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5 t h ストーリー 最悪な事態
驚異、ディザスター幹部!!
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空を飛んで俺たちは王都【ゴッドタウン】に向かっていた。
「あの街で一旦休もうぜ」
「そうだね」
ゴッドタウンに向かう俺たちは水の街、ウォーターキャピトゥルで休むことにした。
「久しぶりだな~、ウォーターキャピトゥル」
「レイナは行ったことあるのか?」
「うん。アクアストーンを手に入れるために一度来てるわ」
「どんな街なの?」
こころがそう聞くとレイナはウォーターキャピトゥルの地図を出して話した。
「ウォーターキャピトゥルは他国との貿易の拠点となっているわ。そのため、情報、食べ物、武器、魔導書などいろんなものが揃っているわ」
「それじゃあ、ディザスターの情報を得られるかもしれぬな」
「我が主よ。ウォーターキャピトゥルは恐らく……」
「そうだな」
「うん。月影とドラゴンの察しの通りディメイションがうじゃうじゃいるわ」
「休むのは少し難しそうだね」
「いや、そうでも無いようじゃ」
「ネイバー?」
「ディメイションの気配がないのじゃよ」
「それはそうだけどディアボロスが外とのやり取りをする場所を占領せずに自由にさせるか?」
「何だか怪しくない?」
「こころちゃん?」
こころは深呼吸して語った。
「私が見た情報通りだとサンダータウン、アイスタウンは完全にディメイションだらけだったよ。ネイチャータウンがディメイションに攻め込まれてなかったのはディアボロスが滅ぼしに来てなかったからってわかるけど、王都からネイチャータウンに行く際に絶対通るウォーターキャピトゥルを滅ぼさないわけがないよね?」
「確かにそうじゃな」
「我が主よ、どう思う?」
「怪しいっちゃ怪しいけど結局通ることに変わりはないから普通に休んどこ~ぜ」
「そうね。それじゃあ、警戒はしつつ、一時休憩ということにしましょ」
俺は地に足をつけてウォーターキャピトゥルに入っていった。
「それでは我が主よ。空から見張っておくのでごゆっくりお休みください」
そう言ってドラゴンはウォーターキャピトゥルの上空を飛んだ。
「それじゃあ、俺は飲み物買ってくるよ」
「私も手伝う」
こころはそう言って俺と手を繋いた。
「私とネイバーさんはなにか食べ物を買ってくるわ」
「それじゃあ、ここで待ち合わせでよいな?」
「おう」
俺たちは二手に分かれて食べ物と飲み物を買いに行った。
買い出しを終えた俺たちはまた空を飛んで王都へ向かい、第二都市 バウンダリーブリッジに着いた。
「今までで一番ボロボロな街だな」
「仕方ないよ。ディアボロスのいる王都のすぐ近くの街だもん。ここでパパとママは……」
レイナは手をグッと握って拳を作っていた。
「それじゃあ、ここが」
「えぇ。私の生まれ育った街よ」
「レイナお姉ちゃんの生まれ育った街」
「随分またしてくれたな」
すると狼男の姿をした獣人は剣で、虎男の姿をした獣人は斧で攻撃を仕掛けてきた。その攻撃を俺は剣で防いだ。
「ほう。狼野郎よりかはできるみたいだな」
俺達は距離をとった。
「お前がディアボロスが言ってたジョーカーだな」
獣人たちの後ろから来た青の巨人がそう言った。
「あぁ。お前らがディザスターの幹部だな」
「いかにも。我が名は海神ポセイドン。水を操る巨人なり」
王冠をかぶった青の巨人はそう言った。大きさは10メートルぐらいの巨人だ。三叉槍を武器として持っていた。
「俺がオーガー。大地を操る獣人だ」
狼男の見た目をした獣人はそう名乗った。武器は両手剣を装備していた。
「そして俺が雷神タイガーだ。雷を操る獣人だ。そこの狼野郎よりも強いぜ」
「んだとゴラ!!」
「事実を言ったまでだよ、狼くん」
「あいつらの前にお前をボコしてやってもいいんだぞ、化け猫野郎が!!」
「あん?」
「あ?」
オーガーと睨み合ってる虎男の姿をした獣人はそう名乗った。武器は斧を装備している。
「こらこら。喧嘩しない」
すると3人の後ろから2人歩いてきた。
