28 / 255
第一部 一章 遭難と書いてソロキャンと読もう!
命の重さとアウトドア風呂
しおりを挟む
「ごめんな、でも無駄にはしないから…」
竹の先端にナイフをくくりつけ、離れた位置から猪の心臓を貫くと足を痙攣させた後、体を硬直させて最後の息を吐き出す。
手元に伝わる鼓動。
傷口から流れる鮮血。
次第に薄れゆく生気。
それら全てが命を頂く為に通らなければならない道であり、生きている者は常に、犠牲になった物に対して最大限の敬意を払わなければならない。
「うむ、決して忘れてはならんぞ」
役目を終えようとしている命を前に、初音は神妙な面持ちで語りかけた。
その容姿からは想像できなかったが、俺よりもずっと明確な死生観を持っている事に対して素直に驚く。
鬼属は人間よりも遥かに長命である分、命について考える時間も多いのだろうか…。
初めて大型の生物を手に掛けた事で新しい価値観を得た一方、それまで考えもしなかった自分に引け目を感じてしまう。
そんな風に思いを巡らせていたからだろう、足元でギンレイが吠えている事にようやく気付いた。
「ギンレイ! 良かった…無事か」
幸いな事に大きな怪我はなく、代わりに逃げている際に転んだのか身体中が泥だらけだ。
「可哀想に、よしよし帰ったら…おお!
思い出したぞ、風呂じゃ!
あしなよ、今から風呂釜を作るつもりか?」
やっぱり覚えてました?
色々あったので忘れてくれてると助かったんだがな。
だけど今日は肉体だけでなく、精神的にも随分疲れてしまった。
こんな日は久しぶりの風呂でサッパリするのも悪くないだろう。
「あぁ、それについては任せろ。
ちゃんと用意してやるよ」
「本当か~? まぁ、お主は意外と頼りになる事があるからの。楽しみにしておくぞ」
評価が高いのか低いのか分からんのは置いとくとして、問題はこの猪だな。
さて、どうやって持ち帰ればいいのやら見当もつかない。
頭を悩ませていると初音が無造作に後ろ足を掴み、そのまま引きずっていく様子を見て、最初から彼女に任せれば命を懸ける必要もなかったのだと思い知り、再び腰が砕けそうになったがギリギリ踏ん張った。
偉いぞ、俺。
道すがら近くの河原で猪の解体を行い、痛みが早い内臓を取り出す。
どうにか作業を終えると日が傾きつつあったが、帰る道すがら初音と色々話す機会を得た。
どうやらホームから歩いて3日程の所に人里があるそうで、かなりの賑わいらしい。
そこなら必要な物を手に入れたり、場合によっては元の世界に帰る糸口が得られるかもしれない。
貴重な情報によってまた一つ前進したと考えたいが、流石に今日は疲れ過ぎた。
最高の猪肉が手に入った事だし、今夜は豪勢な食事と風呂で疲れを癒そう。
見れば2人と1匹の影は長く伸び続け、一足でも早く帰路へ着こうと誘うようであった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「風呂! 飯!!」
ホームに帰宅するなり、ダメ親父を絵に書いたみたいな初音を尻目に、猪の本格的な解体を行う。
なにぶん初めての事なのでかなり手こずったが、どうにか毛皮を剥いで四肢を切り分け、胴体を分割する事に成功した。
「きっっつぅ! こりゃ大変な作業だわ。
今まで何気なく肉を食べてたけど、誰かがこんな苦労をしてくれてたんだな…」
これだけの肉を一度に食べられるはずもなく、仕方なしに鍾乳洞を利用させてもらう。
冷蔵庫にはしないと言った手前、かなり気が引けたが犠牲になった猪を思うと無駄にはできない。
戻ってみると空腹によってグダグダになっている鬼娘と犬が目に入るが、構わず次の作業に移る。
「あしな……腹が…」
我ながら出会って初日だというのに、随分と扱いに慣れた感があるな。
まぁ、それはどうでもいいか。
兎に角、Awazonを使う所は初音に見せない方が良い。
もし見られてしまったら…NINTENDU SWITCHが欲しいとか、XBOX SERIES Zが欲しいとか言い出すのが容易に想像できる。
既に疲労で腰が限界だというのに、そんな労苦を背負ってしまったら…想像するだけで恐ろしい。
河原に降りた俺はスマホからAwazonを呼び出し、ショップから200リットルのドラム缶をセレクト。
暗くなった砂利だらけの地面にデンと構える太ましい姿は、見る者に奇妙な非日常感を振り撒く。
「よ~し、十分な大きさだな。
これならイケるぜ!」
大きめの石を丁寧に組んで土台にして、そこにドラム缶を……お、重ッ……!
どうにか安置してバランスを確認すると中々良い感じだ。
買っておいたバケツでせっせと水を入れていくと、微動だにしない程に安定した。
後は土台のスペースに薪を入れて火をつければ……ドラム缶風呂の完成!
――感無量である…!
初音には悪いが着替えは用意してあるので一番風呂を頂く。
「お…おぉ、これは……快感!
大自然の清流を前に風呂に浸かる。
これは贅沢の極みだ~♪」
建前抜きに蕩けるような感覚が全身を包み、今日の出来事が次々と脳裏に浮かんでは消えていく。
やたらと力の強い子供を助けたり、馬鹿デカイ猪を狩ったり……余りにも普通では考えられない事が連続した1日だった。
だけど、そんなのは一瞬でどーでも良くなってしまう。
こうして肩まで温かい湯に入っていると、不思議と全てが許せる気持ちが湧いてくる。
嗚呼、なんだか…このまま眠って……。
「あああああ! ズルいぞ、あしなぁ!
ワシも! ワシも入るのじゃああ!!」
ぶち壊し!
たった一人の鬼娘のお陰で、心地よい夢の時間は跡形もなく破壊の憂き目をみる。
それどころか、コイツ…何の躊躇いもなく俺の目の前で服をっ!
「待て待て待て待って、お願い!
すいませんゴメンナサイ!
今すぐ出ますから、ここで脱がないで!」
風呂を巡る意味不明な攻防。
どうにか初音を納得させる頃にはヘトヘトの疲労困憊となり、改めて扱いに困る相手だと再認識するのだった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここまでのAwazonポイント収支
『現在地を把握――10000P』
『ハエトリカグラを採取――1000P』
『シマメノウ石を採取――1000P』
『発泡軽石を採取――1000P』
『ラセンタケを採取――1000P』
『ツクスギナを採取――1000P』
『ハトマメムギを採取――1000P』
『サンシュウショウを採取――1000P』
『カドデバナを採取――1000P』
『ヒノモトイノシシを狩猟――50000P』
以下を購入
『防犯ブザー――1000ポイント』
現在のAwazonポイント――390,900P
竹の先端にナイフをくくりつけ、離れた位置から猪の心臓を貫くと足を痙攣させた後、体を硬直させて最後の息を吐き出す。
手元に伝わる鼓動。
傷口から流れる鮮血。
次第に薄れゆく生気。
それら全てが命を頂く為に通らなければならない道であり、生きている者は常に、犠牲になった物に対して最大限の敬意を払わなければならない。
「うむ、決して忘れてはならんぞ」
役目を終えようとしている命を前に、初音は神妙な面持ちで語りかけた。
その容姿からは想像できなかったが、俺よりもずっと明確な死生観を持っている事に対して素直に驚く。
鬼属は人間よりも遥かに長命である分、命について考える時間も多いのだろうか…。
初めて大型の生物を手に掛けた事で新しい価値観を得た一方、それまで考えもしなかった自分に引け目を感じてしまう。
そんな風に思いを巡らせていたからだろう、足元でギンレイが吠えている事にようやく気付いた。
「ギンレイ! 良かった…無事か」
幸いな事に大きな怪我はなく、代わりに逃げている際に転んだのか身体中が泥だらけだ。
「可哀想に、よしよし帰ったら…おお!
思い出したぞ、風呂じゃ!
あしなよ、今から風呂釜を作るつもりか?」
やっぱり覚えてました?
