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27 プレゼント選び
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しおりを挟む「これ欲しい……!」
マネキンに着せられた水色のワンピースに目を輝かせる。生地の肌触りもいいし、ふわりと揺れる裾の透け感もいい。胸元のリボンも甘すぎず可愛い。工夫すれば仕事にだって着て行ける気がする。
「すみません、これってどこにありますか?」
「こちらです。先週入荷したばかりの新作なんです!」
お洒落な女性店員さんに声をかけて、結局試着。サイズ感もピッタリでまさに私の為の服って感じ。
正直なところ値段は可愛くないけど……。「大変お似合いですよ」って店員さんに褒められるとますます欲しくなる。こうなると私はいつも――。
「じゃあ、これ買います!」
「ありがとうございます!」
こうなっちゃうんだよね。だからいつもクローゼットは可愛い服でいっぱい。そろそろ整理しないといけないけど、簡単には出来ない。だってどれもお気に入りなんだもん。
あっという間に会計を済ませると手に持つ紙袋が2つになった。
もう何も買えないと思ってしまうのは、今の買い物で今月の買い物予算をオーバーしてしまったからだ。だけどいい買い物をしたんだから後悔はない。
店を出て、広い館内を巡る。休日だけあって可愛い女の子達が服や雑貨を楽しそうに選んでいる。だけどその気持ちはすごくわかる。
ショッピングしていると可愛いものに囲まれて、まるで宝箱の中を歩いているみたい。だからショッピングは好きだし、欲しいって思っている服が私を呼んでるみたいに感じる時がある。
これだから友達と来るショッピングもいいけど、たまには一人で来て、ゆっくりとマイペースにするのも悪くない。
「あ……、可愛い……!」
またひとつ可愛いヘアアクセサリーが私を呼んだ。アクセサリーショップに並んでいるヘアピンを手に取って鏡を覗き込みながら髪の上から重ねてみる。リボンの形で、キラキラと光沢があっていい感じ。買っちゃおうかなと考えて、一度元の場所に戻す。それから他にもいいものがないかズラリと並ぶヘアアクセサリーを眺めた。
するとひとつのカチューシャが目に留まった。
ゴールドの縁で小さな白い花の飾りがついた細めのカチューシャ。可愛いけど、ちょっと落ち着いた感じだから――椛乃社長に似合いそうって思った。
「これなら私より――」
「――九重社長に似合いそうですね」
背後から重なった柔らかい声が私の思考を停止させる。え? と小さな声を零して振り返ると、見覚えのあるイケメンが立っていた。
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