1人は茶髪でとてもかっこいい顔をした男だ。背中には悪魔に生える黒い羽が生えていた。
もう1人の方はストレートロングヘアで腰の位置まで伸びている綺麗な紫色の髪。顔もとても綺麗な女性だった。とても綺麗な目をしていて、その目を見ただけで呼吸が乱れるほどの絶世の美女だ。彼女も男の方と同様の羽が生えている。何よりも色気が凄い。ビキニと変わらないぐらいの露出度だ。通りで男性共は対抗できないわけだ。
「おいシャーロット。止めるんじゃね~よ」
「ごめんなさいね。けどあなた達が喧嘩するところは見たくないの」
そう女性が言うとオーガーとタイガーは武器を下ろした。
「お前の美しさに免じて今は止めといてやるよ」
「狼野郎との勝負はあとの楽しみとして置いといてやるよ」
「君たちがディアボロスに歯向かう人達だね。初めまして。僕の名はアイン・インキュバス。炎のようなたくましい男さ」
「そして私がシャーロット・サキュバス。氷のような冷たさと雪のような優しさを持つ美女よ」
そう言ってシャーロットはウインクした。
「シャーロット、サキュバス、様」
「ドラゴン!?」
俺はテレパシーでドラゴンの頭の中に話しかけた。
「ドラゴン!!サキュバスの言動に惑わされるな!!」
「はっ!!」
するとドラゴンは首を降って意識を戻した。
「やはり厄介じゃな。儂もサキュバスに惑わされかけた」
「ネイバーも!?」
「不覚じゃ」
(ネイバーでも誘惑されるってやばいな)
「それじゃあ、子猫ちゃんたちには悪いけど、君たちを倒さしてもらうよ」
そう言ってアインは突撃してきた。
「あやつは儂に任せてもらおう」
そう言ってネイバーはアインの拳を受け止めた。
「残念だけど、男は嫌いなんだよ!!」
アインは手から炎を放射した。
「ぐはっ」
ネイバーはまともに受けた。
「ネイバー!!」
「よそ見してていいのかな?ジョーカー君?」
俺は肩に触れようとしたシャーロットの手を避け、距離をとった。
「お姉さんの誘惑のままに身を委ねてくれたら、気持ちいい思いをさせてあげるよ」
「悪いけど丁重にお断りさせてもらうぜ」
「お兄ちゃん。このサキュバスは私がやるわ」
「すまね~、助かる」
俺はそう言ってドラゴンとレイナと一緒にポセイドンたちの方へ走った。
「ロリガキが」
「なんと言われても私はお兄ちゃんが一緒にいてくれるならなんとも思わないよ」
「ブラコンとか気持ち悪いな」
そう言って氷で剣を作り、シャーロットはこころに攻撃をしかけた。
「やっと暴れれるぜ!!」
「残念だがジョーカーとやるのは俺だ。邪魔すんなよ狼野郎」
「あぁん?ジョーカーとやるのは俺だ!!お前が邪魔すんな化け猫が!!」
そう言い合いながらオーガーとタイガーは武器を持って走ってきた。タイガーは俺に斧で攻撃をしようとしたが、その攻撃をドラゴンが尻尾で防いでくれた。
「我が主に手を出すものは誰であろうと許さん」
「ドラゴンか。おもしろい。相手してやるよ」
そう言ってドラゴンとタイガーは戦い始めた。
「俺と殺しあおうぜ、ジョーカー君よ~」
オーガーは俺に剣で攻撃してきた。その攻撃を俺は避けた。
「マジかよ」
オーガーの攻撃で地面に穴が空いた。
「月影、この獣人は私が相手するわ」
「頼んだよ、レイナ」
俺はそう言って、光の羽でポセイドンの近くまで飛んだ。
「お前が俺を楽しませてくれるのか?女!!」
「あなたは私が倒すわ!!」
そしてオーガーとレイナの戦いが始まった。
「残ったお前が俺の相手だな」
俺はそう言って剣で攻撃した。その攻撃をポセイドンは三叉槍で防いだ。
「小さい割には力があるようだな」
「そりゃどーも」
俺は距離をとった。
「アリスさん。あの技、借りますよ」
俺は剣に力を集中させ、剣を光で巨大化させた。
「くらえ!!」
「我が力をくらうがよい」
するとポセイドンは三叉槍に大量の水を纏わせて回転させ放った。
『アクア・ラビリンス!!』
「何!?」
俺は咄嗟に剣でその攻撃を受け止めた。
「こんにゃろ~!!」
俺はポセイドンの攻撃を剣に吸収させた。
「返すぜ、ポセイドン!!」
俺は『Ultimate Counter』を放とうとした。すると紫色の雷が落ちた。
「この雷ってまさか!!」
雷の落ちた方を見てみるとドラゴンが雷に直撃していた。
「ドラゴン!?」
俺は急いでドラゴンのいる方へ飛んだ。
「ジョーカー直々に俺の相手をしてくれるなんて嬉しいなぁ!!」
「邪魔だ退けぇ!!」
俺はタイガーの『ナイトメア サンダー』を避けながら接近して放った。
『Ultimate Counter!!』
「グハッ!!」
俺はタイガーを剣でポセイドンの方へ吹き飛ばした。
ポセイドンは飛んできたタイガーをキャッチした。
「やるじゃね~かジョーカーの野郎。おいポセイドン、俺を連れてやつの元まで連れていけ!!」
するとポセイドンはタイガーを手から離した。タイガーは普通に着地した。
「お前に命令される筋合いはない」
「そうかよ」
俺はドラゴンの近くに来た。
「ドラゴン!!しっかりしろ、ドラゴン!!」
するとドラゴンは目を開けた。
「すまない。我としたことが……」
「じっとしてろ!!今、回復魔法を……」
回復魔法をドラゴンにかけようとした瞬間にレイナとこころ、ネイバーがこちらに飛ばされてきた。
「レイナ!!こころ!!ネイバー!!」
俺は3人を受け止めた。
「大丈夫か!?」
「お兄ちゃん……、ごめん……」
「待ってろ、今お前らを助けてやるから」
「おいおい。もう終わりかよ?」
「思ったより弱かったわね」
「そんなことを言ってやるなシャーロット。人を貶す姿は君には似合わないよ」
オーガーとシャーロット、アインがこちらに歩いてきた。俺はレイナ達をドラゴンの近くに下ろした。
「少し待ってろお前ら」
「ごめん……月影……」
「不覚じゃ……すまぬ、月影殿」
ドラゴンは雷により、全身焦げていた。ネイバーは火傷が多数あった。それよりもこころとレイナの怪我だ。2人とも打撲や切り傷等がいっぱいあった。
「あとはお前だけだなジョーカー君」
「おとなしく殺られることを我は勧めるが……」
俺は剣を持ってポセイドンを睨んだ。
「まだ抵抗するのだな」
「当たり前だ!!」
俺は速攻ポセイドンの方へ走った。
「俺を楽しませてくれよ!!ジョーカーく~ん」
するとオーガーが剣で攻撃してきた。
「邪魔だ!!」
俺はその攻撃を剣で弾き、オーガーの顔を蹴って地面に叩きつけた。
「グハッ!!」
「俺もいるぜ、ジョーカー君!!」
タイガーが振り下ろした斧を俺は避けた。
「あっぶね。化け猫!!俺まで殺そうとしただろ!?」
「すまんすまん。うっかり殺すところだったぜ」
俺はタイガーに斬撃を飛ばした。しかし、タイガーは斧で受け止めた。
「ふっ」
「攻撃受け止めたぐらいでどやってんじゃね~よ化け猫!!」
「うるせぇ!!お前から殺してやろうか狼野郎!!」
「やれやれ」
そう言ってアインは火炎魔法で炎の球を作り、俺に向かって放った。俺は剣で切って、アインの方へ走った。
「ジョーカー君。私があなたの子を産んであげる」
そう言って、シャーロットは抱きつこうとしたが、俺はそれを避けて背中を蹴った。
「ガバッ!!」
「シャーロット!!よくもシャーロットを!!」
そう言ってアインは俺の方へ走りかかってきた。
「ジョーカーを殺すのは俺だ!!」
「馬鹿!!化け猫のお前じゃなくて俺が殺すんだよ!!」
そう言い合いながらオーガーとタイガーも来た。
「お前ら邪魔だ!!」
ポセイドンはそう言って俺に三叉槍で攻撃してきた。俺はそれを避け、羽で空を飛び、剣で切りつけた。
「クッ!!」
ポセイドンは膝を地面に着けた。
「よくもシャーロットを!!」
殴りかかってきたアインの炎の拳を避けて蹴り飛ばした。
『俺が殺すんだよ!!』
「ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせぇ!!」
俺はタイガーとオーガーを剣で斬った。
「グハッ!!」「グォッ!!」
するとそこに見覚えのある紫の光線が飛んできた。それはそれを避けた。
「手間をかけ過ぎだお前ら」
空からディアボロスが降りてきてそう言った。
「ディアボロス」
「力は取り戻せたようだね、ジョーカー君。だが、完全復活した俺の前では無意味だ」
「嘘、だろ……」
「おや?どうしたんだい月影君よ~。俺を倒すんじゃないのか~?お~い」
(茜さんが命を削ってまで弱体化させたのに完全復活しただと。これじゃあ、茜さんの死が無駄になったじゃね~か!!クソっ!!)
「ディアボロスーーー!!」
俺はディアボロスの方へ飛んでいった。
「お前らは手を出すなよ」
するとディアボロスはまた『破壊光線』を放った。
「これで終わりだ!!ジョーカー!!」
俺は剣で防いだが、大ダメージを受けた。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は地に落とされた。
「アイン、シャーロット。やつの仲間をディメイションに憑依させろ」
『はっ』
そう言ってアインとシャーロットは負傷しているレイナ達の方へ向かった。
「やめろーーーーーーーー!!」
「オーガー、タイガー。ジョーカーを止めろ」
『はっ』
俺がレイナ達の方へ走っているとオーガーとタイガーが俺の腹を殴った。
「ガバッ!!」
俺はその場で倒れ、オーガーに踏まれていた。
「おまえの仲間が裏切る姿をよ~く見てろ」
「やめろ!!」
俺はそう言うとタイガーは俺の顔を蹴った。
「お前は黙ってろ」
近くまで来たシャーロットはドラゴンとネイバーを誘惑した。
「あなた達はゆっくり目をつぶるだけでいいのよ」
「お主の誘惑に負けるものか」
「そう。でもおじさん。私の前ではそんな我慢無意味よ」
「お主にぃ、儂がぁ、負けてぇ、 」
するとドラゴンとネイバーの体の中にディメイションが入り込んだ。
『ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「ドラゴン!!ネイバー!!」
「だから無駄だって言ったのに」
ネイバーとドラゴンは完全に憑依された。
「そんな……」
「さ、この2人を連れてアイン前まで行きなさい」
シャーロットはネイバーにそう命令して、ネイバーはこくりと頷き、こころとレイナを拘束した。
「ネイバーの……おじさん」
「ネイバー……さん」
「やめろネイバー!!」
「無駄よ。彼にはお前の声は届かない」
「お前は黙ってみてるんだな」
そう言ってオーガーは踏むのを強くした。
「ガバッ!!」
「嫌だよ、ネイバーのおじさん!!やめて!!」
「ネイバーさん、正気に戻ってください!!ネイバーさん!!」
レイナとこころの声はネイバーには届かず、2人はアインの前まで連行された。
「僕は子猫ちゃんたちをあまり苦しめたくないんだ。だから、反抗しないことを勧めるよ」
そう言ってアインはこころの顎をクイッと上に上げた。
「嫌だ!!」
そう言って、こころはアインの手を噛んだ。
「あはは。その元気、いつまで続くかな?」
すると、こころの体の中にディメイションが入り込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「こころ!!」
俺は立ち上がろうとしたが、タイガーに顔を蹴られた。
「おにぃ……ちゃん……」
「こころ!!待ってろ、今助けるから!!」
俺はオーガーの足を掴んでバランスを崩させ、タイガーを蹴り飛ばし、こころの方へ向かった。が、シャーロットに氷で拘束された。
「離せー!!」
「ジョーカー君はそこでじっとしときなさい」
「嫌だ!!嫌だ!!」
「こころ!!」
「仕方がない」
するとアインはこころの首を舐めた。
「ひゃっ!!」
力が抜けたこころは、完全にディメイションに憑依された。
「 」
「こころーーーーーーーー!!」
「あとは君だけだよ」
「触れないで!!」
「やめろーーーーーーーー!!」
「ドラゴン。ジョーカーを黙らせろ」
ディアボロスの命令にドラゴンは従い、俺を尻尾で叩きつけた。
「さぁ。力を抜きたまえ」
(やめろ……)
「嫌!!」
レイナがそう言うとアインはレイナの耳に息を吹きかけた。
「んぐ!!」
レイナの方へディメイションは飛んでいった。
(やめろ!!)
「月影!!」
レイナは俺の方を見て言った。
「私は、大丈夫だから。心配、しないで」
レイナの体の中にディメイションが入り込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「レイナーーーーーーーー!!」
俺がそう叫ぶとドラゴンは尻尾で俺をしばいた。
「 」
レイナは完全に憑依された。それを見てディアボロスは笑っていた。
「ふははははは。どうだ、仲間がいなくなるのは。仲間によって仲間を救えなくなるのは」
「……ディアボロスーーーーーーーー!!」
「そこの女、月影を殺せ」
ディアボロスはレイナにそう命令した。レイナは頷き、俺の方へ歩き始めた。敵は俺から離れた。
「レイナ」
俺が起き上がった瞬間レイナに腹部を蹴られた。
「グハッ!!」
「これは滑稽だw一緒に旅をしていた仲間に殺されるなんてw」
「レイ、ナ」
レイナは何も反応せず俺の顔を蹴った。
「ふははははは。おいそこの女、ジョーカーの動きを止めろ」
ディアボロスはこころに命令した。こころは頷き、俺に拘束魔法をかけた。
「こころ」
俺はひたすらレイナに蹴られた。
「ふはははははw最っ高だなw」
(クソっ!!クソっ!!クソっ!!……)
俺はレイナに蹴られながら、悔やむことしかできなかった。
「 」
俺はそう呟くが2人には反応すらなかった。
「こころちゃん!!やめな!!」
すると、こころに虹色の光線が放たれた。
「誰だ!?」
レイナも光線をくらった。そして俺の前に蛍が飛んでいた。
「ほた、る?」
すると蛍はワープゲートを作り出し、アリスさんを呼び出した。
「やぁ、月影。ごめんね。大事な時に来れなくて」
「アリスさん」
アリスは俺に手を差し伸べてくれた。俺はその手を握り、立ち上がった。
「君はここから逃げるんだ」
「でもみんなが……」
俺たちが話しているとアインは炎の球を放ってきた。その球をアリスさんは斬った。
「君が死んだら仲間も何も解決しない!!私が時間を稼ぐから逃げるんだ!!」
「でもアリスさんは……」
「大丈夫。私は元々死んでいるし」
「でも!!」
「行くんだ!!」
「逃がすと思うか?」
ディアボロスはアリスさんにそう言った。
「君が魔王か。悪いけど月影君は大切な弟子なんだ。追うと言うのなら……」
アリスはディアボロスを睨んだ。
「君たち全員殺すよ?」
「おもしろい」
「月影君」
すると、アリスさんは笑って言った。
「後は頼んだよ、月影君」
そう言って、アリスさんは僕を遠くへ吹き飛ばした。
「アリスさーーーーーーーーん!!」
僕が逃げている間、ディザスターの幹部どころか、ディメイションに追われることもなかった。アリスさんは……。
「あの街で一旦休もうぜ」
「そうだね」
ゴッドタウンに向かう俺たちは水の街、ウォーターキャピトゥルで休むことにした。
「久しぶりだな~、ウォーターキャピトゥル」
「レイナは行ったことあるのか?」
「うん。アクアストーンを手に入れるために一度来てるわ」
「どんな街なの?」
こころがそう聞くとレイナはウォーターキャピトゥルの地図を出して話した。
「ウォーターキャピトゥルは他国との貿易の拠点となっているわ。そのため、情報、食べ物、武器、魔導書などいろんなものが揃っているわ」
「それじゃあ、ディザスターの情報を得られるかもしれぬな」
「我が主よ。ウォーターキャピトゥルは恐らく……」
「そうだな」
「うん。月影とドラゴンの察しの通りディメイションがうじゃうじゃいるわ」
「休むのは少し難しそうだね」
「いや、そうでも無いようじゃ」
「ネイバー?」
「ディメイションの気配がないのじゃよ」
「それはそうだけどディアボロスが外とのやり取りをする場所を占領せずに自由にさせるか?」
「何だか怪しくない?」
「こころちゃん?」
こころは深呼吸して語った。
「私が見た情報通りだとサンダータウン、アイスタウンは完全にディメイションだらけだったよ。ネイチャータウンがディメイションに攻め込まれてなかったのはディアボロスが滅ぼしに来てなかったからってわかるけど、王都からネイチャータウンに行く際に絶対通るウォーターキャピトゥルを滅ぼさないわけがないよね?」
「確かにそうじゃな」
「我が主よ、どう思う?」
「怪しいっちゃ怪しいけど結局通ることに変わりはないから普通に休んどこ~ぜ」
「そうね。それじゃあ、警戒はしつつ、一時休憩ということにしましょ」
俺は地に足をつけてウォーターキャピトゥルに入っていった。
「それでは我が主よ。空から見張っておくのでごゆっくりお休みください」
そう言ってドラゴンはウォーターキャピトゥルの上空を飛んだ。
「それじゃあ、俺は飲み物買ってくるよ」
「私も手伝う」
こころはそう言って俺と手を繋いた。
「私とネイバーさんはなにか食べ物を買ってくるわ」
「それじゃあ、ここで待ち合わせでよいな?」
「おう」
俺たちは二手に分かれて食べ物と飲み物を買いに行った。
買い出しを終えた俺たちはまた空を飛んで王都へ向かい、第二都市 バウンダリーブリッジに着いた。
「今までで一番ボロボロな街だな」
「仕方ないよ。ディアボロスのいる王都のすぐ近くの街だもん。ここでパパとママは……」
レイナは手をグッと握って拳を作っていた。
「それじゃあ、ここが」
「えぇ。私の生まれ育った街よ」
「レイナお姉ちゃんの生まれ育った街」
「随分またしてくれたな」
すると狼男の姿をした獣人は剣で、虎男の姿をした獣人は斧で攻撃を仕掛けてきた。その攻撃を俺は剣で防いだ。
「ほう。狼野郎よりかはできるみたいだな」
俺達は距離をとった。
「お前がディアボロスが言ってたジョーカーだな」
獣人たちの後ろから来た青の巨人がそう言った。
「あぁ。お前らがディザスターの幹部だな」
「いかにも。我が名は海神ポセイドン。水を操る巨人なり」
王冠をかぶった青の巨人はそう言った。大きさは10メートルぐらいの巨人だ。三叉槍を武器として持っていた。
「俺がオーガー。大地を操る獣人だ」
狼男の見た目をした獣人はそう名乗った。武器は両手剣を装備していた。
「そして俺が雷神タイガーだ。雷を操る獣人だ。そこの狼野郎よりも強いぜ」
「んだとゴラ!!」
「事実を言ったまでだよ、狼くん」
「あいつらの前にお前をボコしてやってもいいんだぞ、化け猫野郎が!!」
「あん?」
「あ?」
オーガーと睨み合ってる虎男の姿をした獣人はそう名乗った。武器は斧を装備している。
「こらこら。喧嘩しない」
すると3人の後ろから2人歩いてきた。
1人は茶髪でとてもかっこいい顔をした男だ。背中には悪魔に生える黒い羽が生えていた。
もう1人の方はストレートロングヘアで腰の位置まで伸びている綺麗な紫色の髪。顔もとても綺麗な女性だった。とても綺麗な目をしていて、その目を見ただけで呼吸が乱れるほどの絶世の美女だ。彼女も男の方と同様の羽が生えている。何よりも色気が凄い。ビキニと変わらないぐらいの露出度だ。通りで男性共は対抗できないわけだ。
「おいシャーロット。止めるんじゃね~よ」
「ごめんなさいね。けどあなた達が喧嘩するところは見たくないの」
そう女性が言うとオーガーとタイガーは武器を下ろした。
「お前の美しさに免じて今は止めといてやるよ」
「狼野郎との勝負はあとの楽しみとして置いといてやるよ」
「君たちがディアボロスに歯向かう人達だね。初めまして。僕の名はアイン・インキュバス。炎のようなたくましい男さ」
「そして私がシャーロット・サキュバス。氷のような冷たさと雪のような優しさを持つ美女よ」
そう言ってシャーロットはウインクした。
「シャーロット、サキュバス、様」
「ドラゴン!?」
俺はテレパシーでドラゴンの頭の中に話しかけた。
「ドラゴン!!サキュバスの言動に惑わされるな!!」
「はっ!!」
するとドラゴンは首を降って意識を戻した。
「やはり厄介じゃな。儂もサキュバスに惑わされかけた」
「ネイバーも!?」
「不覚じゃ」
(ネイバーでも誘惑されるってやばいな)
「それじゃあ、子猫ちゃんたちには悪いけど、君たちを倒さしてもらうよ」
そう言ってアインは突撃してきた。
「あやつは儂に任せてもらおう」
そう言ってネイバーはアインの拳を受け止めた。
「残念だけど、男は嫌いなんだよ!!」
アインは手から炎を放射した。
「ぐはっ」
ネイバーはまともに受けた。
「ネイバー!!」
「よそ見してていいのかな?ジョーカー君?」
俺は肩に触れようとしたシャーロットの手を避け、距離をとった。
「お姉さんの誘惑のままに身を委ねてくれたら、気持ちいい思いをさせてあげるよ」
「悪いけど丁重にお断りさせてもらうぜ」
「お兄ちゃん。このサキュバスは私がやるわ」
「すまね~、助かる」
俺はそう言ってドラゴンとレイナと一緒にポセイドンたちの方へ走った。
「ロリガキが」
「なんと言われても私はお兄ちゃんが一緒にいてくれるならなんとも思わないよ」
「ブラコンとか気持ち悪いな」
そう言って氷で剣を作り、シャーロットはこころに攻撃をしかけた。
「やっと暴れれるぜ!!」
「残念だがジョーカーとやるのは俺だ。邪魔すんなよ狼野郎」
「あぁん?ジョーカーとやるのは俺だ!!お前が邪魔すんな化け猫が!!」
そう言い合いながらオーガーとタイガーは武器を持って走ってきた。タイガーは俺に斧で攻撃をしようとしたが、その攻撃をドラゴンが尻尾で防いでくれた。
「我が主に手を出すものは誰であろうと許さん」
「ドラゴンか。おもしろい。相手してやるよ」
そう言ってドラゴンとタイガーは戦い始めた。
「俺と殺しあおうぜ、ジョーカー君よ~」
オーガーは俺に剣で攻撃してきた。その攻撃を俺は避けた。
「マジかよ」
オーガーの攻撃で地面に穴が空いた。
「月影、この獣人は私が相手するわ」
「頼んだよ、レイナ」
俺はそう言って、光の羽でポセイドンの近くまで飛んだ。
「お前が俺を楽しませてくれるのか?女!!」
「あなたは私が倒すわ!!」
そしてオーガーとレイナの戦いが始まった。
「残ったお前が俺の相手だな」
俺はそう言って剣で攻撃した。その攻撃をポセイドンは三叉槍で防いだ。
「小さい割には力があるようだな」
「そりゃどーも」
俺は距離をとった。
「アリスさん。あの技、借りますよ」
俺は剣に力を集中させ、剣を光で巨大化させた。
「くらえ!!」
「我が力をくらうがよい」
するとポセイドンは三叉槍に大量の水を纏わせて回転させ放った。
『アクア・ラビリンス!!』
「何!?」
俺は咄嗟に剣でその攻撃を受け止めた。
「こんにゃろ~!!」
俺はポセイドンの攻撃を剣に吸収させた。
「返すぜ、ポセイドン!!」
俺は『Ultimate Counter』を放とうとした。すると紫色の雷が落ちた。
「この雷ってまさか!!」
雷の落ちた方を見てみるとドラゴンが雷に直撃していた。
「ドラゴン!?」
俺は急いでドラゴンのいる方へ飛んだ。
「ジョーカー直々に俺の相手をしてくれるなんて嬉しいなぁ!!」
「邪魔だ退けぇ!!」
俺はタイガーの『ナイトメア サンダー』を避けながら接近して放った。
『Ultimate Counter!!』
「グハッ!!」
俺はタイガーを剣でポセイドンの方へ吹き飛ばした。
ポセイドンは飛んできたタイガーをキャッチした。
「やるじゃね~かジョーカーの野郎。おいポセイドン、俺を連れてやつの元まで連れていけ!!」
するとポセイドンはタイガーを手から離した。タイガーは普通に着地した。
「お前に命令される筋合いはない」
「そうかよ」
俺はドラゴンの近くに来た。
「ドラゴン!!しっかりしろ、ドラゴン!!」
するとドラゴンは目を開けた。
「すまない。我としたことが……」
「じっとしてろ!!今、回復魔法を……」
回復魔法をドラゴンにかけようとした瞬間にレイナとこころ、ネイバーがこちらに飛ばされてきた。
「レイナ!!こころ!!ネイバー!!」
俺は3人を受け止めた。
「大丈夫か!?」
「お兄ちゃん……、ごめん……」
「待ってろ、今お前らを助けてやるから」
「おいおい。もう終わりかよ?」
「思ったより弱かったわね」
「そんなことを言ってやるなシャーロット。人を貶す姿は君には似合わないよ」
オーガーとシャーロット、アインがこちらに歩いてきた。俺はレイナ達をドラゴンの近くに下ろした。
「少し待ってろお前ら」
「ごめん……月影……」
「不覚じゃ……すまぬ、月影殿」
ドラゴンは雷により、全身焦げていた。ネイバーは火傷が多数あった。それよりもこころとレイナの怪我だ。2人とも打撲や切り傷等がいっぱいあった。
「あとはお前だけだなジョーカー君」
「おとなしく殺られることを我は勧めるが……」
俺は剣を持ってポセイドンを睨んだ。
「まだ抵抗するのだな」
「当たり前だ!!」
俺は速攻ポセイドンの方へ走った。
「俺を楽しませてくれよ!!ジョーカーく~ん」
するとオーガーが剣で攻撃してきた。
「邪魔だ!!」
俺はその攻撃を剣で弾き、オーガーの顔を蹴って地面に叩きつけた。
「グハッ!!」
「俺もいるぜ、ジョーカー君!!」
タイガーが振り下ろした斧を俺は避けた。
「あっぶね。化け猫!!俺まで殺そうとしただろ!?」
「すまんすまん。うっかり殺すところだったぜ」
俺はタイガーに斬撃を飛ばした。しかし、タイガーは斧で受け止めた。
「ふっ」
「攻撃受け止めたぐらいでどやってんじゃね~よ化け猫!!」
「うるせぇ!!お前から殺してやろうか狼野郎!!」
「やれやれ」
そう言ってアインは火炎魔法で炎の球を作り、俺に向かって放った。俺は剣で切って、アインの方へ走った。
「ジョーカー君。私があなたの子を産んであげる」
そう言って、シャーロットは抱きつこうとしたが、俺はそれを避けて背中を蹴った。
「ガバッ!!」
「シャーロット!!よくもシャーロットを!!」
そう言ってアインは俺の方へ走りかかってきた。
「ジョーカーを殺すのは俺だ!!」
「馬鹿!!化け猫のお前じゃなくて俺が殺すんだよ!!」
そう言い合いながらオーガーとタイガーも来た。
「お前ら邪魔だ!!」
ポセイドンはそう言って俺に三叉槍で攻撃してきた。俺はそれを避け、羽で空を飛び、剣で切りつけた。
「クッ!!」
ポセイドンは膝を地面に着けた。
「よくもシャーロットを!!」
殴りかかってきたアインの炎の拳を避けて蹴り飛ばした。
『俺が殺すんだよ!!』
「ごちゃごちゃごちゃごちゃうるせぇ!!」
俺はタイガーとオーガーを剣で斬った。
「グハッ!!」「グォッ!!」
するとそこに見覚えのある紫の光線が飛んできた。それはそれを避けた。
「手間をかけ過ぎだお前ら」
空からディアボロスが降りてきてそう言った。
「ディアボロス」
「力は取り戻せたようだね、ジョーカー君。だが、完全復活した俺の前では無意味だ」
「嘘、だろ……」
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(茜さんが命を削ってまで弱体化させたのに完全復活しただと。これじゃあ、茜さんの死が無駄になったじゃね~か!!クソっ!!)
「ディアボロスーーー!!」
俺はディアボロスの方へ飛んでいった。
「お前らは手を出すなよ」
するとディアボロスはまた『破壊光線』を放った。
「これで終わりだ!!ジョーカー!!」
俺は剣で防いだが、大ダメージを受けた。
「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は地に落とされた。
「アイン、シャーロット。やつの仲間をディメイションに憑依させろ」
『はっ』
そう言ってアインとシャーロットは負傷しているレイナ達の方へ向かった。
「やめろーーーーーーーー!!」
「オーガー、タイガー。ジョーカーを止めろ」
『はっ』
俺がレイナ達の方へ走っているとオーガーとタイガーが俺の腹を殴った。
「ガバッ!!」
俺はその場で倒れ、オーガーに踏まれていた。
「おまえの仲間が裏切る姿をよ~く見てろ」
「やめろ!!」
俺はそう言うとタイガーは俺の顔を蹴った。
「お前は黙ってろ」
近くまで来たシャーロットはドラゴンとネイバーを誘惑した。
「あなた達はゆっくり目をつぶるだけでいいのよ」
「お主の誘惑に負けるものか」
「そう。でもおじさん。私の前ではそんな我慢無意味よ」
「お主にぃ、儂がぁ、負けてぇ、 」
するとドラゴンとネイバーの体の中にディメイションが入り込んだ。
『ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
「ドラゴン!!ネイバー!!」
「だから無駄だって言ったのに」
ネイバーとドラゴンは完全に憑依された。
「そんな……」
「さ、この2人を連れてアイン前まで行きなさい」
シャーロットはネイバーにそう命令して、ネイバーはこくりと頷き、こころとレイナを拘束した。
「ネイバーの……おじさん」
「ネイバー……さん」
「やめろネイバー!!」
「無駄よ。彼にはお前の声は届かない」
「お前は黙ってみてるんだな」
そう言ってオーガーは踏むのを強くした。
「ガバッ!!」
「嫌だよ、ネイバーのおじさん!!やめて!!」
「ネイバーさん、正気に戻ってください!!ネイバーさん!!」
レイナとこころの声はネイバーには届かず、2人はアインの前まで連行された。
「僕は子猫ちゃんたちをあまり苦しめたくないんだ。だから、反抗しないことを勧めるよ」
そう言ってアインはこころの顎をクイッと上に上げた。
「嫌だ!!」
そう言って、こころはアインの手を噛んだ。
「あはは。その元気、いつまで続くかな?」
すると、こころの体の中にディメイションが入り込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「こころ!!」
俺は立ち上がろうとしたが、タイガーに顔を蹴られた。
「おにぃ……ちゃん……」
「こころ!!待ってろ、今助けるから!!」
俺はオーガーの足を掴んでバランスを崩させ、タイガーを蹴り飛ばし、こころの方へ向かった。が、シャーロットに氷で拘束された。
「離せー!!」
「ジョーカー君はそこでじっとしときなさい」
「嫌だ!!嫌だ!!」
「こころ!!」
「仕方がない」
するとアインはこころの首を舐めた。
「ひゃっ!!」
力が抜けたこころは、完全にディメイションに憑依された。
「 」
「こころーーーーーーーー!!」
「あとは君だけだよ」
「触れないで!!」
「やめろーーーーーーーー!!」
「ドラゴン。ジョーカーを黙らせろ」
ディアボロスの命令にドラゴンは従い、俺を尻尾で叩きつけた。
「さぁ。力を抜きたまえ」
(やめろ……)
「嫌!!」
レイナがそう言うとアインはレイナの耳に息を吹きかけた。
「んぐ!!」
レイナの方へディメイションは飛んでいった。
(やめろ!!)
「月影!!」
レイナは俺の方を見て言った。
「私は、大丈夫だから。心配、しないで」
レイナの体の中にディメイションが入り込んだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「レイナーーーーーーーー!!」
俺がそう叫ぶとドラゴンは尻尾で俺をしばいた。
「 」
レイナは完全に憑依された。それを見てディアボロスは笑っていた。
「ふははははは。どうだ、仲間がいなくなるのは。仲間によって仲間を救えなくなるのは」
「……ディアボロスーーーーーーーー!!」
「そこの女、月影を殺せ」
ディアボロスはレイナにそう命令した。レイナは頷き、俺の方へ歩き始めた。敵は俺から離れた。
「レイナ」
俺が起き上がった瞬間レイナに腹部を蹴られた。
「グハッ!!」
「これは滑稽だw一緒に旅をしていた仲間に殺されるなんてw」
「レイ、ナ」
レイナは何も反応せず俺の顔を蹴った。
「ふははははは。おいそこの女、ジョーカーの動きを止めろ」
ディアボロスはこころに命令した。こころは頷き、俺に拘束魔法をかけた。
「こころ」
俺はひたすらレイナに蹴られた。
「ふはははははw最っ高だなw」
(クソっ!!クソっ!!クソっ!!……)
俺はレイナに蹴られながら、悔やむことしかできなかった。
「 」
俺はそう呟くが2人には反応すらなかった。
「こころちゃん!!やめな!!」
すると、こころに虹色の光線が放たれた。
「誰だ!?」
レイナも光線をくらった。そして俺の前に蛍が飛んでいた。
「ほた、る?」
すると蛍はワープゲートを作り出し、アリスさんを呼び出した。
「やぁ、月影。ごめんね。大事な時に来れなくて」
「アリスさん」
アリスは俺に手を差し伸べてくれた。俺はその手を握り、立ち上がった。
「君はここから逃げるんだ」
「でもみんなが……」
俺たちが話しているとアインは炎の球を放ってきた。その球をアリスさんは斬った。
「君が死んだら仲間も何も解決しない!!私が時間を稼ぐから逃げるんだ!!」
「でもアリスさんは……」
「大丈夫。私は元々死んでいるし」
「でも!!」
「行くんだ!!」
「逃がすと思うか?」
ディアボロスはアリスさんにそう言った。
「君が魔王か。悪いけど月影君は大切な弟子なんだ。追うと言うのなら……」
アリスはディアボロスを睨んだ。
「君たち全員殺すよ?」
「おもしろい」
「月影君」
すると、アリスさんは笑って言った。
「後は頼んだよ、月影君」
そう言って、アリスさんは僕を遠くへ吹き飛ばした。
「アリスさーーーーーーーーん!!」
僕が逃げている間、ディザスターの幹部どころか、ディメイションに追われることもなかった。アリスさんは……。
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