5 / 58
第5話
しおりを挟む
「エレノア様。お加減よろしくて?」
「ご無理をして、おられたのでは?」
「学園の仕事と王太子妃教育。それから、ルクシア様のお相手なんて大変でしょう」
ここでも、第1王子の隣を狙うもの達が、私に近づこうとしてくる。
「皆様。ご心配をお掛けいたしました。
体調はもう、万全で御座いますわ。
皆様のお手を煩わすことのないよう、これからも頑張りますわ」
そう言ってにっこりと微笑むと、数名は怯み。数名は・・・
「ではわたくし達も、お手伝いいたしますわ」
「そうですわねぇ。皆でやると早いですし」
「本日は、何をおやりになるの?」
「手伝えれば、良いのでけれど・・・」
と、やはりくっついて動くようだ。
それは、いつものメンバーで、周辺のかた達は勝手に、取り巻きと呼んでいる。
私に、取り巻きなどいりませんわ。
この方々が、教師の言う、ハイエナ・・・と言いますのよ。
と、大きな声で言ってあげたいが、それも出来ない。
「わたくし、今することは御座いませんわ。ですので皆様も、ご自由に」
そう言うと私は教室を出る。
すると、教室の中では、さっき集まった方々の回りに女性とが集まり
「なによあの子。せっかく、ラシュール様がお声掛けされたのに」
「お高く止まっていらっしゃるのよ」
「ルクシア王子殿下に、いつもベッタリで気持ち悪いわ」
等々聞こえてくる。
「あら?ですが今日は、お一人で来られましたわね」
「えっ!?いつも、引っ張ってこられるのに?」
「とうとう、愛想着かされたかしら?」
「では、私が行って、お慰めしてあげなければ~」
「あらそれは、私のお役目よ」
そう言ってさっきの団体が、そそくさと教室を出て王子殿下の教室に向かっていく。
私がそれを、後ろから眺めていると、ふと・・・知った顔が視界に入った。
あれは・・・リコリア男爵。
数日前に、報奨を頂くために王宮に来ていた。
何でも、第2王子を危機から救ったとか・・・
そんな事を思い出しながら見ていると、その後ろにいた女性が、こちらを向いた。
私はその瞬間、息を飲む。
居た。夕霧だ・・・
「ご無理をして、おられたのでは?」
「学園の仕事と王太子妃教育。それから、ルクシア様のお相手なんて大変でしょう」
ここでも、第1王子の隣を狙うもの達が、私に近づこうとしてくる。
「皆様。ご心配をお掛けいたしました。
体調はもう、万全で御座いますわ。
皆様のお手を煩わすことのないよう、これからも頑張りますわ」
そう言ってにっこりと微笑むと、数名は怯み。数名は・・・
「ではわたくし達も、お手伝いいたしますわ」
「そうですわねぇ。皆でやると早いですし」
「本日は、何をおやりになるの?」
「手伝えれば、良いのでけれど・・・」
と、やはりくっついて動くようだ。
それは、いつものメンバーで、周辺のかた達は勝手に、取り巻きと呼んでいる。
私に、取り巻きなどいりませんわ。
この方々が、教師の言う、ハイエナ・・・と言いますのよ。
と、大きな声で言ってあげたいが、それも出来ない。
「わたくし、今することは御座いませんわ。ですので皆様も、ご自由に」
そう言うと私は教室を出る。
すると、教室の中では、さっき集まった方々の回りに女性とが集まり
「なによあの子。せっかく、ラシュール様がお声掛けされたのに」
「お高く止まっていらっしゃるのよ」
「ルクシア王子殿下に、いつもベッタリで気持ち悪いわ」
等々聞こえてくる。
「あら?ですが今日は、お一人で来られましたわね」
「えっ!?いつも、引っ張ってこられるのに?」
「とうとう、愛想着かされたかしら?」
「では、私が行って、お慰めしてあげなければ~」
「あらそれは、私のお役目よ」
そう言ってさっきの団体が、そそくさと教室を出て王子殿下の教室に向かっていく。
私がそれを、後ろから眺めていると、ふと・・・知った顔が視界に入った。
あれは・・・リコリア男爵。
数日前に、報奨を頂くために王宮に来ていた。
何でも、第2王子を危機から救ったとか・・・
そんな事を思い出しながら見ていると、その後ろにいた女性が、こちらを向いた。
私はその瞬間、息を飲む。
居た。夕霧だ・・・
37
あなたにおすすめの小説
「妹の方が可愛い」と不倫夫に捨てられた私。どうぞ借金まみれの実家ごと引き取って。私が肩代わりしていた負債、すべてお二人に引き継いでおきました
唯崎りいち
恋愛
「お前より妹の方が可愛い」
不倫した夫は私を追い出し、略奪した妹と笑った。
どうぞ、その「可愛い妹」と地獄までお幸せに。
私が肩代わりしていた実家と店の多額の借金、すべてお二人に引き継いでおきましたから。
「財布」を失った元夫と、逃げ場を失った妹。
身の丈に合わない贅沢を望んだ寄生虫たちの、惨めな末路を特等席で眺めさせていただきます。
前世で私を捨てた皇太子が、今世ではなぜか執着してきます。でも私は静王妃なので『皇叔母様』と呼ばせます
由香
恋愛
沈薬は前世、皇太子の妃だった。
だが彼の寵愛は側室へ移り、沈薬は罪もなく冷宮へ送られ――孤独の中で死んだ。
そして目を覚ますと、賜婚宴の日に戻っていた。
二度目の人生。
沈薬は迷わず皇太子ではなく、皇帝の弟である静王を選ぶ。
ただしその夫は、戦で重傷を負い昏睡中だった。
「今世は静かに生きられればそれでいい」
そう思っていたのに――
奇跡的に目覚めた静王は、沈薬を誰よりも大切にしてくれた。
さらにある日。
皇太子が前世の記憶を思い出してしまう。
「沈薬は俺の妃だった」
だが沈薬は微笑んで言う。
「殿下、私は静王妃です」
今の関係は――
皇叔母様。
前世で捨てた女を取り戻そうとする皇太子。
それを静かに守る静王。
宮廷を揺るがす執着と溺愛の物語。
ジルの身の丈
ひづき
恋愛
ジルは貴族の屋敷で働く下女だ。
身の程、相応、身の丈といった言葉を常に考えている真面目なジル。
ある日同僚が旦那様と不倫して、奥様が突然死。
同僚が後妻に収まった途端、突然解雇され、ジルは途方に暮れた。
そこに現れたのは亡くなった奥様の弟君で───
※悩んだ末取り敢えず恋愛カテゴリに入れましたが、恋愛色は薄めです。
断罪するならご一緒に
宇水涼麻
恋愛
卒業パーティーの席で、バーバラは王子から婚約破棄を言い渡された。
その理由と、それに伴う罰をじっくりと聞いてみたら、どうやらその罰に見合うものが他にいるようだ。
王家の下した罰なのだから、その方々に受けてもらわねばならない。
バーバラは、責任感を持って説明を始めた。
だって悪女ですもの。
とうこ
恋愛
初恋を諦め、十六歳の若さで侯爵の後妻となったルイーズ。
幼馴染にはきつい言葉を投げつけられ、かれを好きな少女たちからは悪女と噂される。
だが四年後、ルイーズの里帰りと共に訪れる大きな転機。
彼女の選択は。
小説家になろう様にも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる