短編集

いといしゅん

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桜と恋

先輩の秘密

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本屋に到着し、僕はライトノベルの置いてある棚へ向かう。
そこには恵奈先輩がいた。

先輩との距離を縮めるために僕が行った行動。
それは、先輩の秘密を利用し、会いに行くことだ。
秘密を知られていることを知ったら、印象によく残るだろう。
先輩の秘密。それは…

とあるライトノベルシリーズのであることだ。

先輩は周りからの印象に反して、意外とライトノベルをよく読む。
普段はカバーをつけているので周りからはなんの本を読んでいるかはわからない。
しかし、僕は知っている。
先輩は必ずそのライトノベルシリーズだけを読んでいること。
そして、そのライトノベルシリーズのキャラの絵柄のしおりやクリアファイルを何枚も持っていることを。

まぁ、そんな感じのおそらく僕だけが知っている先輩の秘密を利用し僕は先輩に会いにきた。
今日、一緒に下校した時、先輩は、
「今日は、本屋に行こうかな……」
とつぶやいていた。
先輩が本屋に来るならおそらくここだろうときてみたら案の定、居たというわけだ。

「先輩、こんなところで奇遇ですね。あっ、そのシリーズ面白いですよね」
と先輩に声をかけると、先輩は顔を赤くしながら、
「えっ?ちょ…りょ…涼くん⁉︎お…お願いだから、誰にも言わないで~」
と慌て始めた。
多分、先輩も自分のキャラを理解し、周りに知られるのを避けたいのだろう。
「言いませんよ、先輩」
「ほ…ほんとに……?」
やばい。慌てながら顔赤くしてる先輩可愛すぎる。
「はい。言いませんよ」
「ありがと~。涼くん」
そして、先輩は、そうだ!と前置きし、 
「周りに言わないでくれるお礼として、勉強会しない?」
と何気なくすごい発言をしてきた。
「べ…勉強会っていつするんですか?」
「今から」
えっ?まじですか?
「ど…どこでやるんですか?」
「私の家」
えっ?ちょっと待って…
・・・・・・
え?
「私の家って先輩の家ですか?」
「そうだけど?」
「ほかに誰かいるんです?」
「うちには誰もいないし、ほかに誰も呼ばないけど?」
あれ?先輩との距離を縮めようとここにきたのは確かだけど、展開早すぎん?
「あ、予定か何か入ってた?じゃあ今回やめとく?」
「いえ、ぜひお願いします」
まぁ、そんなこんなで先輩と2人きりで勉強会という過去の僕が妬むようなことをすることになったわけです。
ただ一つだけ言いたい。

ーまじで展開が早すぎて草ー
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