日向の道を歩けない少年

霜月龍太郎(旧 ツン影)

文字の大きさ
14 / 32
第三章 夏休みは楽しいですか?

甘えん坊の光!?

しおりを挟む
 カーテンの隙間から入ってきた太陽の光で僕は目が覚めた。時刻は7時。
「おはよう月影」
 僕の隣にいた光がそう言った。
・・・・・・
「なんで光が僕の布団の中に入ってるんだよ!」
「そんなに怒らないでよ」
「怒るよ!怒るに決まってるだろ!」
 光は少し泣いていた。
「大体、なんで僕の布団に入ってきたんだよ!」
 僕がそう質問すると光は泣きながらこう言った。
「だって一人は怖いもん」
 どれだけ子どもなんだよ。
「で、いつから入ってたの?」
「おやすみって言った1時間後ぐらいかな」
「割と最初からなのかよ!」
 そう話していると優香さんから電話がかかってきた。
「もしもし」
「もしもし月影くん、おはよう。昨日言っておくのを忘れてたんだけど、光は同じ布団、同じベッドで寝たがるから一緒に寝てあげてね~」
 電話が切れた。
「マジかよ」
「という訳でよろしくね」
「克服しろ!」
「できないんだもーん」
 光はそう言って泣いていた。僕はそれを無視してリビングに向かった。

 朝ごはんを食べていたら光が泣き止んでリビングに来た。
「朝ごはん作っておいたから食べとけよ」
 僕はそう言うと光は朝ごはんを食べ始めた。
「さっきはごめんな。僕も強く言い過ぎた」
 僕はそう謝ると光は喜んで許してくれた。
 今回の件で光は本当に一人で寝ることができず、とてつもなく甘えん坊なことを知った。

 ご飯を食べ終えた僕らは食器を片付けて大きなスーパーに買い物に来ていた。
「人がいっぱい居るね」
 光がそう言うのも無理はない。辺りを見渡したら人ばかり。さすが人気のスーパーとしか言いようがない。
「月影。その、逸れたらさ、こ、困るじゃん。だからさ、手、繋がない?」
 なぜ片言?まぁ、光の言う通りにするのも一理ある。こんな所で高校生が迷子になってもらったら僕も恥ずかしい思いをする。なので僕は光の言う通りに手を繋いだ。すると光は顔を真っ赤にしていた。

 買い物が終わり、家で買ったものを冷蔵庫などに入れていった。さすがに1週間分の買い物をしたから冷蔵庫に入れるのは大変だ。
 冷蔵庫に全て入れ終わり、僕はリビングのソファーに寝転ぼうとしていたら光がソファーに座っていた。仕方がないと思い、僕は部屋に戻ろうとすると光はこう言った。
「昨日は苦労かけたからそのお返しに膝枕してあげる。おいで」
 泣かれるのも面倒だし、僕は光の言う通りに光の足に頭を置いた。初めて膝枕された。意外と柔らかく、寝やすい。僕は眠くなってしまい、膝枕されたまま眠った。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完】Nurture ずっと二人で ~ サッカー硬派男子 × おっとり地味子のゆっくり育むピュア恋~【ブルーモーメントオムニバス1~2&5】

国府知里
青春
 本作は青春小説を集めたオムニバス【ブルーモーメント】シリーズです。 【ブルーモーメント1】【完】Nurture ずっと二人で  硬派なサッカー男子 × おっとり地味子がゆっくりと愛を育むピュアラブストーリー  地味なまこは、ひそかにサッカー部を応援している。ある日学校で乱闘騒ぎが! サッカー部の硬派な人気者新田(あらた)にボールをぶつけられ、気を失ってしまう。その日から、まこの日常が変わりだして……。 【ブルーモーメント2】【完】あの日君とみた空はこんなにも届かない  大切な人との愛と別れ、そして命の尊さを描く青春ストーリー  高校生の智と優菜。日々の中で少しずつ互いに惹かれ合い、ついに恋人同士に。同じ時間と空間、そして気持ちを分かち合い、思いを深め合っていくふたり。そんな幸せなとき、突如優菜の難病が発覚する。 【ブルーモーメント3】近日公開 【ブルーモーメント4】近日公開 【ブルーモーメント5】【完】888字物語 ~青春篇~  888字で完結するショートショート集です。主に若者が主人公の物語を集めて、青春篇として再編成しました。一部、888字以上の短篇もあります。不思議なお話、ほのぼのするお話、怖いお話などさまざまです。※マークは少し怖い要素が多めです。

Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説

宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。 美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!! 【2022/6/11完結】  その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。  そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。 「制覇、今日は五時からだから。来てね」  隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。  担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。 ◇ こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく…… ――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

『俺アレルギー』の抗体は、俺のことが好きな人にしか現れない?学園のアイドルから、幼馴染までノーマスク。その意味を俺は知らない

七星点灯
青春
 雨宮優(あまみや ゆう)は、世界でたった一つしかない奇病、『俺アレルギー』の根源となってしまった。  彼の周りにいる人間は、花粉症の様な症状に見舞われ、マスク無しではまともに会話できない。  しかし、マスクをつけずに彼とラクラク会話ができる女の子達がいる。幼馴染、クラスメイトのギャル、先輩などなど……。 彼女達はそう、彼のことが好きすぎて、身体が勝手に『俺アレルギー』の抗体を作ってしまったのだ!

処理中です...