9 / 58
第9話 アウグスト殿下side
しおりを挟む
俺はアウグスト・エルディニア。この国の第3王子だ。
今は、学園に通っている。
この学園は、15歳に入学し18歳で卒業になる3年制の学校だ。
俺は16だから、学年では2学年になる。
同級生には、ルクシオ兄上の婚約者の、エレノア様が居る。
彼女はずっと、ルクシオ兄上にベッタリだった。
ルクシオ兄上が昨年卒業された時、大泣きして離れたくないと言っていた事を、良く覚えていた。
しかし、そんな彼女が数日前から変わったと聞いた。
その日ルクシオ兄上は、婚約者が倒れたと聞き、急いで屋敷に向かった。
けれど、顔を見たとたん隠れられ、今日のところは帰った方がいいと言われたと言って、帰ってきたのだ。
そして次の日・・・
毎朝、ルクシオ兄上を引きずって通っていた学園に、彼女は一人で来た。
皆、不思議に思ったが、とりあえず様子を見ていた。
すると彼女は、今日兄上が来ると分かったとたん、避けるような素振りを見せた。
何故だろう・・・
あんなに、好きだの愛しているだの、ギャーギャー言っていた子が、1日2日でこんなに変わるものか?
俺のところに用があり、話しに来ていたルクシオ兄上も、エレノア様が登園していると聞くと、驚きを隠せずにいた。
しかしその時、何故かルクシオ兄上の隣に、見たこともない女性がいた。
だから俺は
「兄上、こちらの方はどなたですか?」
と兄上に尋ねた。すると
「あっ、はじめましてアウグスト様。
私ルイーザ・リコリスと言います。
平民ですので、いつでも声をかけてください」
と、にっこりと微笑みながら、規則を平気で破り、俺に直接声をかけてきた。
この学園では、ある程度平等をうたってはいるが、貴族のルールや規則を学ぶための場でもあるため、その辺りは厳しい。
兄上?・・・と、無言で圧を送ると、兄上はスッと目をそらす。
そうですか、分かりました。では俺も、無視させていただきますね。
この女性に、しっかりと教えてあげてください。
そんなことを考えながら、俺は兄上だけに挨拶をして、その場から離れる。
俺たち兄弟の間で、そんな会話が成立していたとは露知らず、ルイーザと名乗った女性は、兄上の腕にくっつき、楽しそうに話していた。
そんな面倒な場所から俺はすぐに離れると、沢山の個人教室が並ぶ校舎の廊下を歩いた。
この場所は、人が少なくて、俺としては好きな場所だったからだ。
すると、どこからか女性の声が聞こえてきた。
今は、学園に通っている。
この学園は、15歳に入学し18歳で卒業になる3年制の学校だ。
俺は16だから、学年では2学年になる。
同級生には、ルクシオ兄上の婚約者の、エレノア様が居る。
彼女はずっと、ルクシオ兄上にベッタリだった。
ルクシオ兄上が昨年卒業された時、大泣きして離れたくないと言っていた事を、良く覚えていた。
しかし、そんな彼女が数日前から変わったと聞いた。
その日ルクシオ兄上は、婚約者が倒れたと聞き、急いで屋敷に向かった。
けれど、顔を見たとたん隠れられ、今日のところは帰った方がいいと言われたと言って、帰ってきたのだ。
そして次の日・・・
毎朝、ルクシオ兄上を引きずって通っていた学園に、彼女は一人で来た。
皆、不思議に思ったが、とりあえず様子を見ていた。
すると彼女は、今日兄上が来ると分かったとたん、避けるような素振りを見せた。
何故だろう・・・
あんなに、好きだの愛しているだの、ギャーギャー言っていた子が、1日2日でこんなに変わるものか?
俺のところに用があり、話しに来ていたルクシオ兄上も、エレノア様が登園していると聞くと、驚きを隠せずにいた。
しかしその時、何故かルクシオ兄上の隣に、見たこともない女性がいた。
だから俺は
「兄上、こちらの方はどなたですか?」
と兄上に尋ねた。すると
「あっ、はじめましてアウグスト様。
私ルイーザ・リコリスと言います。
平民ですので、いつでも声をかけてください」
と、にっこりと微笑みながら、規則を平気で破り、俺に直接声をかけてきた。
この学園では、ある程度平等をうたってはいるが、貴族のルールや規則を学ぶための場でもあるため、その辺りは厳しい。
兄上?・・・と、無言で圧を送ると、兄上はスッと目をそらす。
そうですか、分かりました。では俺も、無視させていただきますね。
この女性に、しっかりと教えてあげてください。
そんなことを考えながら、俺は兄上だけに挨拶をして、その場から離れる。
俺たち兄弟の間で、そんな会話が成立していたとは露知らず、ルイーザと名乗った女性は、兄上の腕にくっつき、楽しそうに話していた。
そんな面倒な場所から俺はすぐに離れると、沢山の個人教室が並ぶ校舎の廊下を歩いた。
この場所は、人が少なくて、俺としては好きな場所だったからだ。
すると、どこからか女性の声が聞こえてきた。
17
あなたにおすすめの小説
「妹の方が可愛い」と不倫夫に捨てられた私。どうぞ借金まみれの実家ごと引き取って。私が肩代わりしていた負債、すべてお二人に引き継いでおきました
唯崎りいち
恋愛
「お前より妹の方が可愛い」
不倫した夫は私を追い出し、略奪した妹と笑った。
どうぞ、その「可愛い妹」と地獄までお幸せに。
私が肩代わりしていた実家と店の多額の借金、すべてお二人に引き継いでおきましたから。
「財布」を失った元夫と、逃げ場を失った妹。
身の丈に合わない贅沢を望んだ寄生虫たちの、惨めな末路を特等席で眺めさせていただきます。
だって悪女ですもの。
とうこ
恋愛
初恋を諦め、十六歳の若さで侯爵の後妻となったルイーズ。
幼馴染にはきつい言葉を投げつけられ、かれを好きな少女たちからは悪女と噂される。
だが四年後、ルイーズの里帰りと共に訪れる大きな転機。
彼女の選択は。
小説家になろう様にも掲載予定です。
愛のゆくえ【完結】
春の小径
恋愛
私、あなたが好きでした
ですが、告白した私にあなたは言いました
「妹にしか思えない」
私は幼馴染みと婚約しました
それなのに、あなたはなぜ今になって私にプロポーズするのですか?
☆12時30分より1時間更新
(6月1日0時30分 完結)
こう言う話はサクッと完結してから読みたいですよね?
……違う?
とりあえず13日後ではなく13時間で完結させてみました。
他社でも公開
運命の番より真実の愛が欲しい
サトウミ
恋愛
田舎娘のゾーイは龍族の王子・シャウロンの『運命の番』だった。
ロマンチックな恋を夢見るゾーイは『運命の番』であるシャウロンと会えるのを楽しみにしていた。
しかし、シャウロンはゾーイに対して素っ気ない。
運命の番だからといって、必ずしも愛し合う関係だとは限らないらしい。
それを悟ったゾーイは、シャウロンのもとから去ることを決意した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる