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第56話
アリステリア公爵邸に到着し、馬車を降りる。
ゆっくりと、玄関まで歩いていくと
「カサンドラ第3王子妃様、よくおいでくださいました」
そういって、お出迎えしてくださったのは、エマ・アリステリア公爵令嬢だ。
「ご招待いただき、感謝申し上げます。
私も一度、アリステリア公爵令嬢様と、お話したいと思っておりましたところ
お呼びいただき、ありがたく思っております」
そういって、カーテシーをすると、アリステリア公爵令嬢様は慌てて、同じようにカーテシーをする。
「いいえ。私はまだ、婚約者でございます。
王子妃のカサンドラ様に、礼をとられるようなものではございません」
「ですが、私は第3王子殿下の、お相手でございます。
第1王子殿下には、かないませんので」
「ホホホッ・・・」
アリステリア公爵令嬢は、笑っただけ。
それだけで、周囲のメイドと侍女が、震えている。
席に着き、アリステリア公爵令嬢が、私の向かいに座る。
互いが扇で口元を隠し、お互いを探る。
「カサンドラ様。私、余計なことを話すのは嫌いなの」
「それは、私もでございます」
「では、はっきりと申し上げますわ。
あなた、エルデシア様とは、どういうご関係ですの?」
「どういう・・・と、言われましても、義兄様としか
言いようが、御座いませんが」
「義兄・・・はっ、白々しい。私、知っておりますのよ」
「何を、で御座いましょう?」
「エルデシア様がここ数日、あなたの執務室に通っていらしたことをですわ」
「それは、仕方御座いません。
私は、離縁いたしますので、色々と引き継ぎが御座います」
「そのようなもの、ルイアンク様とすればよろしいのではなくてっ」
「ルイアンク様は、ルイアンク様で、引き継ぎが御座います」
「? 引き継ぎがどうして、ご自分の夫以外の事までありますの?」
「私は、ルイアンク様の書類と聖女様の書類、そして、自身の書類と
しておりましたので、ルイアンク様の分だけでも、処理に半日はかかります。
あの方に、それ以上渡せば、仕事が回りませんので、
聖女のものを、第1王子殿下。私の分を、第2王子殿下に振り分けたのです」
「あ、あなた、なんでそんなに・・・」
「私はその為に、ルイアンク様に嫁いだのですから」
アリステリア公爵令嬢様は、驚いていた。
まさかこの人、私がルイアンクに見初められたとでも、思っていたのかしら?
『案外、そうかもな。あっ!?だから、エルデシアも落とされたと思ったのかも』
その通り・・・と、言って間違いないかのような、すっとんきょうなお顔が目の前にある。
「それで、本日呼ばれた用件は私が、エルデシア第1王子殿下に
手を出していると聞かれたから・・・でしょうか?」
私はにっこりと微笑み、彼女を威圧したのだった。
ゆっくりと、玄関まで歩いていくと
「カサンドラ第3王子妃様、よくおいでくださいました」
そういって、お出迎えしてくださったのは、エマ・アリステリア公爵令嬢だ。
「ご招待いただき、感謝申し上げます。
私も一度、アリステリア公爵令嬢様と、お話したいと思っておりましたところ
お呼びいただき、ありがたく思っております」
そういって、カーテシーをすると、アリステリア公爵令嬢様は慌てて、同じようにカーテシーをする。
「いいえ。私はまだ、婚約者でございます。
王子妃のカサンドラ様に、礼をとられるようなものではございません」
「ですが、私は第3王子殿下の、お相手でございます。
第1王子殿下には、かないませんので」
「ホホホッ・・・」
アリステリア公爵令嬢は、笑っただけ。
それだけで、周囲のメイドと侍女が、震えている。
席に着き、アリステリア公爵令嬢が、私の向かいに座る。
互いが扇で口元を隠し、お互いを探る。
「カサンドラ様。私、余計なことを話すのは嫌いなの」
「それは、私もでございます」
「では、はっきりと申し上げますわ。
あなた、エルデシア様とは、どういうご関係ですの?」
「どういう・・・と、言われましても、義兄様としか
言いようが、御座いませんが」
「義兄・・・はっ、白々しい。私、知っておりますのよ」
「何を、で御座いましょう?」
「エルデシア様がここ数日、あなたの執務室に通っていらしたことをですわ」
「それは、仕方御座いません。
私は、離縁いたしますので、色々と引き継ぎが御座います」
「そのようなもの、ルイアンク様とすればよろしいのではなくてっ」
「ルイアンク様は、ルイアンク様で、引き継ぎが御座います」
「? 引き継ぎがどうして、ご自分の夫以外の事までありますの?」
「私は、ルイアンク様の書類と聖女様の書類、そして、自身の書類と
しておりましたので、ルイアンク様の分だけでも、処理に半日はかかります。
あの方に、それ以上渡せば、仕事が回りませんので、
聖女のものを、第1王子殿下。私の分を、第2王子殿下に振り分けたのです」
「あ、あなた、なんでそんなに・・・」
「私はその為に、ルイアンク様に嫁いだのですから」
アリステリア公爵令嬢様は、驚いていた。
まさかこの人、私がルイアンクに見初められたとでも、思っていたのかしら?
『案外、そうかもな。あっ!?だから、エルデシアも落とされたと思ったのかも』
その通り・・・と、言って間違いないかのような、すっとんきょうなお顔が目の前にある。
「それで、本日呼ばれた用件は私が、エルデシア第1王子殿下に
手を出していると聞かれたから・・・でしょうか?」
私はにっこりと微笑み、彼女を威圧したのだった。
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