色々あったので忘れてくれてると助かったんだがな。
だけど今日は肉体だけでなく、精神的にも随分疲れてしまった。
こんな日は久しぶりの風呂でサッパリするのも悪くないだろう。
「あぁ、それについては任せろ。
ちゃんと用意してやるよ」
「本当か~? まぁ、お主は意外と頼りになる事があるからの。楽しみにしておくぞ」
評価が高いのか低いのか分からんのは置いとくとして、問題はこの猪だな。
さて、どうやって持ち帰ればいいのやら見当もつかない。
頭を悩ませていると初音が無造作に後ろ足を掴み、そのまま引きずっていく様子を見て、最初から彼女に任せれば命を懸ける必要もなかったのだと思い知り、再び腰が砕けそうになったがギリギリ踏ん張った。
偉いぞ、俺。
道すがら近くの河原で猪の解体を行い、痛みが早い内臓を取り出す。
どうにか作業を終えると日が傾きつつあったが、帰る道すがら初音と色々話す機会を得た。
どうやらホームから歩いて3日程の所に人里があるそうで、かなりの賑わいらしい。
そこなら必要な物を手に入れたり、場合によっては元の世界に帰る糸口が得られるかもしれない。
貴重な情報によってまた一つ前進したと考えたいが、流石に今日は疲れ過ぎた。
最高の猪肉が手に入った事だし、今夜は豪勢な食事と風呂で疲れを癒そう。
見れば2人と1匹の影は長く伸び続け、一足でも早く帰路へ着こうと誘うようであった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「風呂! 飯!!」
ホームに帰宅するなり、ダメ親父を絵に書いたみたいな初音を尻目に、猪の本格的な解体を行う。
なにぶん初めての事なのでかなり手こずったが、どうにか毛皮を剥いで四肢を切り分け、胴体を分割する事に成功した。
「きっっつぅ! こりゃ大変な作業だわ。
今まで何気なく肉を食べてたけど、誰かがこんな苦労をしてくれてたんだな…」
これだけの肉を一度に食べられるはずもなく、仕方なしに鍾乳洞を利用させてもらう。
冷蔵庫にはしないと言った手前、かなり気が引けたが犠牲になった猪を思うと無駄にはできない。
戻ってみると空腹によってグダグダになっている鬼娘と犬が目に入るが、構わず次の作業に移る。
「あしな……腹が…」
我ながら出会って初日だというのに、随分と扱いに慣れた感があるな。
まぁ、それはどうでもいいか。
兎に角、Awazonを使う所は初音に見せない方が良い。
もし見られてしまったら…NINTENDU SWITCHが欲しいとか、XBOX SERIES Zが欲しいとか言い出すのが容易に想像できる。
既に疲労で腰が限界だというのに、そんな労苦を背負ってしまったら…想像するだけで恐ろしい。
河原に降りた俺はスマホからAwazonを呼び出し、ショップから200リットルのドラム缶をセレクト。
暗くなった砂利だらけの地面にデンと構える太ましい姿は、見る者に奇妙な非日常感を振り撒く。
「よ~し、十分な大きさだな。
これならイケるぜ!」
大きめの石を丁寧に組んで土台にして、そこにドラム缶を……お、重ッ……!
どうにか安置してバランスを確認すると中々良い感じだ。
買っておいたバケツでせっせと水を入れていくと、微動だにしない程に安定した。
後は土台のスペースに薪を入れて火をつければ……ドラム缶風呂の完成!
――感無量である…!
初音には悪いが着替えは用意してあるので一番風呂を頂く。
「お…おぉ、これは……快感!
大自然の清流を前に風呂に浸かる。
これは贅沢の極みだ~♪」
建前抜きに蕩けるような感覚が全身を包み、今日の出来事が次々と脳裏に浮かんでは消えていく。
やたらと力の強い子供を助けたり、馬鹿デカイ猪を狩ったり……余りにも普通では考えられない事が連続した1日だった。
だけど、そんなのは一瞬でどーでも良くなってしまう。
こうして肩まで温かい湯に入っていると、不思議と全てが許せる気持ちが湧いてくる。
嗚呼、なんだか…このまま眠って……。
「あああああ! ズルいぞ、あしなぁ!
ワシも! ワシも入るのじゃああ!!」
ぶち壊し!
たった一人の鬼娘のお陰で、心地よい夢の時間は跡形もなく破壊の憂き目をみる。
それどころか、コイツ…何の躊躇いもなく俺の目の前で服をっ!
「待て待て待て待って、お願い!
すいませんゴメンナサイ!
今すぐ出ますから、ここで脱がないで!」
風呂を巡る意味不明な攻防。
どうにか初音を納得させる頃にはヘトヘトの疲労困憊となり、改めて扱いに困る相手だと再認識するのだった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここまでのAwazonポイント収支
『現在地を把握――10000P』
『ハエトリカグラを採取――1000P』
『シマメノウ石を採取――1000P』
『発泡軽石を採取――1000P』
『ラセンタケを採取――1000P』
『ツクスギナを採取――1000P』
『ハトマメムギを採取――1000P』
『サンシュウショウを採取――1000P』
『カドデバナを採取――1000P』
『ヒノモトイノシシを狩猟――50000P』
以下を購入
『防犯ブザー――1000ポイント』
現在のAwazonポイント――390,900P
100
あなたにおすすめの小説
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
『ひまりのスローライフ便り 〜異世界でもふもふに囲まれて〜』
チャチャ
ファンタジー
孤児院育ちの23歳女子・葛西ひまりは、ある日、不思議な本に導かれて異世界へ。
そこでは、アレルギー体質がウソのように治り、もふもふたちとふれあえる夢の生活が待っていた!
畑と料理、ちょっと不思議な魔法とあったかい人々——のんびりスローな新しい毎日が、今始まる。
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる