無翼龍闇Ⅰ ~出会編~ 改

戒月冷音

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第2章 龍牙と従兄弟

第59話

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「大丈夫!あんたの事は、私たちが守る」
そう。私は流から聞いて知ってた。

白龍が、気になっている女の子。
2人を完全に、見分けれる女の子。

その子が、守人になるかもしれないと・・・
そして、流也さんが帰る少し前、候補になったと連絡をもらっていた。

『えっ?』
「守人候補を汚されちゃ、たまんないからねぇ。
 その騒ぎの後に、白龍に会ってるんだね」
『・・・はい』
「なら、白龍に話しつけてもらいましょうか。
 すぐ、着替えて!!」
淋は、困惑したまま固まってる。

私は動かない淋を動かし、引っ張り出して着替えを手伝う。

「淋、こういう事はね、早く対応しないと、
 また泣くのは淋だよ」
『どっ・・・どういうことですか?』
淋の手は震えてる。私は淋の手を取り話を続ける。

「今、そいつに話をつけずに、あやふやなままにすると
 またやられる。それでも良い?」
『いやっ、いやだ。あんな思い、二度としたくないっ』
「なら、相手がまだ覚えている間に、ぶっ潰しておくのが
 一番効果がある。
 しかも、それが龍牙の人間で、掟も知ってる。
 その直後に会ってる白龍に、ばれたと知ったら?フフフッ」
『あの~・・・半分、楽しんでませんか?』

おっ、やっと覚醒したか。

「フッ、楽しくもなるさ」
『えっ?』
「馬鹿な奴が、龍牙に入ったねぇ。
 しかも、敦也のチーム所属で、白龍に見られてるなんて・・・
 そいつ、一生使いもんにならなくなるかもねぇ」
『あのっ、いったい、どういうこと何ですか?
 静さん、分かるように説明してください』
「話を聴くより、実際見たほうが早い。さっ行くよ!!」

そう言って私は、淋を引きずり幹部部屋に行った

“久々に、黒の3人が見れる”

そんな事を考えながら・・・
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