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第31話
しばらくして、
「いらっしゃいませー」
と言う、お店の声で目が覚める。
あれ?私、たしか宰相様とお話ししていたはず・・・
お店は、休むことを前提に話を・・・
「いらっしゃーい。今日は、ミルカは休みだよー」
「ミルカちゃん、どした?」
「大丈夫。ちょっと疲れて、寝てるだけ、起きたら出てくると思う」
「そっかぁ~、疲れてんなら寝さしときてぇな」
そんな言葉を聞き、私はぐぐっと体を伸ばす。
体は、大丈夫。頭は・・・少し重たい気はするけど、動けない訳じゃない。
そう思った私は、急いで顔を洗い、髪を後ろでお団子に纏める。
「ヨシッ!」
そう気合いをいれた私は、一階に降りていった。
「いらっしゃいませ~」
そう、声を張り上げると
「ミルカっ!体調は?」
「大丈夫だよ、ウォルツ父さん」
「そうか」
「じゃあ、ホールに入るね」
「おう、頼むぜ」
そうして、何時もの仕事を始めた。
私は、ここの子供。
皇太子なんて知らないし、マリアメリアも知らない。
この城下の、ちっちゃな食堂で、父親を手伝う、ただの平民の娘だ。
私はそうして、その日を終えた。
宰相が突然来ると言う、訳の分からない状況をなんとか出来たことは良かったが、自分がどこの誰か分からないのは地に足がつかない感じで、気持ち悪かった。
ただ、あの時、宰相様に何を言ったのか、良く覚えていない。
後で父さんに確認しようと思いつつ、今日の営業に全力を注いだ。
「いらっしゃいませー」
と言う、お店の声で目が覚める。
あれ?私、たしか宰相様とお話ししていたはず・・・
お店は、休むことを前提に話を・・・
「いらっしゃーい。今日は、ミルカは休みだよー」
「ミルカちゃん、どした?」
「大丈夫。ちょっと疲れて、寝てるだけ、起きたら出てくると思う」
「そっかぁ~、疲れてんなら寝さしときてぇな」
そんな言葉を聞き、私はぐぐっと体を伸ばす。
体は、大丈夫。頭は・・・少し重たい気はするけど、動けない訳じゃない。
そう思った私は、急いで顔を洗い、髪を後ろでお団子に纏める。
「ヨシッ!」
そう気合いをいれた私は、一階に降りていった。
「いらっしゃいませ~」
そう、声を張り上げると
「ミルカっ!体調は?」
「大丈夫だよ、ウォルツ父さん」
「そうか」
「じゃあ、ホールに入るね」
「おう、頼むぜ」
そうして、何時もの仕事を始めた。
私は、ここの子供。
皇太子なんて知らないし、マリアメリアも知らない。
この城下の、ちっちゃな食堂で、父親を手伝う、ただの平民の娘だ。
私はそうして、その日を終えた。
宰相が突然来ると言う、訳の分からない状況をなんとか出来たことは良かったが、自分がどこの誰か分からないのは地に足がつかない感じで、気持ち悪かった。
ただ、あの時、宰相様に何を言ったのか、良く覚えていない。
後で父さんに確認しようと思いつつ、今日の営業に全力を注いだ。
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