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第50話
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「本当に・・・家の事を何にも考えていない、行動だな」
「そうですわね。
お父様だって、遠征の時は自分に連絡が入るように、準備されておりましたのに」
マリフェリア様がそう言うが、前侯爵は、余り外に出たがらない方だったと記憶している。
「お父様?前クルセイダ公爵様は、出張など・・・」
「あぁ。知らなくて当然だな。
家は、爵位を持っていたのは母上でね。私達は、異父兄妹だ」
「そ、そうでしたのね。申し訳ございません」
「いいえ。気にしないわ。
それに、私のお父様は騎士団長だったの。
だから、家にほとんど居なかったのよね」
初めて聞いた。
というか、女性も爵位を継ぐことが出来る事を初めて知った。
「母上は、クルセイダの一人娘で、血族が一人もいないから女公爵になった。
けれど、早く息子を生んで爵位を渡したかったし、
自分の執務を手伝ってくれる相手が欲しくて、俺の父上を選んだ。
だから、俺の父上はクルセイダを名乗り、夫となった」
「お兄様を生んだ後、子育てにかまけて執務を全ておじさまに任せたお母様は、
出席した夜会で、私のお父様に出会ったの。
夜会の警備に駆り出されていたお父様に一目惚れして、
一度でいいからと、お願いしたのよ。そしたら一度で、私が出来た」
「その後、騎士団長が父上と話をして、2人が納得。
俺とマリは、クルセイダ公爵家で、兄妹として育つことになった。それが真実だよ」
噂とは、怖いものだ。
けれど、私が知っていたことは全て、嘘だった。
まぁ、分かっていたことだったけど・・・
私が持っている情報は、全てクラウスが準備したもの。
私を外に出さず、貴族の情報は自分の中から出せばいい。
真偽など気にせず、自分が信じたもののみ、私に教えればいいのだ。
だからクルセイダ公爵の事、ミッターマイヤー公爵の事・・・
自分が今までメフィスト家で覚えてきたことを全て忘れて、一から学ばないといけないと思った。
「そうですわね。
お父様だって、遠征の時は自分に連絡が入るように、準備されておりましたのに」
マリフェリア様がそう言うが、前侯爵は、余り外に出たがらない方だったと記憶している。
「お父様?前クルセイダ公爵様は、出張など・・・」
「あぁ。知らなくて当然だな。
家は、爵位を持っていたのは母上でね。私達は、異父兄妹だ」
「そ、そうでしたのね。申し訳ございません」
「いいえ。気にしないわ。
それに、私のお父様は騎士団長だったの。
だから、家にほとんど居なかったのよね」
初めて聞いた。
というか、女性も爵位を継ぐことが出来る事を初めて知った。
「母上は、クルセイダの一人娘で、血族が一人もいないから女公爵になった。
けれど、早く息子を生んで爵位を渡したかったし、
自分の執務を手伝ってくれる相手が欲しくて、俺の父上を選んだ。
だから、俺の父上はクルセイダを名乗り、夫となった」
「お兄様を生んだ後、子育てにかまけて執務を全ておじさまに任せたお母様は、
出席した夜会で、私のお父様に出会ったの。
夜会の警備に駆り出されていたお父様に一目惚れして、
一度でいいからと、お願いしたのよ。そしたら一度で、私が出来た」
「その後、騎士団長が父上と話をして、2人が納得。
俺とマリは、クルセイダ公爵家で、兄妹として育つことになった。それが真実だよ」
噂とは、怖いものだ。
けれど、私が知っていたことは全て、嘘だった。
まぁ、分かっていたことだったけど・・・
私が持っている情報は、全てクラウスが準備したもの。
私を外に出さず、貴族の情報は自分の中から出せばいい。
真偽など気にせず、自分が信じたもののみ、私に教えればいいのだ。
だからクルセイダ公爵の事、ミッターマイヤー公爵の事・・・
自分が今までメフィスト家で覚えてきたことを全て忘れて、一から学ばないといけないと思った。
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