7 / 10
復讐代行
しおりを挟む
小川英介は、自分の務めている出版社の、上司に辞表を提出した。『小川くん、君が辞めて一体何になるというんだ。休みたければいつまでも休んでいいんだぞ。そして踏ん切りがついたら、またここに戻ってくればいいじゃないか』上司は優しく諭した。『申し訳ありません。もう決めたことですから。』小川はそういって、出版社を後にした。自宅の部屋に戻ってから、小川は思った。茜が死んでもう2週間が経つのか。月日の流れるのは、早いものだ。警察の捜査は一向に進展していないらしい。その証拠に、昨日も、松前と田中という刑事二人が、自宅を訪ねてきた。どうやら二人は自分を疑っているらしい。見当違いも甚だしいが、ほかに有力な容疑者が見つからないのであろう。このまま警察に任せていても、茜を殺した犯人は見つからないのではないだろうか。本当は自分の手で犯人を見つけたいのだが、下手に現場近くをうろちょろすると、強引に犯人と決めつけられるかもしれない。小川は、昔見た、殺し屋の映画を思い出した。現実に殺し屋がいれば、俺も依頼するのにな、と思いながら、ネットの掲示板をスクロールしていた。『復讐代行承ります。』という広告が、松前の眼に映った。
その広告によれば、復讐したい相手の名前と、詳しい情報を書き込んで、okボタンをクリックしたのちに、指定の銀行口座に50万振り込んだら、依頼が実行されると書かれていた。本当なのかどうかわからないが、小川は、自分でも不思議であったが、すぐに依頼することにした。だが、殺したい犯人はまだわかっていないので、犯人を見つけて欲しいということと、そいつが犯人であるという証拠を現場に残しておいてもらいたいということを書き込んだ。事件の内容についても、自分が知っている範囲で、できる限り詳しく書いた。okボタンをクリック。指定の銀行口座が表示された。すぐに銀行に行って現金を振り込んだ。家に戻って、画面を確かめると、依頼承りました。の文字が表示されていた。
その広告によれば、復讐したい相手の名前と、詳しい情報を書き込んで、okボタンをクリックしたのちに、指定の銀行口座に50万振り込んだら、依頼が実行されると書かれていた。本当なのかどうかわからないが、小川は、自分でも不思議であったが、すぐに依頼することにした。だが、殺したい犯人はまだわかっていないので、犯人を見つけて欲しいということと、そいつが犯人であるという証拠を現場に残しておいてもらいたいということを書き込んだ。事件の内容についても、自分が知っている範囲で、できる限り詳しく書いた。okボタンをクリック。指定の銀行口座が表示された。すぐに銀行に行って現金を振り込んだ。家に戻って、画面を確かめると、依頼承りました。の文字が表示されていた。
0
あなたにおすすめの小説
ある辺境伯の後悔
だましだまし
恋愛
妻セディナを愛する辺境伯ルブラン・レイナーラ。
父親似だが目元が妻によく似た長女と
目元は自分譲りだが母親似の長男。
愛する妻と妻の容姿を受け継いだ可愛い子供たちに囲まれ彼は誰よりも幸せだと思っていた。
愛しい妻が次女を産んで亡くなるまでは…。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
【1話完結】あなたの恋人は毎夜わたしのベッドで寝てますよ。
ariya
ファンタジー
ソフィア・ラテットは、婚約者アレックスから疎まれていた。
彼の傍らには、いつも愛らしい恋人リリアンヌ。
婚約者の立場として注意しても、アレックスは聞く耳を持たない。
そして迎えた学園卒業パーティー。
ソフィアは公衆の面前で婚約破棄を言い渡される。
ガッツポーズを決めるリリアンヌ。
そのままアレックスに飛び込むかと思いきや――
彼女が抱きついた先は、ソフィアだった。
婚約破棄から50年後
あんど もあ
ファンタジー
王立学園の卒業パーティーで、王子が婚約者に婚約破棄を宣言した。王子は真に愛する女性と結ばれ、めでたしめでたし。
そして50年後、王子の孫の王子は、婚約破棄された女性の孫と婚約する事に。そこで明かされた婚約破棄の真実とは。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる