私の選んだモノ

戒月冷音

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第6話

コンコンコン
「失礼いたします」
そう言って執務室に入っていく侍女長に引かれ、私も中に入る。

「おぉ。来てくれたか」
「ユニ。挨拶」
「き、ほ、本日より、お世話になります。ユニと申します」
「ルイクス・ハヴェルだ。ユニ・・・だったな。
 君には、俺の仕事が入った時の補佐がメインだ。
 無い時には、好きなことをして貰って構わない」
「好きなこと・・・」
「趣味の時間にして貰っても良いし、侍女長や、執事長の仕事を手伝って貰っても・・・」

「あの、ルイクス様」
「なんだい?ジークウエスト」
「出来ましたならば、私の仕事を手伝っていただきたいのですが」
「そうか。ならばそうしようか。ユニ」
「はい」
「君には、俺の手伝いがない時は、執事長を手伝ったくれるか?」
「えっと・・・この家の、資産運用・・・等でしょうか?」
「それもございますし、屋敷内の収支計算に、庶務もございます」
「かしこまりました。私が手伝えることがあるのでしたら、何でも
 お手伝いいたします」
私はそう言うと、両手を前に組んで礼をした。

「うん。基本は出来ているようだね」
「そうですね。助かりました」
ご主人様と執事長の言葉は、私を安心させるものだった。
そしてこの日から私は、執事件侍女として、この屋敷で働くことになった。
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