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4 t h ストーリー 先代ジョーカーと月影
最恐最悪のディアボロス、地獄閻魔の恐怖!!
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「きゃぁぁぁ!!」
悲鳴が聞こえた俺は目を覚ました。時刻は7時。空は紫色の雲により青空は見えず、太陽も見えない。俺たちの建物の付近を見下ろしてみると茜さんがディメイションと戦っていた。
「茜さん!!」
俺は下克上を装備して茜さんの助太刀をした。
「おはよう、月影君」
「何がどうなってるんですか?」
「やつが、ディアボロスが動き出したのよ」
「ヤバいですね」
「そうね」
俺と茜さんは建物の周りにいるディメイションを倒していった。
「数が多すぎる」
『極楽浄土!!』
魔法陣の中にいたディメイションは全員消滅した。
「お兄ちゃん、茜さん、大丈夫ですか?」
「ありがとな、こころ。助かった」
「お兄ちゃん、察していると思うけど今日が地獄閻魔の日、だよ」
「確かに地獄だ。とにかく街の避難を最優先にして戦おう」
「わかったわ。月影君とこころちゃんには街の人の避難救助を任せてもいいかしら?」
「わかりました」
俺とこころは街の人を救助をした。
朝起きたら施設は燃えていた。そのため、僕とこころは施設から逃げることにした。どうやらこの建物にいるのは僕たちだけ。施設にいたみんなはどうやら逃げきれたらしい。僕らの部屋からの通路は全部燃えていた。
「お兄ちゃん、私たち、どうなるの?」
こころは泣きながら言っていた。
「こころ、窓から降りるよ」
僕はこころをお姫様抱っこをして窓から飛び降りた。
「お兄ちゃん!?」
「大丈夫、ちょっと足が痛いけど」
着地はできたが足に振動が来ていた。骨は折れていないから大丈夫だろう。
「こころ、僕の背中に乗って」
「うん」
僕はこころと一緒に施設から逃げた。だけど、周りにはディメイションがうじゃうじゃといた。
「お兄ちゃん!!」
僕らは気づけばディメイションに囲まれていた。
『フレイムメテオ!!』
すると炎の魔法弾が空から降ってきた。周りにいたディメイションは消滅した。
「茜お姉さん!?」
「月影君!?」
「お兄ちゃん、知ってる人?」
「うん」
茜さんは真剣な顔をして僕らに告げた。
「君たちははやく逃げなさい。この事件が治まってきたらパワーストーンを集めなさい。それが月影君を強くするわ」
「茜お姉さん、パワーストーンとか何を言ってるの?」
「月影君、君にはジョーカーの力を継承した。だから、絶対に生き延びて私の敵を討って」
「なんで死ぬみたいなことを言うんですか!?」
僕がそう言うと茜さんは笑って言った。
「あとは頼んだわよ」
茜さんはそう言って走っていった。
「 」
「お兄ちゃん?」
「死んだらダメだよ!!」
僕は茜さんを追いかけた。
「お兄ちゃん!?」
僕はその時は茜さんのことで頭の中がいっぱいでこころと離れ離れになった。
俺がディメイションを倒していると一人の女の子が泣いていた。
「危ない!!」
俺は斬撃をディメイションに飛ばした。
「大丈夫?」
俺がそう問うと女の子は泣きながら言った。
「お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!!」
「お兄ちゃんがどうかしたの?」
「お兄ちゃんがジョーカーって言う力を持つお姉さんを追いかけたの。それで別れたの」
(ジョーカーって茜さんを追いかけた!?この子はおそらく幼い頃のこころ。とにかく早く逃がさないと)
「君のお兄ちゃんは絶対に助ける!!だから君は安全なところに逃げて」
俺は幼いこころを連れて安全なところまで走った。
『極楽浄土!!』
私がディメイションを成仏させていると茜さんと出会った。
「茜さん!?」
「こころちゃん!?ちょうど良かった。月影君の避難をお願いしてもいいかしら?」
茜さんは抱えていた幼い頃のお兄ちゃんを私に渡した。
