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19話:王太子との回想シーン(その1)
しおりを挟む王宮に行っていたディーナが、至極スッキリとした顔で帰ってきた。
何かいいことがあったのだろうか。
フィリアは、隣国で散々な目に遭ったことをディーナだけに話した。
気味悪く光る契約書のことも。
そして、そして、自分を庇ってくれた彼女のことも。
「侯爵は、ディーと私が粗野でバカで字もまだ読めないと思っているでしょう?」
「そうね、計算高いくせに、結構色々と抜けているわよね。お陰でやり易くて助かるわ。」
「契約書は、アーデン侯爵が娘フィーリアの売買契約書だったわけでしょう?」
「そう。」
「なら問題ないわよ。」
「それよりあの変態ロリのことよ!」
「まあまあ、そんなクズのことなんか駄犬に噛まれたと思って忘れなさいな。」
「無理よ~!!」
「なら、私の体験談を話してあげる。王宮に行った日のことよ。」
「?」
「所々回想シーンでいくわよ。」
「侯爵は、10歳の第3王子が私に食い付くと思っていたみたいだけれど、当てが外れたわね。
可愛い系の目のおっきい小リスみたいな子が好みだったみたい。私には目もくれなかったわ。」
「ディーナはキレイ系だものね、大人っぽいし。」
「まあ、老けているとも言えるわね。」
「プッ、8歳で老けてるって。それで?」
「王宮の庭を眺めながら歩いていたの、そしたら、キラキラした少年が近づいてきて、
王太子!16歳!って自己紹介してきたわ。」
「・・とってもわかりやすいわね。アホっぽいけれど。」
「そうね、頭の中はエロエロなんじゃないかしら。お花畑で裸の幼女と常に戯れているような。」
「ええっ!」
「妻のアソコに毛が生えているのが辛いって言ってたわ。」
「・・・。」
<王太子との回想シーン>
「私だって、年頃になったら、きっと毛が生えますよ。」
「ディーナは、プラチナブロンドだ、毛が生えても目立たないよ。」
「そうでしょうか?」
「私の部屋に行こう。お菓子があるよ。」
「知らない人と甘い言葉にはのっちゃいけないってお母様たちが。」
「王太子って言っただろ?」
「本物か私にはわからないもの。」
「そこにいる護衛が証明してくれるよ。」
「手下なら平気で嘘がつけますよね?」
「・・・。そうだ、ならアーデン侯爵に会いに行こう。」
「あ、いたいた。アーデン侯爵!」
「これは、王太子殿下、ご機嫌麗しく「あ、いいよ挨拶はいらない。ご令嬢を私の部屋に招待したいんだけれどいいよね?」
「は?・・。」
「侯爵はもう帰っていいよ。王宮の馬車で帰りは送るから。僕が満足したら。」
(満足??)「は、あ・・。」
「では、そういうことで。」
「ほら、王太子だってわかったよね?」
「影武者かも。」
「そんなの居ないよ。」
「そうなんですか?王には必ずいるものと思っておりました。」
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