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第293話
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しかし・・・剣を振り下ろす前に、その剣は一瞬で弾き飛ばされる。
その剣を凪払ったのは
「お前は、俺の娘に手を上げたな」
父親である騎士団長だ。
騎士団長は、ひっくい声でそう言うと、クランベルを睨む。
「で、ですが騎士団長。騎士である自分を、バカにされたのですよ。
怒っても言いと思いますが・・・」
クランベルはやはり父親と同じで、自分だけを守りたいようだ。
「怒るだけなら、なにも言わん。
だがお前は、それを抜いた。だから俺がでたのだが・・・」
騎士団長は完全に父親の顔で、完っ全にキレていた。
「ミカエル騎士団長」
俺は、気分を変えるために、声をかける。
「なんだ?」
「その方、先ほど騎士だと言われましたよね。
だったら私と、手合わせさせていただけますか?」
俺の提案に、クランベルは一瞬たじろいだ。
だが、そこから逃げることは、騎士団長が許さない。
「拒否はせんが、理由は?」
「彼と、そこにいる騎士の数人は、俺達辺境の決まりに
納得できないが為に、ここに集まってもらったのですよね?」
「あぁ・・・そうだったな」
「だったら、貴族籍を捨てた者と、それにすがっている者との
力の差を体験してもらった方が、いいと思いまして」
「ちょっと待て。
それは今、ここに降りてきている十数人の相手を、一人で
すると言うことか?」
ビックリしたのか、ミカエル騎士団長の声が、普通に戻っていた。
「他の者でもいいのですが、子供の俺一人で十分です」
俺は、最初に言われたあの子と言う言葉から、子供と言った。
すると
「なっ!なんでこんな子供に、そこまで言われるんだ」
「そうだそうだ」
クランベルの取り巻きが、騒ぎ出した。
「ね?もう忘れてる。
俺がさっきまでやっていた、騎士団長との手合わせを」
俺がそう言った途端、ピタッと止まった。
俺は、声をワントーン下げて
「もう遅いからな。俺一人で、お前ら全員相手してやる」
と言った。
その時、アレスが観客席から降りてきて
「獲物はそれで、やらないでくださいよ」
と声をかけてきた。
「なんで?」
「死人を出したいんですか?」
「やっぱ、出る?」
「出ますよ。
解消のはずが、ぶち溜まりなんですですし、それは
刃を潰してないですよね?」
そう言われればそうだった。
騎士団長との手合わせは、なれた武器ではない代わりに、互いが真剣で行っていた。
俺と騎士団長ならば、死ぬことはないと分かっていたからだ。
けれど、ここで俺を、子供と言っているこいつらは違う。
明らかに、剣の腕は話しにならないほど弱そうだ。
「本気でやるのでしたら、木刀でしょうね」
ユーリまで出てきて、進言する。
この2人は、長く俺とつるんでいるから、今の俺の状態もよく分かった上で、言っているのだ。
その剣を凪払ったのは
「お前は、俺の娘に手を上げたな」
父親である騎士団長だ。
騎士団長は、ひっくい声でそう言うと、クランベルを睨む。
「で、ですが騎士団長。騎士である自分を、バカにされたのですよ。
怒っても言いと思いますが・・・」
クランベルはやはり父親と同じで、自分だけを守りたいようだ。
「怒るだけなら、なにも言わん。
だがお前は、それを抜いた。だから俺がでたのだが・・・」
騎士団長は完全に父親の顔で、完っ全にキレていた。
「ミカエル騎士団長」
俺は、気分を変えるために、声をかける。
「なんだ?」
「その方、先ほど騎士だと言われましたよね。
だったら私と、手合わせさせていただけますか?」
俺の提案に、クランベルは一瞬たじろいだ。
だが、そこから逃げることは、騎士団長が許さない。
「拒否はせんが、理由は?」
「彼と、そこにいる騎士の数人は、俺達辺境の決まりに
納得できないが為に、ここに集まってもらったのですよね?」
「あぁ・・・そうだったな」
「だったら、貴族籍を捨てた者と、それにすがっている者との
力の差を体験してもらった方が、いいと思いまして」
「ちょっと待て。
それは今、ここに降りてきている十数人の相手を、一人で
すると言うことか?」
ビックリしたのか、ミカエル騎士団長の声が、普通に戻っていた。
「他の者でもいいのですが、子供の俺一人で十分です」
俺は、最初に言われたあの子と言う言葉から、子供と言った。
すると
「なっ!なんでこんな子供に、そこまで言われるんだ」
「そうだそうだ」
クランベルの取り巻きが、騒ぎ出した。
「ね?もう忘れてる。
俺がさっきまでやっていた、騎士団長との手合わせを」
俺がそう言った途端、ピタッと止まった。
俺は、声をワントーン下げて
「もう遅いからな。俺一人で、お前ら全員相手してやる」
と言った。
その時、アレスが観客席から降りてきて
「獲物はそれで、やらないでくださいよ」
と声をかけてきた。
「なんで?」
「死人を出したいんですか?」
「やっぱ、出る?」
「出ますよ。
解消のはずが、ぶち溜まりなんですですし、それは
刃を潰してないですよね?」
そう言われればそうだった。
騎士団長との手合わせは、なれた武器ではない代わりに、互いが真剣で行っていた。
俺と騎士団長ならば、死ぬことはないと分かっていたからだ。
けれど、ここで俺を、子供と言っているこいつらは違う。
明らかに、剣の腕は話しにならないほど弱そうだ。
「本気でやるのでしたら、木刀でしょうね」
ユーリまで出てきて、進言する。
この2人は、長く俺とつるんでいるから、今の俺の状態もよく分かった上で、言っているのだ。
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