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魔石収集家

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25 豊かな大地の祝福 /魔物たちの進撃

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ディルが支配していた魔力の圧制から解放されたダンジョンは、まるで長い眠りから覚めたかのように穏やかな空気を纏い始めていた。
だが、その静けさの中にも油断ならない気配が漂っている。生き残った魔物たちが、いまだ3層の奥深くで潜んでいるのが感じ取れた。

忍者たちは、ディル討伐後すぐに3層を踏破するための討伐隊を組織し、ダンジョン内に再び足を踏み入れた。
彼らは、各自の忍術や戦法を駆使し、さらに魔法対策の装備を身に纏っていた。ディルの戦いで学んだ教訓──魔法への迅速な対応がなければ、あっという間に倒される危険性があることを胸に刻んでいる。彼らはそれを知り尽くした上で、3層の掃討作戦に挑んだ。

隊員たちは3人一組でチームを組み、各々が異なる役割を担って慎重に進んだ。先頭の忍者が音を立てずに足跡を消し、影のように壁沿いに進むと、背後の二人が地形の罠や魔物の痕跡を細かく確認する。ある忍者がわずかな異変に気づくと、手信号で仲間に知らせ、素早く次の行動を示し合った。その巧妙な連携には一切の無駄がなく、息を合わせて一瞬の隙を突く戦術が実に見事だった。

魔法を使う魔物に対しても、忍者たちは冷静だった。
事前に彼らが放つ魔法の種類を予測し、それぞれの忍術を重ね合わせて対策を取った。例えば、火の魔法を得意とする魔物が現れた時には、影分身を駆使して複数の標的を見せかけ、一瞬の混乱を誘い込んだ。その間に仲間の一人が氷の術を使って魔物の動きを封じ、他の忍者が素早く近づいて止めを刺す。

それでも、3層の魔物たちは凄まじい執念を見せ、1週間にも及ぶ激戦が続いた。忍者たちは深い疲労を感じながらも、冷静な判断と緻密な戦術で一匹一匹を確実に討伐していった。そしてついに、最後の魔物を倒した瞬間、3層全体に残っていた不穏な気配が消え去り、忍者たちは解放されたような静けさを味わった。彼らは互いに視線を交わしながら、成し遂げたことの重みに一瞬浸る。

そして、3層の探索が本格的に始まった。生き残りの魔物がいなくなり、ようやく平穏を取り戻したこのフロアには驚くべき資源が隠されていた。土壌には肥沃な栄養分が多量に含まれており、その豊かさはまるで大地が新たな生命を求めるように息づいていた。
土を採取し、地上でこの肥料がどれほどの価値を持つかを確かめるために試験を始めた。

3層の土は、手に取るとふわりと柔らかく、わずかに青みを帯びた光を宿している。忍者たちはその質感と香りを確かめ、地上で見られるどの土とも異なることをすぐに悟った。この土を地上で使用すれば、作物の成長が飛躍的に向上し、極上の収穫が得られると確信したのだ。報告を受けた本部では、この新たな肥料を使った農業の可能性に胸を膨らませ、奮闘に感謝の意を表した。

3層の資源を解放したことで、地上の人々にとっては新たな希望が生まれた。忍者たちが戦い抜き、命をかけて手に入れたこの土壌の価値は計り知れず、豊かさと繁栄の象徴となった。


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日本のダンジョンからあふれ出た魔物たちが、地球規模の脅威となりつつあった。
飛行能力を持つ魔物たちは、日本列島の上空を制し、そのまま海を越えてアジア大陸の沿岸地域にまで姿を現すようになっていた。
恐ろしいほどの速さと異様な生命力を誇る魔物たちが、アジアの主要都市の空を横切ると、そこには一瞬にして暗雲が垂れ込め、影が大地を覆う。
現れた魔物は翼を大きく広げ、鋭い鳴き声を上げながら街を見下ろし、民衆は不安と恐怖に包まれていた。

中国沿岸の港町、韓国の首都、フィリピンのビーチ沿いで、突如空に現れた飛行魔物は、まるで人々をあざ笑うかのように滑空し、建物の間を音もなく飛び回る。
魔物の影が広がるたび、建物や電線、車がその下で震え、人々は恐怖に息を詰めた。
警報が鳴り響き、逃げ惑う人々の悲鳴が空気を引き裂き、避難指示があちこちで発令された。軍が出動し、対空砲や高性能ミサイルで迎撃を試みるも、魔物にはまるで効果がない。魔物はまるで不敵な笑みを浮かべるかのように、次々と迎撃をかわしながら人々の頭上を飛び去っていった。

各国の政府は次第にダンジョンからの脅威を深刻に捉え始め、各国首脳が緊急会合を開くまでに至っていた。
メディアは連日報道を続け、テレビの画面には魔物による破壊の爪痕が映し出され、人々の間に広がる混乱が伝えられていた。飛行する魔物の襲来を目の当たりにした人々は、自分たちが今どれほど危険な状況にあるのかを知り、さらなる不安に包まれていく。

「魔物が空を飛ぶという事実がある以上、これは他人事ではない」アメリカの国家安全保障会議でも、この異常事態に対する対策が議論されていた。
各国の代表はスクリーンに映し出される日本やアジアの惨状を見つめ、表情を険しくしていた。
彼らは、ダンジョンから現れた魔物がすでにアジアの都市に被害を及ぼしていること、そしてそれがもはや日本やアジアに限定された問題ではなく、やがてアメリカやヨーロッパにも飛び火する可能性があることに気付いていた。

ヨーロッパの国々でも、メディアが報じる魔物の映像が大きな衝撃を与え、人々の不安は増大していた。飛行能力を持つ魔物は、海を越えて新たな獲物を求めるように広がっていく。
政府関係者の間では、「アメリカ大陸やヨーロッパの都市が次の標的になるのは時間の問題だ」との声がささやかれ始めていた。

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