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第17話
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「エルフィン」
「マチルダ…様」
「ぶぅ~~~…」
私がふてくされると
「む、無理です。少し時間をください」
顔を真赤にして、そう言った。
そんな私達を横目に、父親達の話は進み、婚約の書類は無事に提出されたようだ。
それから数日後。
私に来ていた釣書は来なくなり、代わりにヴェルテ公爵の次男との婚約の噂が流れ始めた
ヴェルテ公爵に次男が居たかどうか。公爵の隠し子かと噂にはなったが、ヴェルテ公爵が硬派なこともありそんな噂はすぐに消えた。
その後、ヴェルテ公爵は数回、コリン様とエルフィンを連れて夜会に参加し、国王様への紹介と他貴族への顔見世を行ったため、コリン様を害することの無いよう、働きにでていた次男…という立ち位置になっていた。
「俺が、戻っても大丈夫だと判断した公爵が、俺を呼び戻し今に至る…
という、筋書きだそうです」
エルフィンの説明に、私は納得した。
彼がヴェルテ公爵家に居た間に、そのような裏を作り、周囲を納得させる基盤を作っていたのだ。
「本当にありがたいわ。
これで私がエルフィンを婿入りさせても、何も問題はないもの」
「それは、何故ですか?」
「だって、私に婿入させるために、いろいろな経験をさせていた…
と、思わせることにもなるから」
「それはそうです。
今思えば俺は、貴女のためだけに、自分に武器を持たせましたから」
その言葉に私は、自分を捧げたくなった。
今私達は、私の執務室にいる。一日の仕事を互いが終え、お疲れ様…と言うためにこの部屋に集っていた。
私は、今いる自分の椅子からゆっくりと立ち上がり、エルフィンのいるソファーへと向かう。
そして、彼の隣に腰を下ろすと、その体を抱きしめた。
「ありがとう。私のために、貴男の時間をくれて…」
そう言って頬を体に擦り付けると、エルフィンの手が私の頬にかかり、そのまま顔を持ち上げた。
「私は、貴女のために存在します。
貴女が望むのなら俺は、暗殺者にも英雄にもなりましょう」
私の目を見つめながらそう言うエルフィンは、やっぱり最高の男だ。
私のために存在し、私のために学を付け、私のために強くなった…私だけの男。
そう思った瞬間、私はエルフィンに口付けた。
それを合図にしたかのように、エルフィンの手が私の後頭部に周り、固定すると貪るように私に食らいつく。
ぴちゃぴちゃと響く水音は、私達の行為を増長させ、どんどん行為を薦めていく。
そうして気がつけば、私達は一糸まとわずソファに横たわり、互いを受け入れ、何度も何度も互いを受け入れていた。
「マチルダ…愛してる」
「エルフィン…私も」
そうして2人は結ばれ、その十月十日語には第一子が誕生した。
その後3男2女を産み育て、夫と共にその生涯を全うした。
この時代に二人目の女公爵になった女性は、子供の頃の自分の夢を叶え、平民だった夫を女侯爵の婿にまで押し上げた。
そして晩年…
「私は、欲しいものは自分で努力して手に入れるの。
女だからとか言う男は、蹴落として構わない。
自分の夢を叶えるためなら、自分に泥がつくことも厭わないわ」
そう言って、愛する夫を大切にしたという…
「マチルダ…様」
「ぶぅ~~~…」
私がふてくされると
「む、無理です。少し時間をください」
顔を真赤にして、そう言った。
そんな私達を横目に、父親達の話は進み、婚約の書類は無事に提出されたようだ。
それから数日後。
私に来ていた釣書は来なくなり、代わりにヴェルテ公爵の次男との婚約の噂が流れ始めた
ヴェルテ公爵に次男が居たかどうか。公爵の隠し子かと噂にはなったが、ヴェルテ公爵が硬派なこともありそんな噂はすぐに消えた。
その後、ヴェルテ公爵は数回、コリン様とエルフィンを連れて夜会に参加し、国王様への紹介と他貴族への顔見世を行ったため、コリン様を害することの無いよう、働きにでていた次男…という立ち位置になっていた。
「俺が、戻っても大丈夫だと判断した公爵が、俺を呼び戻し今に至る…
という、筋書きだそうです」
エルフィンの説明に、私は納得した。
彼がヴェルテ公爵家に居た間に、そのような裏を作り、周囲を納得させる基盤を作っていたのだ。
「本当にありがたいわ。
これで私がエルフィンを婿入りさせても、何も問題はないもの」
「それは、何故ですか?」
「だって、私に婿入させるために、いろいろな経験をさせていた…
と、思わせることにもなるから」
「それはそうです。
今思えば俺は、貴女のためだけに、自分に武器を持たせましたから」
その言葉に私は、自分を捧げたくなった。
今私達は、私の執務室にいる。一日の仕事を互いが終え、お疲れ様…と言うためにこの部屋に集っていた。
私は、今いる自分の椅子からゆっくりと立ち上がり、エルフィンのいるソファーへと向かう。
そして、彼の隣に腰を下ろすと、その体を抱きしめた。
「ありがとう。私のために、貴男の時間をくれて…」
そう言って頬を体に擦り付けると、エルフィンの手が私の頬にかかり、そのまま顔を持ち上げた。
「私は、貴女のために存在します。
貴女が望むのなら俺は、暗殺者にも英雄にもなりましょう」
私の目を見つめながらそう言うエルフィンは、やっぱり最高の男だ。
私のために存在し、私のために学を付け、私のために強くなった…私だけの男。
そう思った瞬間、私はエルフィンに口付けた。
それを合図にしたかのように、エルフィンの手が私の後頭部に周り、固定すると貪るように私に食らいつく。
ぴちゃぴちゃと響く水音は、私達の行為を増長させ、どんどん行為を薦めていく。
そうして気がつけば、私達は一糸まとわずソファに横たわり、互いを受け入れ、何度も何度も互いを受け入れていた。
「マチルダ…愛してる」
「エルフィン…私も」
そうして2人は結ばれ、その十月十日語には第一子が誕生した。
その後3男2女を産み育て、夫と共にその生涯を全うした。
この時代に二人目の女公爵になった女性は、子供の頃の自分の夢を叶え、平民だった夫を女侯爵の婿にまで押し上げた。
そして晩年…
「私は、欲しいものは自分で努力して手に入れるの。
女だからとか言う男は、蹴落として構わない。
自分の夢を叶えるためなら、自分に泥がつくことも厭わないわ」
そう言って、愛する夫を大切にしたという…
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