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1章
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「で、榊。このプリントの山は何だ」
「あは。奢るからさ、中間まで、空いた時間でいいから教えてもらおうと思って」
「あほ、俺も去年留年ギリギリだったんだ」
「じゃあ、お互い頑張って、支え合いながら留年免れようよ」テーブルに数々の品を並べて、ギブアンドテイクを図る榊に、お構いなく食い物を口に運びながらも、拒否する。
「・・・・・・つか、このプリント授業中のやつだろ。俺持ってねぇねんだけど」
「柳瀬、あんまり学校に来ないからなぁ、そりゃ持ってないだろうなぁ。見せてあげてもいいけど? もちろん、ちゃんと教え合いするのが条件だけど」
「じゃあいらね」
「余裕だね」
ストローから飲む炭酸は強く感じて、柳瀬は少し蒸せながら「一個だけ言うなら、そこ、ちげぇ」。
柳瀬が指をさす問題に榊も注意をやる。
「何がどう違う? 俺にはサッパリなんだけど」
「まず、足し算からちげぇ。小学生からやり直してこい」
互いに沈黙の時間が訪れる。榊は呆然としている方が近いが、柳瀬は完全に呆れ返っていた。
「これは・・・・・・柳瀬と徹底的に勉強しないとダメなやつじゃ?」
「俺を巻き込むな」
「でも。俺やばくね?」
「・・・・・・今日は予定があるから遅くまでは付き合ってやれねぇよ」
「今日は誰と寝るの」
「今日のご飯は何」と聞くような気軽な雰囲気で聞く榊。表情も一切変えずに驚かない。
「寝ない」
「あ、会長のとこ?」
「ああ、鍵を預かって返しそびれたからな」
「最近は会長一人じゃん?」
「・・・・・・アイツ一人でもめちゃくちゃ金持ってるからな。他探すより効率がいんだよ」
「同じ学校で、しかも生徒の代表とって、効率以前にリスクの方が高い気がするけど」
ここで柳瀬が舌打ちをして、「アイツは俺に惚れてるらしいから、そんなリスキーじゃねぇんだよ」重い荷物を運んだ後の気だるさを出す。
「リスキーじゃないんだ。なら、俺も一安心だ」
「んでだよ、別にお前に飛び火しないように気をつけてるし大丈夫だろ」
「はぁ」
榊は言いたいことを飲み込んだ。きっと恐らく、伝わらないからだ。
「さ、鍵、返しておいでよ。俺はここでもうしばらく頑張っていくから」
柳瀬が店から出た後、窓から見えなくなるまで小さな背中を見ていた。
「ウリ、ねぇ。どうせ会長からもらってる金額だって大したことないくせに・・・・・・」
「あは。奢るからさ、中間まで、空いた時間でいいから教えてもらおうと思って」
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「・・・・・・つか、このプリント授業中のやつだろ。俺持ってねぇねんだけど」
「柳瀬、あんまり学校に来ないからなぁ、そりゃ持ってないだろうなぁ。見せてあげてもいいけど? もちろん、ちゃんと教え合いするのが条件だけど」
「じゃあいらね」
「余裕だね」
ストローから飲む炭酸は強く感じて、柳瀬は少し蒸せながら「一個だけ言うなら、そこ、ちげぇ」。
柳瀬が指をさす問題に榊も注意をやる。
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互いに沈黙の時間が訪れる。榊は呆然としている方が近いが、柳瀬は完全に呆れ返っていた。
「これは・・・・・・柳瀬と徹底的に勉強しないとダメなやつじゃ?」
「俺を巻き込むな」
「でも。俺やばくね?」
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「今日は誰と寝るの」
「今日のご飯は何」と聞くような気軽な雰囲気で聞く榊。表情も一切変えずに驚かない。
「寝ない」
「あ、会長のとこ?」
「ああ、鍵を預かって返しそびれたからな」
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「同じ学校で、しかも生徒の代表とって、効率以前にリスクの方が高い気がするけど」
ここで柳瀬が舌打ちをして、「アイツは俺に惚れてるらしいから、そんなリスキーじゃねぇんだよ」重い荷物を運んだ後の気だるさを出す。
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「はぁ」
榊は言いたいことを飲み込んだ。きっと恐らく、伝わらないからだ。
「さ、鍵、返しておいでよ。俺はここでもうしばらく頑張っていくから」
柳瀬が店から出た後、窓から見えなくなるまで小さな背中を見ていた。
「ウリ、ねぇ。どうせ会長からもらってる金額だって大したことないくせに・・・・・・」
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