49 / 189
第49話
ウォルツ父さんの言葉に、アングリューイ公爵は言葉がでない。
「あんたははっきりと言った。
ミルカが、プレシャスだと。
しかし、皇太子の正妃様は、アングリューイ公爵家の長女だ。
だからミルカが、プレシャスさまであるなら、皇家に対して
身分偽証の虚偽罪だ」
「いいえ。私は言っておりません。そんなことは一言も・・・」
「どうだ?ミルカ。お前は、この男になんと言われた?」
皇帝陛下は私に確認する。
「お店に始めてきた時、私をみた瞬間にプレシャスと呼びました。
父さんが違うと言っても、話を聞こうとしませんでした」
「そうか。アングリューイ公爵。
貴殿は、俺の前で言うことをひっくり返す癖でもあるのか?」
「けしてその様なことは・・・私は正直に話しております」
「正直・・・では何故、ここまで食い違う?」
「食い違ってはおりません。私が正しいことを、言っております」
「では、俺の兄が嘘をついていると?それとも、俺の弟の子か?」
「あ、いいえ。その様なことは」
アングリューイ公爵は何も言えなくなり、下を向く。
しかし、握り拳はギリギリとしていて、腸は煮えくり返っているようだ。
だから私は、聞いてみた。
「アングリューイ公爵様」
「な、なんだ?」
「一つ聞いても、いいでしょうか?」
「聞けばいいだろう。答えれるものなら答えてやる」
「では・・・何故私を、プレシャス様だと思われたのですか?
ブレシャス様は、生きておられますよね?
どうして・・・」
と言葉を続けようとした時、アングリューイ公爵の顔が、真っ青なことに気付いた。
「あんたははっきりと言った。
ミルカが、プレシャスだと。
しかし、皇太子の正妃様は、アングリューイ公爵家の長女だ。
だからミルカが、プレシャスさまであるなら、皇家に対して
身分偽証の虚偽罪だ」
「いいえ。私は言っておりません。そんなことは一言も・・・」
「どうだ?ミルカ。お前は、この男になんと言われた?」
皇帝陛下は私に確認する。
「お店に始めてきた時、私をみた瞬間にプレシャスと呼びました。
父さんが違うと言っても、話を聞こうとしませんでした」
「そうか。アングリューイ公爵。
貴殿は、俺の前で言うことをひっくり返す癖でもあるのか?」
「けしてその様なことは・・・私は正直に話しております」
「正直・・・では何故、ここまで食い違う?」
「食い違ってはおりません。私が正しいことを、言っております」
「では、俺の兄が嘘をついていると?それとも、俺の弟の子か?」
「あ、いいえ。その様なことは」
アングリューイ公爵は何も言えなくなり、下を向く。
しかし、握り拳はギリギリとしていて、腸は煮えくり返っているようだ。
だから私は、聞いてみた。
「アングリューイ公爵様」
「な、なんだ?」
「一つ聞いても、いいでしょうか?」
「聞けばいいだろう。答えれるものなら答えてやる」
「では・・・何故私を、プレシャス様だと思われたのですか?
ブレシャス様は、生きておられますよね?
どうして・・・」
と言葉を続けようとした時、アングリューイ公爵の顔が、真っ青なことに気付いた。
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました
由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。
——皇子を産めるかどうか。
けれど私は、産めない。
ならば——
「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」
そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。
毒を盛られても、捨てられず。
皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。
「お前は、ここにいろ」
これは、子を産めない女が
ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。
そして——
その寵愛は、やがて狂気に変わる。
ベールを上げた新郎は『君じゃない』と叫んだ
ハートリオ
恋愛
結婚式で新郎に『君じゃない』と叫ばれたのはウィオラ。
スピーナ子爵家の次女。
どうやら新郎が結婚する積りだったのは姉のリリウム。
ウィオラはいつも『じゃない方』
認められない、
選ばれない…
そんなウィオラは――
中世ヨーロッパ風異世界でのお話です。
よろしくお願いします。
仮面王の花嫁
松雪
恋愛
婚約者を腹違いの妹に奪われ、新しい相手も見つからず修道院に行く覚悟を決めたルチア。修道女となるため髪を切った日の夜、王城から「国王がルチアを妻に望んでいる」という書簡を持った使者がやって来た。
しかし、従兄弟であり恋仲だったニールが国王のせいで死に至った過去を持つルチアは、国王からの求婚を喜べずーー。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。