「お姉さん!!お姉さんが死ぬなんてダメだよ!!僕、まだお姉さんとお話したいよ!!」
「こころちゃん。その子をお願い」
茜さんはそう言って走っていった。
「お兄ちゃん、ごめんね」
私は幼い頃のお兄ちゃんを抱えて避難場所まで連れて行った。
俺は避難場所に幼いこころを連れていった後、ディアボロスのところまで全速力で走った。
(茜さん、死なないでください)
「お兄ちゃん!!」
俺は走るのをやめて声のした方を見た。
「お兄ちゃん、茜さんは、茜さんは死ぬつもりです!!」
「わかってる。幼い頃のこころに聞いた。助けに行くよ、こころ!!」
「うん」
俺とこころはディアボロスのいる王宮まで走った。
私はディアボロスの前にまで来た。
「懲りずにまた来たか、ジョーカー」
「あなたを退治するまでは何度でも戦うわ、ディアボロス!!」
「おもしろい」
するとディアボロスは黒い槍を手にし攻撃を仕掛けて来た。
「ジョーカーを殺せば俺は最恐の帝王として君臨するのだ!!」
「そんなこと絶対にさせない!!」
私はディアボロスの攻撃を避けた。
「遅い!!」
『破壊光線!!』
私は『破壊光線』を剣で受け止めた。だけど、攻撃を防げなかった。
「きゃぁぁぁ!!」
私は破壊光線を直撃した。吹き飛ばされた私を空を飛んでいたネイバーが助けてくれた。
「大丈夫か!?」
ネイバーは回復魔法をかけてくれた。
「申し訳ございません。助かりました」
「俺たちも力を貸すぜ」
すると大人数の冒険者、騎士の方々が武器を持ってディアボロスの前まで来ていた。
「茜よ、まだ戦えるか?」
「はい。ネイバーさん、冒険者、騎士の皆さん、私に力を貸してください」
冒険者や騎士の方々はおーっと声を上げてディアボロスの方へ走った。
『女神の御加護!!』
私は戦う全ての人に『女神の御加護』という女性ジョーカーだけが使える強化魔法で強化した。この魔法を受けた人は全てのステータスを一段階強化し、ジョーカーと同じく特殊能力の影響を全て無効化する事が出来る。つまり、ジョーカーじゃなくてもジョーカー以外の全ての者からの攻撃を受けないディアボロスに攻撃を与えることが出来るわけです。
私たちはディアボロスとディメイションと戦った。
俺とこころはディアボロスのいる王宮まで来た。するとそこには最悪の光景を目にした。
「嘘、だろ……」
目にした光景は地獄のようだった。
炎に囲まれ、死体の山ができていて、大量の血がそこらじゅうに飛び散っていて、首や腕、足など切断された体の一部がそこらに落ちていた。
「お兄ちゃん。怖いです」
こころは震えていた。当然だ。十四歳の女の子であるこころにはこの光景を見ただけで気分は悪くなる。いや、年齢問わず全ての人が気分を悪くする。
俺はこころを優しく抱きしめた。
「お兄ちゃん」
落ち着いたこころは深呼吸をした。その時だった。とある女性が俺たちのところに飛ばされてきた。
その女性は茜さんだった。
「茜さん!!」
すると俺たちの前に最強最悪の魔王、ディアボロスが現れた。
「まだ息はあるみたいだな」
僕は震えていた。地に膝を下ろして震えていた。
「お兄ちゃん!?」
こころはそう叫んだ。
「おい、そこの雑魚勇者。どけ」
(どうする?俺は逃げるのか?逃げたところで助かる保証はない。しかも後ろには茜さんもこころもいる。けど、怖い。また負けるんじゃないか。死ぬんじゃないか)
僕の心臓はとても早いスピードで音を立てていた。俺は呼吸を乱していた。
「お兄ちゃん!!しっかりして!!」
「はっ」
僕はこころの叫び声で正気に戻った。
「どけよ、雑魚勇者」
僕は剣を手に持ってディアボロスに立ち向かった。
「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
弱々しい攻撃だった。威力はあるが、ただ剣を振り回しているだけだった。
「雑魚が調子に乗るんじゃね~!!」
ディアボロスは落ちていた剣を僕に当てた。
「ぐぁぁぁ!!」
