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13章
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矢口警部補は、部下の若杉刑事を連れて、T刑務所へ向かった。そこの刑務所に勤めている丸山和彦と、囚人だった藤浪勤について調べるためである。受付の若い刑務官に警察手帳を見せて、刑務所長と面会したいというと、廊下の奥側にある応接室に案内された。15分ほど待った後に刑務所長が応接室に姿を現した。
『所長の高木と言います』50代ぐらいの男はそう言って一礼した。
『警視庁捜査一課の矢口と言います。こちらは部下の若杉です。お忙しいところお呼びだてして申し訳ありません。』
『いえ、とんでもないです。どうぞ、お座りください。』席に座る事を勧められて、矢口たちは席に着いた。高木も席に着いてから、こう言った。
『それで、今日はどんなご用件で』
『とある殺人事件を捜査していまして。その際に、藤浪勤という男が浮上しまして』
『藤浪勤というと、こちらの刑務所に服役していた男のことですか』
『ええ、おたくの刑務所に服役していた男です。五年前に亡くなったとお聞きしましたが、覚えていらっしゃったんですね』
『模範囚でしたからね。最初は無期懲役囚ということで、警戒はしていたんですが、実際はおとなしい男でして。それで記憶に残っていたんです』
『模範囚ということは、何か問題を起こしたことはないということですね』
『そうですね。模範囚になるには、些細なことでも命取りになりますからね。』
『丸山和彦さんが、こちらで刑務官として働いているそうですが』急に、自分の部下の名前を出されて、高木所長は怪訝な表情を見せた。
『ええ、丸山和彦は、こちらに勤めている刑務官ですが、彼が何か』
『先ほどお話しした、殺人事件の被害者の娘の恋人が、丸山さんだとわかりまして。』
『そうでしたか。彼が何か事件に関係しているということですか』
『それはまだわかりませんが、参考程度に、彼のことについてお話を伺いたいと思いまして』
『しかし、私はあまり部下のプライベートに詮索はしない主義でね。知っていることといえば、彼の経歴や、住所、電話番号、家族構成ぐらいですかね。』
『そうですか、丸山さんは、今日出勤していますか』
『いえ、今日は非番のはずです。』
『丸山さんと親しかった同僚の刑務官はいますか』
『さあ、あまり人付き合いをするタイプではなかったから、思い浮かばないですね』
『所長の高木と言います』50代ぐらいの男はそう言って一礼した。
『警視庁捜査一課の矢口と言います。こちらは部下の若杉です。お忙しいところお呼びだてして申し訳ありません。』
『いえ、とんでもないです。どうぞ、お座りください。』席に座る事を勧められて、矢口たちは席に着いた。高木も席に着いてから、こう言った。
『それで、今日はどんなご用件で』
『とある殺人事件を捜査していまして。その際に、藤浪勤という男が浮上しまして』
『藤浪勤というと、こちらの刑務所に服役していた男のことですか』
『ええ、おたくの刑務所に服役していた男です。五年前に亡くなったとお聞きしましたが、覚えていらっしゃったんですね』
『模範囚でしたからね。最初は無期懲役囚ということで、警戒はしていたんですが、実際はおとなしい男でして。それで記憶に残っていたんです』
『模範囚ということは、何か問題を起こしたことはないということですね』
『そうですね。模範囚になるには、些細なことでも命取りになりますからね。』
『丸山和彦さんが、こちらで刑務官として働いているそうですが』急に、自分の部下の名前を出されて、高木所長は怪訝な表情を見せた。
『ええ、丸山和彦は、こちらに勤めている刑務官ですが、彼が何か』
『先ほどお話しした、殺人事件の被害者の娘の恋人が、丸山さんだとわかりまして。』
『そうでしたか。彼が何か事件に関係しているということですか』
『それはまだわかりませんが、参考程度に、彼のことについてお話を伺いたいと思いまして』
『しかし、私はあまり部下のプライベートに詮索はしない主義でね。知っていることといえば、彼の経歴や、住所、電話番号、家族構成ぐらいですかね。』
『そうですか、丸山さんは、今日出勤していますか』
『いえ、今日は非番のはずです。』
『丸山さんと親しかった同僚の刑務官はいますか』
『さあ、あまり人付き合いをするタイプではなかったから、思い浮かばないですね』
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