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第十四話
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挑発するように両手を広げて迎え入れると、少女は地を蹴り人間とは思えない脚力で赤城の腹部にナイフを突きつけた。
「赤城!!!」
海東の声に反応せずカナエの持っていた刃物が心臓を貫いた。西城は唖然とする、まさか他の人間を守るために赤城が動くなんて思わなかった。むしろ昔なら盾にしていたはずだ。それが目の前にある光景だ。赤城は気が狂いそうになる、昔は仲が良く一緒に事件を解決してみたり逆に事件を起こしていたこともあった・・・・、いや西城が催眠で起こさせていたことさえ知っていたはずだが、それさえも見抜いて後で怒られたりもした。
「金井カナエ、近づいてくれたね」
両手が開いていたので、暴れる前に両手で頬を掴み虹色のビー玉のような目で彼女の眼を見つめると、彼女はガクンと力が抜けきり刺さっていたはずの刃物が曲がっているのが確認できた。
「ビックリさせるなよ」
「傷はないのか?」
「心配してくれてるのか?さて、西城、昔との因縁を消そうじゃないか」
「まだだ、俺は捕まるわけにはいかない。赤城・・・お前が再び俺と一緒に力を使って栄光を手に入れる為に」
後ろの崖から後ろ向きで落ちていくと、赤城は目を丸くするが佐藤、海東は崖の下を確認するが激しい波が崖を削る勢いでぶつかっていたので死んだかと思ったが、赤城を見ると首を振る。
まだ事件は終わっていないと言う事だ。布で片目を隠す赤城は海東を見ると佐藤を心配する彼の姿を見る。昔の自分たちの姿を思い出されてしまう。いや、封印されている時に何度も思い描いてた光景だ。
スッと金井カナエが目覚めた。持っていた刃物を見てカランと乾いた音を鳴らし刃物を落とすと、その場にいた三人を見る。
「今までのことは覚えてる?」
「いっぱい・・・殺した・・・。ママを・・・作ろうとして、パパが綺麗に人間を作ってたから・・」
「あの地下を見せてもらっても良いか?それを見てから、判断したい」
コクリとカナエは頷く。
そして奇妙な噂が立ちながらも街の住人は一時の記憶が消えており、すぐに同じ日常に戻っていた。それでも両目が妙な事になった赤城はサングラスで目を隠すしかなかった。もちろん似合ってないのは判ってる。
それよりも指を無くした佐藤を病院に連れていき、そこからは三人で行動することになった。しかし佐藤は最後まで言っていた。
「後で絶対聞かせろよ!じゃないと、俺はアイツを捕まえないといけないんだからな!絶対に見つけ出せ!!!」
警視総監という肩書と言うよりも個人的な恨みの様にも思えたが、赤城は悲しげな顔をしていた。
「あれが人間だよね。素晴らしいよ」
誰も居ない地下への道を通る途中で呟き、それは音響となり海東の耳に微かに響いてきたが黙っておくことにする。きっと過去の事を思い出しているに違いない。
「ここが地下の入り口・・・」
「一度警察が開けているはずだが、閉まっているな・・・」
「・・・パパは死んでない」
「え?」
最悪なケースと言うものは後から来るものだと血の気が下がる。
「赤城!!!」
海東の声に反応せずカナエの持っていた刃物が心臓を貫いた。西城は唖然とする、まさか他の人間を守るために赤城が動くなんて思わなかった。むしろ昔なら盾にしていたはずだ。それが目の前にある光景だ。赤城は気が狂いそうになる、昔は仲が良く一緒に事件を解決してみたり逆に事件を起こしていたこともあった・・・・、いや西城が催眠で起こさせていたことさえ知っていたはずだが、それさえも見抜いて後で怒られたりもした。
「金井カナエ、近づいてくれたね」
両手が開いていたので、暴れる前に両手で頬を掴み虹色のビー玉のような目で彼女の眼を見つめると、彼女はガクンと力が抜けきり刺さっていたはずの刃物が曲がっているのが確認できた。
「ビックリさせるなよ」
「傷はないのか?」
「心配してくれてるのか?さて、西城、昔との因縁を消そうじゃないか」
「まだだ、俺は捕まるわけにはいかない。赤城・・・お前が再び俺と一緒に力を使って栄光を手に入れる為に」
後ろの崖から後ろ向きで落ちていくと、赤城は目を丸くするが佐藤、海東は崖の下を確認するが激しい波が崖を削る勢いでぶつかっていたので死んだかと思ったが、赤城を見ると首を振る。
まだ事件は終わっていないと言う事だ。布で片目を隠す赤城は海東を見ると佐藤を心配する彼の姿を見る。昔の自分たちの姿を思い出されてしまう。いや、封印されている時に何度も思い描いてた光景だ。
スッと金井カナエが目覚めた。持っていた刃物を見てカランと乾いた音を鳴らし刃物を落とすと、その場にいた三人を見る。
「今までのことは覚えてる?」
「いっぱい・・・殺した・・・。ママを・・・作ろうとして、パパが綺麗に人間を作ってたから・・」
「あの地下を見せてもらっても良いか?それを見てから、判断したい」
コクリとカナエは頷く。
そして奇妙な噂が立ちながらも街の住人は一時の記憶が消えており、すぐに同じ日常に戻っていた。それでも両目が妙な事になった赤城はサングラスで目を隠すしかなかった。もちろん似合ってないのは判ってる。
それよりも指を無くした佐藤を病院に連れていき、そこからは三人で行動することになった。しかし佐藤は最後まで言っていた。
「後で絶対聞かせろよ!じゃないと、俺はアイツを捕まえないといけないんだからな!絶対に見つけ出せ!!!」
警視総監という肩書と言うよりも個人的な恨みの様にも思えたが、赤城は悲しげな顔をしていた。
「あれが人間だよね。素晴らしいよ」
誰も居ない地下への道を通る途中で呟き、それは音響となり海東の耳に微かに響いてきたが黙っておくことにする。きっと過去の事を思い出しているに違いない。
「ここが地下の入り口・・・」
「一度警察が開けているはずだが、閉まっているな・・・」
「・・・パパは死んでない」
「え?」
最悪なケースと言うものは後から来るものだと血の気が下がる。
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