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第一部 ニ章 異世界キャンパー編
喝采!ヌマギンチャクガメのスッポン鍋
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「ふむ、このような沼地に似た場所ならスッポンが居るのも頷けるのう。同じ亀でもミイロウミガメの汁は食した事があるんじゃがな」
ウミガメって食べてもいいのか?
いや、元の世界とは違うんだから、日ノ本では日常的に食べているのだろう。
淡水とはいえ亀に対して拒否反応を示さなかった事からも、意外とメジャーな食材なのかもしれない。
ギンレイは脱走を企てるヌマギンチャクガメを見つけると興味深そうな視線を向け、背中のウネウネが気になって仕方ないといった感じだ。
「よっしゃ! それなら夜に備えて、栄養たっぷりのスッポン料理を振る舞うとしますか!」
手早くタープと木の枝で簡易テントを作ると、早速仕込みの準備を始めた。
こういった水の流れが停滞した場所や、砂泥底に住む生き物は入念に泥抜きを行うのが定石なのだけど、今回は時間がないので省略する。
その代わり対表面はしっかりと洗い、胃や消化器官を始めとした膀胱などの内臓を丁寧に取り除く。
切り取った内臓は後で撒き餌にでもしようかと思ったが、目を離した隙にギンレイが残らず食べてしまったようだ。
別に毒ではないので害はないんだけどさ。
「お前も最近よく食べるよなぁ。
そんなに腹が減ってたのか?」
ワンワンと何度も吠え、モフモフの尻尾を振り乱してお代わりを要求する我が愛犬。
つい先日まで仔猫と同じくらいだったのに、今では豆柴の成犬とさほど変わらない大きさにまで成長している。
改めて成長の早さに驚くと共に、驚異的な食欲がそれを支えているのだと実感するばかりだ。
少し前は俺のポケットに入り込んだり、竹筒の中でかくれんぼしてたのによぉ。
「……お主、そこまで泣かずとも……」
「ぅ…ばっかやろう……泣いで……ぅぅ」
愛犬の成長記録、今日からでもつけようかなぁ。
もういっそ一眼レフ買っちゃう?
想定外の出費によって減りまくるAwazonポイントと激しく葛藤しつつ、ヌマギンチャクガメの調理は続く。
次の工程は切り分けた身を水で洗い、臭みの原因となる血を綺麗に拭き取る。
これだけでも仕上がりは段違いであり、更に各種のハーブと根菜を使って徹底した臭み対策を行った。
甲羅に付着しているヌマギンチャクも食べられるので、分離させた後で鍋の具材にしよう。
ダッチオーブンに水と味醂に各調味料を加え、甲羅で取った『出汁《だし》に具材を投入した後は、次々と沸き上がる灰汁を取り続ける。
初めて亀を捌いた感想はというと、『調理するまでが大変』が率直な表現だ。
まさか首を落として心臓も取り出したのに、まだ足が動いてるとか想像もしていなかった。
それこそ、心臓の弱い人には調理する事自体がハードルの高い食材だと思う。
次第に山で採れた根菜やキノコを伴い、今夜の主役であるスッポンが鍋という舞台を前に、俺達の熱視線を浴びて堂々たる登壇を果たす。
「待たせたな! あしな特製、ヌマギンチャクガメのスッポン鍋が完成したぜ!」
スッポンを食べた事のない人に、その味のニュアンスを伝えるのは非常に難しい。
遠慮なく言ってしまうとスッポンは一見して旨そうには見えず、それこそ食べるという発想に至らない人も多いだろう。
しかし、一度でも口にすれば柔らかい食感や、上質で癖のない味に感嘆の声を上げてしまう程。
昔は生きた薬として扱われ、現代でも精力剤や漢方薬としても盛んに用いられている。
「それにしても大きな甲羅じゃ!
知っておるか? この歯応えが堪らんのよな。
ほれ、ギンレイにも半分こして進ぜようぞ」
「甲羅の周りにあるゼラチン質の事か?」
てっきりエンペラと呼ばれる柔らかい部分かと思ったら、初音は鍋から取り出した甲羅を力ずくで半分に割って、そのままバリバリと音を立てて食べだした。
隣に座っていたギンレイまで甲羅を豪快に噛み砕いて食べてるし……。
人間には真似できない所業をあっさりと行う辺り、いつかコイツらに喰われるんじゃないかと冷や汗を掻いてしまう。
「お、おぉ……それじゃあ俺も頂こうかな」
微妙な居心地の悪さを感じつつも、箸を伸ばしてスッポンを味わう。
見た目は煮込んだ鶏肉に似ているが、それよりも更に柔らかい。
たとえるなら鶏皮に近いだろうか?
上品で仄かに甘い口当たりは高級食材と呼称するに相応しく、脂身から溢れるように溶けたコラーゲンは、極上のスープとなって鍋の隅々にまで行き渡る。
身も旨いが、このスープが絶品なのだ!
透明感のある色合いに黄金を流した輝きが他の食材を包み込み、それぞれが到達し得る遥か高みへと旨味を引き上げる。
共に舞台の脇を固めるのは、刻んだジンショーガや定番のハトマメムギから作った豆腐。
それにネノヒラドンコやキョテンシメジのキノコ類も応援に駆けつけ、魅惑の鍋を一層盛り上げる。
そのどれもが黄金スープを芯まで浴し、見事な味わいを楽しませてくれた。
そして、異彩を放つのはヌマギンチャクの怪演。
一体どうなる事かと思っていたが、火を通した身の食感は茹でタコみたいで、先端の吸盤は特に歯応えがあって意外と美味!
スッポンとセットで捕まえられるので、ちょっとしたお得感もあり、中々ニクい演出を凝らす巧者といった印象だ。
「特に豆腐がメチャ旨なんだよ。
ほら、ギンレイも食べてごらん」
冷ました豆腐は手品みたいに一瞬で消え、次のマジックを披露したいギンレイはアンコールを要求する。
それもそのはず、入念に水切りをした豆腐は無数に存在する気泡からスープを吸い込み、驚くべき旨味を内包した逸品へと変貌を遂げていた。
噛むごとに口内を満たすスッポンの味わいに加え、豆腐本来の爽やかな風味が実に素晴らしい!
スッポンがアカデミー賞にノミネートされる世界的俳優ならば、豆腐は燻銀が光る名脇役として、確固たる働きを魅せたと言っても過言ではない。
「うむ、これは精のつく料理じゃのう。
父上も随分昔に起こった戦の時は、猪と並び好んで食したそうじゃぞ」
「へぇ、戦国武将が好むのも分かる気がするよ」
長命な鬼属を支えているのは貪欲とも言える食欲というワケか。
妙に納得する中、巨大なスッポンを囲む鍋は皆の笑顔と談笑という最高の喝采を浴び、惜しまれつつも本日の舞台に幕を下ろすのだった。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ウミガメって食べてもいいのか?
いや、元の世界とは違うんだから、日ノ本では日常的に食べているのだろう。
淡水とはいえ亀に対して拒否反応を示さなかった事からも、意外とメジャーな食材なのかもしれない。
ギンレイは脱走を企てるヌマギンチャクガメを見つけると興味深そうな視線を向け、背中のウネウネが気になって仕方ないといった感じだ。
「よっしゃ! それなら夜に備えて、栄養たっぷりのスッポン料理を振る舞うとしますか!」
手早くタープと木の枝で簡易テントを作ると、早速仕込みの準備を始めた。
こういった水の流れが停滞した場所や、砂泥底に住む生き物は入念に泥抜きを行うのが定石なのだけど、今回は時間がないので省略する。
その代わり対表面はしっかりと洗い、胃や消化器官を始めとした膀胱などの内臓を丁寧に取り除く。
切り取った内臓は後で撒き餌にでもしようかと思ったが、目を離した隙にギンレイが残らず食べてしまったようだ。
別に毒ではないので害はないんだけどさ。
「お前も最近よく食べるよなぁ。
そんなに腹が減ってたのか?」
ワンワンと何度も吠え、モフモフの尻尾を振り乱してお代わりを要求する我が愛犬。
つい先日まで仔猫と同じくらいだったのに、今では豆柴の成犬とさほど変わらない大きさにまで成長している。
改めて成長の早さに驚くと共に、驚異的な食欲がそれを支えているのだと実感するばかりだ。
少し前は俺のポケットに入り込んだり、竹筒の中でかくれんぼしてたのによぉ。
「……お主、そこまで泣かずとも……」
「ぅ…ばっかやろう……泣いで……ぅぅ」
愛犬の成長記録、今日からでもつけようかなぁ。
もういっそ一眼レフ買っちゃう?
想定外の出費によって減りまくるAwazonポイントと激しく葛藤しつつ、ヌマギンチャクガメの調理は続く。
次の工程は切り分けた身を水で洗い、臭みの原因となる血を綺麗に拭き取る。
これだけでも仕上がりは段違いであり、更に各種のハーブと根菜を使って徹底した臭み対策を行った。
甲羅に付着しているヌマギンチャクも食べられるので、分離させた後で鍋の具材にしよう。
ダッチオーブンに水と味醂に各調味料を加え、甲羅で取った『出汁《だし》に具材を投入した後は、次々と沸き上がる灰汁を取り続ける。
初めて亀を捌いた感想はというと、『調理するまでが大変』が率直な表現だ。
まさか首を落として心臓も取り出したのに、まだ足が動いてるとか想像もしていなかった。
それこそ、心臓の弱い人には調理する事自体がハードルの高い食材だと思う。
次第に山で採れた根菜やキノコを伴い、今夜の主役であるスッポンが鍋という舞台を前に、俺達の熱視線を浴びて堂々たる登壇を果たす。
「待たせたな! あしな特製、ヌマギンチャクガメのスッポン鍋が完成したぜ!」
スッポンを食べた事のない人に、その味のニュアンスを伝えるのは非常に難しい。
遠慮なく言ってしまうとスッポンは一見して旨そうには見えず、それこそ食べるという発想に至らない人も多いだろう。
しかし、一度でも口にすれば柔らかい食感や、上質で癖のない味に感嘆の声を上げてしまう程。
昔は生きた薬として扱われ、現代でも精力剤や漢方薬としても盛んに用いられている。
「それにしても大きな甲羅じゃ!
知っておるか? この歯応えが堪らんのよな。
ほれ、ギンレイにも半分こして進ぜようぞ」
「甲羅の周りにあるゼラチン質の事か?」
てっきりエンペラと呼ばれる柔らかい部分かと思ったら、初音は鍋から取り出した甲羅を力ずくで半分に割って、そのままバリバリと音を立てて食べだした。
隣に座っていたギンレイまで甲羅を豪快に噛み砕いて食べてるし……。
人間には真似できない所業をあっさりと行う辺り、いつかコイツらに喰われるんじゃないかと冷や汗を掻いてしまう。
「お、おぉ……それじゃあ俺も頂こうかな」
微妙な居心地の悪さを感じつつも、箸を伸ばしてスッポンを味わう。
見た目は煮込んだ鶏肉に似ているが、それよりも更に柔らかい。
たとえるなら鶏皮に近いだろうか?
上品で仄かに甘い口当たりは高級食材と呼称するに相応しく、脂身から溢れるように溶けたコラーゲンは、極上のスープとなって鍋の隅々にまで行き渡る。
身も旨いが、このスープが絶品なのだ!
透明感のある色合いに黄金を流した輝きが他の食材を包み込み、それぞれが到達し得る遥か高みへと旨味を引き上げる。
共に舞台の脇を固めるのは、刻んだジンショーガや定番のハトマメムギから作った豆腐。
それにネノヒラドンコやキョテンシメジのキノコ類も応援に駆けつけ、魅惑の鍋を一層盛り上げる。
そのどれもが黄金スープを芯まで浴し、見事な味わいを楽しませてくれた。
そして、異彩を放つのはヌマギンチャクの怪演。
一体どうなる事かと思っていたが、火を通した身の食感は茹でタコみたいで、先端の吸盤は特に歯応えがあって意外と美味!
スッポンとセットで捕まえられるので、ちょっとしたお得感もあり、中々ニクい演出を凝らす巧者といった印象だ。
「特に豆腐がメチャ旨なんだよ。
ほら、ギンレイも食べてごらん」
冷ました豆腐は手品みたいに一瞬で消え、次のマジックを披露したいギンレイはアンコールを要求する。
それもそのはず、入念に水切りをした豆腐は無数に存在する気泡からスープを吸い込み、驚くべき旨味を内包した逸品へと変貌を遂げていた。
噛むごとに口内を満たすスッポンの味わいに加え、豆腐本来の爽やかな風味が実に素晴らしい!
スッポンがアカデミー賞にノミネートされる世界的俳優ならば、豆腐は燻銀が光る名脇役として、確固たる働きを魅せたと言っても過言ではない。
「うむ、これは精のつく料理じゃのう。
父上も随分昔に起こった戦の時は、猪と並び好んで食したそうじゃぞ」
「へぇ、戦国武将が好むのも分かる気がするよ」
長命な鬼属を支えているのは貪欲とも言える食欲というワケか。
妙に納得する中、巨大なスッポンを囲む鍋は皆の笑顔と談笑という最高の喝采を浴び、惜しまれつつも本日の舞台に幕を下ろすのだった。
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