イノセントキラー

ゴンザレス

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※これより過激表現が含まれます。

 竜ヶ崎が正常位で弓月を揺する。

 緩急のある動きで弓月の中を掻き回して快楽を貪る。正直、弓月には抵抗するだけの余力は残されておらず、ひたすら尻に感じる初めての感覚に悶えていた。

 座薬とは比にならない異物感と、挿入前に散々解されてローションと絡んだ孔と中。おかげで快楽なのか分からない痒みが続く。

 その痒みから逃れたくて、つい弓月の腰も揺れ動く。

「へぇ、初めてとは思えない乱れっぷりだな」

 こんな状況でも、平然と会話する竜ヶ崎には、圧倒的な経験の差が窺えてならない。

「まさか、少しでもこういう経験があるとか……言わねぇよな?」

 嫉妬心を見せながら、弓月の中の最奥を目指し続ける竜ヶ崎。「まぁ俺が隣で見張ってたんだから、ありねぇけど」と言いながら、奥で勝手に果てた。

 弓月の痒みは竜ヶ崎が動きを止めたことで、さらに痒さを増してくる。

「ゆづ、どこまで煽るんだよ。もういいって、これ以上は」
「違っ、かゆ、痒いんだよッ。なか、なんでこんな痒いの」

 半べそかきながらゆるゆると腰を振る弓月。竜ヶ崎の制止はほとんど届かない。

 「俺は警告したからな」と口調を荒げて、弓月の片脚を持ち上げた。それから竜ヶ崎自身をさらに弓月の奥へ押し進めた。

 それに弓月は声にならない声で喘ぎ、「まだ奥! 奥かゆい」と竜ヶ崎を尚も煽る。
 内側からくる痒みは初めてで、どうしても擦ってスッキリしたい。——肉壁を竜ヶ崎ので抉って、痒みの原因をごりごりと掻いて欲しくてたまらない。

 竜ヶ崎は息を切らしながら、「せっかく初めては辛くならないように気を遣って、さっさと終わらせてやったのに」とL字になる弓月の片脚に噛み付いた。

 それからの竜ヶ崎は、弓月の痒みが落ち着いてもそれは続いた。
 あちこちに咬みついた痕が刻まれ、鬱血痕もちらほらと歪な形で花を咲かせている。

 弓月は、ものの見事に食い荒らされたのだ。

「シロぉ……初っ端からこんな飛ばすなんて……」
「俺は悪くねぇぞ。俺は初めてくらいは辛くないようにさっさと終わらせてあげようとしたんだ。俺は褒められてもいいくらいだ」

 シングルベッドよりひと回り大きいベッドで、竜ヶ崎とで睦言を交わす弓月。膝枕をしただけで鼓動が早まったあの時の純情さを残した弓月は、悪びれる様子のない竜ヶ崎に少し拗ねて背を向けた。

 すると、すぐさま後ろから抱き寄せて「今までずっと我慢してきた俺を褒めろ」と傍若無人ぶりを垣間見せる。

「ずっと我慢してきたって言われても、俺から告白したようなもんだし。お互い様!」

 回された逞しい腕に竜ヶ崎と同様に咬みついた。甘噛みのつもりだったが、存外深く痕がついてしまった。一瞬の罪悪感の後、えも言われぬ幸福感が弓月を包み、思わず向けた背を戻してしまった。

 その反動で垂れる白濁。

「え。なんか尻から……」
「あ? ゴムなんか付けるわけねぇだろ」
「へ? なんで?!」
「なんでって……そりゃ、孕んで欲しいからだよ」
「今そんな話じゃなくない?!」
「俺は割と本気だ。ずっとゆづには本気」
「——っ。こんなんで絆されるから、俺はいつもフェアじゃないんだ!!」

 竜ヶ崎は優しい顔で「安心しろ、俺が綺麗にすっから」と弓月の髪を撫でた。

 しかし、竜ヶ崎の優しい表情が徐々に曇る。弓月が心配そうに下から覗き込むと「ゆづ? 頭の怪我の治りは好調ってメールで言ってなかったか……?」という。

「うん。最近は好調だよ。最初はなかなか傷口がくっつかなくて、よく開いてたんだけど、最近好調でさ。縫合から二週間経って通常よりは遅れてるけど、明後日。ちょうどシロの停学が明ける日に抜糸の予定」

 「俺、寝相悪くて頭動かしちゃうみたい」とお茶目に舌を出してみたが、竜ヶ崎が即座にピロートークを切り上げ、弓月の尻を洗い流すため風呂場に連行された。——頭を濡らさないよう何度も注意をされながら。
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