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第77話
「何も、そこまで宣言する必要は・・・」
国王陛下がそう言うが
「いいえ。自分の不徳の致すところで、子供の事も分かっておらぬ私の、
したことでもありますので」
「だがな、一人がそうだからと言って、全てをそう見ることは間違っておるぞ」
「ですが・・・」
少しだけ頭を上げたグルト公爵様に
「全てではありません。
グルト公爵家のアルノー様とベルガ様は、しっかりと侯爵様の背中を
見ておられると思いますが・・・」
私はそう、声をかけた。
「そ、そうでございますか?」
「はい。お二人はしっかりと、ご自分をお持ちです。
アルノー様は、自分の意見をしっかりお伝えになると、お父様から
きいたことがありますわ」
「それからベルガ殿ですが、彼は役所の方々に、頼りにされておられますよ」
ヤッレ子爵も参加して、グルト公爵にお伝えした。
「私共が、ご迷惑をお掛けしたと言うのに、そのように言っていただけるとは・・・」
体を震わせ、今にも泣いてしまいそうなのを我慢しているグルト公爵に
「俺達に、多大な迷惑をかけたのはベル・グルト公爵令嬢であって、他の兄妹ではない」
アウグスト殿下がしっかりと、責任の所在を伝えた。
「は、はい。それはしっかりと理解しております」
「あの令嬢がやったことの後始末をするのが、先ではないのか?」
「はい」
「自分の子供達の事は、後で貴方が悩めば済むことだろ?」
「はい、その通りでございます」
グルト公爵はそう言うと、
「では、本日をもってベルは二度と、アウグスト殿下の前に姿を見せないことを
お誓い致します。
そして、学園の方は学園長と相談の上、対策を取らせていただきます。
各家の謝罪は全て自分が行い、速やかに対処していきますので・・・」
そう言って頭を下げ
「本当に申し訳ございませんでした」
と謝罪した。
その後、グルト公爵は王家の方に対して、今までなにかと反抗していた態度を改めた。
そして、長女であるベル・グルト公爵令嬢は、高齢の伯爵家に嫁ぎ、そこで子供を産み後継者を育てる事になる。
しかし、嫁いだ先はあの騒動を知っていた為、教育には参加させず、ベルは子供を産むだけの妻となった。
その他のグルト公爵家の子供は、しっかりと教育を行い、末娘のテトラ様は侯爵家に嫁がれたのだった。
そして学園は・・・
学年中期に、一斉試験を行い、その結果でクラス替えを行った。
その結果、Aクラスに入れる学力を持ったものは10人もおらず、三学年、二学年とも、Aクラス10人以下、BクラスとCクラスが、15人を越えた。
今までは全て、10人以上だった教室が、Aクラスだけ寂しいものになった。
しかも、三学年に至っては、6人しかおらず、教室の席最前列のみで授業を行うことになった。
国王陛下がそう言うが
「いいえ。自分の不徳の致すところで、子供の事も分かっておらぬ私の、
したことでもありますので」
「だがな、一人がそうだからと言って、全てをそう見ることは間違っておるぞ」
「ですが・・・」
少しだけ頭を上げたグルト公爵様に
「全てではありません。
グルト公爵家のアルノー様とベルガ様は、しっかりと侯爵様の背中を
見ておられると思いますが・・・」
私はそう、声をかけた。
「そ、そうでございますか?」
「はい。お二人はしっかりと、ご自分をお持ちです。
アルノー様は、自分の意見をしっかりお伝えになると、お父様から
きいたことがありますわ」
「それからベルガ殿ですが、彼は役所の方々に、頼りにされておられますよ」
ヤッレ子爵も参加して、グルト公爵にお伝えした。
「私共が、ご迷惑をお掛けしたと言うのに、そのように言っていただけるとは・・・」
体を震わせ、今にも泣いてしまいそうなのを我慢しているグルト公爵に
「俺達に、多大な迷惑をかけたのはベル・グルト公爵令嬢であって、他の兄妹ではない」
アウグスト殿下がしっかりと、責任の所在を伝えた。
「は、はい。それはしっかりと理解しております」
「あの令嬢がやったことの後始末をするのが、先ではないのか?」
「はい」
「自分の子供達の事は、後で貴方が悩めば済むことだろ?」
「はい、その通りでございます」
グルト公爵はそう言うと、
「では、本日をもってベルは二度と、アウグスト殿下の前に姿を見せないことを
お誓い致します。
そして、学園の方は学園長と相談の上、対策を取らせていただきます。
各家の謝罪は全て自分が行い、速やかに対処していきますので・・・」
そう言って頭を下げ
「本当に申し訳ございませんでした」
と謝罪した。
その後、グルト公爵は王家の方に対して、今までなにかと反抗していた態度を改めた。
そして、長女であるベル・グルト公爵令嬢は、高齢の伯爵家に嫁ぎ、そこで子供を産み後継者を育てる事になる。
しかし、嫁いだ先はあの騒動を知っていた為、教育には参加させず、ベルは子供を産むだけの妻となった。
その他のグルト公爵家の子供は、しっかりと教育を行い、末娘のテトラ様は侯爵家に嫁がれたのだった。
そして学園は・・・
学年中期に、一斉試験を行い、その結果でクラス替えを行った。
その結果、Aクラスに入れる学力を持ったものは10人もおらず、三学年、二学年とも、Aクラス10人以下、BクラスとCクラスが、15人を越えた。
今までは全て、10人以上だった教室が、Aクラスだけ寂しいものになった。
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