貴方の✕✕、やめます

戒月冷音

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第163話

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周りから見ればエルメリアお姉様は、ティスミル様と同じ部類に見えるだろうが、実際お姉様はがんばりやさんなのだ。
ただ、火が着くのが遅く、他の人にお尻を叩いてもらわないと動かない。
動いたら私のようにすぐに終わるのに、取り掛からないから終わらないのだ。

けれどこれで、お姉様は動くだろう。
私が先に、王弟の妻になったことで、いよいよやばいとは思っているはず。
そのうえ私に子供が出来たのだから、幸せに先を越されたと思った…と願いたい。

「が、頑張るわよ。私だってアルと一緒にいたいもの」
「エル~~」
アルフォンス様は、お姉様を抱きしめた。

これで、第2王子様の婚姻の見通しも、立つことでしょう…
「ありがとう。マリア」
「元はと言えば、お姉様が原因ですもの。
 ですがこれで、安心できますわね、お兄様」
「ありがとうマリア。後は任せてくれ」
「お願いしますね。私はもう少しすればこの子にかかりきりになりますから」
そう言ってお腹を撫でると、ぐにゃっと動いてくれた。
本当に元気な子だわ…


それから半年後、私は双子を産み、お姉様はやっと王子教育を終えて、婚姻の準備にかかることになった。
「まさか、双子とは…」
「本当に、スラヴェにそっくりな子が、2人も…」
子供が生まれてから、国王様と王妃様がよく顔を出す。
そして、伯父様をヘトヘトにさせた後、お昼寝をするのがいつものことになっていた。
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