当たりどころが最悪な場所だったため、僕には言葉にできないほどの激痛が全身に走った。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「お兄ちゃん!!」
こころは僕に回復魔法をかけてくれた。
「お兄ちゃん、そんな……」
こころに言われなくてもわかる。僕は左目を痛めた。そのため、左目は開けなくなっていた。
「お兄ちゃんの、目が……」
(怖い)
僕は完全にディアボロスに恐怖を感じた。僕にはディアボロスを倒せない。
「まだ生きてたか」
ディアボロスは僕に向かって『破壊光線』を放った。
「少年たち、危ない!!」
するとネイバーが俺たちを庇って『破壊光線』をくらった。防御魔法を使っていたが、まるで無かったかのようにネイバーにダメージが入った。
「 」
「お兄ちゃん?」
「僕のせいでみんなが苦しんでる。僕は弱い!!ディアボロスを倒さないといけないのに、手も足も出ない。それどころか恐怖で立ち向かうことすら出来ない!!」
するとディアボロスは僕の目の前に立って言った。
「弱い雑魚がでしゃばるんじゃね~よ。言っておく!!」
そして一番言われたくないやつに言われた。
「お前じゃ何も、救えない!!」
俺は絶望した。
(もう、僕にはなにも出来ない。もう、無理だ)
ディアボロスは僕に攻撃した。
「月影君!!」
(これ以上はもう無理だ)
すると茜さんの近くを飛んでいた蛍はバリアになって僕とこころを守った。
「何?」
ディアボロスは困惑していた。すると僕らの後ろの空間が歪んでそこからアリスさんが僕らを呼んでいた。
「月影君、こころちゃん!!早くこっちに逃げてくれ」
「アリス、さん」
「お兄ちゃん、行くよ」
「させるか!!」
ディアボロスは僕らに殴りかかってきた。それを茜さんが受け止めた。
「邪魔だ、ジョーカー!!」
(月影君がジョーカーっていうことは知らないのね)
「ここから先は1歩たりとも行かせない!!」
「茜さん」
(ごめんね、月影君)
『禁断魔法 闇堕ち地獄!!』
「茜、さん?」
「お前、何をっ」
(このままじゃ、茜さんが死んでしまう)
「茜さん!!やめてください!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
茜さんは悲鳴をあげていた。
「茜さん!!」
僕は茜さんを助けに行こうとしたが、こころとアリスさんはそんな僕を止めた。
「お兄ちゃん、ダメです!!このままじゃ、茜さんは無駄死にになります!!」
「月影君、君はここで死んだらダメだ!!だから戻るんだ!!」
「茜さん!!茜さん!!茜さん!!……」
僕はこころとアリスさんを振り払って、茜さんの元へ行った。
「邪魔だ、ディアボロス!!」
俺は剣でディアボロスを吹き飛ばした。
「茜さん、大丈夫ですか?」
「月影……君。私……の……夢……、叶……えて……」
「茜さん!!死なないでください!!茜さん!!」
すると泣いていた僕を茜さんは抱きしめてくれた。
「大丈夫……だよ。……君は……わた……しの……後継者で……大事な……人だから」
「なら死なないでください!!大事なら僕が茜さんの夢を叶えるまで生きてくださいよ!!」
茜さんは僕にキスをして言った。
「後は、頼んだわよ……。月影君」
茜さんは僕をアリスさんの方へ飛ばした。
「茜さん!!待って!!まだ死なないでください!!」
「こころちゃん!!」
茜さんは大声でこころに言った。
「月影君のこと、頼んだわよ」
「茜……さん」
こころは俺と同じように茜さんの方へ行こうとしたが、アリスさんに止められた。
「茶番は終わりか!?」
ディアボロスは茜さんに飛びかかった。茜さんは『闇堕ち地獄』の魔力を込めた剣でディアボロスを刺した。
『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
茜さんとディアボロスの悲鳴が響いた。
ディアボロスは王宮へ帰った。そして、茜さんは、
帰らぬ人となってしまった。
「茜さぁぁぁぁぁぁぁん!!」
空間の歪みは消え、僕たちはアリスさんがいる異世界に戻った。
ファンタジーワールド史上最も最悪な日、【地獄閻魔の日】。死者は三万人を超え、負傷者は数え切れないほど出た。死者の内の一人は夜桜茜、月影の先代ジョーカーだ。
左目を失い、心に大きな傷を負った月影。しかし悪夢は、まだ続くのであった。
悲鳴が聞こえた俺は目を覚ました。時刻は7時。空は紫色の雲により青空は見えず、太陽も見えない。俺たちの建物の付近を見下ろしてみると茜さんがディメイションと戦っていた。
「茜さん!!」
俺は下克上を装備して茜さんの助太刀をした。
「おはよう、月影君」
「何がどうなってるんですか?」
「やつが、ディアボロスが動き出したのよ」
「ヤバいですね」
「そうね」
俺と茜さんは建物の周りにいるディメイションを倒していった。
「数が多すぎる」
『極楽浄土!!』
魔法陣の中にいたディメイションは全員消滅した。
「お兄ちゃん、茜さん、大丈夫ですか?」
「ありがとな、こころ。助かった」
「お兄ちゃん、察していると思うけど今日が地獄閻魔の日、だよ」
「確かに地獄だ。とにかく街の避難を最優先にして戦おう」
「わかったわ。月影君とこころちゃんには街の人の避難救助を任せてもいいかしら?」
「わかりました」
俺とこころは街の人を救助をした。
朝起きたら施設は燃えていた。そのため、僕とこころは施設から逃げることにした。どうやらこの建物にいるのは僕たちだけ。施設にいたみんなはどうやら逃げきれたらしい。僕らの部屋からの通路は全部燃えていた。
「お兄ちゃん、私たち、どうなるの?」
こころは泣きながら言っていた。
「こころ、窓から降りるよ」
僕はこころをお姫様抱っこをして窓から飛び降りた。
「お兄ちゃん!?」
「大丈夫、ちょっと足が痛いけど」
着地はできたが足に振動が来ていた。骨は折れていないから大丈夫だろう。
「こころ、僕の背中に乗って」
「うん」
僕はこころと一緒に施設から逃げた。だけど、周りにはディメイションがうじゃうじゃといた。
「お兄ちゃん!!」
僕らは気づけばディメイションに囲まれていた。
『フレイムメテオ!!』
すると炎の魔法弾が空から降ってきた。周りにいたディメイションは消滅した。
「茜お姉さん!?」
「月影君!?」
「お兄ちゃん、知ってる人?」
「うん」
茜さんは真剣な顔をして僕らに告げた。
「君たちははやく逃げなさい。この事件が治まってきたらパワーストーンを集めなさい。それが月影君を強くするわ」
「茜お姉さん、パワーストーンとか何を言ってるの?」
「月影君、君にはジョーカーの力を継承した。だから、絶対に生き延びて私の敵を討って」
「なんで死ぬみたいなことを言うんですか!?」
僕がそう言うと茜さんは笑って言った。
「あとは頼んだわよ」
茜さんはそう言って走っていった。
「 」
「お兄ちゃん?」
「死んだらダメだよ!!」
僕は茜さんを追いかけた。
「お兄ちゃん!?」
僕はその時は茜さんのことで頭の中がいっぱいでこころと離れ離れになった。
俺がディメイションを倒していると一人の女の子が泣いていた。
「危ない!!」
俺は斬撃をディメイションに飛ばした。
「大丈夫?」
俺がそう問うと女の子は泣きながら言った。
「お兄ちゃんが、お兄ちゃんが!!」
「お兄ちゃんがどうかしたの?」
「お兄ちゃんがジョーカーって言う力を持つお姉さんを追いかけたの。それで別れたの」
(ジョーカーって茜さんを追いかけた!?この子はおそらく幼い頃のこころ。とにかく早く逃がさないと)
「君のお兄ちゃんは絶対に助ける!!だから君は安全なところに逃げて」
俺は幼いこころを連れて安全なところまで走った。
『極楽浄土!!』
私がディメイションを成仏させていると茜さんと出会った。
「茜さん!?」
「こころちゃん!?ちょうど良かった。月影君の避難をお願いしてもいいかしら?」
茜さんは抱えていた幼い頃のお兄ちゃんを私に渡した。
「お姉さん!!お姉さんが死ぬなんてダメだよ!!僕、まだお姉さんとお話したいよ!!」
「こころちゃん。その子をお願い」
茜さんはそう言って走っていった。
「お兄ちゃん、ごめんね」
私は幼い頃のお兄ちゃんを抱えて避難場所まで連れて行った。
俺は避難場所に幼いこころを連れていった後、ディアボロスのところまで全速力で走った。
(茜さん、死なないでください)
「お兄ちゃん!!」
俺は走るのをやめて声のした方を見た。
「お兄ちゃん、茜さんは、茜さんは死ぬつもりです!!」
「わかってる。幼い頃のこころに聞いた。助けに行くよ、こころ!!」
「うん」
俺とこころはディアボロスのいる王宮まで走った。
私はディアボロスの前にまで来た。
「懲りずにまた来たか、ジョーカー」
「あなたを退治するまでは何度でも戦うわ、ディアボロス!!」
「おもしろい」
するとディアボロスは黒い槍を手にし攻撃を仕掛けて来た。
「ジョーカーを殺せば俺は最恐の帝王として君臨するのだ!!」
「そんなこと絶対にさせない!!」
私はディアボロスの攻撃を避けた。
「遅い!!」
『破壊光線!!』
私は『破壊光線』を剣で受け止めた。だけど、攻撃を防げなかった。
「きゃぁぁぁ!!」
私は破壊光線を直撃した。吹き飛ばされた私を空を飛んでいたネイバーが助けてくれた。
「大丈夫か!?」
ネイバーは回復魔法をかけてくれた。
「申し訳ございません。助かりました」
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すると大人数の冒険者、騎士の方々が武器を持ってディアボロスの前まで来ていた。
「茜よ、まだ戦えるか?」
「はい。ネイバーさん、冒険者、騎士の皆さん、私に力を貸してください」
冒険者や騎士の方々はおーっと声を上げてディアボロスの方へ走った。
『女神の御加護!!』
私は戦う全ての人に『女神の御加護』という女性ジョーカーだけが使える強化魔法で強化した。この魔法を受けた人は全てのステータスを一段階強化し、ジョーカーと同じく特殊能力の影響を全て無効化する事が出来る。つまり、ジョーカーじゃなくてもジョーカー以外の全ての者からの攻撃を受けないディアボロスに攻撃を与えることが出来るわけです。
私たちはディアボロスとディメイションと戦った。
俺とこころはディアボロスのいる王宮まで来た。するとそこには最悪の光景を目にした。
「嘘、だろ……」
目にした光景は地獄のようだった。
炎に囲まれ、死体の山ができていて、大量の血がそこらじゅうに飛び散っていて、首や腕、足など切断された体の一部がそこらに落ちていた。
「お兄ちゃん。怖いです」
こころは震えていた。当然だ。十四歳の女の子であるこころにはこの光景を見ただけで気分は悪くなる。いや、年齢問わず全ての人が気分を悪くする。
俺はこころを優しく抱きしめた。
「お兄ちゃん」
落ち着いたこころは深呼吸をした。その時だった。とある女性が俺たちのところに飛ばされてきた。
その女性は茜さんだった。
「茜さん!!」
すると俺たちの前に最強最悪の魔王、ディアボロスが現れた。
「まだ息はあるみたいだな」
僕は震えていた。地に膝を下ろして震えていた。
「お兄ちゃん!?」
こころはそう叫んだ。
「おい、そこの雑魚勇者。どけ」
(どうする?俺は逃げるのか?逃げたところで助かる保証はない。しかも後ろには茜さんもこころもいる。けど、怖い。また負けるんじゃないか。死ぬんじゃないか)
僕の心臓はとても早いスピードで音を立てていた。俺は呼吸を乱していた。
「お兄ちゃん!!しっかりして!!」
「はっ」
僕はこころの叫び声で正気に戻った。
「どけよ、雑魚勇者」
僕は剣を手に持ってディアボロスに立ち向かった。
「たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
弱々しい攻撃だった。威力はあるが、ただ剣を振り回しているだけだった。
「雑魚が調子に乗るんじゃね~!!」
ディアボロスは落ちていた剣を僕に当てた。
「ぐぁぁぁ!!」
当たりどころが最悪な場所だったため、僕には言葉にできないほどの激痛が全身に走った。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「お兄ちゃん!!」
こころは僕に回復魔法をかけてくれた。
「お兄ちゃん、そんな……」
こころに言われなくてもわかる。僕は左目を痛めた。そのため、左目は開けなくなっていた。
「お兄ちゃんの、目が……」
(怖い)
僕は完全にディアボロスに恐怖を感じた。僕にはディアボロスを倒せない。
「まだ生きてたか」
ディアボロスは僕に向かって『破壊光線』を放った。
「少年たち、危ない!!」
するとネイバーが俺たちを庇って『破壊光線』をくらった。防御魔法を使っていたが、まるで無かったかのようにネイバーにダメージが入った。
「 」
「お兄ちゃん?」
「僕のせいでみんなが苦しんでる。僕は弱い!!ディアボロスを倒さないといけないのに、手も足も出ない。それどころか恐怖で立ち向かうことすら出来ない!!」
するとディアボロスは僕の目の前に立って言った。
「弱い雑魚がでしゃばるんじゃね~よ。言っておく!!」
そして一番言われたくないやつに言われた。
「お前じゃ何も、救えない!!」
俺は絶望した。
(もう、僕にはなにも出来ない。もう、無理だ)
ディアボロスは僕に攻撃した。
「月影君!!」
(これ以上はもう無理だ)
すると茜さんの近くを飛んでいた蛍はバリアになって僕とこころを守った。
「何?」
ディアボロスは困惑していた。すると僕らの後ろの空間が歪んでそこからアリスさんが僕らを呼んでいた。
「月影君、こころちゃん!!早くこっちに逃げてくれ」
「アリス、さん」
「お兄ちゃん、行くよ」
「させるか!!」
ディアボロスは僕らに殴りかかってきた。それを茜さんが受け止めた。
「邪魔だ、ジョーカー!!」
(月影君がジョーカーっていうことは知らないのね)
「ここから先は1歩たりとも行かせない!!」
「茜さん」
(ごめんね、月影君)
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「茜、さん?」
「お前、何をっ」
(このままじゃ、茜さんが死んでしまう)
「茜さん!!やめてください!!」
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
茜さんは悲鳴をあげていた。
「茜さん!!」
僕は茜さんを助けに行こうとしたが、こころとアリスさんはそんな僕を止めた。
「お兄ちゃん、ダメです!!このままじゃ、茜さんは無駄死にになります!!」
「月影君、君はここで死んだらダメだ!!だから戻るんだ!!」
「茜さん!!茜さん!!茜さん!!……」
僕はこころとアリスさんを振り払って、茜さんの元へ行った。
「邪魔だ、ディアボロス!!」
俺は剣でディアボロスを吹き飛ばした。
「茜さん、大丈夫ですか?」
「月影……君。私……の……夢……、叶……えて……」
「茜さん!!死なないでください!!茜さん!!」
すると泣いていた僕を茜さんは抱きしめてくれた。
「大丈夫……だよ。……君は……わた……しの……後継者で……大事な……人だから」
「なら死なないでください!!大事なら僕が茜さんの夢を叶えるまで生きてくださいよ!!」
茜さんは僕にキスをして言った。
「後は、頼んだわよ……。月影君」
茜さんは僕をアリスさんの方へ飛ばした。
「茜さん!!待って!!まだ死なないでください!!」
「こころちゃん!!」
茜さんは大声でこころに言った。
「月影君のこと、頼んだわよ」
「茜……さん」
こころは俺と同じように茜さんの方へ行こうとしたが、アリスさんに止められた。
「茶番は終わりか!?」
ディアボロスは茜さんに飛びかかった。茜さんは『闇堕ち地獄』の魔力を込めた剣でディアボロスを刺した。
『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』
茜さんとディアボロスの悲鳴が響いた。
ディアボロスは王宮へ帰った。そして、茜さんは、
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