66 / 164
第67話
しおりを挟む
「直ぐに探し出して、側に行く」
「誰かに嫁ぐかも…」
「そうなったら、権力すべてを使って相手を排除するか、
強引に俺のものにする…かも?」
その答えに、ふふふっと笑うとコーラル様も、ハハハッと笑う。
「ごめんな。俺はあなたを逃がしたくないんだ。
やっと、手に入れることができる状態になった君を、絶対に離したくない」
そう言いながら、私の隣りに座り両手を取って額を擦り付ける。
「俺は…君を、忘れることが出来ない。今君に断られたら俺は一生独り身でいる」
「それはいけません」
「何故?」
そう言って顔を覗き込んでくるコーラル様は、困った顔で見つめてくる。
「コーラル様は、この国にとって大切な方です」
「そう」
「コーラル様の血は、途絶えてはいけない」
「うん」
「だから…私など追わずもっといい家のご令嬢を…」
私は、なんとか自分以外の誰かに興味を持ってもらおうとした。
だが
「嫌だ。私は君が良い。君しか要らない。マリアが欲しい…」
そう言って、私を抱きしめた後、
「俺は、マリアに必要ない?でもごめん。
もしそうであっても、今目の前にいる君を、もう帰したくないと思っているのも事実だ。
だから悪いけど、このまま俺の屋敷に連れ帰る」
えっ!?連れ帰るって…
「あっ、あの待ってください。私は…」
「君は今、行く所がないんだろ?だったら俺の屋敷においで」
そう言って、抱きしめてくれるコーラル様の手は…震えていた。
「誰かに嫁ぐかも…」
「そうなったら、権力すべてを使って相手を排除するか、
強引に俺のものにする…かも?」
その答えに、ふふふっと笑うとコーラル様も、ハハハッと笑う。
「ごめんな。俺はあなたを逃がしたくないんだ。
やっと、手に入れることができる状態になった君を、絶対に離したくない」
そう言いながら、私の隣りに座り両手を取って額を擦り付ける。
「俺は…君を、忘れることが出来ない。今君に断られたら俺は一生独り身でいる」
「それはいけません」
「何故?」
そう言って顔を覗き込んでくるコーラル様は、困った顔で見つめてくる。
「コーラル様は、この国にとって大切な方です」
「そう」
「コーラル様の血は、途絶えてはいけない」
「うん」
「だから…私など追わずもっといい家のご令嬢を…」
私は、なんとか自分以外の誰かに興味を持ってもらおうとした。
だが
「嫌だ。私は君が良い。君しか要らない。マリアが欲しい…」
そう言って、私を抱きしめた後、
「俺は、マリアに必要ない?でもごめん。
もしそうであっても、今目の前にいる君を、もう帰したくないと思っているのも事実だ。
だから悪いけど、このまま俺の屋敷に連れ帰る」
えっ!?連れ帰るって…
「あっ、あの待ってください。私は…」
「君は今、行く所がないんだろ?だったら俺の屋敷においで」
そう言って、抱きしめてくれるコーラル様の手は…震えていた。
59
あなたにおすすめの小説
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
アンジェリーヌは一人じゃない
れもんぴーる
恋愛
義母からひどい扱いされても我慢をしているアンジェリーヌ。
メイドにも冷遇され、昔は仲が良かった婚約者にも冷たい態度をとられ居場所も逃げ場所もなくしていた。
そんな時、アルコール入りのチョコレートを口にしたアンジェリーヌの性格が激変した。
まるで別人になったように、言いたいことを言い、これまで自分に冷たかった家族や婚約者をこぎみよく切り捨てていく。
実は、アンジェリーヌの中にずっといた魂と入れ替わったのだ。
それはアンジェリーヌと一緒に生まれたが、この世に誕生できなかったアンジェリーヌの双子の魂だった。
新生アンジェリーヌはアンジェリーヌのため自由を求め、家を出る。
アンジェリーヌは満ち足りた生活を送り、愛する人にも出会うが、この身体は自分の物ではない。出来る事なら消えてしまった可哀そうな自分の半身に幸せになってもらいたい。でもそれは自分が消え、愛する人との別れの時。
果たしてアンジェリーヌの魂は戻ってくるのか。そしてその時もう一人の魂は・・・。
*タグに「平成の歌もあります」を追加しました。思っていたより歌に注目していただいたので(*´▽`*)
(なろうさま、カクヨムさまにも投稿予定です)
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
届かぬ温もり
HARUKA
恋愛
夫には忘れられない人がいた。それを知りながら、私は彼のそばにいたかった。愛することで自分を捨て、夫の隣にいることを選んだ私。だけど、その恋に答えはなかった。すべてを失いかけた私が選んだのは、彼から離れ、自分自身の人生を取り戻す道だった·····
◆◇◆◇◆◇◆
読んでくださり感謝いたします。
すべてフィクションです。不快に思われた方は読むのを止めて下さい。
ゆっくり更新していきます。
誤字脱字も見つけ次第直していきます。
よろしくお願いします。
大人になったオフェーリア。
ぽんぽこ狸
恋愛
婚約者のジラルドのそばには王女であるベアトリーチェがおり、彼女は慈愛に満ちた表情で下腹部を撫でている。
生まれてくる子供の為にも婚約解消をとオフェーリアは言われるが、納得がいかない。
けれどもそれどころではないだろう、こうなってしまった以上は、婚約解消はやむなしだ。
それ以上に重要なことは、ジラルドの実家であるレピード公爵家とオフェーリアの実家はたくさんの共同事業を行っていて、今それがおじゃんになれば、オフェーリアには補えないほどの損失を生むことになる。
その点についてすぐに確認すると、そういう所がジラルドに見離される原因になったのだとベアトリーチェは怒鳴りだしてオフェーリアに掴みかかってきた。
その尋常では無い様子に泣き寝入りすることになったオフェーリアだったが、父と母が設定したお見合いで彼女の騎士をしていたヴァレントと出会い、とある復讐の方法を思いついたのだった。
学園では婚約者に冷遇されていますが、有能なので全く気になりません。〜学園でお山の大将されてても、王宮では私の方が有能ですから〜
織り子
恋愛
王都カラディナにある国立魔術学園では、満十六歳の生徒たちの社交界デビューを兼ねた盛大なパーティーが開かれていた。
侯爵令嬢タレイア・オルトランは、婚約者である第二王子アスラン・オグセリアの迎えを待つも、結局ひとりで会場へ向かうことになる。
学園では身分の差がないとはいえ、アスランが公然とタレイアを侮辱し続けてきたことで、彼女は生徒たちから冷笑と蔑視の的となっていた。しかしタレイアは、王城で政務を担ってきた聡明さと矜持を失わず、毅然と振る舞う。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる