あいして…

戒月冷音

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第150話

「だから俺は、戦いが終わってすぐ、騎士団長を辞した。
 ヴァイスを守れなかった俺が、国を守るなんて言う資格がないからな。
 けれどそれでも、貴族どもは、女をあてがおうとした。
 俺の落とし種を、狙ったんだ」
何て事を・・・
「アイツらにとっては、血だけは皇族だ。
 自分の孫に入っていれば、いつでも皇族に迎え入れられる。
 それを狙った女は、わんさかと来た。それと同時に、よく薬を盛られたな」
「薬?」
「睡眠薬に媚薬、催淫剤に・・・嫌と言うほど、飲まされたよ」
「よく大丈夫だったね」
「常に侍従に、解毒剤を持たせてたからな。アイツの所まで戻れば、良いだけだ」
それを任せられる侍従がいてよかった。

「けどな・・・その時に俺は、一度壊れたんだ」
「なんで?だって、侍従の人が・・・まさか」
「そのまさかだ」
その侍従は、自分の家のお嬢様を、主の妻にしたかったのだそう。
その予定で、今まで動いていたのだ。
主の信頼を全て得て、主に安心を与えまくった後に、奈落の底まで落としたのだ。

「俺は見事に、頂かれたよ。
 睡眠薬を他家の者から飲まされて、解毒をもらいに行った。
 ギリギリの意識のなかで、解毒と媚薬を・・・一緒に渡されるとはな。
 思ってもいなかった」
「解毒と媚薬?」
「解毒はいつも、二粒。それを、1つずつにしやがった」
「解毒は、効いたの?」
私の心配は、当たっていた。
睡眠薬の解毒は半分。
眠るか眠らないかの辺りを、ふらふらしながら、体は興奮していく。
その状態で、ベッドに運んだ後、お嬢様を招き入れたのだそうだ。

ただ・・・
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