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第89話
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会話をしながら食事をしても、口の中のものを飲み込んでから話し始めるのが、礼儀だと思っていた。
だからあの人が口の中にある状態で話しだした結果、噛み砕かれたものが見えたのだ。
それを見た瞬間、気持ちが悪くなり食欲もなくなった。
そして二度とこの人とは、食事をしたくないと思ったのだった。
「一度しか…有りません」
「一度?確か3年か4年経ってるよね?」
「はい。ですが帰ってきたからの一回きりです。
それ以外の食事は、今の奥様と取っていましたので、私はご一緒していません」
「…そう、なのか」
「そんな、結婚生活…というか、夫婦として生活したことは
無いに等しいですね」
私は結婚生活…というものをしたことがないと思っている。
結婚も、よくわからない間に終わったのだが、それはそれで✕が一つついたと思っているだけだ。
すると
「ではこれから、楽しい結婚生活を送れば良いんじゃないか?」
と、スラヴェ様が突然言った。
「これ、から?」
「そう。君はこの数年、必死に頑張って旦那を支えてきた。
まぁ、その旦那があれなのだが。
でも、そこからやっと離れたのだから、まずは独身のときにしたかったことを
片っ端からやって、その後結婚すれば…」
そこまで言った瞬間スラヴェ様の様の顔が真っ赤になった。
「ど、とうされたのですか?」
「すまない。私が勝手に想像して、照れただけだ」
「想像…?」
「君の…ドレス姿を」
次の瞬間私の顔が熱くなり、直ぐに顔を伏せた。
だからあの人が口の中にある状態で話しだした結果、噛み砕かれたものが見えたのだ。
それを見た瞬間、気持ちが悪くなり食欲もなくなった。
そして二度とこの人とは、食事をしたくないと思ったのだった。
「一度しか…有りません」
「一度?確か3年か4年経ってるよね?」
「はい。ですが帰ってきたからの一回きりです。
それ以外の食事は、今の奥様と取っていましたので、私はご一緒していません」
「…そう、なのか」
「そんな、結婚生活…というか、夫婦として生活したことは
無いに等しいですね」
私は結婚生活…というものをしたことがないと思っている。
結婚も、よくわからない間に終わったのだが、それはそれで✕が一つついたと思っているだけだ。
すると
「ではこれから、楽しい結婚生活を送れば良いんじゃないか?」
と、スラヴェ様が突然言った。
「これ、から?」
「そう。君はこの数年、必死に頑張って旦那を支えてきた。
まぁ、その旦那があれなのだが。
でも、そこからやっと離れたのだから、まずは独身のときにしたかったことを
片っ端からやって、その後結婚すれば…」
そこまで言った瞬間スラヴェ様の様の顔が真っ赤になった。
「ど、とうされたのですか?」
「すまない。私が勝手に想像して、照れただけだ」
「想像…?」
「君の…ドレス姿を」
次の瞬間私の顔が熱くなり、直ぐに顔を伏せた。
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