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ハートブレイク
「えへへ。ごめんね、嘘ついちゃって。実は処女でした。・・・恥ずかしいよね、こんなことで見栄張って」
私はベッドの下に落ちていたカプリパンツを拾い上げ、できるだけ明るい調子でそう言った。陸が一緒になって、「なんだよ、嘘だったのかよー」と驚きつつも笑ってくれるように。
「いや、だって、先生・・・」
陸は私の期待した反応を見せなかった。気の利いた言葉が思いつかないらしく、とりあえず私の動きを追うように自分も急ぎ下着を引っ張り上げる。
「ねえ、雛子先生・・・。どうしてこんな・・・」
「ごめんね、困らせちゃったね。だって陸くん、年上の私よりずっと大人っぽいんだもの。大学4年
にもなってあんまりウブだと馬鹿にされちゃうかなって思って、つい嘘ついちゃったの。ほんと、カッコ悪くて恥ずかしい」
私はカプリパンツを穿いてファスナーを上げると、乱れた髪を手で何度か梳いた。
唇が突っ張るのを感じる。何度も深いキスをして、ルージュが完全に剥げてしまっていた。自分の首筋から陸の匂いが感じられて、胸がギュッと痛くなった。
「ごめん、先生・・・。無理矢理こんなことして、本当にごめん・・・」
「私が男の人に慣れてるふりをしたんだもの。悪いのはこっちだよ。騙しちゃって・・・」
そこまで言っていたたまれなくなり、私は口を噤んだ。
「・・・陸くん、ごめん。私、今日は帰るね。勉強全然見てあげてないのに、ごめんね」
私はベッドから立ち上がると、椅子に置いていたバッグを掴んでドアに向かった。できるだけ陸の顔を見ないように急ぎ足で。
「雛子先生、待って・・・!知ってたら、俺こんな・・・。ねえ、先生・・・っ」
陸が背後から私の手首を掴んだ。引っ張られて、斜め後ろから顔を覗かれる。
「あ・・・」
陸は私が泣いているのを見て言葉を詰まらせた。手首を掴む指先から、徐々に力が抜けていく。
「ごめん・・・。俺・・・」
「・・・いいの。陸くんは悪くない。嘘をついた私が悪いの」
私は陸の手から逃れ、部屋のドアを開けた。そのまま階段を駆け下り、後ろから陸が呼んでいるのを無視して玄関に走った。
先生待って、と声が聞こえる。たぶん、慌ててデニムを穿いているのだろう。けれども私は待たずに玄関ドアから外へ出た。この夏何度も通った竹ノ原家の門から表通りに出ると、午後の生ぬるい空気の中をバス停に向かって走り出した。
自分が情けなくて、恥ずかしくて死にそうだった。そしてそれ以上に、陸が私の嘘を知って狼狽していたことがショックだった。
一緒に笑って「なんだ、先生見栄張ってたんだ」と冗談で済ませてくれたら良かった。「じゃあ、俺を相手に処女捨てられて良かったじゃん」と、笑い話にしてくれればよほど気が楽だった。
実際の陸は生真面目に反応し、年上の処女だった私をどう扱っていいか困り果てた顔をしていた。私はそのことに自分でも呆れるほど傷つき、せっかく重ねてきた陸との楽しい想い出を、自分のつまらない嘘が台無しにしたことを激しく後悔していた。
後ろから来たバスが減速しながら私を追い抜き、10数メートル先のバス停で停車した。私は手を振って「乗ります」と合図し、ギリギリ間に合って駆け込み乗車した。
扉が閉まる瞬間、「先生!」と呼ぶ声が聞こえた気がした。陸が追いかけてきたのかもしれないけれど、怖くて後ろを見ることができなかった。
前の方の席に腰を下ろし、ハンカチで汗を拭うふりをしながら涙を拭いた。
涙は後から後からこぼれ落ちた。他の乗客はまばらで、みんな眠そうに眼を閉じていたので私の様子に気づいた人は誰もいなかった。
陸からは携帯電話に何度かメールと着信があった。
メールの文面には、可哀想なくらい思い詰めた様子で謝罪の言葉が並んでいた。
陸が真面目に謝ってくれればくれるほど、私自身が陸を苦しめている気がして申し訳ない気持ちになった。そしてそんな自分がますます惨めに感じられて辛かった。
一度だけ、返信した。
『陸くんは本当に何も悪くないよ。もう気にしないで、このことは忘れて。私は全然大丈夫だから』
わざとらしく笑顔の絵文字まで付けて、短いメールを返した。
家庭教師のアルバイトは、3日後に最後の一回が残っていた。
私は何度も何度も、それこそ朝から晩まで悩んだ。でも、どうしてももう一度竹ノ原家に出向く勇気が持てなかった。
悩んだ末、仮病を使った。バイト先の事務局に電話し、風邪で高熱が出たので最後の授業に行くことができない、代理の教師を派遣してほしいと頼んだ。幸い人手は足りていたらしく、事務局は早々と代わりの人を手配してくれた。
竹ノ原家には、9月に入ってから謝罪の電話を入れた。陸が学校に行っていて確実にいない時間を選んで、私は陸の母親と話をした。
風邪で数日寝込んでいたと言い訳し、連絡が遅れたことを丁重に謝った。陸の母親は私の嘘を信じて体調を心配してくれ、最後の授業で会えなかったことを心から残念だと言ってくれた。
「陸がね、香坂先生がお休みでひどく落ち込んじゃって。あの子、随分先生に懐いてたから淋しくて仕方ないみたい。ねえ、先生。これからもたまに遊びに来てくださいな。受験までまだ日があるし、たまには話し相手にでもなってやって?私もまたお話したいわ。ああ、良かったら今度一緒にご飯でもいかが?」
何も知らない陸の母は、そんなふうに私に優しい言葉を掛けてくれた。私は話を合わせつつひたすらお礼と謝罪を繰り返し、陸くんが受験に成功するよう祈ってます、とだけ伝えて電話を切った。
その日の夜に、陸からまた着信があった。かなり迷ったけれど、電話には出なかった。
『先生、俺のこと、許せないよね・・・?本当に本当にごめんなさい』
後から送られてきたメールにまた涙が出た。陸をこれ以上苦しめたくない。私はしばらく考えてから、陸に返事を送った。
『私は陸くんには感謝の気持ちしかありません。とっても楽しい夏を過ごせて嬉しかったよ。どうか、受験がんばって。絶対志望校合格してね。応援してます』
少し考えてから、最後に『元気でね』と付け加えた。それを見てどう思ったかは分からないけれど、陸はそれきり連絡を寄越さなくなった。
学生生活最後の半年は、時々内定先の企業に呼び出される以外は、至って平和だった。
適度に大学に顔を出し、友人と残り少ないキャンパスライフを満喫した。時々バイトしてお小遣いを稼ぎ、ちょこちょこと旅行に出掛けたりもした。
処女じゃなくなっても、私自身急に大人びたり何かが変わったりということはなかった。
ただ、つまらないコンプレックスは消えたような気がする。そういう意味では、あんな形であれ陸が私を救ってくれたのかもしれなかった。
季節が移ろっても、陸のことは決して忘れなかった。忘れられるはずがなかった。
年が明けて本格的な受験シーズンがやって来ると、陸の志望校の試験日の天気予報を気にし、当日は朝からずっと陸の健闘を心で祈った。
受験が終わったら、今まで我慢していた分「彼女」とめいっぱい遊ぶのだろうか。そんな余計なことを想像して、心の奥がチクンと痛んだりもした。
高校生ってどんなデートをするんだろう。やっぱりテーマパークとかに行くのかな。それよりも、陸はあの高校生らしからぬ力強い身体で、「彼女」を思いきり抱くのだろうか。
もしも私が年上なんかじゃなく陸と同級生だったなら、私たちはどんな関係になっていただろう。そんなつまらない絵空事を、ぼんやり想像してみたりもした。
3月も後半になった頃、半年ぶりに陸からメールが届いた。
『第一志望、合格したよ。雛子先生のおかげです。ありがとう』
それだけだったけれど、文面を何度も読み返してたくさん泣いた。
『おめでとう!陸くんの実力だよ。本当におめでとう。大学生活、思いっきり満喫してね』
そう返信した後、私は陸のアドレスと番号を携帯から消した。
陸はこれから新しい世界に飛び立っていく。私だってもうすぐ社会人になって、今までとはまったく違う環境に身を置くことになるのだ。いつまでも陸の想い出を引き摺っていたって何の得にもならない。
自分に何度もそう言い聞かせ、私は秘かな片思いに終止符を打った。
私はベッドの下に落ちていたカプリパンツを拾い上げ、できるだけ明るい調子でそう言った。陸が一緒になって、「なんだよ、嘘だったのかよー」と驚きつつも笑ってくれるように。
「いや、だって、先生・・・」
陸は私の期待した反応を見せなかった。気の利いた言葉が思いつかないらしく、とりあえず私の動きを追うように自分も急ぎ下着を引っ張り上げる。
「ねえ、雛子先生・・・。どうしてこんな・・・」
「ごめんね、困らせちゃったね。だって陸くん、年上の私よりずっと大人っぽいんだもの。大学4年
にもなってあんまりウブだと馬鹿にされちゃうかなって思って、つい嘘ついちゃったの。ほんと、カッコ悪くて恥ずかしい」
私はカプリパンツを穿いてファスナーを上げると、乱れた髪を手で何度か梳いた。
唇が突っ張るのを感じる。何度も深いキスをして、ルージュが完全に剥げてしまっていた。自分の首筋から陸の匂いが感じられて、胸がギュッと痛くなった。
「ごめん、先生・・・。無理矢理こんなことして、本当にごめん・・・」
「私が男の人に慣れてるふりをしたんだもの。悪いのはこっちだよ。騙しちゃって・・・」
そこまで言っていたたまれなくなり、私は口を噤んだ。
「・・・陸くん、ごめん。私、今日は帰るね。勉強全然見てあげてないのに、ごめんね」
私はベッドから立ち上がると、椅子に置いていたバッグを掴んでドアに向かった。できるだけ陸の顔を見ないように急ぎ足で。
「雛子先生、待って・・・!知ってたら、俺こんな・・・。ねえ、先生・・・っ」
陸が背後から私の手首を掴んだ。引っ張られて、斜め後ろから顔を覗かれる。
「あ・・・」
陸は私が泣いているのを見て言葉を詰まらせた。手首を掴む指先から、徐々に力が抜けていく。
「ごめん・・・。俺・・・」
「・・・いいの。陸くんは悪くない。嘘をついた私が悪いの」
私は陸の手から逃れ、部屋のドアを開けた。そのまま階段を駆け下り、後ろから陸が呼んでいるのを無視して玄関に走った。
先生待って、と声が聞こえる。たぶん、慌ててデニムを穿いているのだろう。けれども私は待たずに玄関ドアから外へ出た。この夏何度も通った竹ノ原家の門から表通りに出ると、午後の生ぬるい空気の中をバス停に向かって走り出した。
自分が情けなくて、恥ずかしくて死にそうだった。そしてそれ以上に、陸が私の嘘を知って狼狽していたことがショックだった。
一緒に笑って「なんだ、先生見栄張ってたんだ」と冗談で済ませてくれたら良かった。「じゃあ、俺を相手に処女捨てられて良かったじゃん」と、笑い話にしてくれればよほど気が楽だった。
実際の陸は生真面目に反応し、年上の処女だった私をどう扱っていいか困り果てた顔をしていた。私はそのことに自分でも呆れるほど傷つき、せっかく重ねてきた陸との楽しい想い出を、自分のつまらない嘘が台無しにしたことを激しく後悔していた。
後ろから来たバスが減速しながら私を追い抜き、10数メートル先のバス停で停車した。私は手を振って「乗ります」と合図し、ギリギリ間に合って駆け込み乗車した。
扉が閉まる瞬間、「先生!」と呼ぶ声が聞こえた気がした。陸が追いかけてきたのかもしれないけれど、怖くて後ろを見ることができなかった。
前の方の席に腰を下ろし、ハンカチで汗を拭うふりをしながら涙を拭いた。
涙は後から後からこぼれ落ちた。他の乗客はまばらで、みんな眠そうに眼を閉じていたので私の様子に気づいた人は誰もいなかった。
陸からは携帯電話に何度かメールと着信があった。
メールの文面には、可哀想なくらい思い詰めた様子で謝罪の言葉が並んでいた。
陸が真面目に謝ってくれればくれるほど、私自身が陸を苦しめている気がして申し訳ない気持ちになった。そしてそんな自分がますます惨めに感じられて辛かった。
一度だけ、返信した。
『陸くんは本当に何も悪くないよ。もう気にしないで、このことは忘れて。私は全然大丈夫だから』
わざとらしく笑顔の絵文字まで付けて、短いメールを返した。
家庭教師のアルバイトは、3日後に最後の一回が残っていた。
私は何度も何度も、それこそ朝から晩まで悩んだ。でも、どうしてももう一度竹ノ原家に出向く勇気が持てなかった。
悩んだ末、仮病を使った。バイト先の事務局に電話し、風邪で高熱が出たので最後の授業に行くことができない、代理の教師を派遣してほしいと頼んだ。幸い人手は足りていたらしく、事務局は早々と代わりの人を手配してくれた。
竹ノ原家には、9月に入ってから謝罪の電話を入れた。陸が学校に行っていて確実にいない時間を選んで、私は陸の母親と話をした。
風邪で数日寝込んでいたと言い訳し、連絡が遅れたことを丁重に謝った。陸の母親は私の嘘を信じて体調を心配してくれ、最後の授業で会えなかったことを心から残念だと言ってくれた。
「陸がね、香坂先生がお休みでひどく落ち込んじゃって。あの子、随分先生に懐いてたから淋しくて仕方ないみたい。ねえ、先生。これからもたまに遊びに来てくださいな。受験までまだ日があるし、たまには話し相手にでもなってやって?私もまたお話したいわ。ああ、良かったら今度一緒にご飯でもいかが?」
何も知らない陸の母は、そんなふうに私に優しい言葉を掛けてくれた。私は話を合わせつつひたすらお礼と謝罪を繰り返し、陸くんが受験に成功するよう祈ってます、とだけ伝えて電話を切った。
その日の夜に、陸からまた着信があった。かなり迷ったけれど、電話には出なかった。
『先生、俺のこと、許せないよね・・・?本当に本当にごめんなさい』
後から送られてきたメールにまた涙が出た。陸をこれ以上苦しめたくない。私はしばらく考えてから、陸に返事を送った。
『私は陸くんには感謝の気持ちしかありません。とっても楽しい夏を過ごせて嬉しかったよ。どうか、受験がんばって。絶対志望校合格してね。応援してます』
少し考えてから、最後に『元気でね』と付け加えた。それを見てどう思ったかは分からないけれど、陸はそれきり連絡を寄越さなくなった。
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ただ、つまらないコンプレックスは消えたような気がする。そういう意味では、あんな形であれ陸が私を救ってくれたのかもしれなかった。
季節が移ろっても、陸のことは決して忘れなかった。忘れられるはずがなかった。
年が明けて本格的な受験シーズンがやって来ると、陸の志望校の試験日の天気予報を気にし、当日は朝からずっと陸の健闘を心で祈った。
受験が終わったら、今まで我慢していた分「彼女」とめいっぱい遊ぶのだろうか。そんな余計なことを想像して、心の奥がチクンと痛んだりもした。
高校生ってどんなデートをするんだろう。やっぱりテーマパークとかに行くのかな。それよりも、陸はあの高校生らしからぬ力強い身体で、「彼女」を思いきり抱くのだろうか。
もしも私が年上なんかじゃなく陸と同級生だったなら、私たちはどんな関係になっていただろう。そんなつまらない絵空事を、ぼんやり想像してみたりもした。
3月も後半になった頃、半年ぶりに陸からメールが届いた。
『第一志望、合格したよ。雛子先生のおかげです。ありがとう』
それだけだったけれど、文面を何度も読み返してたくさん泣いた。
『おめでとう!陸くんの実力だよ。本当におめでとう。大学生活、思いっきり満喫してね』
そう返信した後、私は陸のアドレスと番号を携帯から消した。
陸はこれから新しい世界に飛び立っていく。私だってもうすぐ社会人になって、今までとはまったく違う環境に身を置くことになるのだ。いつまでも陸の想い出を引き摺っていたって何の得にもならない。
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