました」
 俺は立ち上がって茜さんに近づいて言った。
「今日から俺の名は夜桜月影。先代ジョーカー、夜桜茜の意志を受け継ぐものです!!」
 すると茜さんは笑って言った。
「変な自己紹介ね‪w」
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