それは、噂から

戒月冷音

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第116話

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それから4日後、私は馬車で1日かけて王宮に向かう事にした。
クルセイダ公爵様は、行き帰りで半日と言っておられたが、さすがに私には無理。
なので、日用品の買い物も兼ねて、前の日から行くことにした。

「エドガー、必要な日用品は揃ったかしら?」
「頼まれたものは、揃いました。後は帰りに買わなければ・・・」
「まさか、なま物?」
「いいえ。野菜などです」
「あぁ、そうね。ごめんなさい」
「メイリア様はたまに、ビックリすることを言われますよね」
今回ついてきてくれた侍女は、アイリス。

「確かにそうですね。
 ですが仕方ないことでしょう。
  沢山の事を処理していらっしゃるので、たまに錯覚されるような感じでしょう」
エドガーにも、そんなことを言われた。
「そうであると良いけど、病気だったら困るわね」
「メイリア様が病気なんて、あり得ません。
 皆でそうならないように頑張っているのに、病気なんてかかったら、私達皆
 悲しみます」
すごくしょんぼりしてしまったアイリスを、私は抱き締め
「私が病気にかかっている場合じゃないのは、貴方達がよく知っているでしょ」
そう言いながら、頭を撫でる。

今の使用人はアイリスも含め、私より年下の子が多く、私にとっては、妹や弟の感覚になってしまう。
そんな対応をしてしまうのは、失礼かと思っていたのだが、今、私の家に来てくれている使用人たちは、クルセイダ公爵が領地から選んだ方達なのだそう。

だから、私がいたときの、メフィスト公爵家と同じだった。

皆、領地の事を大切に思っていて、領主様に感謝している。
その領主様が、災害が起きた後、クーデルベルクを助けたいと言ったそうだ。
クルセイダ領と呼ばれるアルセアドも、領地の1/3が地震の影響を受けた。
けれど、割りと揺れが弱かったために、クーデルベルクのような全壊の家は、ほとんどなかった。
だから領主様は、隣の領を心配し、状態を視察をして知っていた。
だから自分の領に避難してきた人達を、受け入れると言って動いてくださった。
それを見てきた領民達も、自分達も手伝いますと言って動いてくださった。
だから本当に、クルセイダ公爵とアルセアドの方達には、頭が上がらない。

そんな、感謝してもしきれない、クルセイダ領から来てくれる使用人達に沢山心配かけてしまったことに、少し申し訳なく思った。
だから私は、この離縁騒動が終わった時は、この国から出ようと思っていた。
その頃には、クーデルベルクの復興も終わり、私はあの離れから出ることになるだろうと。
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