それは、噂から

戒月冷音

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第76話

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それから、数週間たって、お義父様のところにクラウスから、助けを求める手紙が届いたと連絡があった。
「メイリア様。何を笑っておられるのですか?」
「エドガー・・・その手紙、読んで良いわよ」
そう言って手紙を渡すと、エドガーはすぐに読み始め、
「こ、これは、大丈夫なのですか?」
と聞いてきた。

「大丈夫では、ないわね。借金がまた、増えることになるわ」
「借金も・・・有るのですか?」
「メフィスト公爵家にイザリア様が来てから、建物の中はめちゃくちゃにされたそうよ。
 その改修費と後は庭ね」
「お庭は、メーリア様が大切にしてこられた筈ですが・・・」
「その庭で、子供達が泥んこ遊びをした上に、イザリア様が木を斬り倒して、
 バラ園を潰したそうよ」
私の話にエドガーは、言葉を失くしていた。

「そしてこの手紙の内容で、間違いなくイザリア様は、メフィスト家の財産目当てで
 送り込まれた・・・何も知らない、ませガキだったということね」
「メイリア様。そのようなお言葉は・・・」
「エドガーは、好きではなかったわね。ごめんなさい」
そういうとエドガーは頭を横に振り否定するが、もういい加減、イザリア様の行動にはうんざりしていた。

あの方がメフィスト家で行ったことは、冷やかしと破壊・・・そして、おかしな買い物だった。
いったい、あの衣装は、誰が着るのか?・・・
そう思った時、私が今までクラウスの指示で送ってきた資金や資源が、どうなったのかが気になった。
あれをもし、北の領地に半分、そして別の場所に半分持っていけば、隠し財産として持っておける。
それがもし、没落貴族の尻拭いのために使われているとしたら・・・

そう考えた瞬間、私はすぐにクルセイダ公爵に手紙を送った。
今までクラウスが、北の地に送った資金が、どこに流れているのかを調べてくださいと。
そしてそれによっては、イザリア様の横領として、全ての事が立証できると・・・

それから数ヵ月後、クルセイダ公爵から、やっぱりと思う手紙が私宛に届いた。
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